上 下
134 / 214

132.どうやっても嫌がらせにはならないらしい

しおりを挟む
 そんなこと、全然ないんだけどっ。
 でもビットに尻穴舐めろって言っちゃったの俺だし。
 混血でも触手族だからなのか、舌がすんごく長く、太くなってて、それをぐちゅぐちゅと出し入れされたらなんかイチモツで犯されてるみたいで……。なんか、犯されながら中舐められてるとかわけがわからない。

「あっ、あんっ、あんっ、あんっ……!」

 ジャックがベッドのすぐ横で感じている俺を見下ろした。

「カイト、気持ちよさそうだな……」
「あっ、あっ、んんっ……」

 ジャックにキスをされた。よかった、怒ってないみたいだ。俺はジャックの首に腕を回して口腔内をたっぷり舐められ、舌を絡め取られた。ジャックのキス、大好き。

「んんっ、んっ、んっ……!」

 ジャックにキスされながら尻穴の中をぐちゅぐちゅに舐め回されるとか、もう脳内どピンクでやヴぁい。気持ちも盛り上がるし、気持ちいいしで俺はすぐにイッてしまった。

「んんんーーーーっっ!!」

 びくびくびくーっと身体が震える。ジャックは俺の舌を解放し、またぺろりと舐めてから口を離した。

「んっ、あっ、あっ……!」
「お前、もうやめろ」

 俺の尻穴を夢中になって舐めていたビットがしぶしぶという体で舌を抜いた。俺の尻穴なんか舐めさせられて嫌じゃないんだろうか。

「夕飯にするぞ。その後は……わかってるな?」
「あ……えっと……」

 洗浄魔法をかけられてキレイになったところでシーツに包まれる。夜は服をくれないことが多い。もう後はヤるだけってかんじでちょっと恥ずかしい。

「……ジャック」
「なんだ?」
「……優しく、して……」
「……ああ、努力しよう。カイトがかわいすぎるからな……」

 顔が熱い。そういうことさらりと言っちゃうところがなんか、って思う。
 夕飯もおいしかった。基本好き嫌いはないからなんでも食べられるんだけど、ここのごはんはとてもおいしい。冒険者をやっていた時は腹に入ればいいみたいなごはんばっかりだったから、ごはんに関しては幸せなんだと思う。
 え? 全体的に幸せじゃないのかって?
 俺はまた自由に外に出たいんだよ。絶対に無理だけど!

「カイトは本当においしそうに食べるな」
「おいしいから! あの、さ……」
「なんだ?」

 さっきはうやむやになっちゃったけど、こういうことはちゃんと言わないとだめだと思った。

「あの、さっき……ビットに舐めるように言ったの、俺だから……」
「……ああ、それはわかっている」

 それもそうだよな。アイツらは許可なく俺に触れることは許されてないんだから……。俺はまた顔が熱くなるのを感じた。

「そ、その、さ……性奴隷って、どこまでさせるもんなのかなって……」

 言い訳するようにそんなことを言ったら、ジャックがニヤリとした。はううっ! そんな顔もカッコイイっ。

「性奴隷だからな。身体を傷つけない限りはなんでも、だな。ただソイツはカイトの為の性奴隷だから、カイトが許す範囲までだ。……で、カイトはソイツにどこまでされたいんだ?」
「さ、されたいわけじゃ……」

 俺のことを売ったのを正当化するような言い方をしていたから、屈辱? みたいなのを与えようとしてさせただけで……。
 あれ? でもなんか喜んで舐めてなかった?
 俺は首を傾げた。

「うーんと、されたかったわけじゃなくて……嫌がらせ? のつもりだったんだけど……」

 何故かジャック、ロンド、ビットが大仰にため息をついた。

「……それは嫌がらせにならないだろう」
「ご褒美ですね」
「……ご褒美でした」
「ご褒美!? って、えっ? お、俺の尻穴舐めるのがっ!?」

 ちょっと理解できなくて俺は目を白黒させた。
 ロンドとビットは絶対おかしいと思う。

「は、排泄器官だろっ? 舐める、なんて……」

 全身がどんどん熱くなる。

「洗浄魔法を使えば老廃物などすぐに取り除ける。ロンドはともかく、ビットは使えるんじゃないか?」
「はい、自分は使えます」

 ビットが即答し、ロンドもまた頷いた。

「私も魔法を使うのは上手ではないですが、一日一度ぐらいなら使えます」
「えええ……で、でも……」

 また三人はため息をついた。

「カイトはもう少し己を知った方がいい。天使は愛されるように身体が作り替わっているんだ」
「ああっ……」

 ジャックがシーツをはだけてしまう。そして裸にされてしまった俺のちんちんを握った。

「カイトの精液は甘くてうまいし、愛液もとんでもなく甘い。おっぱいもうまいし……とにかく、カイトの身体は全身舐めたくなるぐらいどこもかしこもうまい。だから身体を舐めさせることは嫌がらせにはならない」
「あっ、あっ、そん、なぁっ……!」
「あんまりそれがわからない奥さんはどうしてくれようか……」

 くにくにとちんちんを揉まれるのが気持ちいい。でもここは寝室じゃないし、ロンドもビットも俺の痴態を凝視している。

「あっ、あっ、もんじゃ、やぁあっ……!」

 すぐイッちゃうからぁっ。

「カイトの身体はどこもかしこも敏感だからな……よし」

 ジャックは一度俺のちんちんを放すと、俺を抱いて寝室に移動した。そして、

「お前、カイトのちんちんを犯せ」
「承知しました!」
「やあああああんっっ!?」

 今度はジャックに尻穴を舐め舐めされながら、ビットの触手で尿道を埋められてしまった。

「あっ、あーっ、あーっ、あーっ……!」

 気持ちよすぎて頭おかしくなっちゃう。
しおりを挟む
感想 40

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?

寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。 ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。 ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。 その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。 そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。 それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。 女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。 BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。 このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう! 男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!? 溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。

転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい

翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。 それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん? 「え、俺何か、犬になってない?」 豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。 ※どんどん年齢は上がっていきます。 ※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

執着攻めと平凡受けの短編集

松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。 疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。 基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

処理中です...