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160.ジャックのお仕事がわかった
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……尻穴がじんじんして眠れない。
毎日のように限界まで抱かれていたせいなのか、それとも俺が天使だからなのか尻穴の疼きが抑えられない。おかげてジャックに抱きしめられてるんだけどなんか落ち着かなくて眠れない。でもジャックももう寝てるんだからって目だけは閉じていた。
どれだけ時間が経ったのだろう。やっとうとうとし始めた頃、俺を包んでいたぬくもりがそっとなくなって……。
「んっ、やっ……」
俺はそのぬくもりを放したくなくて、手を伸ばした。
「カイト、俺はこれから仕事だから……」
「やだぁ……いっしょ、いて……」
一緒に寝てくれなきゃやだ。多分側にいてくれないと眠れない。俺、なんでこんなに女々しくなっちゃったんだろう。
「カイト、森は毎日確認しないといけないんだ」
「やぁあ……ジャックぅ……」
キスしてほしい。ジャックにキスされたら我慢できるかもしれない。
「……一緒に行くか? 森の入口で結界の維持をするから危険はないはずだ。どうする?」
その申し出は渡りに船だった。
「行くっ!」
俺は即答した。
服を着せられて、更に大きな黒い布に一緒に包まれる。
「旦那様、私は……」
「お前も着いてこい」
「はっ」
ロンドも一緒に行くようだ。そうだよな、俺って守られる対象だもんな。
ジャックは俺を抱いたままベランダから庭に出ると、そのまま駆けた。家の高い塀も飛び越え、そのまままっすぐ森に走っていく。近い位置にあるかと思っていた森は、実際にはそれほど近くなかった。木々が大きすぎて近くにあるように錯覚していたらしい。俺はあまりの驚きに口をあんぐり開けた。
「ここが……」
「ああ。カイト、少しの間でいい。黙っていてくれ」
俺はジャックの腕の中でコクリと頷き、胸に耳を当てた。大丈夫、ジャックは俺を守ってくれる。
ジャックの身体がどんどん熱くなったかと思うと、キラキラした光が森に向かって放出された。結界維持の魔法かなんかかな。初めて見た。キレイだなって思った。
「これでしばらくは大丈夫だろう。帰るぞ」
え? これだけ? って思ったけど、なんかジャックが疲れているみたいだったから言わないでおいた。仕事だもんな。俺にとっては一瞬にしか見えなかったけど、その一瞬の為に多大な努力をしているんじゃないかなって思う。
だから俺はコクリとまた頷いた。ジャックの仕事を邪魔しちゃったんだから言うことは素直に聞くべきだ。
そうしてまたジャックは走って家に戻った。そのまま寝室に向かうかと思ったら浴室に連れて行かれた。
「?」
「森の近くまで行ったのだ。身体を洗わなければならない」
「そうなんだ?」
「森は危険な場所だからな。特に天使は目をつけられやすい」
「えええ?」
そんな話初めて聞いた。っていうか、そもそも天使にならなかったら聞かないようなことではある。
「目をつけられるって……」
「洗いながら話そう」
服を全部剥かれて全身にお湯をかけられて洗われた。ジャックはなんだか焦っているように見えた。そしてジャックもまた全身を洗うとため息をついた。
「……これでおそらく安心だろう」
「どういうこと?」
ジャックに抱かれて湯舟に浸かる。夜中でも風呂が用意されてるってすごいことだよななんて思った。
「……森の奥に魔物が住んでいることは知っているよな?」
「うん、すごく強いのは”鬼”って呼ばれてるって聞いたことはある……」
「ああ。人型をとる魔物を全て”鬼”と呼んでいる。羊のようなねじれた角を持ち、肌は灰色で俺と同じかそれ以上の体格をしている」
「えええ……」
巨人族の、それもかなりでかい部類のジャックよりでかいのがいるってどういうこと?
しかもその外見だと鬼っていうより悪魔みたいだな。
「その鬼なんだが、どうも天使を求めるというのだ」
「ええええ?」
「おそらくは性欲処理なのだろうが、本当の理由はわかっていない。西の森の中にはその鬼を鎮める為に天使をあえて作る村もあると聞いている」
「つ、作る?」
作るって……作るって……三十歳まであえて童貞でいさせるってこと? それってどうなんだろう……。ようは生贄ってことだよな。
「ああ、とんでもない話だ」
ジャックが忌々しそうに言い、俺を改めて抱きしめた。
「カイトは絶対に鬼にくれてやったりはしない。俺たちの大事な奥さんだ」
「……うん」
だから急いで俺を洗ったのか。洗うことで匂い? みたいなのを消す効果でもあるのかな。
仕事はしなきゃいけないけど俺が駄々をこねたから……。
「ジャック、ごめん……。仕事の邪魔して……」
「いや、いいんだ。俺はいつも寝ているカイトの側から離れがたかった。だからカイトが謝ることじゃない。でも危険だから、もう連れてはいかない」
「うん、わかった……」
もし今日みたいに俺が眠れなくてむずがっても置いて行くと言われた。納得したから、俺は腹に回っているジャックの腕を持ち上げて唇を寄せた。
「カイト、そんなことをされたら我慢ができなくなるだろう?」
「あ……ご、ごめん……」
カーッと頬が熱くなる。
「しょうがないな。蜜を飲ませてくれたら許してやる」
「そん、なぁ……」
でもそれは止めることができなくて、ちんちんを舐めしゃぶられて啼かされた。もー、尻穴疼いてるのにっ!
