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29.触れられるのも嬉しい
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乳首を舐めしゃぶられている間にまたえっちしてほしくなってしまったけど、さすがに我慢した。
明日もそれで私が動けなくなってしまったら侍従長が怒り狂うに違いないからである。一応私なりに気を遣っているのだ。(本当は、それで怒り狂った侍従長が夫たちに抱かせてはいけませんとか言い出したら困るからだ。夫たちにはいっぱい抱いてほしい)
だけど抱きしめられながら智軒(ジージエン)に乳首をしゃぶられ、もう片方の乳首もくにくにと揉まれているから「もっと……」とおねだりしてしまいそうになる。治癒魔法なんてものもあるから、腫れるまでいじられてもすぐに治されてまたいじられてしまうし。
「あっ……智軒……」
「なんでしょうか?」
「も……寝ないと……」
「そうですね。勇志(ヨンジー)があまりにもかわいいのでつい……」
「ああっ……!」
軽く乳首を指先で捻られて身体が跳ねてしまった。私は涙目で智軒を睨む。
「申し訳ありません。寝ましょうか」
智軒は熱いため息をついた。
「ん……」
ここで乳首を捻られたことを抗議なんてしたら、余計にいじられてしまう気がした。お詫びに舐めましょうとか言われて。それともこれはただの私の願望だっただろうか。
寝衣を直されてほっとした。
でも私を抱きしめて眠ってくれるらしい。智軒に寄り添って、とても嬉しいと思った。
妊娠する前抱かれて世話をされた後は、恥ずかしすぎて夫を寝室から追い出していた。今思えばひどい嫁である。
妊娠中に関してはよくわからない。交互に夫たちに抱かれて、快感でずっと頭がぼんやりしていた。だからいつ寝たのかも定かではないし、気がついたら気持ちよくされていて、ただひたすらに啼いていたということだけしか思い出せない。
夫たちが一緒に寝てくれていたらいいなと思いながら智軒にくっついて寝た。
翌朝は侍従長が起こしにきた。
「おはようございます、智軒様、奥さま」
「おはよう」
「お、おはようございます……」
朝から私は智軒の腕の中で、おはようの口づけをされた後乳首をいじられている最中だった。智軒がさりげなく私の寝衣を直してくれたことにほっとした。
「昨夜はきちんと眠られましたでしょうか?」
「ああ、ぐっすりだったぞ」
「はい……」
智軒の腕に抱かれているのが嬉しくて、気持ちとしてはいつまでも起きていたかったのだけど、それが心地良くてすぐ眠ってしまったみたいだった。なんだかちょっともったいない気がしていたのだが、目が覚めた時智軒に顔を覗き込まれていてびっくりした。
「かわいい寝顔でした」
と朝から言われて頬が一気に熱くなった。それを思い出した今も顔は真っ赤に違いない。
侍従長はじっと智軒を見た。
「昨夜は、奥さまを困らせたりはしていないでしょうね?」
「困らせはしていただろう」
「智軒様!」
「智軒……」
智軒は私を抱き寄せて笑んだ。
「勇志はこんなにかわいいのだぞ。困らせないことがあるだろうか」
「……我慢がきかないようでしたら……」
侍従長の声が低くなる。私は慌てた。
「あ、あのっ……侍従長」
「奥さま、どうかなさいましたか?」
「私が、智軒と過ごしたかったから……だから……」
最後は言葉が尻すぼみになってしまった。どうしても恥ずかしい気持ちの方が先に立ってしまう。こんな自分が嫌だと思った。
「勇志はかわいすぎます。私たちも我慢しないでもっと貴方に愛を伝えていればよかった」
ちゅ、ちゅ、と智軒に顔中に口づけられて戸惑ってしまう。嬉しくてしかたないのだけど、侍従長が見ていることが気になってしまう。
「何をおっしゃいます。妊娠中は奥さまをこれ以上ないというぐらい啼かせているではありませんか」
「ええっ……」
「勇志が愛しいのはもちろんだが、あれはおなかの子に魔力を与える為だ。私は純粋に勇志を愛したいのだよ」
「……朝食の準備が整っております」
「そうか。では支度を」
衣服を侍従たちが運んでくる。先に智軒が支度をし、私を床から抱き上げた。
「勇志の支度は私がしよう」
「かしこまりました。では支度が終わり次第食堂へどうぞ」
侍従長が侍従たちと共に部屋を出て行ってくれてほっとした。着替え等手伝わせるのが当たり前だというのに、あの日智明に連れ戻されてから肌を晒すことが恥ずかしくてしかたないのだ。
「……こんなに……」
私は無意識に、胸のところを吸われたうっ血を指でなぞった。
「勇志、それは目に毒ですよ。さぁ……」
