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24.こんなに愛されていたなんて
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我ながら、赤くなりすぎだと思う。
このままでは熱が上がりすぎて倒れてしまいそうだ。でも夫たちが素敵すぎるからいけないのだと責任転嫁した。
いつ頃絆されたのかといえば、初めての子を妊娠して身体の反応に戸惑ってしまった時だったと思う。毎晩一人に抱かれるだけでは魔力の供給がとても追い付かない。身体が疼き始め、夫たち全員に出産までは毎日抱かれる必要があると侍医に言われて、私はどうしたらいいのかわからなくなった。
それを聞いた夫たちはすぐ私の元に駆けつけてくれた。
「勇志、侍医から話は聞きました。妊娠したのでしょう? どうか抱かせてください」
夫たちがこんな私に下出に出て、産卵するまで甘く愛してくれたのだ。そして産卵後は私が命令した通り、一週間私を一人にしてくれた。
そんなことを思い出してまた胸が熱くなった。
床から足を付いて、そっと立ち上がる。
違和感なく立ち上がれたことに私はほっとした。そして一歩踏み出そうとしたら、智軒に後ろから抱きしめられて止められた。
「?」
「立てるかどうか確認がしたかったのですよね?」
「あ……うん……」
智軒は自分の足で歩いてほしくないみたいだ。胸が更に甘く疼いて、私は智軒に寄り掛かった。
「智軒は……」
「なんでしょう?」
「私が、その……歩くのは嫌なのか?」
聞いて、バカな質問をしたと思った。そこまでうぬぼれてはいけないのに、全然学んでいないと私は顔を俯かせた。今私が言ったことは忘れてほしいと言おうとしたら、
「勇志が歩くのが嫌なわけではないのです。ただ、勇志は私たちの妻ですから移動は私たちに任せていただきたいのですよ」
智軒は少し考えるような顔をしてそんなことを言う。
「勇志のこの綺麗な足は、私たちにしがみつく為だけにあればいいのです。そんなことを考えてしまうぐらい、私は勇志を愛しているのですよ」
「……な、なんで……」
私は夫たちにとって決してかわいい妻ではないはずだ。皇子という肩書だけで意地を張り、四年も経ってからようやく夫たちに毎日抱いてもらえるようになった。
私は今のこの状態が嬉しくてしかたないのだけど、夫たちにとってはどうなのだろう?
「一目惚れだと言いませんでしたか?」
「き、聞いたけど、それだけでは……」
例え一目惚れしたとしても、その後の私の態度で嫌になってもしかたないと思う。
「どうお伝えしたら、勇志が愛しくてたまらないということをわかっていただけるでしょうか……」
「そんな努力はしなくても……」
大事にされているのは十分理解している。ただ私が不安なだけだ。
それもまた私のわがままだと思う。
「貴方が抱かれる身体だというのを嫌がっていたのは知っています。貴方はあの日、とても不安そうな顔をしていた」
床の上で抱きしめられて囁かれるのがひどく甘い。
「ですが貴方は逃げ出そうとはしなかった」
「そ、そんなことは当たり前で……」
「それは勇志が皇子だからでしょう? 皇子だから、皇上(皇帝)に恥をかかせてはいけないと私たちに嫁いできてくださったのもわかっています」
「あ……」
すごく恥ずかしかった。私はどこまでも自分のことしか考えていなかった。
「そんな犠牲的精神で私たちに嫁いでくださった貴方が愛しくてたまりませんでした。貴方の身体だけでも手に入ればと、毎日想いを込めて抱かせていただき、妊娠中は泣きながら感じて子まで産んでくれた。そんな貴方を愛おしく思わないはずがないではありませんか」
なんというか、そういう考え方もあるのかと目から鱗がぼろぼろ落ちた。
犠牲的精神というのが私にあったのかと問われればわからないとしか答えられない。ただ、私は己を不幸だと思っていたことは間違いなかった。
