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79.本当に抱かれちゃうみたい ※天使同士のHがあります

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注:ウイとの性描写があります。ウイの攻めが見たくないという方は避けてくださいませー
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 夕飯を食べた。
 食べなきゃって思ったんだけど、あんまり喉を通らなかった。

「野菜なら食べられますか?」

 って、棒状に切った野菜を出された。塩を溶かしたお湯に付けて食べるらしい。食べやすかったから、それはぱりぱり食べた。本当によく考えてくれてるよなと思った。
 カヤテに抱きしめられながら食休みをした。
 カヤテは俺に愛撫をしなかったから、今は離してもらえる気がしなかった。

「私のお嫁さんなのに……」

 包み込むように抱きしめられていて、ちょっとときめいた。お嫁さんって言われるの、なんか好きみたいだ。カヤテが好きだからもうなんでもいいのかもしれない。カヤテ本人に好きとはまだ、言えそうもないけど。
 口づけしたいなって思った。ちょっと顔を上げてカヤテを見る。

「ジュン様、口づけさせてください」
「う、うん……」

 ちゅ、ちゅって触れるだけの口づけをされて胸がきゅんきゅんした。顔中に口づけられて顔が綻んでしまう。なんだろう。ウイにカヤテのことが好きって言ったら、胸が余計に苦しくなってしまった。ないしょにしておきたいのに、口からついこぼれてしまいそうになってる。
 俺、おかしいかも。

「ジュン様、そろそろ……」
「あ、うん……」

 キールに声をかけられて、準備をしなくちゃって思った。
 ウイに抱かれる準備ってすごく不思議なかんじだ。洗浄魔法を身体の内外にかけられて、透けるような薄い衣裳を着せられた。そして白くて長い靴下を履かされる。俺、カヤテとキールのお嫁さんなのにウイに抱かれるんだ? って首を傾げた。
 衣裳の上からシーツを被せられて、カヤテの腕に抱かれて移動する。
 暗くなったら鬼も見回り以外は外に出ないらしい。外にわざわざ出ていく鬼は狩りに向かうのだそうだ。
 夜は少し冷えたりするのかなと思ったけどそんなことはなかった。もしかしたらカヤテが魔法でどうにかしてくれているのかもしれないと思ったら、顔が熱くなった。
 そうして、ウイが住んでいる部屋に連れていかれた。
 昼から二度目なのに、建物の周りに灯されている明かりとか、夜ということも相まって近寄りがたく見えた。

「カヤテです。ジュン様をお連れしました」

 控えている鬼たちによって、部屋の扉が開かれた。
 大きな布団の上にウイが座っているのが見えた。

「ジュン、来てくれてありがとう」

 ウイに笑顔で言われて頬が熱くなった。ウイも透けるような生地の寝衣を着せられていた。そして俺と同じように白くて長い靴下が……。人妻同士で何やってんだろ?
 カヤテがその布団の上に俺をそっと下ろした。布団から三歩ぐらい離れた場所に、長とリンドル、それから二人の鬼が控えているのが見えた。俺はそっと会釈をした。
 布団の反対側の、また三歩ぐらい離れた場所に、カヤテとキール、そしてリー、ワンド、クドが座った。こんな、みんなに見られながらウイに抱かれるのか? って思ったら動けなくなってしまった。

「ジュン」

 ウイが近づいてきて、ちゅって俺に口づけた。

「あ……」
「恥ずかしいよね? もうちょっと下がってください。これじゃジュンが萎縮してしまいますから」

 長はしぶしぶもう一歩分ぐらい下がった。みなが一歩分ぐらい下がったのがちょっと面白かった。

「……大して変わらないけど……」

 ウイは首を傾げてそう言ったけど、すぐに俺に向き直った。手を引かれて、布団の真ん中ぐらいまで這うようにして進んだら仰向けに押し倒された。

「ジュンって……相変わらずかわいいよね?」
「ウイの方が……かわいいと思うけど」

 お互いに頬を染めながらそんなことを言う。

「ね。ジュン」
「な、何?」
「僕の童貞、もらってくれる?」

 こてんと首を傾げて、ウイがすごいことを言った。

「う……あ……」

 ウイは言ってから考えるような顔をした。

「うーん……そうじゃないな~。やっぱり……ジュンが抱きたいから、抱かせて?」
「う、うん……」

 胸がきゅん、とした。

「できるだけ優しくするね……」

 ウイが覆いかぶさってきて、ちゅ、と俺の唇に口づけた。ちゅ、ちゅと何度も角度を変えて口づけ、やがて舌と舌が絡み合った。

「んんっ!?」

 ただキスしてるだけなのに、どうしてこんなに気持ちいいんだろう。くちゅ、ちゅぷと濡れた音がする度にびくびく震えてしまう。なんかおかしいって思った。ウイにいっぱいキスされて、耳たぶを食まれ、首筋を舐められて、鎖骨にも……。触れられる度にびくびく身体が跳ねてしまって困った。

「あっ……ウイ……」
「……なんでこんなに気持ちいいんだろ……ジュンの肌、気持ちいい……」

 ウイがうっとりしたように言いながら俺の乳首をぺろりと舐めた。

「あぁっ……!」

 なんか違うって思う。うまく言えないけど、甘さが全身に波紋のように広がっていく。

「あっ、ウイ……ウイ……」

 ウイはちゅくちゅくと俺の乳首を舐めながら、もう片方の乳首を指でくにくにと揉んだ。ちゅぱっと口を離される。

「ジュンのおっぱいかわいい……まだ乳は出ない?」
「うん……」
「じゃあ……僕がんばっちゃおうかな……」
「え? あぁっ……!」

 ちゅううっと乳首が吸われてびくびく震える。なんか快感が違う。これはどろどろに蕩かされてしまうような、危険な快感だと思った。



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天使さま同士のえっちはー?

「冴えないサラリーマン~」の「他の天使さまに会うことになりまして」と、
「巨人族に二人ががりで~」の195話以降を参照してくださいませー。
さーどーなっちゃうんでしょう?
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感想 26

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