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こんなドラマティックは嫌だ~認知症の父がいなくなりまして
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父が認知症と診断されてからもう13年以上が経ちます。
母と二人暮らししてきましたが、もうどうやっても母は父の面倒を看られなくなりました。母は腰が弱く、鼻が弱く、足が弱く、血圧も高くともう満身創痍で父と暮らしてきました。昨年から父の症状が悪化してきて、そろそろ老人ホームに預けようと私は言ってきましたが、まだ大丈夫まだ大丈夫と母が無理をおして面倒を看てきました。
ですが夏頃には更にひどくなり、父はもう何も覚えることはできなくなっています。要介護3にも認定されました。母の体調も悪化しどうしようもないので、12月から父を老人ホームに預けることになりました。これで少しは母の体調もよくなっていくのではないかと思っていた矢先、父が老人ホームからいなくなりました。
母から取り乱した電話があったその日、相方が出かけていたのでとりあえず様子を見て母にまた電話をしましたが全く見つかる気配もなく、今夜は実家に行って母に寄り添った方がいいのかと考えました。とにかく母は取り乱していて話にならず、兄も母に連絡を取るのではなく私に聞いてくる。
時間は刻一刻と過ぎとうとう夜の九時になりました。
寒い、寒い夜です。
今夜父が見つからなかったら死んでしまうのではないか。そうしたら母も自責の念にかられて自殺してしまうのではないかと思いました。
兄に電話をし、何かなければ警察はきっと動いてくれないこと、父が今夜見つからなければ死んでしまうかもしれないこと、父がもし死んだら母も生きてないことを言ったらようやく重い腰を上げました。
老人ホームに行って詳しい話を聞いたり、警察に行ったり、行きそうなところを回ったりといろいろなことはしたようです。夜中の二時まで探したけど見つからなかったと聞きました。
その日私も実家に行こうとしましたが母が「一人で待つ」と言うので翌朝早くに実家へ向かいました。
とても寒い朝でした。
六時前に家を出たらまだ世界は暗く、東の空が赤く燃えていました。
朝だってこんなに寒いのです。もう父が生きている可能性はないと思っていました。
実家に着く前に最寄り駅の周りを見たり、実家のマンションの周りを見たりしながら実家に行きました。どこかでうずくまっているのではないか。倒れたりしているのではないか。どうにかして見つかってほしいと、祈るような気持ちでした。
母はほとんど寝てない状態で、
「食欲もわかないけど、少しだけ昨夜は食べた」
と言っていました。警察には家にいてくださいと言われたそうです。
「早く帰ってこないかなぁ」
「どこほっつき歩いてるんだろうなぁ」
「こんなことなら預けなきゃよかった。やっぱり家で看るようかしら」
「それはもう絶対無理だから」
そんなことを言いながら、二人でいることにほっとしたのかやっと母もおなかがすいたようでした。
ラーメンを作って食べ終えた後、
「新聞をとってくる」
母はそう言ってマンションを下りていきました。きっとまたマンションの周りも見て回るのでしょう。
「どこにいるんだろうなぁ」
そう呟いていた時、実家の電話が鳴りました。
「〇〇警察ですが」
「はい!」
「〇×さんのお宅で間違いないですか?」
「はい、〇×です!」
「〇×▽△さんという方を保護しているのですが……」
生きてたーーーーーーーーー!!
