80 / 99
79.本当に抱かれちゃうみたい ※天使同士のHがあります
しおりを挟む
注:ウイとの性描写があります。ウイの攻めが見たくないという方は避けてくださいませー
ーーーーー
夕飯を食べた。
食べなきゃって思ったんだけど、あんまり喉を通らなかった。
「野菜なら食べられますか?」
って、棒状に切った野菜を出された。塩を溶かしたお湯に付けて食べるらしい。食べやすかったから、それはぱりぱり食べた。本当によく考えてくれてるよなと思った。
カヤテに抱きしめられながら食休みをした。
カヤテは俺に愛撫をしなかったから、今は離してもらえる気がしなかった。
「私のお嫁さんなのに……」
包み込むように抱きしめられていて、ちょっとときめいた。お嫁さんって言われるの、なんか好きみたいだ。カヤテが好きだからもうなんでもいいのかもしれない。カヤテ本人に好きとはまだ、言えそうもないけど。
口づけしたいなって思った。ちょっと顔を上げてカヤテを見る。
「ジュン様、口づけさせてください」
「う、うん……」
ちゅ、ちゅって触れるだけの口づけをされて胸がきゅんきゅんした。顔中に口づけられて顔が綻んでしまう。なんだろう。ウイにカヤテのことが好きって言ったら、胸が余計に苦しくなってしまった。ないしょにしておきたいのに、口からついこぼれてしまいそうになってる。
俺、おかしいかも。
「ジュン様、そろそろ……」
「あ、うん……」
キールに声をかけられて、準備をしなくちゃって思った。
ウイに抱かれる準備ってすごく不思議なかんじだ。洗浄魔法を身体の内外にかけられて、透けるような薄い衣裳を着せられた。そして白くて長い靴下を履かされる。俺、カヤテとキールのお嫁さんなのにウイに抱かれるんだ? って首を傾げた。
衣裳の上からシーツを被せられて、カヤテの腕に抱かれて移動する。
暗くなったら鬼も見回り以外は外に出ないらしい。外にわざわざ出ていく鬼は狩りに向かうのだそうだ。
夜は少し冷えたりするのかなと思ったけどそんなことはなかった。もしかしたらカヤテが魔法でどうにかしてくれているのかもしれないと思ったら、顔が熱くなった。
そうして、ウイが住んでいる部屋に連れていかれた。
昼から二度目なのに、建物の周りに灯されている明かりとか、夜ということも相まって近寄りがたく見えた。
「カヤテです。ジュン様をお連れしました」
控えている鬼たちによって、部屋の扉が開かれた。
大きな布団の上にウイが座っているのが見えた。
「ジュン、来てくれてありがとう」
ウイに笑顔で言われて頬が熱くなった。ウイも透けるような生地の寝衣を着せられていた。そして俺と同じように白くて長い靴下が……。人妻同士で何やってんだろ?
