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173.天使だからってヤれると思わないでほしい
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一時間ほどして戻ってきたジャックは、かなり不機嫌だった。
俺のことをいきなり抱きしめて、
「嫌だ」
と言った。
「なにか、あったのか?」
後から寝室に入ってきたジャンに聞く。
「ああ、少し、な。……兄さん、いいじゃないですか。見せれば納得しますよ」
「カイトを見せるのは論外だ。カイトは俺たちの嫁だろう! 見せてやる義理はない!」
「それは確かにそうなんですけどね……まぁいいか。じゃあ、後ほど二人でカイトをいっぱい可愛がりましょう」
「ああ……」
なんの話だかさっぱりわからなくて俺は目を白黒させた。
「なんなんだ?」
「まだ済んでないから待っていてくれ。兄さん、夜にたっぷりしましょう」
「わかった」
「ジャック?」
ジャンは言うだけいうとまた寝室から出て行った。
「騎士を見送りに行っただけだ」
「そっか。ならいいけど、それだけじゃないよな?」
「ジャンが戻ってきてから話そう」
そう言ってジャックは誤魔化すように俺に口づけた。まぁ、ジャックとのキスは好きだからいいんだけどさ。
「んんっ……」
ジャックに抱きしめられながらされるキスはなんだか安心する。口腔内を舐められて、舌を舐められて絡め取られてすごく好きって思う。
「んっ、んんっ……」
ジャックとのキスに夢中になっているとジャンが戻ってきた。
「兄さん、ずるいですよ」
「……ずるくはないだろう」
ジャックが反論する。それよりも唇を離されたことが不満だった。
「やっ、ジャック……もっと……」
「かわいいな」
また深く唇が重なって俺は喉を鳴らした。ジャック好き、大好き。
「カイトは兄さんとのキスが好きだな。騎士は役所から来た青年たちも連れて戻って行ったぞ。まぁ悪いようにはならんだろう」
それを聞いて安心した。
「はぁ、んっ……」
「……騎士は何か言っていたか?」
「残念そうにはしていましたが、兄さんの機嫌を損ねるわけにはいきませんからね。しぶしぶ帰っていきましたよ」
「全く……誰が大事なかわいい嫁の痴態を赤の他人に見せるというんだ!」
「耳が痛いですが……そうですよね」
なんか推察するに、騎士は俺がジャックたちに抱かれているところを見たいとかなんとか言ったようだった。冗談じゃないと思った。
でも、なんかジャンは見せてもいいようなこと言ってなかったか?
俺はジャックに抱き着きながらジャンを睨んだ。ジャンは楽しそうな表情をした。
「本当は抱かせてくれと言われたんだぞ? もちろん突っぱねたがな」
「えええ?」
人妻を抱かせろってマジか。あ、でも元いた世界でもどっかの文化で客人に奥さんとか娘を抱かせるって話があったような。確か血が濃くなるのを防ぐ為だったかな。って俺は子ども産めないし!
「……燃やしてやればよかったか」
ジャックから殺気が漏れて、俺は身震いした。
格闘ゲームのキャラじゃないんだから燃やすとか勘弁してほしい。
「まぁ、燃やしても文句言われるぐらいで済んだとは思いますけどね」
「えええ?」
「いくら相手が天使であっても人妻に誘いをかけるのは重罪だ。ましてそれを騎士が言ったなんてことが発覚したらたいへんなことになる。まぁそれでも賄賂として妻を抱かせる家もあるそうだが」
頭がくらくらするのを感じた。爛れているなと思う。
「俺、この国のことがだんだんわからなくなってきたよ……」
「うちは兄さんが重要な仕事をしているから突っぱねられるがな」
「そういうことなんだろうな……」
俺はぎゅうぎゅうジャックに抱き着いた。なんだかとても怖くてたまらなかったのだ。ジャックが優しく何度も頭を撫でてくれた。嬉しくなって俺からキスをして、それからまた少し唇を重ね合っていた。
「カイトがかわいすぎてむらむらするのでおまんこを舐めます」
「え? やああっ……!」
ジャンの言葉を受けて、ジャックは俺を抱きしめたまま身体を起こした。そして俺の足を開かせ、尻を両手で開いた。これだと後ろから俺の尻穴が丸見えだ。
「ジャ、ジャックぅ……」
「兄さん、ありがとうございます」
ジャンは嬉々として頭を下げ、丸見えになっている俺の尻穴をべろべろと舐め始めた。
「やっ、やああっ……!」
そこでそんなことされたら感じちゃうのにっ! 尻を振って逃げようとしたけどジャックにしっかり抱きしめられているから叶わなかった。
俺はベッドの上でジャックの足の上に向かい合わせで座っているような形になっている。それで少し尻を突き出すような体勢にされているのがとても恥ずかしい。
「やっ、舐めちゃぁっ、あんっ、あんっ……!」
ジャンはジャックが開いた尻穴にくちゅううっと舌先をねじ込んできた。中はだめだっていつも言ってるのにぃっ。ジャンも倒れるような体勢でやりづらいはずなのにぐちゅぐちゅと俺の尻穴を舐める。中、気持ちいいからやめてほしい。
「あっ、あっ、やぁっ、尻、はぁっ、あんっ……!」
「カイト、おまんこだろう? かわいいおまんこ、舐めてもらえて嬉しいよな?」
「やぁああっ……!」
