【本編完結】化物の生贄花嫁~童貞処女だったのに旦那様たちに毎日甘く抱かれています

浅葱

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35.気持ちは抑えられないから

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「まさか本当にお土産を持って帰ってきてくれるとは思いませんでした」

 カヤテは長がしょってきた大きな魚を見ると開口一番そう言った。
 そういうものだったのかしら? と少しだけ僕は混乱した。

「嫁が思い出したんだ」

 長が苦々しく答える。余計なことを言ってしまっただろうか。長の腕の中で縮こまると、ぎゅっと抱きしめられた。

「天使さま、ありがとうございます。長様は言葉が足りませんよ。もっと言葉を尽くして愛でてください」

 カヤテがさらりと言う。愛でるって、愛でるって……。カーッと顔が熱くなった。

「……早く下ろせ」
「承知しました」

 長の背中に背負われている大きな魚を鬼たちが慌てて下ろす。僕を下ろせば魚も下ろせるんじゃないかなと思ったのだけど、長は僕を抱いたままだった。

「三匹、というか三頭? ですかね。こんな獰猛な魔物どこで獲ってきたのですか?」

 カヤテが並べられた魚を見て感心したように聞いた。獲ってきた魚は獰猛な魔物だったらしい。

「ああ? 川幅が広い場所だな。どこかなんてわかるかよ」
「上流の方にはいない魔物ですよね。獰猛ではありますがたいそう美味だと聞いています。ありがとうございます」

 そうなんだ、とほっとした。長はそれを聞くと僕を抱いたまま建物に向かい、寝室に連れて行かれた。寝室の前ではリンドルが待っていた。

「長殿、ウイ様、おかえりなさいませ」
「おう」
「ただいま……」

 おかえりと言われるなんてなんだか嬉しい。僕はいつだって”おかえり”を言う方だったから。

「結界を解いてもよろしいでしょうか」
「おう」

 リンドルが結界を解いてくれたけど、結界の効果はイマイチわからなかった。長が走っている時風はそんなに感じられなかったから、そういう影響がありそうなものを弾いてくれたのかもしれない。あとは長が守ってくれていたからわからなかったけど、あの獰猛な魔物をすんなり倒せたのも結界のおかげだったのかしら? でも長はとても強そうだからあまり関係なかったかもしれない。
 長が僕を抱いたまま座った。

「洗浄魔法をかけます」

 リンドルが断って、長と僕に洗浄魔法をかけてくれた。そんなに汗なんてかいてないと思ったけど、すっきりしたから少しは汗をかいていたのかもしれなかった。

「……ありがとう」

 向かい合わせに座らせられたので長の胸に顔をすり寄せる。なんだか匂いが薄くなった気がして、それはちょっと残念だった。長の匂い好きなんだけどな。
 長がため息をついた。

「だから……なんでこういうかわいいことを……」
「?」
「ああもう……我慢できねえ!」
「あっ……」

 長はいら立ったように叫ぶと、僕を布団に押し倒した。そして荒々しく唇を塞がれた。

「んんっ……!?」

 舌が僕の半開きの唇の間に差し込まれ、僕の口腔内をいっぱいにした。

「んっ、んっ……」

 僕は震える腕を持ち上げて、長の首にそっと回した。口腔内を舐め回され、舌を絡め取られる。長の舌はとても長くて肉厚だからすぐに口端から唾液がこぼれた。

「んんっ、んっ……!」

 好きって言えないから、せめて想いを込めてその舌の動きに応えようとするのだけど、触れられるだけで甘さが腰の奥に届いてうまくいかない。
 甘いよぉ。目に涙が浮かんだ。
 長はひとしきり僕の口腔内を味わうと、口を離した。涙で潤んだ目を覗き込まれてどきどきする。震える身体に触れて、長は僕の口端から垂れた唾液を舐め取った。

「んんっ……!」
「……ヤるぞ」
「……は、はい……」

 いっぱい抱いてほしいって思う。だって僕は鬼に嫁いできたのだから。
 首筋に噛みつかれ、鎖骨を舐め、長は大きな手で薄い胸を揉む。筋肉があればもっと揉みがいがあるだろうにと思って、僕は少しだけ切なくなった。揉まれているうちに乳首がツンと尖ってきて、なんかいたたまれなくなった。乳首は子どもを産んだ人なら乳が出るようになる。天使もいっぱい優しく愛されて、相思相愛になった頃に乳が出始めると聞いた。早ければ抱かれ続けて一か月ぐらいとは聞いているけど、その人によって違うみたいだ。

「あぁっ……!」

 長がべろりと僕の乳首を舐めた。途端に甘さが腰の奥に届いて、びくん! と身体が跳ねる。

「早く乳は出ねえか……まぁいい」
「あぁんっ……!」

 長は呟くと、僕の乳首を乳輪ごと咥えてちゅくちゅくとしゃぶり始めた。

「あっ、あっ、あっ、あんっ……!」

 もう片方の乳首も指先で優しくこねられる。僕自身をいじられるのも、尻穴を舐められたりするのも恥ずかしいのだけど、一番恥ずかしいのは乳首を延々いじられる時だった。
 恥ずかしいけど、すごく甘いよぉ。
 長は何度も僕の乳首を吸って、もう片方の乳首も同じようにして、真っ赤に腫れてしまうまで僕の乳首をいじりまくった。

「長殿、ウイ様がかわいくてしかたないとは思いますが、こんなになるまでいじってはいけません」

 リンドルがそう言いながら舐めて僕の乳首を治した。舐めないと治せないなんて聞いたことはないのだけど、リンドルはこうしたいのだからしょうがない。

「すまん……」

 しょげてしまった長に手を伸ばした。大好きだからもっともっとかわいがってほしいと思った。
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