財布の中に、名前と住所、電話番号を書いた紙を念の為母が入れておいたのです。その電話番号を見てかけてきてくれたようでした。
〇〇町辺りでふらふら歩いている父を警察がおかしいなと思って職務質問をしたようでした。
「これから3,40分かかりますがご自宅にお送りします」
「ありがとうございます、ありがとうございます!」
どんなに感謝をしても足りませんでした。
母が戻ってきてからそのことを伝え、よかったよかったと言い合い、老人ホームの方に連絡しました。責任者がすっ飛んできて平身低頭で謝りました。
父が警察の人に伴われて帰ってきました。書類を書いてほしいと言われたので父を母に任せて私が書くことにしました。母は右手首を骨折していてとても書ける状態ではなかったのです。
私も相当動揺していたらしく、〇〇警察署と書いてくださいと言われたのですがなかなか漢字が思い出せませんでした。(寝不足というのもあったかと思います)警察署の署って上が四だったよなと思いながら確認してどうにか書きました。一歩間違えば警察が暑くなるところでした。
父はところどころ怪我をしていました。顔や手足に裂傷があり、とにかく身体が冷えているのでお風呂に入れました。コーヒーを飲んでいる間に眠くなったようなので寝せました。もしかしたら一晩寝ずにずっと歩いていたのかもしれません。
老人ホームの人は一度帰し、その後兄が来たのでいろいろ相談し、父が寝ている間に老人ホームに話を聞きに行ったりしました。
ずっと父が家に帰ろうとしていたこと。お風呂に入れる時間だからと係の人がいったらいなかったこと。部屋の周りで確認をしている間に、父は一階に降りていて入居者の家族が入ってきた時に出て行ってしまったこと。それを防犯カメラで確認したというのだから開いた口が塞がりません。結局管理がずさんだったということなのでしょう。
すぐに警察に届けたり施設の職員が周辺を探したりしたものの全く見つかる気配はなく、母に連絡したのが失踪してから一時間半後だったそうです。
状況の確認と再発防止策を講じてもらうことにしました。(その他にもいろいろやりとりはありましたがそこは割愛します)
実家に戻ると父が起きていました。晴れやかな顔でコーヒーを飲んでいました。
本当は家にいたいのはわかります。でももう誰も父の面倒を看ることはできないのです。
「昨夜からどこに行ってたの?」
聞いてももう何も覚えていません。どこをどう歩いたのかも、どこかで寝たのかも、どこかで何かを食べたのかも父は何も答えられませんでした。
「どうしたんだろうなぁ」
それが全てです。
その日のうちに父を施設に戻しました。さすがに一晩寒空の下にいたこともあり、その日の夜父は熱を出したそうです。
が、翌朝は朝ごはんをおかわりして食べていたそうです。
顔に怪我があったこともあり、MRIを撮ったりいろいろ検査をしてもらいました。結果外傷以外の異常はなかったようでした。
翌々日、母の血圧がとんでもなく上がりとても施設に様子を見に行ける状態ではないということで、私が父に会いに行きました。
一晩どこかをほっつき歩いていた記憶は全くありませんでした。
「そうだったのか。そりゃあ迷惑かけたなぁ」
父はよくわからずそう言うだけです。
母の具合はなかなかよくなりません。右手首のギプスは外れましたが、完全に骨がくっついたわけではないので痛いようです。その痛みでだって血圧は上がりますし、冬だから余計に血圧は上がりやすい。
しばらくは母の様子も見に行くようです。
現実は物語のようにはいかない。見つかったから、生きていたからよかった。ハッピーエンドにはならないのです。
でも見つかってよかった。生きていてくれてよかった。
今はその思いでいっぱいです。
母と二人暮らししてきましたが、もうどうやっても母は父の面倒を看られなくなりました。母は腰が弱く、鼻が弱く、足が弱く、血圧も高くともう満身創痍で父と暮らしてきました。昨年から父の症状が悪化してきて、そろそろ老人ホームに預けようと私は言ってきましたが、まだ大丈夫まだ大丈夫と母が無理をおして面倒を看てきました。
ですが夏頃には更にひどくなり、父はもう何も覚えることはできなくなっています。要介護3にも認定されました。母の体調も悪化しどうしようもないので、12月から父を老人ホームに預けることになりました。これで少しは母の体調もよくなっていくのではないかと思っていた矢先、父が老人ホームからいなくなりました。
母から取り乱した電話があったその日、相方が出かけていたのでとりあえず様子を見て母にまた電話をしましたが全く見つかる気配もなく、今夜は実家に行って母に寄り添った方がいいのかと考えました。とにかく母は取り乱していて話にならず、兄も母に連絡を取るのではなく私に聞いてくる。
時間は刻一刻と過ぎとうとう夜の九時になりました。
寒い、寒い夜です。
今夜父が見つからなかったら死んでしまうのではないか。そうしたら母も自責の念にかられて自殺してしまうのではないかと思いました。
兄に電話をし、何かなければ警察はきっと動いてくれないこと、父が今夜見つからなければ死んでしまうかもしれないこと、父がもし死んだら母も生きてないことを言ったらようやく重い腰を上げました。
老人ホームに行って詳しい話を聞いたり、警察に行ったり、行きそうなところを回ったりといろいろなことはしたようです。夜中の二時まで探したけど見つからなかったと聞きました。
その日私も実家に行こうとしましたが母が「一人で待つ」と言うので翌朝早くに実家へ向かいました。
とても寒い朝でした。
六時前に家を出たらまだ世界は暗く、東の空が赤く燃えていました。
朝だってこんなに寒いのです。もう父が生きている可能性はないと思っていました。
実家に着く前に最寄り駅の周りを見たり、実家のマンションの周りを見たりしながら実家に行きました。どこかでうずくまっているのではないか。倒れたりしているのではないか。どうにかして見つかってほしいと、祈るような気持ちでした。
母はほとんど寝てない状態で、
「食欲もわかないけど、少しだけ昨夜は食べた」
と言っていました。警察には家にいてくださいと言われたそうです。
「早く帰ってこないかなぁ」
「どこほっつき歩いてるんだろうなぁ」
「こんなことなら預けなきゃよかった。やっぱり家で看るようかしら」
「それはもう絶対無理だから」
そんなことを言いながら、二人でいることにほっとしたのかやっと母もおなかがすいたようでした。
ラーメンを作って食べ終えた後、
「新聞をとってくる」
母はそう言ってマンションを下りていきました。きっとまたマンションの周りも見て回るのでしょう。
「どこにいるんだろうなぁ」
そう呟いていた時、実家の電話が鳴りました。
「〇〇警察ですが」
「はい!」
「〇×さんのお宅で間違いないですか?」
「はい、〇×です!」
「〇×▽△さんという方を保護しているのですが……」
生きてたーーーーーーーーー!!
財布の中に、名前と住所、電話番号を書いた紙を念の為母が入れておいたのです。その電話番号を見てかけてきてくれたようでした。
〇〇町辺りでふらふら歩いている父を警察がおかしいなと思って職務質問をしたようでした。
「これから3,40分かかりますがご自宅にお送りします」
「ありがとうございます、ありがとうございます!」
どんなに感謝をしても足りませんでした。
母が戻ってきてからそのことを伝え、よかったよかったと言い合い、老人ホームの方に連絡しました。責任者がすっ飛んできて平身低頭で謝りました。
父が警察の人に伴われて帰ってきました。書類を書いてほしいと言われたので父を母に任せて私が書くことにしました。母は右手首を骨折していてとても書ける状態ではなかったのです。
私も相当動揺していたらしく、〇〇警察署と書いてくださいと言われたのですがなかなか漢字が思い出せませんでした。(寝不足というのもあったかと思います)警察署の署って上が四だったよなと思いながら確認してどうにか書きました。一歩間違えば警察が暑くなるところでした。
父はところどころ怪我をしていました。顔や手足に裂傷があり、とにかく身体が冷えているのでお風呂に入れました。コーヒーを飲んでいる間に眠くなったようなので寝せました。もしかしたら一晩寝ずにずっと歩いていたのかもしれません。
老人ホームの人は一度帰し、その後兄が来たのでいろいろ相談し、父が寝ている間に老人ホームに話を聞きに行ったりしました。
ずっと父が家に帰ろうとしていたこと。お風呂に入れる時間だからと係の人がいったらいなかったこと。部屋の周りで確認をしている間に、父は一階に降りていて入居者の家族が入ってきた時に出て行ってしまったこと。それを防犯カメラで確認したというのだから開いた口が塞がりません。結局管理がずさんだったということなのでしょう。
すぐに警察に届けたり施設の職員が周辺を探したりしたものの全く見つかる気配はなく、母に連絡したのが失踪してから一時間半後だったそうです。
状況の確認と再発防止策を講じてもらうことにしました。(その他にもいろいろやりとりはありましたがそこは割愛します)
実家に戻ると父が起きていました。晴れやかな顔でコーヒーを飲んでいました。
本当は家にいたいのはわかります。でももう誰も父の面倒を看ることはできないのです。
「昨夜からどこに行ってたの?」
聞いてももう何も覚えていません。どこをどう歩いたのかも、どこかで寝たのかも、どこかで何かを食べたのかも父は何も答えられませんでした。
「どうしたんだろうなぁ」
それが全てです。
その日のうちに父を施設に戻しました。さすがに一晩寒空の下にいたこともあり、その日の夜父は熱を出したそうです。
が、翌朝は朝ごはんをおかわりして食べていたそうです。
顔に怪我があったこともあり、MRIを撮ったりいろいろ検査をしてもらいました。結果外傷以外の異常はなかったようでした。
翌々日、母の血圧がとんでもなく上がりとても施設に様子を見に行ける状態ではないということで、私が父に会いに行きました。
一晩どこかをほっつき歩いていた記憶は全くありませんでした。
「そうだったのか。そりゃあ迷惑かけたなぁ」
父はよくわからずそう言うだけです。
母の具合はなかなかよくなりません。右手首のギプスは外れましたが、完全に骨がくっついたわけではないので痛いようです。その痛みでだって血圧は上がりますし、冬だから余計に血圧は上がりやすい。
しばらくは母の様子も見に行くようです。
現実は物語のようにはいかない。見つかったから、生きていたからよかった。ハッピーエンドにはならないのです。
でも見つかってよかった。生きていてくれてよかった。
今はその思いでいっぱいです。
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お気遣いありがとうございます。
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