85 / 214
83.お昼寝した後のお話は
しおりを挟む
最近は二人の気遣いを感じられるようになっている。肉などは俺が食べやすい大きさにカットされていたりと、なかなかに芸が細かい。これについてはもっと前から気づいてはいるけど、なんていうかそういう気遣いにいちいち愛を感じてしまって俺自身が困っているのだった。
鶏の唐揚げが食べたいって言ったら似たようなのを作ってくれたりとか、まぁ俺は元々そんなに物欲がある方ではないから食べ物のことぐらいしか言わないんだけど……。これ好きって言った料理を何度も作ってくれるとかポイント高いと思う。
あれ? 俺なんか餌付けされてないか?
「カイト、何か? 口に合わないか?」
ジャンに聞かれて、俺は自分が首を傾げていたことに気づいた。
「ううん……そうじゃない。おいしい……」
鶏肉の塊がトマトで煮込まれてるのおいしい。鶏肉もわざわざ俺の口の大きさに合わせて切ってあるし。かぶりついて食べるのもうまいけど、垂れて汚してしまうのはなんか嫌なのでこういう気遣いが嬉しいのだ。
俺、ときめきすぎじゃね?
「疲れただろう。食べたら昼寝でもするか?」
「それも、いいかも……」
ジャックに心配そうに言われて、いい考えだなって思った。昼寝なんてもうずっとしてない。
そんなこと言われたら本当に眠くなってしまい、昼食の後はジャンに抱きしめられて寝てしまった。抱きしめられて寝るとか、すごく気持ちいい。
目が覚めたらなんか暗くなりかけているように感じた。夕方まで眠っていたようだった。
「ん……」
思わず声が漏れた。今度はジャンの胸の上に抱かれた状態でいたらしい。なんか人肌が気持ちよくてジャンの胸に頬ずりしてしまう。俺やっぱこの二人のこと好きなんだなって思う。
「よく眠れたか?」
「……うん……」
顔を上げると穏やかで、嬉しそうな表情が見えた。どきん、と胸が高鳴った。
「なんで……」
「何だ?」
「なんか、嬉しそうだなって……」
なんでそんな表情をしているのだろうと思った。
「カイトが……僕たちをベッドにして安心して寝ているのが嬉しいんだ」
「え……」
確かに安心している、と思う。だってこの二人の腕の中にいれば絶対安全だって思っているから。でも、ってちらと考えた。この部屋の隅で控えている竜族は奴隷だから二人には逆らえないけど、実際はどうなんだろうって。でも今考えてもしょうがないよな。ここにいる竜族は大丈夫なんだから。
「……お前ら以上に安全なヤツなんていないだろ……」
「そうだな。だが、カイトが泣いても嫌がっても僕たちは抱くが?」
顔に熱が一気に上がった。
「そ、それは……」
ちょっと詰まる。
「それはしょうがないだろ……俺は、その……天使なんだし……」
「そうだな。カイトが天使でなければ、求めなかっただろう」
だから、そういうことなんだろうと思う。これは以前にも言われていたことだ。
ジャンとジャックは双子だから二人で嫁を独占したくて、二人で愛したいから二輪挿しができる嫁を求めていたって。
それはとても理解できることではないけど、二人がそうなんだからしょうがない。そしてジャンが俺を見つけて、ジャックも俺を気に入って、それで毎日抱かれている。
「だよな……」
理解は到底できないけど、今は二人のことが好きだからそれでいいんじゃないかって思う。
でも早川先輩には会いたいな。
「カイト、抱くぞ」
「あっ……」
感傷に浸っている暇は与えられないらしい。ジャンの手が俺の尻を揉み始めた。
「あっ、ジャン……ね……」
「なんだ?」
俺の縋るような目に気づいたのか、ジャンが応えた。俺の尻を揉む手の動きは変わらないけど。
「あの……俺の、その……尻の穴って……」
「おまんこだろう?」
ジャンの指先が俺の尻穴を撫でた。おまんこって言うのとても恥ずかしい。
「ああっ、おっ、おまんこって、あっ……」
「カイトのかわいいおまんこがどうしたって?」
「あっ、あっ……やっ、あんっ、だからぁっ……!」
指先でそんなに揉むようにされたら感じてしまう。
「ジャンッ、いじわるっ、やぁっ……!」
「心外だな。十分かわいがっているだろう? 全く寝ている間に閉じてしまうんだから、カイトのおまんこは恥ずかしがり屋だな」
「あっ……」
あんなに拡げられてしまったのが元に戻ったと聞いて俺はほっとした。あんな拡がったままだったらどうしようかと思っていたのだ。
「……よかった」
「何がよかった? ここをまた一から拡げられることか? さっきのようにどんなに拡げても元に戻ってしまうことか?」
「も、元に戻った方が……いいし……」
あんな、拡がったままだったら何もかも垂れ流しになってしまうじゃないか。そんなのは嫌だ。
「僕たちとしては戻らなくてもいいんだがな」
「そん、な……」
「そうすればずっと二輪挿ししていられるだろう?」
「やぁっ……」
やっぱりコイツら鬼だあ。
「カイトの相手をできない時は張型を入れておくんだ。どちらかがいれば片方が張型でもかまわないだろう? ずっと広がったままなら僕たちから絶対に離れられない」
「あ……」
胸がきゅううっとした。こんな傲慢そうにしてたって二人とも不安なんだって気づいてたまらない。
ぐちゅり……とジャンの指が尻穴に入ってくる。俺はジャンの胸に縋ったまま、それを受け入れた。
鶏の唐揚げが食べたいって言ったら似たようなのを作ってくれたりとか、まぁ俺は元々そんなに物欲がある方ではないから食べ物のことぐらいしか言わないんだけど……。これ好きって言った料理を何度も作ってくれるとかポイント高いと思う。
あれ? 俺なんか餌付けされてないか?
「カイト、何か? 口に合わないか?」
ジャンに聞かれて、俺は自分が首を傾げていたことに気づいた。
「ううん……そうじゃない。おいしい……」
鶏肉の塊がトマトで煮込まれてるのおいしい。鶏肉もわざわざ俺の口の大きさに合わせて切ってあるし。かぶりついて食べるのもうまいけど、垂れて汚してしまうのはなんか嫌なのでこういう気遣いが嬉しいのだ。
俺、ときめきすぎじゃね?
「疲れただろう。食べたら昼寝でもするか?」
「それも、いいかも……」
ジャックに心配そうに言われて、いい考えだなって思った。昼寝なんてもうずっとしてない。
そんなこと言われたら本当に眠くなってしまい、昼食の後はジャンに抱きしめられて寝てしまった。抱きしめられて寝るとか、すごく気持ちいい。
目が覚めたらなんか暗くなりかけているように感じた。夕方まで眠っていたようだった。
「ん……」
思わず声が漏れた。今度はジャンの胸の上に抱かれた状態でいたらしい。なんか人肌が気持ちよくてジャンの胸に頬ずりしてしまう。俺やっぱこの二人のこと好きなんだなって思う。
「よく眠れたか?」
「……うん……」
顔を上げると穏やかで、嬉しそうな表情が見えた。どきん、と胸が高鳴った。
「なんで……」
「何だ?」
「なんか、嬉しそうだなって……」
なんでそんな表情をしているのだろうと思った。
「カイトが……僕たちをベッドにして安心して寝ているのが嬉しいんだ」
「え……」
確かに安心している、と思う。だってこの二人の腕の中にいれば絶対安全だって思っているから。でも、ってちらと考えた。この部屋の隅で控えている竜族は奴隷だから二人には逆らえないけど、実際はどうなんだろうって。でも今考えてもしょうがないよな。ここにいる竜族は大丈夫なんだから。
「……お前ら以上に安全なヤツなんていないだろ……」
「そうだな。だが、カイトが泣いても嫌がっても僕たちは抱くが?」
顔に熱が一気に上がった。
「そ、それは……」
ちょっと詰まる。
「それはしょうがないだろ……俺は、その……天使なんだし……」
「そうだな。カイトが天使でなければ、求めなかっただろう」
だから、そういうことなんだろうと思う。これは以前にも言われていたことだ。
ジャンとジャックは双子だから二人で嫁を独占したくて、二人で愛したいから二輪挿しができる嫁を求めていたって。
それはとても理解できることではないけど、二人がそうなんだからしょうがない。そしてジャンが俺を見つけて、ジャックも俺を気に入って、それで毎日抱かれている。
「だよな……」
理解は到底できないけど、今は二人のことが好きだからそれでいいんじゃないかって思う。
でも早川先輩には会いたいな。
「カイト、抱くぞ」
「あっ……」
感傷に浸っている暇は与えられないらしい。ジャンの手が俺の尻を揉み始めた。
「あっ、ジャン……ね……」
「なんだ?」
俺の縋るような目に気づいたのか、ジャンが応えた。俺の尻を揉む手の動きは変わらないけど。
「あの……俺の、その……尻の穴って……」
「おまんこだろう?」
ジャンの指先が俺の尻穴を撫でた。おまんこって言うのとても恥ずかしい。
「ああっ、おっ、おまんこって、あっ……」
「カイトのかわいいおまんこがどうしたって?」
「あっ、あっ……やっ、あんっ、だからぁっ……!」
指先でそんなに揉むようにされたら感じてしまう。
「ジャンッ、いじわるっ、やぁっ……!」
「心外だな。十分かわいがっているだろう? 全く寝ている間に閉じてしまうんだから、カイトのおまんこは恥ずかしがり屋だな」
「あっ……」
あんなに拡げられてしまったのが元に戻ったと聞いて俺はほっとした。あんな拡がったままだったらどうしようかと思っていたのだ。
「……よかった」
「何がよかった? ここをまた一から拡げられることか? さっきのようにどんなに拡げても元に戻ってしまうことか?」
「も、元に戻った方が……いいし……」
あんな、拡がったままだったら何もかも垂れ流しになってしまうじゃないか。そんなのは嫌だ。
「僕たちとしては戻らなくてもいいんだがな」
「そん、な……」
「そうすればずっと二輪挿ししていられるだろう?」
「やぁっ……」
やっぱりコイツら鬼だあ。
「カイトの相手をできない時は張型を入れておくんだ。どちらかがいれば片方が張型でもかまわないだろう? ずっと広がったままなら僕たちから絶対に離れられない」
「あ……」
胸がきゅううっとした。こんな傲慢そうにしてたって二人とも不安なんだって気づいてたまらない。
ぐちゅり……とジャンの指が尻穴に入ってくる。俺はジャンの胸に縋ったまま、それを受け入れた。
14
お気に入りに追加
3,515
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる