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183.暴走を止めるには
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「きらっ、きらいぃいいっ、ばかっ、ばかあああっ……」
ぐすぐすと泣きながらビットをぎゅうぎゅう抱きしめた。ビットが困っているのはわかってるけどシーツだけだとすぐに奪われちゃうからビットに来るように言ったのだ。
「奥さま……かわいすぎて困るんですけど……」
「うるさいうるさいっ! 耐えろよっ」
ジャックがおろおろしている。ジャンがニヤニヤしているのがムカついた。
「……あんなに好きって言ってくれたのに……」
ジャックがぼやいた。
「言ってないっ!」
「言った! 俺に抱かれて縋りつきながらいっぱい好きって言った!」
「言ってないぃいっ!」
ビットが証人になるんだろうけどビットの証言はいらない。言ったけど言ってない。断じて俺は言ってないのだ。
「まあまあ兄さん、カイトも混乱しているんですよ。兄さんもヤりすぎです。反省してください」
「ああ……」
そう、あれから何故かジャックのイチモツがどんどん大きくなって、一回だけじゃなくて二回続けてされてしまったのだ。精液を受けた後続けて中をこねまくられて頭がおかしくなるかと思った。やっぱりされ続けるのはだめらしい。それで感じまくってたら乳を飲まれるし尻穴をまた舐められて愛液を延々飲まれるし、最後にはちんちんも舐め回されてしまうしたいへんだった。乳を飲まれるだけでも感じすぎて勘弁してほしいのに後戯がしつこすぎるんだよっ。
ついさっきまで感じすぎてどうしようもなくなっていた俺の身体を落ち着かせたのはジャンだった。ジャックをどかし、何度も優しいキスをして俺の身体を宥めてくれた。
でも、
「落ち着いたか? なら俺にも抱かせろよ」
とか台無しなことを言ったからやだ。
おかげで今一番害がなさそうなビットを抱きしめているのだ。
「とりあえず昼飯にしないか? カイトはずっと抱かれ続けて疲れただろうし」
ジャンの提案に頷いた。確かに喉がひどく乾いていた。
「水……」
「自分が……」
「ビットはだめ」
ビットは今俺の防波堤なんだから動いてはいけないのだ。
ロンドが苦笑しながら水を持ってきてくれた。水さしごと持ってきてくれたからおかわりして何杯か飲んだ。
「っはー……生き返った……」
ちろりとジャックを睨む。
「……水分補給ぐらいさせろよ。俺死んじまうだろ」
「カイト、すまなかった! ……暴走した」
そんなことわかってる。
「暴走しないでほしいかな……」
「……気をつける」
ジャックは本当に反省したようだった。だからといって二度としないなんてことは言えないだろう。厄介だなと思う。
「困りましたね……。昼飯にしましょう」
ジャンに改めて言われ、俺たちは昼飯を食べた。
ジャックのことは好きだけど暴走されるのはいただけない。俺のことが好きすぎてってことなのはわかってるけどさ。ジャックってけっこう嫉妬深いしな。ちなみに今はジャンの膝の上である。なんで直接ソファに腰掛けることも許されないんだろう。そのまま座るのが許されるのはベッドの上ぐらいだ。
「……やはり、二輪挿しの方がカイトの身体には負担は少ないんじゃないか?」
ジャンがとんでもないことを言った。確かに二輪挿し、って言われただけで尻穴はきゅんとしてしまったけど、期待しているわけじゃなくて……って俺は誰に言い訳をしてるんだ。
「なんで?」
「僕と兄さん同時に抱けばどちらかが暴走した時止められるだろう」
「……二人とも暴走したらどうするんだよ」
一応ジャンが冷静なのは知ってるけど。
「……それは困るな」
ジャンも少し思うところがあるようだ。
ロンドとビットは奴隷だから抑止力にはならない。となると。
「失礼ですが、禁止ワードを作るというのはどうでしょう?」
ロンドが言う。
「禁止ワード?」
首を傾げた。
「この言葉を言われたら必ず止めるという言葉です。例えば、「だめ」と言われたらやめるとか」
「”だめ”はだめだ。カイトがよく言っている」
だめだからだめって言ってるんだけど。
「あまり言わない言葉を決めて、それを言われたら止めるというようにしないと奥さまの負担は増すばかりです」
「うーん……カイト、どの言葉にする?」
ロンドの案を採用するようだ。それで止めてくれるならいいと思う。監視役みたいなのが来ても困ってしまうしな。
「……どうしよう?」
三人で首を傾げて考えたけどうまい言葉が出てこない。しばらく経ってからジャンが言った。
「カイト、二輪挿しさせてくれ」
「なっ」
「それで言葉を決めていこう」
まぁ、抱かれてみないとわからないこともあるかと思い、俺はしぶしぶ頷いた。なんか騙されてるような気がするのは俺だけか? 二輪挿しに誘導されたような……。
でも実は俺も二輪挿しされたかったから、いいかなと思う。
二人に愛されるのをいつのまにか好きになってしまった。身体から落とされて惚れるなんて最低な気がするけど、感じやすい身体になってしまったのだからしかたがない。
