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10.後輩はハイスペックらしい
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エレベーターの中でも俺たちは手を繋いだままだった。岡は伸び上がってキスをしようとしてきたが、監視カメラに意識を向けさせて止めた。四六時中誰かがチェックしているわけではないだろうが公共の場ですることではないと思う。
部屋に戻り、どちらからともなく口付ける。俺の方が岡よりも背が少し高いから、どうしても俺が顔を下に向けるような形になる。ぎゅっと抱きしめられて交わす口付けは気持ちよかった。ひとしきり舌を絡めあった後、俺たちはようやく腰を下ろした。
なんだか喉が渇いたのでお茶でも飲むかと湯のみを出す。
「お前も飲むか?」
「はい、いただきます。って、先輩お茶淹れたことあるんですか?」
茶筒を開けると入っていたのは茶葉だった。茶葉ということは急須を使わないといけないなと思っていたら岡が心配そうな顔でそんなことを聞く。
「ティーバッグならあるんだけどな。まぁでもなんとかなるだろ」
「……僕が淹れます」
岡は俺の手から茶筒をひったくると慣れた手つきでお茶を淹れてくれた。
「なんで湯のみにお湯を入れるんだ?」
「お湯の温度を冷ます為です。日本茶は熱湯だと茶葉が焼けてしまって渋くなるんです」
「へえ」
「どうぞ」
湯のみの下に敷かれている皿は茶托というらしい。茶托に載せられた湯のみが目の前に置かれた。
「ありがとな」
湯気が上がる緑色のお茶を啜る。ちょうどいい熱さだった。
「うまい」
二、三口で飲み干してしまった。思ったより喉が渇いていたらしい。もっと飲みたいなと思うと、また岡がお茶を淹れてくれた。
「岡はいい嫁になりそうだな」
二杯目を一口飲んでから茶化すように言うと、
「そうでしょう?」
さらりと返された。俺はなんともいえない顔になる。
「高校の時からずっとおさんどんをしていましたから、僕は買いだと思いますよ?」
にっこりして言われ、俺はどぎまぎした。
「そ、それって……」
「長井先輩を口説いてます」
「ぶっ!」
最初に岡を襲ったのは俺だが、まさか口説かれるとは思わなかった。本当は寝ている間にして、自分の胸に一生留めておこうと思っていたから。
「先輩は、僕のこと嫌になりましたか?」
「え? いや? 嫌になるとしたら岡の方だろ?」
きょとんとして言うと岡は苦笑した。
「昨夜は先輩からでしたけど、さっきまではその、僕が……」
岡が歯切れ悪く何かを伝えようとする。確かに岡は絶倫である。尻穴が擦り切れるかと思ったがそれは俺が望んだからだ。岡を嫌になるなんてことは絶対にないだろう。俺は座布団に座りなおした。途端に尻穴を意識してしまい頬に少し熱が上がる。
「い、いや……岡こそ幻滅しなかったか? こんな、変態な先輩で……」
問題は俺の方だ。
岡は少し苦笑したが、その後何故かとても嬉しそうな顔をした。
「正直上で腰を振られるとは思ってもみませんでしたが、先輩のことは好きなのでむしろご褒美でした」
「ええっ!?」
「で、先輩。僕が気づかないであのまま寝こけていたら、本当になかったことにするつもりだったんですか?」
「あ、ああ……」
斜めの位置に腰かけた岡がにじり寄ってくる。少し身体が引けたが逃げられない。岡は俺を抱きしめ、尻を撫でた。
「!?」
「こんなにエロい尻の穴をしているのに? 僕とした後でディルドなんかで満足できると思っているんですか?」
耳元で囁かれてぞくぞくする。普段特別いい声だとは思わないが、こんな時は非常に色っぽくてたまらない気持ちになる。
「わ、わからなっ……」
「そうですよね。今夜も中、キレイにしてくださいね?」