カヤテがその布団の上に俺をそっと下ろした。布団から三歩ぐらい離れた場所に、長とリンドル、それから二人の鬼が控えているのが見えた。俺はそっと会釈をした。
布団の反対側の、また三歩ぐらい離れた場所に、カヤテとキール、そしてリー、ワンド、クドが座った。こんな、みんなに見られながらウイに抱かれるのか? って思ったら動けなくなってしまった。
「ジュン」
ウイが近づいてきて、ちゅって俺に口づけた。
「あ……」
「恥ずかしいよね? もうちょっと下がってください。これじゃジュンが萎縮してしまいますから」
長はしぶしぶもう一歩分ぐらい下がった。みなが一歩分ぐらい下がったのがちょっと面白かった。
「……大して変わらないけど……」
ウイは首を傾げてそう言ったけど、すぐに俺に向き直った。手を引かれて、布団の真ん中ぐらいまで這うようにして進んだら仰向けに押し倒された。
「ジュンって……相変わらずかわいいよね?」
「ウイの方が……かわいいと思うけど」
お互いに頬を染めながらそんなことを言う。
「ね。ジュン」
「な、何?」
「僕の童貞、もらってくれる?」
こてんと首を傾げて、ウイがすごいことを言った。
「う……あ……」
ウイは言ってから考えるような顔をした。
「うーん……そうじゃないな~。やっぱり……ジュンが抱きたいから、抱かせて?」
「う、うん……」
胸がきゅん、とした。
「できるだけ優しくするね……」
ウイが覆いかぶさってきて、ちゅ、と俺の唇に口づけた。ちゅ、ちゅと何度も角度を変えて口づけ、やがて舌と舌が絡み合った。
「んんっ!?」
ただキスしてるだけなのに、どうしてこんなに気持ちいいんだろう。くちゅ、ちゅぷと濡れた音がする度にびくびく震えてしまう。なんかおかしいって思った。ウイにいっぱいキスされて、耳たぶを食まれ、首筋を舐められて、鎖骨にも……。触れられる度にびくびく身体が跳ねてしまって困った。
「あっ……ウイ……」
「……なんでこんなに気持ちいいんだろ……ジュンの肌、気持ちいい……」
ウイがうっとりしたように言いながら俺の乳首をぺろりと舐めた。
「あぁっ……!」
なんか違うって思う。うまく言えないけど、甘さが全身に波紋のように広がっていく。
「あっ、ウイ……ウイ……」
ウイはちゅくちゅくと俺の乳首を舐めながら、もう片方の乳首を指でくにくにと揉んだ。ちゅぱっと口を離される。
「ジュンのおっぱいかわいい……まだ乳は出ない?」
「うん……」
「じゃあ……僕がんばっちゃおうかな……」
「え? あぁっ……!」
ちゅううっと乳首が吸われてびくびく震える。なんか快感が違う。これはどろどろに蕩かされてしまうような、危険な快感だと思った。
ーーーーー
天使さま同士のえっちはー?
「冴えないサラリーマン~」の「他の天使さまに会うことになりまして」と、
「巨人族に二人ががりで~」の195話以降を参照してくださいませー。
さーどーなっちゃうんでしょう?
ーーーーー
夕飯を食べた。
食べなきゃって思ったんだけど、あんまり喉を通らなかった。
「野菜なら食べられますか?」
って、棒状に切った野菜を出された。塩を溶かしたお湯に付けて食べるらしい。食べやすかったから、それはぱりぱり食べた。本当によく考えてくれてるよなと思った。
カヤテに抱きしめられながら食休みをした。
カヤテは俺に愛撫をしなかったから、今は離してもらえる気がしなかった。
「私のお嫁さんなのに……」
包み込むように抱きしめられていて、ちょっとときめいた。お嫁さんって言われるの、なんか好きみたいだ。カヤテが好きだからもうなんでもいいのかもしれない。カヤテ本人に好きとはまだ、言えそうもないけど。
口づけしたいなって思った。ちょっと顔を上げてカヤテを見る。
「ジュン様、口づけさせてください」
「う、うん……」
ちゅ、ちゅって触れるだけの口づけをされて胸がきゅんきゅんした。顔中に口づけられて顔が綻んでしまう。なんだろう。ウイにカヤテのことが好きって言ったら、胸が余計に苦しくなってしまった。ないしょにしておきたいのに、口からついこぼれてしまいそうになってる。
俺、おかしいかも。
「ジュン様、そろそろ……」
「あ、うん……」
キールに声をかけられて、準備をしなくちゃって思った。
ウイに抱かれる準備ってすごく不思議なかんじだ。洗浄魔法を身体の内外にかけられて、透けるような薄い衣裳を着せられた。そして白くて長い靴下を履かされる。俺、カヤテとキールのお嫁さんなのにウイに抱かれるんだ? って首を傾げた。
衣裳の上からシーツを被せられて、カヤテの腕に抱かれて移動する。
暗くなったら鬼も見回り以外は外に出ないらしい。外にわざわざ出ていく鬼は狩りに向かうのだそうだ。
夜は少し冷えたりするのかなと思ったけどそんなことはなかった。もしかしたらカヤテが魔法でどうにかしてくれているのかもしれないと思ったら、顔が熱くなった。
そうして、ウイが住んでいる部屋に連れていかれた。
昼から二度目なのに、建物の周りに灯されている明かりとか、夜ということも相まって近寄りがたく見えた。
「カヤテです。ジュン様をお連れしました」
控えている鬼たちによって、部屋の扉が開かれた。
大きな布団の上にウイが座っているのが見えた。
「ジュン、来てくれてありがとう」
ウイに笑顔で言われて頬が熱くなった。ウイも透けるような生地の寝衣を着せられていた。そして俺と同じように白くて長い靴下が……。人妻同士で何やってんだろ?
