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78.お乳の出はいいみたい
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快感に素直になってしまえば楽だった。
まだ夫たちに好きとは言えないのだけど、いずれ言いたいとは思っている。
授乳を終えてから言おうかなと思っていたら、私のお乳はとてもよく出るらしいので二週間を過ぎてからも授乳は継続になった。
「お乳が白くなったのだが、あげてもいいものなのか?」
大事なのは最初の頃の黄色っぽいお乳だと聞いていたので、疑問に思って聞いてみた。
世話係が頭を抱えた。
「……奥さまの認識と私共の認識に乖離があるようです。旦那様方はどれだけ奥さまにいろいろなことを伝えてないのですか!」
「いや? 前まではこんなに乳は出なかったんだし? 二週間で授乳が終わりと思っても無理はないだろ?」
智明(ジーミン)がしれっと言う。恥ずかしながら、私もそういう認識でいた。
「……いいですか、奥さま。本来授乳というのは次の妊娠まで続けるのが普通です。これまでのところ奥さまは授乳を始めてから二か月程で妊娠されていました。ですので少なくとも次の妊娠まで一月半はあります。最低でもそれまでの間は授乳をしてください」
世話係にそう言われて、私は智倫(ジーリン)を見た。あの日から夫たちのイチモツを結腸まで入れられているし、授乳もかなりしているから、次はそう簡単に妊娠しないのではないだろうか。
そうしたら、いつまで授乳することになるのだろう。
別に授乳が嫌なのではない。
夫たちに告白する時期が掴めなくて、勝手に私が困ってしまっているだけである。
「そういうことであれば、勇志(ヨンジー)はずっと授乳し続けなければならないでしょう。授乳の期限のようなものはあるのですか?」
智倫が世話係に尋ねた。
「そうですね。そういうことであればお子が魔力を外部から直接補給するのは三歳ぐらいまでですので、最長三年は授乳していただいてもいいかと思われます」
「三年……」
嫌なわけではないが、私はいったいいつになったら夫たちに好きだと告げられるのだろうかと途方に暮れた。
そんなことを考えている暇があるなら告白した方がいいのだろうが、そういうわけにもいかないから困っているのだ。己の性格が本当に嫌だと思った。
「もちろん、その間に妊娠する可能性の方が高いでしょうから三年というのは現実的ではありませんが」
「それもそうですね」
さすがにこれだけ抱き合っていたら三年も待たずにまた妊娠する可能性の方が高い。智倫も世話係の言には頷いた。
妊娠したら授乳を止めるというのはわかる。だがそうしたら私が夫たちを好きだと告げても本気と取られない可能性があることに、私はやっと気づいた。
どうやら妊娠中の私は夫たちにくっついて好き好き言いながら啼いているらしいのだ。
夫たちは我を忘れて縋りついてくる私のことも好きらしいが、今の方がいいという。だから妊娠してない状態で好きだと告げる方がいいとは思っている。
「勇志、どうかなさいましたか?」
「な、なんでもありません……」
智倫が私の様子に気づいた。
「そうですか? 勇志にとって授乳は負担になっていませんか?」
心配そうに聞かれて胸が熱くなった。そんなことは絶対になかった。むしろ、今まで産んだ子たちにも授乳したいぐらいである。
それぐらい、私はお乳を必死で飲んでいる赤子を愛しく思うようになった。
何事も余裕が必要なのだということは、お乳が沢山出るようになってから気づいたことである。
赤子には志高(ジーガオ)と名付けられた。私の字が使われたのがなんだか気恥ずかしい。五人目だからなのだろう。余計に愛しさを感じた。
「負担だなんて……他の子たちは授乳は必要ないのかと少し心配で……」
「そういうことでしたら手配いたしましょう」
世話係が乗り気になった。子どもたちには一人につき最低二人世話係が付いている。なので志高の世話係と他の子どもたちの世話係は別なのだ。今志高は生まれたばかりなので世話係は四人付いている。赤子の世話は一日中だ。だから交替要員が必要なのである。その他に護衛もいるので、私たちの子の為に沢山の人が動員されているのだった。
私にも物心つくまでは三人も世話係がいたものだった。
世話係は四人目の子である明亮(ミンリャン)の世話係に声をかけに行ってしまった。
「赤子二人を胸に載せる勇志を想像しただけで鼻血が出そうですね……」
智倫が不思議なことを言っていた。
それはともかく私のお乳は白くなったので、智倫に飲みたいと言われた。
「の、飲みたいものなのか?」
「飲みたいです!」
智倫に食いつかれてしまった。
「な、なら……どうぞ?」
着せられた服の前を寛げたら、
「イチモツを入れてなければ出ないでしょう! ですがけしからん眺めです!」
「あっ……」
智倫によくわからないことを言われて、乳首をちゅくちゅくとしゃぶられてしまった。もう片方の乳首も指でいじられ、「授乳の時間です」と世話係を呼びに来た時はぷっくりと腫れ上がってしまっていた。
「……智倫様、ほどほどに願います」
世話係に冷たい目を向けられたが、智倫は上機嫌だった。
これからは夫たちにもお乳を飲まれてしまうみたいである。
ーーーーー
勇志のえっちいおっぱいはけしからん!(ぉぃ
