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108.いちゃいちゃ継続中
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ほだされすぎてる自覚はある。
午後は少し寝室でまったりしていた。冒険小説のようなものを読ませてもらう。その間にジャックが家事をするようだった。ジャンの腕の中で読書をするっていうのも穏やかでいいなと思う。ベッドに寝転がって後ろから抱き込まれている形である。ジャンの腕がおなかに回っているから逃れられない。でも不思議と逃げようとは思わなかった。逃げても逃げる先がないってのもあるけど、こうして触れられているのも心地いいのだ。時折ちゅ、ちゅと髪や首筋に口づけられてくすぐったいと思うこともあるけど、それぐらいの甘さは許容範囲だった。
「……面白いか?」
「……うん。俺あんまりこっちの娯楽って知らないんだよ。冒険者やってたから飲み食いぐらいしか楽しみがなくてさ。でもこういう小説はなんか読みたいなって思って、こっちの字ぃ習って読めるようになったんだぜ? だからこれぐらいしかわかんないんだよなー。ってこれジャンの本じゃないの?」
「ああ、僕のだ。が、あまり活字を追うのは好きじゃなくてな」
「そっか。じゃあ俺が読んでてもかまわないよな」
「ああ。読める時に読むといい」
少し、ゾクリとした。読める時なんて限られている。
だって。
「待たせたな」
一通り家事を終えたらしい、ジャックが戻ってきた。村の人をお手伝いさんとして何人か雇っているらしいが、そちらは基本洗濯と掃除ぐらいだと言っていたような気がする。食材は届けてもらって購入しているが、調理はジャックが主にしている。料理男子ってモテるよな。
あれ? でもこっちの世界はみんな男だから……あれ?
……料理ができればポイントは高いかもしれないけど巨人族的に言うとどうなんだろう。つっても他の巨人族には会ったことがないから基準が全くわからない。
「……きりのいいところまで読ませて」
ベッドに上がってこようとするジャックに待ったをかけた。せめて次のページまでは読みたい。それぐらいは待ってもらえたので、本にしおりを挟んでジャックに渡した。
「勉強熱心だな」
ジャックがそんなことを言う。
「? 勉強なんかしてないけど?」
「読書は勉強と同じだ」
「そうかなぁ」
冒険小説で何か学べたかな? 楽しいからいいけど。
「カイト、抱きたい……」
ジャンに後ろから囁かれてどきっとした。
「もう……そればっかり……」
「かわいい奥さんを兄さんと二人占めにできるんだ。しかもその奥さんは天使なんだから……一生抱き続けても足りない」
「そん、な……」
冒険者から巨人族の奥さんに永久就職って。俺ってなんなんだろう。
でも、一生って言葉にどきっとした。俺はもうこの先誰かに縋らなければ生きていけないから。
「一生、なんて……」
「一生でも足りないな」
「あ……」
ジャックの大きな手が頬に触れた。
「カイト、お前だけだ。一生、お前だけが俺たちの奥さんだ」
胸がきゅううううんとなった。心臓がばくばくしてとても苦しい。
で、でもでも、それは俺が天使で二人のを同時に受け入れらるからで、ってなんか思考が堂々巡りしている。そんなのもう何日も前に納得したじゃないか。俺が天使なのは絶対条件だったって。
俺は両手で顔を覆った。なんかもう、頭の中がぐちゃぐちゃでどうしたらいいのかわからない。
身体で落とされたかんじだけど、俺は二人のことが好きだからもうすっごく嬉しい。
「カイトが嫌だと言っても離さない」
顔を覆う手を奪われて、俺は目をつぶって首を振った。嫌なんて言わない。二人のこと、好きだし。
「……嫌なのか?」
不安そうな声に俺は目をそっと開いた。
「えっち、いっぱいされちゃうのは……いや」
「何故だ? カイトはこんなにかわいいのに」
後ろからジャンに聞かれた。このやりとりも何度目だろう。
「もうっ、何度も言ってるじゃん……」
「感じすぎちゃうからって……もっと抱いて更に感じさせたくなるがな?」
「……ぁっ……」
耳たぶを甘噛みされてびくん、って震えた。どこもかしこも感じちゃうから触れないでほしい。
「だからぁ、やだって……ぁんっ……!」
服の中に手が入ってきて、後ろから乳首を摘ままれてしまった。
「ほぼ陥没じゃなくなったな」
「もうっ、いじりすぎっ、だからぁっ……!」
摘ままれるとなんともいえない感覚が湧き上がってくるのだ。これが甘いっていうのかな。
「カイト……抱かせてくれ」
ジャックに言われたらもうたまらなかった。俺は手を伸ばして、ジャックの腕を掴んだ。
「優しくなきゃ、やっ……!」
「ああ、今度こそ約束する」
そうジャックが言ったかと思うと、二人が俺の服を脱がせてしまった。……長靴下を除いて。
もー、裸に長靴下だけってなんかエロい~。
「んっ、んっ……」
ジャックにキスをされて、ジャンに足を広げられる。広げた足の間にジャンが入って、尻を開くと、ジャンはペロリと俺の尻穴を舐めた。
「んんっ……!?」
「いっぱい舐めさせてもらうからな」
身をよじって逃げようとしたけど当然のことながらそれはかなわなかった。尻穴舐められるのも好きだけど、絶対ジャンが舐めるの好きなんだと思うんだよな。
午後は少し寝室でまったりしていた。冒険小説のようなものを読ませてもらう。その間にジャックが家事をするようだった。ジャンの腕の中で読書をするっていうのも穏やかでいいなと思う。ベッドに寝転がって後ろから抱き込まれている形である。ジャンの腕がおなかに回っているから逃れられない。でも不思議と逃げようとは思わなかった。逃げても逃げる先がないってのもあるけど、こうして触れられているのも心地いいのだ。時折ちゅ、ちゅと髪や首筋に口づけられてくすぐったいと思うこともあるけど、それぐらいの甘さは許容範囲だった。
「……面白いか?」
「……うん。俺あんまりこっちの娯楽って知らないんだよ。冒険者やってたから飲み食いぐらいしか楽しみがなくてさ。でもこういう小説はなんか読みたいなって思って、こっちの字ぃ習って読めるようになったんだぜ? だからこれぐらいしかわかんないんだよなー。ってこれジャンの本じゃないの?」
「ああ、僕のだ。が、あまり活字を追うのは好きじゃなくてな」
「そっか。じゃあ俺が読んでてもかまわないよな」
「ああ。読める時に読むといい」
少し、ゾクリとした。読める時なんて限られている。
だって。
「待たせたな」
一通り家事を終えたらしい、ジャックが戻ってきた。村の人をお手伝いさんとして何人か雇っているらしいが、そちらは基本洗濯と掃除ぐらいだと言っていたような気がする。食材は届けてもらって購入しているが、調理はジャックが主にしている。料理男子ってモテるよな。
あれ? でもこっちの世界はみんな男だから……あれ?
……料理ができればポイントは高いかもしれないけど巨人族的に言うとどうなんだろう。つっても他の巨人族には会ったことがないから基準が全くわからない。
「……きりのいいところまで読ませて」
ベッドに上がってこようとするジャックに待ったをかけた。せめて次のページまでは読みたい。それぐらいは待ってもらえたので、本にしおりを挟んでジャックに渡した。
「勉強熱心だな」
ジャックがそんなことを言う。
「? 勉強なんかしてないけど?」
「読書は勉強と同じだ」
「そうかなぁ」
冒険小説で何か学べたかな? 楽しいからいいけど。
「カイト、抱きたい……」
ジャンに後ろから囁かれてどきっとした。
「もう……そればっかり……」
「かわいい奥さんを兄さんと二人占めにできるんだ。しかもその奥さんは天使なんだから……一生抱き続けても足りない」
「そん、な……」
冒険者から巨人族の奥さんに永久就職って。俺ってなんなんだろう。
でも、一生って言葉にどきっとした。俺はもうこの先誰かに縋らなければ生きていけないから。
「一生、なんて……」
「一生でも足りないな」
「あ……」
ジャックの大きな手が頬に触れた。
「カイト、お前だけだ。一生、お前だけが俺たちの奥さんだ」
胸がきゅううううんとなった。心臓がばくばくしてとても苦しい。
で、でもでも、それは俺が天使で二人のを同時に受け入れらるからで、ってなんか思考が堂々巡りしている。そんなのもう何日も前に納得したじゃないか。俺が天使なのは絶対条件だったって。
俺は両手で顔を覆った。なんかもう、頭の中がぐちゃぐちゃでどうしたらいいのかわからない。
身体で落とされたかんじだけど、俺は二人のことが好きだからもうすっごく嬉しい。
「カイトが嫌だと言っても離さない」
顔を覆う手を奪われて、俺は目をつぶって首を振った。嫌なんて言わない。二人のこと、好きだし。
「……嫌なのか?」
不安そうな声に俺は目をそっと開いた。
「えっち、いっぱいされちゃうのは……いや」
「何故だ? カイトはこんなにかわいいのに」
後ろからジャンに聞かれた。このやりとりも何度目だろう。
「もうっ、何度も言ってるじゃん……」
「感じすぎちゃうからって……もっと抱いて更に感じさせたくなるがな?」
「……ぁっ……」
耳たぶを甘噛みされてびくん、って震えた。どこもかしこも感じちゃうから触れないでほしい。
「だからぁ、やだって……ぁんっ……!」
服の中に手が入ってきて、後ろから乳首を摘ままれてしまった。
「ほぼ陥没じゃなくなったな」
「もうっ、いじりすぎっ、だからぁっ……!」
摘ままれるとなんともいえない感覚が湧き上がってくるのだ。これが甘いっていうのかな。
「カイト……抱かせてくれ」
ジャックに言われたらもうたまらなかった。俺は手を伸ばして、ジャックの腕を掴んだ。
「優しくなきゃ、やっ……!」
「ああ、今度こそ約束する」
そうジャックが言ったかと思うと、二人が俺の服を脱がせてしまった。……長靴下を除いて。
もー、裸に長靴下だけってなんかエロい~。
「んっ、んっ……」
ジャックにキスをされて、ジャンに足を広げられる。広げた足の間にジャンが入って、尻を開くと、ジャンはペロリと俺の尻穴を舐めた。
「んんっ……!?」
「いっぱい舐めさせてもらうからな」
身をよじって逃げようとしたけど当然のことながらそれはかなわなかった。尻穴舐められるのも好きだけど、絶対ジャンが舐めるの好きなんだと思うんだよな。
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