【完結】巨人族に二人ががりで溺愛されている俺は淫乱天使さまらしいです

浅葱

文字の大きさ
上 下
175 / 214

173.天使だからってヤれると思わないでほしい

しおりを挟む
 一時間ほどして戻ってきたジャックは、かなり不機嫌だった。
 俺のことをいきなり抱きしめて、

「嫌だ」

 と言った。

「なにか、あったのか?」

 後から寝室に入ってきたジャンに聞く。

「ああ、少し、な。……兄さん、いいじゃないですか。見せれば納得しますよ」
「カイトを見せるのは論外だ。カイトは俺たちの嫁だろう! 見せてやる義理はない!」
「それは確かにそうなんですけどね……まぁいいか。じゃあ、後ほど二人でカイトをいっぱい可愛がりましょう」
「ああ……」

 なんの話だかさっぱりわからなくて俺は目を白黒させた。

「なんなんだ?」
「まだ済んでないから待っていてくれ。兄さん、夜にたっぷりしましょう」
「わかった」
「ジャック?」

 ジャンは言うだけいうとまた寝室から出て行った。

「騎士を見送りに行っただけだ」
「そっか。ならいいけど、それだけじゃないよな?」
「ジャンが戻ってきてから話そう」

 そう言ってジャックは誤魔化すように俺に口づけた。まぁ、ジャックとのキスは好きだからいいんだけどさ。

「んんっ……」

 ジャックに抱きしめられながらされるキスはなんだか安心する。口腔内を舐められて、舌を舐められて絡め取られてすごく好きって思う。

「んっ、んんっ……」

 ジャックとのキスに夢中になっているとジャンが戻ってきた。

「兄さん、ずるいですよ」
「……ずるくはないだろう」

 ジャックが反論する。それよりも唇を離されたことが不満だった。

「やっ、ジャック……もっと……」
「かわいいな」

 また深く唇が重なって俺は喉を鳴らした。ジャック好き、大好き。

「カイトは兄さんとのキスが好きだな。騎士は役所から来た青年たちも連れて戻って行ったぞ。まぁ悪いようにはならんだろう」

 それを聞いて安心した。

「はぁ、んっ……」
「……騎士は何か言っていたか?」
「残念そうにはしていましたが、兄さんの機嫌を損ねるわけにはいきませんからね。しぶしぶ帰っていきましたよ」
「全く……誰が大事なかわいい嫁の痴態を赤の他人に見せるというんだ!」
「耳が痛いですが……そうですよね」

 なんか推察するに、騎士は俺がジャックたちに抱かれているところを見たいとかなんとか言ったようだった。冗談じゃないと思った。
 でも、なんかジャンは見せてもいいようなこと言ってなかったか?
 俺はジャックに抱き着きながらジャンを睨んだ。ジャンは楽しそうな表情をした。

「本当は抱かせてくれと言われたんだぞ? もちろん突っぱねたがな」
「えええ?」

 人妻を抱かせろってマジか。あ、でも元いた世界でもどっかの文化で客人に奥さんとか娘を抱かせるって話があったような。確か血が濃くなるのを防ぐ為だったかな。って俺は子ども産めないし!

「……燃やしてやればよかったか」

 ジャックから殺気が漏れて、俺は身震いした。
 格闘ゲームのキャラじゃないんだから燃やすとか勘弁してほしい。

「まぁ、燃やしても文句言われるぐらいで済んだとは思いますけどね」
「えええ?」
「いくら相手が天使であっても人妻に誘いをかけるのは重罪だ。ましてそれを騎士が言ったなんてことが発覚したらたいへんなことになる。まぁそれでも賄賂として妻を抱かせる家もあるそうだが」

 頭がくらくらするのを感じた。爛れているなと思う。

「俺、この国のことがだんだんわからなくなってきたよ……」
「うちは兄さんが重要な仕事をしているから突っぱねられるがな」
「そういうことなんだろうな……」

 俺はぎゅうぎゅうジャックに抱き着いた。なんだかとても怖くてたまらなかったのだ。ジャックが優しく何度も頭を撫でてくれた。嬉しくなって俺からキスをして、それからまた少し唇を重ね合っていた。

「カイトがかわいすぎてむらむらするのでおまんこを舐めます」
「え? やああっ……!」

 ジャンの言葉を受けて、ジャックは俺を抱きしめたまま身体を起こした。そして俺の足を開かせ、尻を両手で開いた。これだと後ろから俺の尻穴が丸見えだ。

「ジャ、ジャックぅ……」
「兄さん、ありがとうございます」

 ジャンは嬉々として頭を下げ、丸見えになっている俺の尻穴をべろべろと舐め始めた。

「やっ、やああっ……!」

 そこでそんなことされたら感じちゃうのにっ! 尻を振って逃げようとしたけどジャックにしっかり抱きしめられているから叶わなかった。
 俺はベッドの上でジャックの足の上に向かい合わせで座っているような形になっている。それで少し尻を突き出すような体勢にされているのがとても恥ずかしい。

「やっ、舐めちゃぁっ、あんっ、あんっ……!」

 ジャンはジャックが開いた尻穴にくちゅううっと舌先をねじ込んできた。中はだめだっていつも言ってるのにぃっ。ジャンも倒れるような体勢でやりづらいはずなのにぐちゅぐちゅと俺の尻穴を舐める。中、気持ちいいからやめてほしい。

「あっ、あっ、やぁっ、尻、はぁっ、あんっ……!」
「カイト、おまんこだろう? かわいいおまんこ、舐めてもらえて嬉しいよな?」
「やぁああっ……!」

 おまんこって響きがエロいからやめてほしいのに、ジャックは何度もそう俺に囁き、ジャンはたっぷりと俺の尻穴を舐めまくったのだった。
しおりを挟む
感想 40

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

処理中です...