そろそろ完結ですー
まだ夫たちに好きとは言えないのだけど、いずれ言いたいとは思っている。
授乳を終えてから言おうかなと思っていたら、私のお乳はとてもよく出るらしいので二週間を過ぎてからも授乳は継続になった。
「お乳が白くなったのだが、あげてもいいものなのか?」
大事なのは最初の頃の黄色っぽいお乳だと聞いていたので、疑問に思って聞いてみた。
世話係が頭を抱えた。
「……奥さまの認識と私共の認識に乖離があるようです。旦那様方はどれだけ奥さまにいろいろなことを伝えてないのですか!」
「いや? 前まではこんなに乳は出なかったんだし? 二週間で授乳が終わりと思っても無理はないだろ?」
智明(ジーミン)がしれっと言う。恥ずかしながら、私もそういう認識でいた。
「……いいですか、奥さま。本来授乳というのは次の妊娠まで続けるのが普通です。これまでのところ奥さまは授乳を始めてから二か月程で妊娠されていました。ですので少なくとも次の妊娠まで一月半はあります。最低でもそれまでの間は授乳をしてください」
世話係にそう言われて、私は智倫(ジーリン)を見た。あの日から夫たちのイチモツを結腸まで入れられているし、授乳もかなりしているから、次はそう簡単に妊娠しないのではないだろうか。
そうしたら、いつまで授乳することになるのだろう。
別に授乳が嫌なのではない。
夫たちに告白する時期が掴めなくて、勝手に私が困ってしまっているだけである。
「そういうことであれば、勇志(ヨンジー)はずっと授乳し続けなければならないでしょう。授乳の期限のようなものはあるのですか?」
智倫が世話係に尋ねた。
「そうですね。そういうことであればお子が魔力を外部から直接補給するのは三歳ぐらいまでですので、最長三年は授乳していただいてもいいかと思われます」
「三年……」
嫌なわけではないが、私はいったいいつになったら夫たちに好きだと告げられるのだろうかと途方に暮れた。
そんなことを考えている暇があるなら告白した方がいいのだろうが、そういうわけにもいかないから困っているのだ。己の性格が本当に嫌だと思った。
「もちろん、その間に妊娠する可能性の方が高いでしょうから三年というのは現実的ではありませんが」
「それもそうですね」
さすがにこれだけ抱き合っていたら三年も待たずにまた妊娠する可能性の方が高い。智倫も世話係の言には頷いた。
妊娠したら授乳を止めるというのはわかる。だがそうしたら私が夫たちを好きだと告げても本気と取られない可能性があることに、私はやっと気づいた。
どうやら妊娠中の私は夫たちにくっついて好き好き言いながら啼いているらしいのだ。
夫たちは我を忘れて縋りついてくる私のことも好きらしいが、今の方がいいという。だから妊娠してない状態で好きだと告げる方がいいとは思っている。
「勇志、どうかなさいましたか?」
「な、なんでもありません……」
智倫が私の様子に気づいた。
「そうですか? 勇志にとって授乳は負担になっていませんか?」
心配そうに聞かれて胸が熱くなった。そんなことは絶対になかった。むしろ、今まで産んだ子たちにも授乳したいぐらいである。
それぐらい、私はお乳を必死で飲んでいる赤子を愛しく思うようになった。
何事も余裕が必要なのだということは、お乳が沢山出るようになってから気づいたことである。
赤子には志高(ジーガオ)と名付けられた。私の字が使われたのがなんだか気恥ずかしい。五人目だからなのだろう。余計に愛しさを感じた。
「負担だなんて……他の子たちは授乳は必要ないのかと少し心配で……」
「そういうことでしたら手配いたしましょう」
世話係が乗り気になった。子どもたちには一人につき最低二人世話係が付いている。なので志高の世話係と他の子どもたちの世話係は別なのだ。今志高は生まれたばかりなので世話係は四人付いている。赤子の世話は一日中だ。だから交替要員が必要なのである。その他に護衛もいるので、私たちの子の為に沢山の人が動員されているのだった。
私にも物心つくまでは三人も世話係がいたものだった。
世話係は四人目の子である明亮(ミンリャン)の世話係に声をかけに行ってしまった。
「赤子二人を胸に載せる勇志を想像しただけで鼻血が出そうですね……」
智倫が不思議なことを言っていた。
それはともかく私のお乳は白くなったので、智倫に飲みたいと言われた。
「の、飲みたいものなのか?」
「飲みたいです!」
智倫に食いつかれてしまった。
「な、なら……どうぞ?」
着せられた服の前を寛げたら、
「イチモツを入れてなければ出ないでしょう! ですがけしからん眺めです!」
「あっ……」
智倫によくわからないことを言われて、乳首をちゅくちゅくとしゃぶられてしまった。もう片方の乳首も指でいじられ、「授乳の時間です」と世話係を呼びに来た時はぷっくりと腫れ上がってしまっていた。
「……智倫様、ほどほどに願います」
世話係に冷たい目を向けられたが、智倫は上機嫌だった。
これからは夫たちにもお乳を飲まれてしまうみたいである。
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勇志のえっちいおっぱいはけしからん!(ぉぃ
そろそろ完結ですー
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