上 下
25 / 99

24.まだなのに疼いちゃってたいへん

しおりを挟む
 カヤテが近づいてきた。服は当然ながら変わっている。その手を見ると、何か歯形のようなものがついていた。

「カヤテ……」
「はい、なんでしょう?」
「その、手……って……」

 カヤテはきょとんとした。そして手を持ち上げ、まじまじと歯形を見た。

「ああ、治しておきますね」

 そう言ってカヤテは魔法を使ってすぐに手の歯形を消した。俺はほっとした。魔法で治るものでよかったと思った。さすがに身体の部分が欠けたりすると、そこはそのままになってしまうものだと聞いているから。ただ魔力が多いとか、魔法のセンスがある人はそういうのまで治してしまうということも聞いたことはあった。カヤテはどうなのだろう。

「心配してくれたのですね。ありがとうございます」

 さらりと言われてカーッと顔に熱が上がるのを感じた。

「し、心配なんてっ……!」
「愛らしい方だ。とろとろになって私を待っていてくださるなんて……感激です」
「だ、だから待ってなんかっ……!」

 カヤテがふふっと笑い、みなが触りすぎて何も出なくなってしまった俺自身に触れた。

「やだっ!」
「優しく触れますから」

 カヤテはそう言って、萎えた俺自身をぱくりと咥えた。

「ああっ……!」

 もう何も出ないけど舐められたら感じてしまう。

「やだぁっ、やっ、やっ……!」

 胸も、ちんちんも、尻穴もいじられたら頭おかしくなっちゃうからぁ。
 カヤテは萎えた俺のちんちんを宥めるように本当に優しく舐めた。もうしっかり勃ち上りはしないけど気持ちいい。

「……おまんこも蕩けてますよね? またおまんこさせていただいてもよろしいですか?」

 全身が熱い。

「……カヤテ殿は懲りないですね」

 キールがため息混じりに呟いた。

「また簀巻きにされたいようで」
「ずるい。私たちは我慢してるのにずるい」
「おっぱいかわいい」

 鬼たちもぶつぶつ言っている。感じさせられてしまって全然余裕ないのだけどよくしゃべるなって思う。
 もう尻穴の中がジンジンしてたまらないからどうにかしてほしいけど、俺からしてなんて言えないから。

「す、好きにすればいいだろっ……」

 カヤテへの返事はそんな風にしか言えなかった。恥ずかしくてそっぽを向いてしまう。

「はい、ありがとうございます」

 カヤテはにっこり笑むと、

「リー、おまんこをとろとろにしてくださってありがとうございました。もっととろっとろにして差し上げたいのでどいてください」

 そう言った。鬼たちはさっと俺から離れた。カヤテがにこにこしながら布団にぐったりと横たわっている俺を眺めた。その目だけがギラギラと欲情を伝えている。俺はその視線に身震いした。恥ずかしいのといたたまれないのとで、俺は目をギュッとつむった。

「本当に、なんて愛らしい……」

 カヤテが覆いかぶさってきた。そして俺の開かされた足の間に入り、尻穴にくぷり……と指を含ませた。

「あっ……」

 カヤテはそのままくぷくぷと指先を軽く出し入れする。

「柔らかく蕩けたおまんこ、最高です……」
「あっ、あっ……」

 気持ちいい、気持ちいいよぉ。

「私も一緒に蕩かせてください……」

 指が抜かれ、カヤテのイチモツが尻穴に当てられた。そしてぐぐっと力をかけられて……。

「ああっ……!」

 ぐぷり……と入ってきたイチモツにびくびく感じてしまう。尻穴開かれるの、気持ちいいよぉ。自然と背がのけ反り、カヤテのイチモツを入れられたことでの快感に酔う。

「よかった。気持ちよさそうですね」

 だからそういうこと言っちゃやだ。カヤテは俺の腰を抑えるようにして、ずぶっずぶっとどんどんイチモツを入れていく。尻穴が限界まで開かれているのがわかったけど、それに痛みは全くなくて気持ちよさしかないのが不思議だった。

「あっ、あっ、あっ、あっ……!」
「一緒に、いっぱい蕩けましょうね」
「あっ、やぁあっ……!」

 カヤテのイチモツが前立腺を捉え、そこを何度も擦るようにするからたまらない。俺は涙と涎をこぼしながらカヤテから与えられる快感に酔った。

「ここ、ですね?」
「やっ、そこっ、やぁあっ……!」

 イチモツで何度も何度も前立腺をコリコリされてしまい、俺はぎゅうぎゅうカヤテに抱きついた。溶けちゃう、お尻溶けちゃうよぉ。

「感じやすくてとてもかわいいです……今からこんなに感じて……」

 そう言うカヤテはとても嬉しそうだった。俺をいっぱいイカせた後カヤテは満足そうにイッた。俺の中に注がれた精液は魔法で洗浄された。天使ならば中に出される精液が俺の糧になるらしいけど、今はそうはならないらしい。
 事が終るとまたカヤテは紐でぐるぐる巻きにされて川へ放り込まれたそうだけど、俺の身体はイチモツで開かれることを喜んでしまっているからすぐに切なくなってしまった。それをキールにも鬼たちにも察せられてしまっていたたまれない。
 おかげで乳首と尻穴ばかりたっぷりいじられて、毎日カヤテのイチモツでいっぱい啼かされるようになってしまった。

「天使さまになったら……もっと感じてしまうのでしょうね」
「そんなのやだぁっ……!」

 でもその日は着実に近づいてきていた。
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ  前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。  悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。  逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!  ハッピーエンド確定 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位 2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位 2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位 2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位 2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位 2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位 2024/08/14……連載開始

【完結】もふもふ獣人転生

  *  
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。 本編完結しました! おまけをちょこちょこ更新しています。 第12回BL大賞、奨励賞をいただきました、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

処理中です...