カヤテがその布団の上に俺をそっと下ろした。布団から三歩ぐらい離れた場所に、長とリンドル、それから二人の鬼が控えているのが見えた。俺はそっと会釈をした。
布団の反対側の、また三歩ぐらい離れた場所に、カヤテとキール、そしてリー、ワンド、クドが座った。こんな、みんなに見られながらウイに抱かれるのか? って思ったら動けなくなってしまった。
「ジュン」
ウイが近づいてきて、ちゅって俺に口づけた。
「あ……」
「恥ずかしいよね? もうちょっと下がってください。これじゃジュンが萎縮してしまいますから」
長はしぶしぶもう一歩分ぐらい下がった。みなが一歩分ぐらい下がったのがちょっと面白かった。
「……大して変わらないけど……」
ウイは首を傾げてそう言ったけど、すぐに俺に向き直った。手を引かれて、布団の真ん中ぐらいまで這うようにして進んだら仰向けに押し倒された。
「ジュンって……相変わらずかわいいよね?」
「ウイの方が……かわいいと思うけど」
お互いに頬を染めながらそんなことを言う。
「ね。ジュン」
「な、何?」
「僕の童貞、もらってくれる?」
こてんと首を傾げて、ウイがすごいことを言った。
「う……あ……」
ウイは言ってから考えるような顔をした。
「うーん……そうじゃないな~。やっぱり……ジュンが抱きたいから、抱かせて?」
「う、うん……」
胸がきゅん、とした。
「できるだけ優しくするね……」
ウイが覆いかぶさってきて、ちゅ、と俺の唇に口づけた。ちゅ、ちゅと何度も角度を変えて口づけ、やがて舌と舌が絡み合った。
「んんっ!?」
ただキスしてるだけなのに、どうしてこんなに気持ちいいんだろう。くちゅ、ちゅぷと濡れた音がする度にびくびく震えてしまう。なんかおかしいって思った。ウイにいっぱいキスされて、耳たぶを食まれ、首筋を舐められて、鎖骨にも……。触れられる度にびくびく身体が跳ねてしまって困った。
「あっ……ウイ……」
「……なんでこんなに気持ちいいんだろ……ジュンの肌、気持ちいい……」
ウイがうっとりしたように言いながら俺の乳首をぺろりと舐めた。
「あぁっ……!」
なんか違うって思う。うまく言えないけど、甘さが全身に波紋のように広がっていく。
「あっ、ウイ……ウイ……」
ウイはちゅくちゅくと俺の乳首を舐めながら、もう片方の乳首を指でくにくにと揉んだ。ちゅぱっと口を離される。
「ジュンのおっぱいかわいい……まだ乳は出ない?」
「うん……」
「じゃあ……僕がんばっちゃおうかな……」
「え? あぁっ……!」
ちゅううっと乳首が吸われてびくびく震える。なんか快感が違う。これはどろどろに蕩かされてしまうような、危険な快感だと思った。
ーーーーー
天使さま同士のえっちはー?
「冴えないサラリーマン~」の「他の天使さまに会うことになりまして」と、
「巨人族に二人ががりで~」の195話以降を参照してくださいませー。
さーどーなっちゃうんでしょう?
12
お気に入りに追加
1,265
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる