【完結】素直になれない皇子は四人の夫たちに溺愛される~巨人族貴族の結婚事情

浅葱

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62.もう少しゆっくり浸かりたい

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 湯舟に浸かる頃には、私はぐったりしていた。
 飲み物をもらって飲んでから湯舟に浸かる。全然疲れは取れそうもないと思うのだけど、智良(ジーリャン)にもたれて湯に浸かるのは気持ちよかった。

「勇志(ヨンジー)、大丈夫か?」

 さすがに心配そうに声をかけられたが、私は智良に恨めしそうな目を向けた。
 確かに毎回結腸まで入れるとは言われたけれど、智良のは夫たちの中で一番大きいし長いのだ。そのイチモツで結腸をこねられたら気持ちよくて頭がおかしくなってしまいそうだった。もちろん、智軒(ジージエン)のを入れられても感じすぎてたいへんなのだけど、私の快感を引き出すように抱くのは反則だと思う。

「どうした? 足りないのか?」
「っ! た、足りて、ます……」

 ここで足りないなんて言ったらどうなってしまうのだろう。恐ろしくて試す気にもならなかった。

「ああっ……!」
「勇志のおまんこは柔らかくて気持ちいいですね」

 あろうことか、智軒が後ろから私の尻穴に指を入れてきた。

「智軒哥、勇志のおまんこをおもちゃにしてはいけません」
「おもちゃにはしておりませんよ。ただ、今夜はもう抱けませんので名残惜しいだけです」
「あっ、あっ、あっ、あっ」

 お湯が中に入ってきてしまうから、止めてほしかった。

「本当は、一日中勇志の乳首を愛でながら抱きたいです」
「あっ、あっ、そん、なぁっ……」

 じゅぷじゅぷと尻穴を指でいじられるのが気持ちいい。私の身体はすっかりスキモノになってしまっているから、こんな扱いをされても気持ちよくなってしまう。

「智軒哥、そんなにいじったら勇志がのぼせてしまいます」
「ああ、そうですね」
「あぁあっ……」

 指を抜かれて身もだえた。尻穴を中途半端にいじられたからジンジンと疼いてしまう。しかもお湯が少しお尻の中に入ってしまったみたいでもじもじしてしまった。

「出るぞ」

 また湯にゆっくり浸かれなかった。智良に抱いて湯から出されて、智軒を睨んだ。

「勇志……」
「お風呂、もう少しゆっくり入りたい、です……」
「申し訳ない。明日からはもう少し我慢しよう」

 本当に我慢してくれるかどうかわからなかったが、智軒の返答に私は頷いた。
 二人に丁寧に拭かれて、寝衣を着せられた。二人が寝衣を着る間も私はどちらかの腕の中にいた。脱衣所に椅子があるから下ろしてくれればいいのに、夫たちは全然下ろしてくれないのだ。

「智軒、下ろして……」
「何故?」
「だって、寝衣を着るのに……」
「問題ありません」

 どうしても夫たちは私を下ろしたくないみたいだった。それだけのことなのだけど、胸が甘く疼いてしまうから勘弁してほしい。
 洗い場から出た後は智良に渡された。

「勇志、また明日」
「はい、また明日……」

 智軒に手を取られて口づけられ、胸がまた疼いてしまった。私は本当にこういうのに弱い。気が多いわけではないと思いたいのだがどうなのだろう。

「勇志、参ろうか」
「はい……」

 智良の腕の中は、智明と同じくとても安定している。別に智軒や智倫に抱き上げられても不安ではないが、この逞しい腕の中にいるといないとでは違うのだ。
 部屋に運ばれて、まずはお茶をと飲まされた。これからいっぱい抱かれるのだから水分補給は必須である。

「ゆっくりでよいからな」
「はい……」

 こくりこくりとお茶を飲む。それも長椅子に腰掛けた智良の腕の中だから、なんとも落ち着かない。それはこれから己が智良に抱かれることを知っているからだろう。
 胸がどきどきしてたまらなかった。
 お茶を一杯飲み終えて杯をそっと奪われる。ベッドに運ばれるのかなと思ったが、そのまま智良に口づけられた。

「んっ……」

 半開きだった口の間に舌を差し込まれて舌を奪われる。背を支えられて口腔内を舐められるのがひどく気持ちよかった。

「んっ、んっ……」

 智良のことも好きだ。というか、私は夫たちのことが好きなのだ。
 舌を舐められてわななく。
 早く床に運んで、奪ってもらいたいと思った。
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