俺は思わずこくこくと頷いた。今夜もあの巨大なイチモツでずっこんばっこん犯されてしまうらしい。同僚たちにはよく酒を飲ませて潰さなくてはいけないだろう。もちろん嗅がせる睡眠薬も忘れずに。
もう俺の尻穴は岡のイチモツに夢中のようだった。
部屋に戻り、どちらからともなく口付ける。俺の方が岡よりも背が少し高いから、どうしても俺が顔を下に向けるような形になる。ぎゅっと抱きしめられて交わす口付けは気持ちよかった。ひとしきり舌を絡めあった後、俺たちはようやく腰を下ろした。
なんだか喉が渇いたのでお茶でも飲むかと湯のみを出す。
「お前も飲むか?」
「はい、いただきます。って、先輩お茶淹れたことあるんですか?」
茶筒を開けると入っていたのは茶葉だった。茶葉ということは急須を使わないといけないなと思っていたら岡が心配そうな顔でそんなことを聞く。
「ティーバッグならあるんだけどな。まぁでもなんとかなるだろ」
「……僕が淹れます」
岡は俺の手から茶筒をひったくると慣れた手つきでお茶を淹れてくれた。
「なんで湯のみにお湯を入れるんだ?」
「お湯の温度を冷ます為です。日本茶は熱湯だと茶葉が焼けてしまって渋くなるんです」
「へえ」
「どうぞ」
湯のみの下に敷かれている皿は茶托というらしい。茶托に載せられた湯のみが目の前に置かれた。
「ありがとな」
湯気が上がる緑色のお茶を啜る。ちょうどいい熱さだった。
「うまい」
二、三口で飲み干してしまった。思ったより喉が渇いていたらしい。もっと飲みたいなと思うと、また岡がお茶を淹れてくれた。
「岡はいい嫁になりそうだな」
二杯目を一口飲んでから茶化すように言うと、
「そうでしょう?」
さらりと返された。俺はなんともいえない顔になる。
「高校の時からずっとおさんどんをしていましたから、僕は買いだと思いますよ?」
にっこりして言われ、俺はどぎまぎした。
「そ、それって……」
「長井先輩を口説いてます」
「ぶっ!」
最初に岡を襲ったのは俺だが、まさか口説かれるとは思わなかった。本当は寝ている間にして、自分の胸に一生留めておこうと思っていたから。
「先輩は、僕のこと嫌になりましたか?」
「え? いや? 嫌になるとしたら岡の方だろ?」
きょとんとして言うと岡は苦笑した。
「昨夜は先輩からでしたけど、さっきまではその、僕が……」
岡が歯切れ悪く何かを伝えようとする。確かに岡は絶倫である。尻穴が擦り切れるかと思ったがそれは俺が望んだからだ。岡を嫌になるなんてことは絶対にないだろう。俺は座布団に座りなおした。途端に尻穴を意識してしまい頬に少し熱が上がる。
「い、いや……岡こそ幻滅しなかったか? こんな、変態な先輩で……」
問題は俺の方だ。
岡は少し苦笑したが、その後何故かとても嬉しそうな顔をした。
「正直上で腰を振られるとは思ってもみませんでしたが、先輩のことは好きなのでむしろご褒美でした」
「ええっ!?」
「で、先輩。僕が気づかないであのまま寝こけていたら、本当になかったことにするつもりだったんですか?」
「あ、ああ……」
斜めの位置に腰かけた岡がにじり寄ってくる。少し身体が引けたが逃げられない。岡は俺を抱きしめ、尻を撫でた。
「!?」
「こんなにエロい尻の穴をしているのに? 僕とした後でディルドなんかで満足できると思っているんですか?」
耳元で囁かれてぞくぞくする。普段特別いい声だとは思わないが、こんな時は非常に色っぽくてたまらない気持ちになる。
「わ、わからなっ……」
「そうですよね。今夜も中、キレイにしてくださいね?」
俺は思わずこくこくと頷いた。今夜もあの巨大なイチモツでずっこんばっこん犯されてしまうらしい。同僚たちにはよく酒を飲ませて潰さなくてはいけないだろう。もちろん嗅がせる睡眠薬も忘れずに。
もう俺の尻穴は岡のイチモツに夢中のようだった。
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