【完結】ナルシストな僕のオナホが繋がる先は

浅葱

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2.なんかこのオナホ、感度よすぎかも

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 大事な僕のお尻なんだから、丁寧にほぐさなきゃって思って二本目の指を入れてみたんだけど、やヴぁい。
 何がやヴぁいって、背筋がぞくぞくして、指の出し入れがおぼつかない。

「あっ、あっ、あっ、あっ……」

 気持ち、いいのだ。このまま僕自身を入れてしまいたいと思うほど気持ちいい。
 でもだめだ僕、冷静になれ。欲望のままに僕自身をこのオナホに突き入れて、僕の大事な尻穴が切れてしまったらどうするのだ。そんなことになったら僕は怖くなって二度とこのオナホを使うことはできないだろう。慎重に、慎重にしなければ……。
 震える指を抜き、香油をまぶして今度は三本ゆっくり入れて……。

「あああんっ!? やっ、な、なんでぇっ!?」

 おかしい。僕の尻穴はまだ何も受け入れたことがないのに、三本の指を受け入れて感じてしまっている。どういうことなんだろう。これも記録として残さなければ……。ああっ、でも気持ちいい~っ!

「あっ、あっ、イイッ、ゆびっ、イイッ、よぉっ……!」

 僕は夢中になって僕のお尻のオナホをぐちゅぐちゅと三本の指で犯した。僕自身はもうギンギンになっている。ああ、早く入れたいっ! でもっ、でもっ……。

「も、もっと……慣らさないと……」

 僕はこの日の為に用意していた、僕自身より一回り小さめの張型を手に取った。それに震える手で香油をまぶし、寝転がった状態でオナホを抱え、その張型を突き入れた。

「~~~~~ッッッ!!」

 たまらない快感だった。僕の尻穴はまだ誰のイチモツも受け入れたことがないのに、標準サイズと言われる張型を入れて感じてしまったのだ。

「ら、らめ……らめ、かもぉ……」

 気持ちよすぎる。僕は涙を流し、唾液を垂らして喘いだ。でもせめて自分の使用感ぐらい試さなければ死んでも死にきれないと思った。(まだ死ぬ予定はない)
 僕は自分の尻穴の中で快感を味わいながら、ぐちゅぐちゅと張型を何度も抜き差しした。ものすごく気持ちよくて手が止まりそうになる自分を叱咤して、これぐらいでいいかなと思うぐらいにどうにか拡げたのだった。

「っはーっ、はーっ、はーっ……や、やっと、念願のっ……!」

 そう、念願だったのだ。この僕のお尻のオナホに僕自身を入れれば念願の自分とのセックスが叶う!
 だって僕自身は普通の人のより一回り大きくて、これで自分のお尻を貫かれたらどれだけ気持ちいいんだろうって思っていたのだ。だからこのオナホに入れて、僕の尻穴が僕自身でめちゃくちゃ気持ちよくなったらどんなに幸せだろう。
 僕はギンギンに勃起している僕自身に香油をまぶした。そして、オナホに……。

「あっ、ひぃいいいいいい~~~~っっ!?」

 とんでもなかった。先っぽを入れただけで、僕自身は暴発。そして尻穴はきゅんきゅんしてアヘ顔になってしまった。こんなひどい顔誰にも見せられないってぐらいアヘアヘしている顔になってしまった。それぐらい先っぽだけで気持ちよかった。

「む、無理……明日に、しよう……」

 せっかく精液を溜めていたのに全部放出してしまったようだ。もう僕は一ミリも動けなくなってしまった。体力がないのは困りものである。どうにか洗浄魔法だけでも、と思った時、部屋の扉が開いた。

「おーい、ヤーナ。シャワー使わせて……く、れ……?」
「あ」

 どうして僕は部屋の鍵をかけておかなかったのか。それも厳重に。
 ノックもしないで僕の部屋に入ってきたのは、騎士団に所属している幼なじみのライヤだった。コイツは顔もがたいもいかつくて全然好みではないんだけど、体格だけは理想だなと僕は密かに思っている。

「……ヤーナ、それ……」

 普通は「失礼しました!」とか言って扉を閉めて出て行くところじゃないのかと思う。僕は恨めしそうにライヤを睨んだ。

「何? 今オナニー中だから出てってくんない?」

 こういう時は開き直るのが一番だ。

「あ、やっぱそうなのか? すげえキレイな尻だな。ちょっと見せてくれよ」

 伸ばされた手をパシンとはたく。

「汚い手で触らないでくんない?」
「あ、すまん。シャワー使わせてくれないか?」
「僕今動けないから、洗浄魔法で勘弁して」
「わかった」

 ライヤに目の前に来るように言い、緩慢な動きでどうにか洗浄魔法をかけてやることができた。僕、何やってんだろ。

「なぁ、ヤーナ。それちょっと見せてくれよ……」
「だめだよ、新製品の魔道具なんだから。使用感を試して不具合がないかどうか調べて書き出さないといけないし」
「ふうん。だったら被験者は他にもいた方がいいんじゃないか?」

 それは僕も思っていたところだった。どうせだから、ライヤにこの僕の美尻オナホを使わせてみようかな?

「……どちらにせよ今夜はだめ。明日気が変わらなければ来て」
「わかった!」

 ライヤは嬉しそうに笑むと、僕の頭を撫でて「ありがとなー!」と言って出て行った。僕はどうにか魔法で部屋の扉を施錠し、自分に洗浄魔法をかけて寝た。
 なんだかすっごく疲れた。



ーーーーー
貞操観念皆無なヤーナ君。続きはまた明日~
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