寝衣を脱がされ、衣服を着せられる。そうして抱き上げられ、ようやく朝食の席に移動したのだった。
明日もそれで私が動けなくなってしまったら侍従長が怒り狂うに違いないからである。一応私なりに気を遣っているのだ。(本当は、それで怒り狂った侍従長が夫たちに抱かせてはいけませんとか言い出したら困るからだ。夫たちにはいっぱい抱いてほしい)
だけど抱きしめられながら智軒(ジージエン)に乳首をしゃぶられ、もう片方の乳首もくにくにと揉まれているから「もっと……」とおねだりしてしまいそうになる。治癒魔法なんてものもあるから、腫れるまでいじられてもすぐに治されてまたいじられてしまうし。
「あっ……智軒……」
「なんでしょうか?」
「も……寝ないと……」
「そうですね。勇志(ヨンジー)があまりにもかわいいのでつい……」
「ああっ……!」
軽く乳首を指先で捻られて身体が跳ねてしまった。私は涙目で智軒を睨む。
「申し訳ありません。寝ましょうか」
智軒は熱いため息をついた。
「ん……」
ここで乳首を捻られたことを抗議なんてしたら、余計にいじられてしまう気がした。お詫びに舐めましょうとか言われて。それともこれはただの私の願望だっただろうか。
寝衣を直されてほっとした。
でも私を抱きしめて眠ってくれるらしい。智軒に寄り添って、とても嬉しいと思った。
妊娠する前抱かれて世話をされた後は、恥ずかしすぎて夫を寝室から追い出していた。今思えばひどい嫁である。
妊娠中に関してはよくわからない。交互に夫たちに抱かれて、快感でずっと頭がぼんやりしていた。だからいつ寝たのかも定かではないし、気がついたら気持ちよくされていて、ただひたすらに啼いていたということだけしか思い出せない。
夫たちが一緒に寝てくれていたらいいなと思いながら智軒にくっついて寝た。
翌朝は侍従長が起こしにきた。
「おはようございます、智軒様、奥さま」
「おはよう」
「お、おはようございます……」
朝から私は智軒の腕の中で、おはようの口づけをされた後乳首をいじられている最中だった。智軒がさりげなく私の寝衣を直してくれたことにほっとした。
「昨夜はきちんと眠られましたでしょうか?」
「ああ、ぐっすりだったぞ」
「はい……」
智軒の腕に抱かれているのが嬉しくて、気持ちとしてはいつまでも起きていたかったのだけど、それが心地良くてすぐ眠ってしまったみたいだった。なんだかちょっともったいない気がしていたのだが、目が覚めた時智軒に顔を覗き込まれていてびっくりした。
「かわいい寝顔でした」
と朝から言われて頬が一気に熱くなった。それを思い出した今も顔は真っ赤に違いない。
侍従長はじっと智軒を見た。
「昨夜は、奥さまを困らせたりはしていないでしょうね?」
「困らせはしていただろう」
「智軒様!」
「智軒……」
智軒は私を抱き寄せて笑んだ。
「勇志はこんなにかわいいのだぞ。困らせないことがあるだろうか」
「……我慢がきかないようでしたら……」
侍従長の声が低くなる。私は慌てた。
「あ、あのっ……侍従長」
「奥さま、どうかなさいましたか?」
「私が、智軒と過ごしたかったから……だから……」
最後は言葉が尻すぼみになってしまった。どうしても恥ずかしい気持ちの方が先に立ってしまう。こんな自分が嫌だと思った。
「勇志はかわいすぎます。私たちも我慢しないでもっと貴方に愛を伝えていればよかった」
ちゅ、ちゅ、と智軒に顔中に口づけられて戸惑ってしまう。嬉しくてしかたないのだけど、侍従長が見ていることが気になってしまう。
「何をおっしゃいます。妊娠中は奥さまをこれ以上ないというぐらい啼かせているではありませんか」
「ええっ……」
「勇志が愛しいのはもちろんだが、あれはおなかの子に魔力を与える為だ。私は純粋に勇志を愛したいのだよ」
「……朝食の準備が整っております」
「そうか。では支度を」
衣服を侍従たちが運んでくる。先に智軒が支度をし、私を床から抱き上げた。
「勇志の支度は私がしよう」
「かしこまりました。では支度が終わり次第食堂へどうぞ」
侍従長が侍従たちと共に部屋を出て行ってくれてほっとした。着替え等手伝わせるのが当たり前だというのに、あの日智明に連れ戻されてから肌を晒すことが恥ずかしくてしかたないのだ。
「……こんなに……」
私は無意識に、胸のところを吸われたうっ血を指でなぞった。
「勇志、それは目に毒ですよ。さぁ……」
寝衣を脱がされ、衣服を着せられる。そうして抱き上げられ、ようやく朝食の席に移動したのだった。
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