上 下
159 / 214

157.何度目かのもうHしない宣言をしてみたら

しおりを挟む
 ビットに抱かれるのはジャックとジャンの気まぐれだけど、ロンドに抱かれるのは一応月一と決まったようだった。その代わり、ロンドもたまに俺への愛撫に参加するようになった。感じすぎて毎日たいへんである。

「あーっ、あーっ、あーっ……!」

 ロンドは精を出された後の俺の尻穴に執着しているようで、ジャンに朝抱かれた後ジャンが俺の乳を飲んでいる間に尻穴をぐちゅぐちゅと舐め始めた。

「ああ、奥様の愛液……とてもおいしいです……」
「やぁあっ、あんっ、あぁんっ、あんっ……!」

 ジャンが俺の乳を飲んでるから余計なんだけど、精を出された後の尻穴はとにかく敏感で、ちょっといじられただけでもすごい快感が押し寄せてくる。

「カイトのおっぱいは最高だな」

 どうも精を出された後の快感の度合いで出る量や味にも変化があるらしく、俺が感じれば感じるほど乳も愛液(すっごく恥ずかしい)もおいしくなるのだとか。そんなこと知らないし感じすぎてたいへんだからもうやめてほしい。

「やぁあっ、らめっ、おっぱい、らめっ、おしりっ、らめぇっ……!」
「まだそんなことを言っているのか。ビット、カイトのちんちんを舐めてやれ」
「奥様、失礼します」
「やあぁあああーーーっっ、らめっ、らめらめぇっ……!」

 ビットにはちんちんをべろべろ舐められ、しかも細くした舌先で尿道を犯されて朝から死ぬかと思った。

「ちんちんっ、やらぁっ……!」

 朝からエロいっ、エロエロだよぉ。涙も涎もこぼしながら頭を何度も振っていっぱい感じさせられてしまった。

「も、むりぃ……」
「まだ朝だぞ」
「も、出ない、もん……」

 ぐすぐす泣きながら勘弁してほしいってジャンに訴えたけど、無情にも却下されてしまった。鬼だぁ、やっぱり鬼がいるぅ。
 尿道からビットの舌が抜き出された後はしばらく精が出るのが止まらなかったし、それを三人が舌なめずりしながら凝視してるしでもう穴があったら埋まりたい。そして出た精はビットがおいしそうに舐め取ったりするし散々だった。
 ちゅ、ちゅと頬に口づけられたけどそんなことじゃほだされないんだからな。今日こそはっきり言ってやるっ!

「もぅ、やっ、えっち、しないっ!」
「そんなこと言うなよ……カイトがかわいくてしょうがないんだから」
「かわいいって、言っても、らめっ!」

 かわいいは免罪符じゃないぞ!
 めちゃくちゃ感じすぎて朝から呂律が回らなくなってるのはどうかと思う。ジャンは愛しくてならないというように俺を見つめている。ビットとロンドがちょっと困ったような顔をしていた。

「なら、コイツらに参加させるのはやめようか」

 ビットとロンドがさーっと蒼褪めた。

「そ、そんな……」
「ど、どうか……」

 俺はぷいっとそっぽを向いた。

「ジャンともしないっ!」
「……ほう? じゃあ兄さんとはするのか?」
「ジャック、ともしない、もん……」
「そうか、ならいい。だがカイトが死んでしまうのは困るから、二日に一度は僕たちに抱かれてくれ」
「う? う、うん……」

 あっさり引き下がったことに首を傾げた。いつもだったら散々なだめられるか、怒ってもっと抱かれちゃうかなのに……。
 朝食の席でジャンがジャックに説明すると、ジャックはあからさまに落胆したような顔を見せた。

「カイト……俺にも抱かれてはくれないのか……」
「だって……」
「だって?」
「感じすぎちゃって、つらい、から……」

 恥ずかしいけどそう答えたら、ビットとロンドが両手で顔を覆って悶え始めた。なんなんだコイツらは。

「優しく、負担をかけないようにするのもだめなのか?」
「しすぎだから……休ませてほしい……」
「……今日はもう、だめなのか?」

 そんな切なそうな顔をされたらジャックとはまだ今日はしてないからいいかなって……。

「だめですよ、兄さん。二日に一度と約束しましたから、カイトを抱くのはせめて明日にしてください」
「そんな……」

 ジャックの顔が絶望に染まった。そんなに俺のこと抱きたいのかな……これってやっぱり……。

「ジャックは……俺の身体だけ……?」
「そんなことはない! わかった、明日まで耐えてみせる! だが……その」
「ん?」
「キスは、いいか?」
「うん……」

 ジャックとキスするの、好き。

「兄さん、キスだけですよ」
「……わかった。カイトがしたくなってもだめなのか?」
「そうですねぇ……」

 ジャンが悪巧みをするような顔をする。俺は絶対に負けないんだからなっ。

「カイトが足を広げて、「ここにおっきいのちょうだい」っておねだりしたら解禁にしましょう」
「えええええ」

 ビットとロンドは鼻を押さえて上を向いた。何を想像したんだ何を。

「そ、そんな、ことっ……」
「するはずがない?」
「あ、当たり前だろっ!」
「だがカイトは天使の身体を理解していないだろう?」

 俺はムッとした顔をした。

「じ、自分の身体のことなんだからわかるに決まってんだろっ!」
「そうだよな? じゃあ、明日の昼は兄さんに抱かれるといい。二日に一度だから、その後は明々後日になるな。すごくつらいけど愛するカイトの為に耐えることにしよう」

 挑発するような物言いをされてむかむかした。大体みんな俺のこと抱きすぎなんだよ。
 あー、よかったとこの時俺は思っていた。
 だけど、俺の身体はどこまでも天使の身体だったんだ。



ーーーーー
ビットとロンド、何気に仲良し。
しおりを挟む
感想 40

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

【書籍化確定、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます

猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」 「いや、するわけないだろ!」 相川優也(25) 主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。 碧スバル(21) 指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。 「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」 「スバル、お前なにいってんの……?」 冗談? 本気? 二人の結末は? 美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。

いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。

えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな? そして今日も何故かオレの服が脱げそうです? そんなある日、義弟の親友と出会って…。

処理中です...