おまんこって響きがエロいからやめてほしいのに、ジャックは何度もそう俺に囁き、ジャンはたっぷりと俺の尻穴を舐めまくったのだった。
俺のことをいきなり抱きしめて、
「嫌だ」
と言った。
「なにか、あったのか?」
後から寝室に入ってきたジャンに聞く。
「ああ、少し、な。……兄さん、いいじゃないですか。見せれば納得しますよ」
「カイトを見せるのは論外だ。カイトは俺たちの嫁だろう! 見せてやる義理はない!」
「それは確かにそうなんですけどね……まぁいいか。じゃあ、後ほど二人でカイトをいっぱい可愛がりましょう」
「ああ……」
なんの話だかさっぱりわからなくて俺は目を白黒させた。
「なんなんだ?」
「まだ済んでないから待っていてくれ。兄さん、夜にたっぷりしましょう」
「わかった」
「ジャック?」
ジャンは言うだけいうとまた寝室から出て行った。
「騎士を見送りに行っただけだ」
「そっか。ならいいけど、それだけじゃないよな?」
「ジャンが戻ってきてから話そう」
そう言ってジャックは誤魔化すように俺に口づけた。まぁ、ジャックとのキスは好きだからいいんだけどさ。
「んんっ……」
ジャックに抱きしめられながらされるキスはなんだか安心する。口腔内を舐められて、舌を舐められて絡め取られてすごく好きって思う。
「んっ、んんっ……」
ジャックとのキスに夢中になっているとジャンが戻ってきた。
「兄さん、ずるいですよ」
「……ずるくはないだろう」
ジャックが反論する。それよりも唇を離されたことが不満だった。
「やっ、ジャック……もっと……」
「かわいいな」
また深く唇が重なって俺は喉を鳴らした。ジャック好き、大好き。
「カイトは兄さんとのキスが好きだな。騎士は役所から来た青年たちも連れて戻って行ったぞ。まぁ悪いようにはならんだろう」
それを聞いて安心した。
「はぁ、んっ……」
「……騎士は何か言っていたか?」
「残念そうにはしていましたが、兄さんの機嫌を損ねるわけにはいきませんからね。しぶしぶ帰っていきましたよ」
「全く……誰が大事なかわいい嫁の痴態を赤の他人に見せるというんだ!」
「耳が痛いですが……そうですよね」
なんか推察するに、騎士は俺がジャックたちに抱かれているところを見たいとかなんとか言ったようだった。冗談じゃないと思った。
でも、なんかジャンは見せてもいいようなこと言ってなかったか?
俺はジャックに抱き着きながらジャンを睨んだ。ジャンは楽しそうな表情をした。
「本当は抱かせてくれと言われたんだぞ? もちろん突っぱねたがな」
「えええ?」
人妻を抱かせろってマジか。あ、でも元いた世界でもどっかの文化で客人に奥さんとか娘を抱かせるって話があったような。確か血が濃くなるのを防ぐ為だったかな。って俺は子ども産めないし!
「……燃やしてやればよかったか」
ジャックから殺気が漏れて、俺は身震いした。
格闘ゲームのキャラじゃないんだから燃やすとか勘弁してほしい。
「まぁ、燃やしても文句言われるぐらいで済んだとは思いますけどね」
「えええ?」
「いくら相手が天使であっても人妻に誘いをかけるのは重罪だ。ましてそれを騎士が言ったなんてことが発覚したらたいへんなことになる。まぁそれでも賄賂として妻を抱かせる家もあるそうだが」
頭がくらくらするのを感じた。爛れているなと思う。
「俺、この国のことがだんだんわからなくなってきたよ……」
「うちは兄さんが重要な仕事をしているから突っぱねられるがな」
「そういうことなんだろうな……」
俺はぎゅうぎゅうジャックに抱き着いた。なんだかとても怖くてたまらなかったのだ。ジャックが優しく何度も頭を撫でてくれた。嬉しくなって俺からキスをして、それからまた少し唇を重ね合っていた。
「カイトがかわいすぎてむらむらするのでおまんこを舐めます」
「え? やああっ……!」
ジャンの言葉を受けて、ジャックは俺を抱きしめたまま身体を起こした。そして俺の足を開かせ、尻を両手で開いた。これだと後ろから俺の尻穴が丸見えだ。
「ジャ、ジャックぅ……」
「兄さん、ありがとうございます」
ジャンは嬉々として頭を下げ、丸見えになっている俺の尻穴をべろべろと舐め始めた。
「やっ、やああっ……!」
そこでそんなことされたら感じちゃうのにっ! 尻を振って逃げようとしたけどジャックにしっかり抱きしめられているから叶わなかった。
俺はベッドの上でジャックの足の上に向かい合わせで座っているような形になっている。それで少し尻を突き出すような体勢にされているのがとても恥ずかしい。
「やっ、舐めちゃぁっ、あんっ、あんっ……!」
ジャンはジャックが開いた尻穴にくちゅううっと舌先をねじ込んできた。中はだめだっていつも言ってるのにぃっ。ジャンも倒れるような体勢でやりづらいはずなのにぐちゅぐちゅと俺の尻穴を舐める。中、気持ちいいからやめてほしい。
「あっ、あっ、やぁっ、尻、はぁっ、あんっ……!」
「カイト、おまんこだろう? かわいいおまんこ、舐めてもらえて嬉しいよな?」
「やぁああっ……!」
おまんこって響きがエロいからやめてほしいのに、ジャックは何度もそう俺に囁き、ジャンはたっぷりと俺の尻穴を舐めまくったのだった。
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