119 / 250
アナニーを禁止された俺と恋人たちの日々(続編)
29.どうしてもシリアスになりきれない
しおりを挟む
俺は怒っていた。
俺自身の先、というか普通ならただ通過するだけの内側全体がジンジンと熱を持っているようだ。用を足すのもなんかへんな感覚がするようで勘弁してほしい。もしかしたらそれは気にしすぎなのかもしれないけど、尻穴以上に物を入れてはいけないところだと思うので許すつもりはなかった。
「……帰る……」
「嫌です! 先輩ごめんなさい! もう二度としないのでそんなこと言わないでください!!」
「俺も悪かったからさ、智……」
目が潤んでくる。こんなことで泣くのは嫌だったが目が熱くなって止まらなかった。視界の中の岡が泣きそうな顔をし、安田はバツが悪そうな表情をしている。
なんでお前たちがそんな顔をするんだ。そう思ったら涙がだばだばとこぼれた。止めようと思っても涙が後から後から流れてきて、俺は自分の情けなさに更に泣けてきた。
「先輩ごめんなさい! 本気で嫌がっていたのにわからなくてごめんなさい! もうしません! 絶対に嫌がることしませんから!!」
自分が涙でびしょびしょになるのも厭わず岡は俺を抱きしめた。安田も岡ごと俺を抱きしめる。正直涙と鼻水に加えて非常に苦しい。
「智、本当に悪かった! そんなに嫌がるとは思わなかったんだ! もう二度としない! 考え直してくれ!」
必死な二人の様子に少しだけ留飲が下がる。
だけど俺はやっぱり許せなかった。
「……俺……嫌だって言った……でも、身体動かなくて……ひっく……やだって、言ったの、に……ううーーー……」
感じすぎてもうへとへとで、腕を上げるのもおっくうで、でも岡が俺のこと好きで好きでたまらないって言うから。
「先輩、愛しています。ごめんなさい。先輩の嫌がることはもう絶対にしません。先輩、先輩……」
縋りつかれると心が揺れる。でも今回だけはどうしても譲れなかった。
「……好きだからって……何してもいいわけじゃねーだろ……」
お前らがしたことは強姦だ。
耳元で囁くように言うと、岡と安田の手が力なく下がった。その隙にティッシュで顔を拭き何度も鼻をかむ。しまらないなと思ったがもっと情けないところをずっと見せている。そんなことで冷める想いならとっとと冷めてしまえとも思う。それぐらい俺は腹を立てていた。
「じゃあな」
そう言って着替えを取り、リビングで着替えようとしたら岡に服を奪われた。むっとして手を出したが、安田にぎゅうぎゅう抱きしめられてしまった。
「智、言い訳はしない。尿道をいじめられる智もめちゃくちゃ可愛かった」
「……なっ……!!」
怒りと羞恥で頭に血が上る。言うにことかいてそれかよ! と怒りが更にこみ上げてくる。
「許せとは言わない。今日は何もしないで言うことを聞くから、頼むから一緒にいてくれ」
「先輩……僕もお願いします。何もしませんから、帰るなんて言わないでください……」
俺の服をソファに置いて、岡が縋るように背中から俺を抱きしめる。二人が密着しているせいで二人のイチモツが立ち上がっていることに気づく。俺は別の意味で赤くなった。
「……やだ……帰る……」
「先輩、そんなこと言わないで……」
岡がそう言いながら項に口づけてきた。何もしないんじゃなかったのか。
「やっ、やめろよ……」
感じるからだめだって。
「先輩、帰らないで。そんなこと言われたら……閉じ込めたくなるから……」
「……え……」
何故そうなる?
「そうだな。監禁するか」
「……ええ……?」
おかしい。怒っているのは俺のはずでは?
頭に?が山ほど浮かぶ。
「大丈夫ですよ。僕たち、先輩を養えるぐらいのお金はありますから」
「使ってないから貯まる一方だしなー」
「……マテマテマテマテ……」
このままだと本気で監禁されかねない。俺の背筋を冷汗がだらだらと伝う。
「……わかった。とりあえず話し合おう……」
奴らがにんまりしたのは言うまでもない。
くそう。次こそはぎゃふん(死語)と言わせてやるからな!!
俺自身の先、というか普通ならただ通過するだけの内側全体がジンジンと熱を持っているようだ。用を足すのもなんかへんな感覚がするようで勘弁してほしい。もしかしたらそれは気にしすぎなのかもしれないけど、尻穴以上に物を入れてはいけないところだと思うので許すつもりはなかった。
「……帰る……」
「嫌です! 先輩ごめんなさい! もう二度としないのでそんなこと言わないでください!!」
「俺も悪かったからさ、智……」
目が潤んでくる。こんなことで泣くのは嫌だったが目が熱くなって止まらなかった。視界の中の岡が泣きそうな顔をし、安田はバツが悪そうな表情をしている。
なんでお前たちがそんな顔をするんだ。そう思ったら涙がだばだばとこぼれた。止めようと思っても涙が後から後から流れてきて、俺は自分の情けなさに更に泣けてきた。
「先輩ごめんなさい! 本気で嫌がっていたのにわからなくてごめんなさい! もうしません! 絶対に嫌がることしませんから!!」
自分が涙でびしょびしょになるのも厭わず岡は俺を抱きしめた。安田も岡ごと俺を抱きしめる。正直涙と鼻水に加えて非常に苦しい。
「智、本当に悪かった! そんなに嫌がるとは思わなかったんだ! もう二度としない! 考え直してくれ!」
必死な二人の様子に少しだけ留飲が下がる。
だけど俺はやっぱり許せなかった。
「……俺……嫌だって言った……でも、身体動かなくて……ひっく……やだって、言ったの、に……ううーーー……」
感じすぎてもうへとへとで、腕を上げるのもおっくうで、でも岡が俺のこと好きで好きでたまらないって言うから。
「先輩、愛しています。ごめんなさい。先輩の嫌がることはもう絶対にしません。先輩、先輩……」
縋りつかれると心が揺れる。でも今回だけはどうしても譲れなかった。
「……好きだからって……何してもいいわけじゃねーだろ……」
お前らがしたことは強姦だ。
耳元で囁くように言うと、岡と安田の手が力なく下がった。その隙にティッシュで顔を拭き何度も鼻をかむ。しまらないなと思ったがもっと情けないところをずっと見せている。そんなことで冷める想いならとっとと冷めてしまえとも思う。それぐらい俺は腹を立てていた。
「じゃあな」
そう言って着替えを取り、リビングで着替えようとしたら岡に服を奪われた。むっとして手を出したが、安田にぎゅうぎゅう抱きしめられてしまった。
「智、言い訳はしない。尿道をいじめられる智もめちゃくちゃ可愛かった」
「……なっ……!!」
怒りと羞恥で頭に血が上る。言うにことかいてそれかよ! と怒りが更にこみ上げてくる。
「許せとは言わない。今日は何もしないで言うことを聞くから、頼むから一緒にいてくれ」
「先輩……僕もお願いします。何もしませんから、帰るなんて言わないでください……」
俺の服をソファに置いて、岡が縋るように背中から俺を抱きしめる。二人が密着しているせいで二人のイチモツが立ち上がっていることに気づく。俺は別の意味で赤くなった。
「……やだ……帰る……」
「先輩、そんなこと言わないで……」
岡がそう言いながら項に口づけてきた。何もしないんじゃなかったのか。
「やっ、やめろよ……」
感じるからだめだって。
「先輩、帰らないで。そんなこと言われたら……閉じ込めたくなるから……」
「……え……」
何故そうなる?
「そうだな。監禁するか」
「……ええ……?」
おかしい。怒っているのは俺のはずでは?
頭に?が山ほど浮かぶ。
「大丈夫ですよ。僕たち、先輩を養えるぐらいのお金はありますから」
「使ってないから貯まる一方だしなー」
「……マテマテマテマテ……」
このままだと本気で監禁されかねない。俺の背筋を冷汗がだらだらと伝う。
「……わかった。とりあえず話し合おう……」
奴らがにんまりしたのは言うまでもない。
くそう。次こそはぎゃふん(死語)と言わせてやるからな!!
1
お気に入りに追加
2,691
あなたにおすすめの小説




久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる