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83.お昼寝した後のお話は

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 最近は二人の気遣いを感じられるようになっている。肉などは俺が食べやすい大きさにカットされていたりと、なかなかに芸が細かい。これについてはもっと前から気づいてはいるけど、なんていうかそういう気遣いにいちいち愛を感じてしまって俺自身が困っているのだった。
 鶏の唐揚げが食べたいって言ったら似たようなのを作ってくれたりとか、まぁ俺は元々そんなに物欲がある方ではないから食べ物のことぐらいしか言わないんだけど……。これ好きって言った料理を何度も作ってくれるとかポイント高いと思う。
 あれ? 俺なんか餌付けされてないか?

「カイト、何か? 口に合わないか?」

 ジャンに聞かれて、俺は自分が首を傾げていたことに気づいた。

「ううん……そうじゃない。おいしい……」

 鶏肉の塊がトマトで煮込まれてるのおいしい。鶏肉もわざわざ俺の口の大きさに合わせて切ってあるし。かぶりついて食べるのもうまいけど、垂れて汚してしまうのはなんか嫌なのでこういう気遣いが嬉しいのだ。
 俺、ときめきすぎじゃね?

「疲れただろう。食べたら昼寝でもするか?」
「それも、いいかも……」

 ジャックに心配そうに言われて、いい考えだなって思った。昼寝なんてもうずっとしてない。
 そんなこと言われたら本当に眠くなってしまい、昼食の後はジャンに抱きしめられて寝てしまった。抱きしめられて寝るとか、すごく気持ちいい。


 目が覚めたらなんか暗くなりかけているように感じた。夕方まで眠っていたようだった。

「ん……」

 思わず声が漏れた。今度はジャンの胸の上に抱かれた状態でいたらしい。なんか人肌が気持ちよくてジャンの胸に頬ずりしてしまう。俺やっぱこの二人のこと好きなんだなって思う。

「よく眠れたか?」
「……うん……」

 顔を上げると穏やかで、嬉しそうな表情が見えた。どきん、と胸が高鳴った。

「なんで……」
「何だ?」
「なんか、嬉しそうだなって……」

 なんでそんな表情をしているのだろうと思った。

「カイトが……僕たちをベッドにして安心して寝ているのが嬉しいんだ」
「え……」

 確かに安心している、と思う。だってこの二人の腕の中にいれば絶対安全だって思っているから。でも、ってちらと考えた。この部屋の隅で控えている竜族は奴隷だから二人には逆らえないけど、実際はどうなんだろうって。でも今考えてもしょうがないよな。ここにいる竜族は大丈夫なんだから。

「……お前ら以上に安全なヤツなんていないだろ……」
「そうだな。だが、カイトが泣いても嫌がっても僕たちは抱くが?」

 顔に熱が一気に上がった。

「そ、それは……」

 ちょっと詰まる。

「それはしょうがないだろ……俺は、その……天使なんだし……」
「そうだな。カイトが天使でなければ、求めなかっただろう」

 だから、そういうことなんだろうと思う。これは以前にも言われていたことだ。
 ジャンとジャックは双子だから二人で嫁を独占したくて、二人で愛したいから二輪挿しができる嫁を求めていたって。
 それはとても理解できることではないけど、二人がそうなんだからしょうがない。そしてジャンが俺を見つけて、ジャックも俺を気に入って、それで毎日抱かれている。

「だよな……」

 理解は到底できないけど、今は二人のことが好きだからそれでいいんじゃないかって思う。
 でも早川先輩には会いたいな。

「カイト、抱くぞ」
「あっ……」

 感傷に浸っている暇は与えられないらしい。ジャンの手が俺の尻を揉み始めた。

「あっ、ジャン……ね……」
「なんだ?」

 俺の縋るような目に気づいたのか、ジャンが応えた。俺の尻を揉む手の動きは変わらないけど。

「あの……俺の、その……尻の穴って……」
「おまんこだろう?」

 ジャンの指先が俺の尻穴を撫でた。おまんこって言うのとても恥ずかしい。

「ああっ、おっ、おまんこって、あっ……」
「カイトのかわいいおまんこがどうしたって?」
「あっ、あっ……やっ、あんっ、だからぁっ……!」

 指先でそんなに揉むようにされたら感じてしまう。

「ジャンッ、いじわるっ、やぁっ……!」
「心外だな。十分かわいがっているだろう? 全く寝ている間に閉じてしまうんだから、カイトのおまんこは恥ずかしがり屋だな」
「あっ……」

 あんなに拡げられてしまったのが元に戻ったと聞いて俺はほっとした。あんな拡がったままだったらどうしようかと思っていたのだ。

「……よかった」
「何がよかった? ここをまた一から拡げられることか? さっきのようにどんなに拡げても元に戻ってしまうことか?」
「も、元に戻った方が……いいし……」

 あんな、拡がったままだったら何もかも垂れ流しになってしまうじゃないか。そんなのは嫌だ。

「僕たちとしては戻らなくてもいいんだがな」
「そん、な……」
「そうすればずっと二輪挿ししていられるだろう?」
「やぁっ……」

 やっぱりコイツら鬼だあ。

「カイトの相手をできない時は張型を入れておくんだ。どちらかがいれば片方が張型でもかまわないだろう? ずっと広がったままなら僕たちから絶対に離れられない」
「あ……」

 胸がきゅううっとした。こんな傲慢そうにしてたって二人とも不安なんだって気づいてたまらない。
 ぐちゅり……とジャンの指が尻穴に入ってくる。俺はジャンの胸に縋ったまま、それを受け入れた。
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