上 下
123 / 214

121.そんなにおっぱい舐めちゃだめ

しおりを挟む
「やっ……もうっ、胸っ、らめぇっ……!」

 ぷっくりと腫れ、ジンジンと熱を持った乳首を、俺は自分の胸を抱きしめるようにしてガードした。ジャックが困ったような顔をしているけど、俺の乳首をこんな風にしてしまったのはジャンとジャックなんだから知らないっ。

「カイト、すまん。すぐ治すから……」
「じゃあ、すぐ治して……舐めちゃ、らめっ……」

 感じすぎてしまって呂律がうまく回らない。それも恥ずかしくてしかたない。

「……舐めて治すのは、だめか?」

 そんな捨てられた子犬みたいな目で訴えないでほしい。言わないけど、もう二人のこと好きだから言うことを聞いてあげたくなってしまう。

「……らめ……」

 顔が熱い。

「……そうか」

 でもまだ乳は出てるから、飲んでもらわないとなんだけど……でも治してもらわないと痛いし。

「だが直接触れないことには治せない……」

 そんなことは絶対ないはずなんだけど、快感でうまく働かない頭はそうだっけ? と思ってしまった。俺のばかばかっ。

「舐めちゃらめ、らから……」

 念を押すように言って腕をおそるおそる外したら、そっとジャックの指が俺の乳首を摘まんだ。

「っ……あっ……!」
「本当は舐めるのが一番いいんだが……」

 ジンジンしている乳首を優しくくにくにされるとまた乳が溢れてしまう。もどかしくて吸ってほしいと思ってしまった。でも俺は怒ってるんだからっ。

「ぁっ……あっ……!」

 声を抑えようとするんだけどどうしても漏れてしまう。だってなんかジャックの指の動きがエロいんだもん。腫れ、とは違うじんわりとした感覚が乳首を包む。それも気持ちよくて俺は背を反らせてびくびく震えてしまった。

「痛むか……?」
「んっ……へい、き……はや、く、治してっ……」

 もどかしい刺激に腰が揺れてしまう。

「カイト、触れるだけだとうまくいかないんだ。舐めればもっと早く治せるんだが……」

 ばかばかって思う。絶対そんなわけない。

「うそ、つきっ……!」

 涙目で睨んだらジャックがゴクリと唾を飲み込んだ。

「ああだめだ。確かに俺は嘘つきだ。カイト、愛してる……」
「あああっ……!?」

 ジャックは苦しそうにそう言うと、顔を落として俺の乳首をちゅううっと吸った。

「あっ、あーーーーっ……!?」

 ジンジンしている乳首をちゅくちゅくとしゃぶられて、ツキンとした痛みと共にじんわりとした感覚が広がる。

「やっ、らめっ、らめぇっ……!」

 ジャックの頭を引きはがそうにも、手にうまく力が入らないからどうにもならない。
 舐めたり吸ったりされながら回復魔法を使われたらだめなのだ。ジャックの魔力が身体に入ってくる感覚に身もだえる。刺激されながら回復魔法なんかかけられたらぁっ。

「あぁんっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ぁあっ……!」
「治ったぞ……飲ませてくれ……」
「やああっ、らめえぇっ……!」

 もっと乳首が敏感になってしまい、軽く舐められるだけでびくびく震えてしまう。それなのに乳輪から覆うようにして乳首をしごかれたりしたらぁっ。

「あっ、あっ、あああーーーっっ……!」

 俺は背をのけ反らせてイッてしまった。乳を飲まれてイクなんてすごく恥ずかしい。

「カイト、イッたのか? かわいい……たまらん……」
「やらぁっ、やらっ、らめっ、らめらめっ……!」

 イッて更に感じやすくなっているのに、両方の乳首を交互に吸われて乳をたっぷり飲まれてしまった。飲まれるのは、まぁ、いいんだけど……その、感じちゃうから……。

「おっぱいを飲まれてイクなんて……カイトは本当にかわいいな」

 やっと乳が出なくなった乳首をぺろりと舐められて、俺はふるりと身を震わせた。

「やらぁ……言っちゃ……」
「わかった、もう言わない」
「あぁあっ……!? らめえーーーっ……!」

 やっと乳首が解放されたと思ったら、今度は萎えた俺自身をぱくりと咥えられてしまった。くちゅくちゅとお掃除フェラをされてしまってびくびく震えてしまう。

「やっ、やっ、しゃぶっちゃっ、あぁんっ、らめっ、らめぇっ……!」

 ただでさえ敏感になってるのにそんなことされたらおかしくなっちゃう。わかってるはずなのにジャックは俺自身をおいしそうにしゃぶった。もうっ、後戯もしつこいんだよっ。

「もう、やぁっ……!」

 泣きながら抗議して、やっとジャックは俺を解放してくれた。って言っても抱きしめられてるんだけど。

「カイトが可愛すぎてつらい……」
「なに、それ……」
「ずっと、カイトが泣き叫んでも抱いていたくなるんだ……愛しくてならない……」
「…………」

 顔が熱い。今にも火が出そうだった。

「……わかんない……」

 俺、やだって言ってるのに。

「そうだよな。すまない」

 頭を優しく撫でてくれる大きな手に、俺はすぐにほだされてしまう。俺、チョロインじゃね?
 でもしょうがないのだ。俺は二人に養ってもらわなければ生きていけないし。

「……後戯、しつこいの、やだ……」
「ああ、すまん」

 謝ってもやめてくれる気はないんだよな。
 俺が可愛すぎてどうにもならない?
 なんていうか……それを嬉しいと感じる自分がいるのもまた確かだった。
 うん、俺ってばやっぱりチョロインかもしれない。



ーーーーー
12/1 スピンオフ「敏感なイケメン騎士は童顔騎士に溺愛される」完結しました~。
超敏感な騎士が同僚に身も心も落とされちゃう話です。敏感だから感じすぎちゃってやヴぁい。
まだの方は読んでやってくださいませ~
しおりを挟む
感想 40

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

【書籍化確定、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。

えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな? そして今日も何故かオレの服が脱げそうです? そんなある日、義弟の親友と出会って…。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...