「……優しくしろよ?」
「もちろん、蕩けるほど甘く抱くさ」
ジャンに耳元で甘く囁かれて、溶けるかと思った。
ぐすぐすと泣きながらビットをぎゅうぎゅう抱きしめた。ビットが困っているのはわかってるけどシーツだけだとすぐに奪われちゃうからビットに来るように言ったのだ。
「奥さま……かわいすぎて困るんですけど……」
「うるさいうるさいっ! 耐えろよっ」
ジャックがおろおろしている。ジャンがニヤニヤしているのがムカついた。
「……あんなに好きって言ってくれたのに……」
ジャックがぼやいた。
「言ってないっ!」
「言った! 俺に抱かれて縋りつきながらいっぱい好きって言った!」
「言ってないぃいっ!」
ビットが証人になるんだろうけどビットの証言はいらない。言ったけど言ってない。断じて俺は言ってないのだ。
「まあまあ兄さん、カイトも混乱しているんですよ。兄さんもヤりすぎです。反省してください」
「ああ……」
そう、あれから何故かジャックのイチモツがどんどん大きくなって、一回だけじゃなくて二回続けてされてしまったのだ。精液を受けた後続けて中をこねまくられて頭がおかしくなるかと思った。やっぱりされ続けるのはだめらしい。それで感じまくってたら乳を飲まれるし尻穴をまた舐められて愛液を延々飲まれるし、最後にはちんちんも舐め回されてしまうしたいへんだった。乳を飲まれるだけでも感じすぎて勘弁してほしいのに後戯がしつこすぎるんだよっ。
ついさっきまで感じすぎてどうしようもなくなっていた俺の身体を落ち着かせたのはジャンだった。ジャックをどかし、何度も優しいキスをして俺の身体を宥めてくれた。
でも、
「落ち着いたか? なら俺にも抱かせろよ」
とか台無しなことを言ったからやだ。
おかげで今一番害がなさそうなビットを抱きしめているのだ。
「とりあえず昼飯にしないか? カイトはずっと抱かれ続けて疲れただろうし」
ジャンの提案に頷いた。確かに喉がひどく乾いていた。
「水……」
「自分が……」
「ビットはだめ」
ビットは今俺の防波堤なんだから動いてはいけないのだ。
ロンドが苦笑しながら水を持ってきてくれた。水さしごと持ってきてくれたからおかわりして何杯か飲んだ。
「っはー……生き返った……」
ちろりとジャックを睨む。
「……水分補給ぐらいさせろよ。俺死んじまうだろ」
「カイト、すまなかった! ……暴走した」
そんなことわかってる。
「暴走しないでほしいかな……」
「……気をつける」
ジャックは本当に反省したようだった。だからといって二度としないなんてことは言えないだろう。厄介だなと思う。
「困りましたね……。昼飯にしましょう」
ジャンに改めて言われ、俺たちは昼飯を食べた。
ジャックのことは好きだけど暴走されるのはいただけない。俺のことが好きすぎてってことなのはわかってるけどさ。ジャックってけっこう嫉妬深いしな。ちなみに今はジャンの膝の上である。なんで直接ソファに腰掛けることも許されないんだろう。そのまま座るのが許されるのはベッドの上ぐらいだ。
「……やはり、二輪挿しの方がカイトの身体には負担は少ないんじゃないか?」
ジャンがとんでもないことを言った。確かに二輪挿し、って言われただけで尻穴はきゅんとしてしまったけど、期待しているわけじゃなくて……って俺は誰に言い訳をしてるんだ。
「なんで?」
「僕と兄さん同時に抱けばどちらかが暴走した時止められるだろう」
「……二人とも暴走したらどうするんだよ」
一応ジャンが冷静なのは知ってるけど。
「……それは困るな」
ジャンも少し思うところがあるようだ。
ロンドとビットは奴隷だから抑止力にはならない。となると。
「失礼ですが、禁止ワードを作るというのはどうでしょう?」
ロンドが言う。
「禁止ワード?」
首を傾げた。
「この言葉を言われたら必ず止めるという言葉です。例えば、「だめ」と言われたらやめるとか」
「”だめ”はだめだ。カイトがよく言っている」
だめだからだめって言ってるんだけど。
「あまり言わない言葉を決めて、それを言われたら止めるというようにしないと奥さまの負担は増すばかりです」
「うーん……カイト、どの言葉にする?」
ロンドの案を採用するようだ。それで止めてくれるならいいと思う。監視役みたいなのが来ても困ってしまうしな。
「……どうしよう?」
三人で首を傾げて考えたけどうまい言葉が出てこない。しばらく経ってからジャンが言った。
「カイト、二輪挿しさせてくれ」
「なっ」
「それで言葉を決めていこう」
まぁ、抱かれてみないとわからないこともあるかと思い、俺はしぶしぶ頷いた。なんか騙されてるような気がするのは俺だけか? 二輪挿しに誘導されたような……。
でも実は俺も二輪挿しされたかったから、いいかなと思う。
二人に愛されるのをいつのまにか好きになってしまった。身体から落とされて惚れるなんて最低な気がするけど、感じやすい身体になってしまったのだからしかたがない。
「……優しくしろよ?」
「もちろん、蕩けるほど甘く抱くさ」
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