ーーーーー
今まであえて出していなかった設定が出てくるってことはー?(謎
毎日のように限界まで抱かれていたせいなのか、それとも俺が天使だからなのか尻穴の疼きが抑えられない。おかげてジャックに抱きしめられてるんだけどなんか落ち着かなくて眠れない。でもジャックももう寝てるんだからって目だけは閉じていた。
どれだけ時間が経ったのだろう。やっとうとうとし始めた頃、俺を包んでいたぬくもりがそっとなくなって……。
「んっ、やっ……」
俺はそのぬくもりを放したくなくて、手を伸ばした。
「カイト、俺はこれから仕事だから……」
「やだぁ……いっしょ、いて……」
一緒に寝てくれなきゃやだ。多分側にいてくれないと眠れない。俺、なんでこんなに女々しくなっちゃったんだろう。
「カイト、森は毎日確認しないといけないんだ」
「やぁあ……ジャックぅ……」
キスしてほしい。ジャックにキスされたら我慢できるかもしれない。
「……一緒に行くか? 森の入口で結界の維持をするから危険はないはずだ。どうする?」
その申し出は渡りに船だった。
「行くっ!」
俺は即答した。
服を着せられて、更に大きな黒い布に一緒に包まれる。
「旦那様、私は……」
「お前も着いてこい」
「はっ」
ロンドも一緒に行くようだ。そうだよな、俺って守られる対象だもんな。
ジャックは俺を抱いたままベランダから庭に出ると、そのまま駆けた。家の高い塀も飛び越え、そのまままっすぐ森に走っていく。近い位置にあるかと思っていた森は、実際にはそれほど近くなかった。木々が大きすぎて近くにあるように錯覚していたらしい。俺はあまりの驚きに口をあんぐり開けた。
「ここが……」
「ああ。カイト、少しの間でいい。黙っていてくれ」
俺はジャックの腕の中でコクリと頷き、胸に耳を当てた。大丈夫、ジャックは俺を守ってくれる。
ジャックの身体がどんどん熱くなったかと思うと、キラキラした光が森に向かって放出された。結界維持の魔法かなんかかな。初めて見た。キレイだなって思った。
「これでしばらくは大丈夫だろう。帰るぞ」
え? これだけ? って思ったけど、なんかジャックが疲れているみたいだったから言わないでおいた。仕事だもんな。俺にとっては一瞬にしか見えなかったけど、その一瞬の為に多大な努力をしているんじゃないかなって思う。
だから俺はコクリとまた頷いた。ジャックの仕事を邪魔しちゃったんだから言うことは素直に聞くべきだ。
そうしてまたジャックは走って家に戻った。そのまま寝室に向かうかと思ったら浴室に連れて行かれた。
「?」
「森の近くまで行ったのだ。身体を洗わなければならない」
「そうなんだ?」
「森は危険な場所だからな。特に天使は目をつけられやすい」
「えええ?」
そんな話初めて聞いた。っていうか、そもそも天使にならなかったら聞かないようなことではある。
「目をつけられるって……」
「洗いながら話そう」
服を全部剥かれて全身にお湯をかけられて洗われた。ジャックはなんだか焦っているように見えた。そしてジャックもまた全身を洗うとため息をついた。
「……これでおそらく安心だろう」
「どういうこと?」
ジャックに抱かれて湯舟に浸かる。夜中でも風呂が用意されてるってすごいことだよななんて思った。
「……森の奥に魔物が住んでいることは知っているよな?」
「うん、すごく強いのは”鬼”って呼ばれてるって聞いたことはある……」
「ああ。人型をとる魔物を全て”鬼”と呼んでいる。羊のようなねじれた角を持ち、肌は灰色で俺と同じかそれ以上の体格をしている」
「えええ……」
巨人族の、それもかなりでかい部類のジャックよりでかいのがいるってどういうこと?
しかもその外見だと鬼っていうより悪魔みたいだな。
「その鬼なんだが、どうも天使を求めるというのだ」
「ええええ?」
「おそらくは性欲処理なのだろうが、本当の理由はわかっていない。西の森の中にはその鬼を鎮める為に天使をあえて作る村もあると聞いている」
「つ、作る?」
作るって……作るって……三十歳まであえて童貞でいさせるってこと? それってどうなんだろう……。ようは生贄ってことだよな。
「ああ、とんでもない話だ」
ジャックが忌々しそうに言い、俺を改めて抱きしめた。
「カイトは絶対に鬼にくれてやったりはしない。俺たちの大事な奥さんだ」
「……うん」
だから急いで俺を洗ったのか。洗うことで匂い? みたいなのを消す効果でもあるのかな。
仕事はしなきゃいけないけど俺が駄々をこねたから……。
「ジャック、ごめん……。仕事の邪魔して……」
「いや、いいんだ。俺はいつも寝ているカイトの側から離れがたかった。だからカイトが謝ることじゃない。でも危険だから、もう連れてはいかない」
「うん、わかった……」
もし今日みたいに俺が眠れなくてむずがっても置いて行くと言われた。納得したから、俺は腹に回っているジャックの腕を持ち上げて唇を寄せた。
「カイト、そんなことをされたら我慢ができなくなるだろう?」
「あ……ご、ごめん……」
カーッと頬が熱くなる。
「しょうがないな。蜜を飲ませてくれたら許してやる」
「そん、なぁ……」
でもそれは止めることができなくて、ちんちんを舐めしゃぶられて啼かされた。もー、尻穴疼いてるのにっ!
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今まであえて出していなかった設定が出てくるってことはー?(謎
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