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12.オナホを使うためのお膳立て
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「伝言を渡し忘れた」
食堂でごはんを食べていたら副団長が魔法師団長からだというメモを渡しに来た。なんだろう?
「一週間それ以外の仕事はしなくていいそうだ」
呆れたように言って、副団長は去っていった。
「それ?」
内容を見て、ちょっと驚いた。でもうちの団長なら言いそう、と納得した。
「でもライヤまでつき合わせることはないんじゃない? まー、いいけどさ……ところで、結婚式ってなに?」
メモには、
”ヤーナへ
一週間魔道具のオナホの使用感を試すこと。騎士団のライヤ君はこちらに一週間出張です。二人で丸々一週間使って検証するように。結婚式するなら呼んでね。
魔法師団長より”
こんなことが書かれていた。
「あの人絶対頭の中お花畑だよね」
自分のところの団長ながらおかしいと思う。嫌いではない。むしろ緩くて好きだ。
とりあえず研究室に向かい、検証に必要かと思われる物を取ってくることにした。自分でオナホを使うにしても潤滑剤とかもろもろ必要だと思ったので。
「遅い」
部屋に戻ったら、部屋の前でライヤが不機嫌そうな顔で待っていた。どういうわけか騎士服である。ちょっとときめいたのはないしょだ。
「僕もさっき知らされたところだったんだよ。で、なんでライヤは騎士服なの?」
「出張だからな。一応恰好だけでもきちんとしないといけないだろう」
「団長の執務室には挨拶に行ったの?」
「今日はいないからこなくていいと言われたぞ。折りを見て顔を出してくれればいいと」
「あー……」
副団長も挨拶されても困るんだろうな。なにせ出張とか言って絶対団長の思いつきだし。
「なら、いいけど……入る?」
「ああ」
騎士服ってこんなにカッコよかったっけ?
僕は首を傾げながら、とりあえずお茶を出すことにした。
「極秘任務だと言われたんだが……心当たりは?」
「僕が開発したオナホの件だよ」
さすがに”オナホの使用感を試す為に出張しろ”とは団長もあけすけに要請しなかったらしい。そんなことをしたらさすがにあの豪快な騎士団長だって怒るだろう。そういえばあの騎士団長にオナホを渡したんだっけ? 朝まで使ってたとか聞いたけど、騎士団長はどんだけ絶倫なんだろう。
「オナホを……どうするんだ?」
「んー、なんかねー使用感のサンプルがほしいみたいだよ。どちらにせよ不具合がないかどうかチェックはしていかないといけないんだよね。魔法陣をいくつか組み込んであるから誤作動を起こさないかどうかとかさー……」
大体相乗効果だかなんだか知らないけど、オナホに魔力を流した人の感度が上がるってなんなわけ? これがずっとなのか、オナホに魔力を流していない間は元に戻るのかとか検証する必要はあった。
「そうなのか。魔道具の開発もたいへんなんだな……?」
ライヤは納得したようで疑問も覚えたらしい。その疑問は決して間違ってはいないと思う。僕の趣味と実益を兼ねての開発だしね。魔法師団長がこーゆーの作っても一緒に楽しんでくれる人でよかった。
「んー、どうしよっかな。とりあえず使ってもらっちゃえばいいかな」
「ヤーナの、オナホをか?」
ライヤが動揺しているような声で確認した。
「うん。何度も使ってみないとわからないでしょ? あー、でもライヤって僕のことが好きなんだっけ? それじゃこういう実験みたいなのは嫌なのかな? だったら……」
「俺が使う! 俺が協力するからっ!」
「そう? ならいいけど……」
「ヤーナも裸になるんだよなっ!?」
「うん。身体に影響がないかどうか確認しないといけないしね」
「それは……俺が確認すればいいんだろ?」
「うん。鏡だけじゃチェックしきれないし……」
ライヤの鼻息が荒い。そんなに張り切って大丈夫かな。
「あ、あと……僕のことも後で抱いてね? オナホ使われた後ってすごく感度が上がっちゃうみたいなんだけど、それ以外の時の検証もしなきゃだから……」
「任せろっ!」
即答だった。
「僕は抱かれる側だからいいけどさ。ライヤ、そんなに身体持つの?」
抱かれる側だってイキすぎるとたいへんかもしれないけど、最悪寝転がってればいいもんねとか思ってしまう。
「大丈夫だろ。オナニーの最高記録とか教えてやろうか?」
そんなことやってたのか。
「そーゆーのっていつやるの? あ、答えなくていいし、回数もいいから」
バカなことを聞いたと思う。
部屋の扉に鍵をかけて、ライヤに「脱いで」と言った。騎士服姿が見られないのは残念って思うけど、汚したら困るもんね。ライヤがごくり、と唾を飲む音がした。
僕もするりとローブを落とし、オナホを取り出す。魔力を流して、僕のお尻の形になったオナホをベッドに置いた。
「始めよっか」
予想してなかったといえば嘘になるけど、この後僕はめちゃくちゃ啼かされたのだった。
騎士の体力ハンパない。
ーーーー
あれー? おかしいなー、二万字超えてるぞー?
食堂でごはんを食べていたら副団長が魔法師団長からだというメモを渡しに来た。なんだろう?
「一週間それ以外の仕事はしなくていいそうだ」
呆れたように言って、副団長は去っていった。
「それ?」
内容を見て、ちょっと驚いた。でもうちの団長なら言いそう、と納得した。
「でもライヤまでつき合わせることはないんじゃない? まー、いいけどさ……ところで、結婚式ってなに?」
メモには、
”ヤーナへ
一週間魔道具のオナホの使用感を試すこと。騎士団のライヤ君はこちらに一週間出張です。二人で丸々一週間使って検証するように。結婚式するなら呼んでね。
魔法師団長より”
こんなことが書かれていた。
「あの人絶対頭の中お花畑だよね」
自分のところの団長ながらおかしいと思う。嫌いではない。むしろ緩くて好きだ。
とりあえず研究室に向かい、検証に必要かと思われる物を取ってくることにした。自分でオナホを使うにしても潤滑剤とかもろもろ必要だと思ったので。
「遅い」
部屋に戻ったら、部屋の前でライヤが不機嫌そうな顔で待っていた。どういうわけか騎士服である。ちょっとときめいたのはないしょだ。
「僕もさっき知らされたところだったんだよ。で、なんでライヤは騎士服なの?」
「出張だからな。一応恰好だけでもきちんとしないといけないだろう」
「団長の執務室には挨拶に行ったの?」
「今日はいないからこなくていいと言われたぞ。折りを見て顔を出してくれればいいと」
「あー……」
副団長も挨拶されても困るんだろうな。なにせ出張とか言って絶対団長の思いつきだし。
「なら、いいけど……入る?」
「ああ」
騎士服ってこんなにカッコよかったっけ?
僕は首を傾げながら、とりあえずお茶を出すことにした。
「極秘任務だと言われたんだが……心当たりは?」
「僕が開発したオナホの件だよ」
さすがに”オナホの使用感を試す為に出張しろ”とは団長もあけすけに要請しなかったらしい。そんなことをしたらさすがにあの豪快な騎士団長だって怒るだろう。そういえばあの騎士団長にオナホを渡したんだっけ? 朝まで使ってたとか聞いたけど、騎士団長はどんだけ絶倫なんだろう。
「オナホを……どうするんだ?」
「んー、なんかねー使用感のサンプルがほしいみたいだよ。どちらにせよ不具合がないかどうかチェックはしていかないといけないんだよね。魔法陣をいくつか組み込んであるから誤作動を起こさないかどうかとかさー……」
大体相乗効果だかなんだか知らないけど、オナホに魔力を流した人の感度が上がるってなんなわけ? これがずっとなのか、オナホに魔力を流していない間は元に戻るのかとか検証する必要はあった。
「そうなのか。魔道具の開発もたいへんなんだな……?」
ライヤは納得したようで疑問も覚えたらしい。その疑問は決して間違ってはいないと思う。僕の趣味と実益を兼ねての開発だしね。魔法師団長がこーゆーの作っても一緒に楽しんでくれる人でよかった。
「んー、どうしよっかな。とりあえず使ってもらっちゃえばいいかな」
「ヤーナの、オナホをか?」
ライヤが動揺しているような声で確認した。
「うん。何度も使ってみないとわからないでしょ? あー、でもライヤって僕のことが好きなんだっけ? それじゃこういう実験みたいなのは嫌なのかな? だったら……」
「俺が使う! 俺が協力するからっ!」
「そう? ならいいけど……」
「ヤーナも裸になるんだよなっ!?」
「うん。身体に影響がないかどうか確認しないといけないしね」
「それは……俺が確認すればいいんだろ?」
「うん。鏡だけじゃチェックしきれないし……」
ライヤの鼻息が荒い。そんなに張り切って大丈夫かな。
「あ、あと……僕のことも後で抱いてね? オナホ使われた後ってすごく感度が上がっちゃうみたいなんだけど、それ以外の時の検証もしなきゃだから……」
「任せろっ!」
即答だった。
「僕は抱かれる側だからいいけどさ。ライヤ、そんなに身体持つの?」
抱かれる側だってイキすぎるとたいへんかもしれないけど、最悪寝転がってればいいもんねとか思ってしまう。
「大丈夫だろ。オナニーの最高記録とか教えてやろうか?」
そんなことやってたのか。
「そーゆーのっていつやるの? あ、答えなくていいし、回数もいいから」
バカなことを聞いたと思う。
部屋の扉に鍵をかけて、ライヤに「脱いで」と言った。騎士服姿が見られないのは残念って思うけど、汚したら困るもんね。ライヤがごくり、と唾を飲む音がした。
僕もするりとローブを落とし、オナホを取り出す。魔力を流して、僕のお尻の形になったオナホをベッドに置いた。
「始めよっか」
予想してなかったといえば嘘になるけど、この後僕はめちゃくちゃ啼かされたのだった。
騎士の体力ハンパない。
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あれー? おかしいなー、二万字超えてるぞー?
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