やはりとても恥ずかしい。
「そして、子を産んでくれただけではなく私たちに進んで抱かれたいと思っていらしたなんて……もっと早く約束など破ってしまえばよかった」
私を愛しく思ってくれ、それだけでなく命令を守ってくれていたなんて、私は果報者だと思う。
「智軒、その……」
私はもじもじと腰を揺らした。
「大丈夫ですよ、私に任せてください。もっと、私たちに抱かれなければいられない身体になりましょうね?」
「あ……」
わかってくれるのが嬉しい。胸がひどく甘く疼いて、私は喘いだ。
「んっ……」
唇を塞がれ、舌で唇をぺろぺろと舐められた。そうされたら無意識で私も舌を出してしまったみたいで、互いにぺろぺろと舌先を舐め合った。
口づけが、とても甘い。
「んっ、んっ……」
智軒の腕に囚われたまま、服の間に入ってきた手に胸を揉まれる。
いっぱい乳首をいじってほしいって思った。
このままでは熱が上がりすぎて倒れてしまいそうだ。でも夫たちが素敵すぎるからいけないのだと責任転嫁した。
いつ頃絆されたのかといえば、初めての子を妊娠して身体の反応に戸惑ってしまった時だったと思う。毎晩一人に抱かれるだけでは魔力の供給がとても追い付かない。身体が疼き始め、夫たち全員に出産までは毎日抱かれる必要があると侍医に言われて、私はどうしたらいいのかわからなくなった。
それを聞いた夫たちはすぐ私の元に駆けつけてくれた。
「勇志、侍医から話は聞きました。妊娠したのでしょう? どうか抱かせてください」
夫たちがこんな私に下出に出て、産卵するまで甘く愛してくれたのだ。そして産卵後は私が命令した通り、一週間私を一人にしてくれた。
そんなことを思い出してまた胸が熱くなった。
床から足を付いて、そっと立ち上がる。
違和感なく立ち上がれたことに私はほっとした。そして一歩踏み出そうとしたら、智軒に後ろから抱きしめられて止められた。
「?」
「立てるかどうか確認がしたかったのですよね?」
「あ……うん……」
智軒は自分の足で歩いてほしくないみたいだ。胸が更に甘く疼いて、私は智軒に寄り掛かった。
「智軒は……」
「なんでしょう?」
「私が、その……歩くのは嫌なのか?」
聞いて、バカな質問をしたと思った。そこまでうぬぼれてはいけないのに、全然学んでいないと私は顔を俯かせた。今私が言ったことは忘れてほしいと言おうとしたら、
「勇志が歩くのが嫌なわけではないのです。ただ、勇志は私たちの妻ですから移動は私たちに任せていただきたいのですよ」
智軒は少し考えるような顔をしてそんなことを言う。
「勇志のこの綺麗な足は、私たちにしがみつく為だけにあればいいのです。そんなことを考えてしまうぐらい、私は勇志を愛しているのですよ」
「……な、なんで……」
私は夫たちにとって決してかわいい妻ではないはずだ。皇子という肩書だけで意地を張り、四年も経ってからようやく夫たちに毎日抱いてもらえるようになった。
私は今のこの状態が嬉しくてしかたないのだけど、夫たちにとってはどうなのだろう?
「一目惚れだと言いませんでしたか?」
「き、聞いたけど、それだけでは……」
例え一目惚れしたとしても、その後の私の態度で嫌になってもしかたないと思う。
「どうお伝えしたら、勇志が愛しくてたまらないということをわかっていただけるでしょうか……」
「そんな努力はしなくても……」
大事にされているのは十分理解している。ただ私が不安なだけだ。
それもまた私のわがままだと思う。
「貴方が抱かれる身体だというのを嫌がっていたのは知っています。貴方はあの日、とても不安そうな顔をしていた」
床の上で抱きしめられて囁かれるのがひどく甘い。
「ですが貴方は逃げ出そうとはしなかった」
「そ、そんなことは当たり前で……」
「それは勇志が皇子だからでしょう? 皇子だから、皇上(皇帝)に恥をかかせてはいけないと私たちに嫁いできてくださったのもわかっています」
「あ……」
すごく恥ずかしかった。私はどこまでも自分のことしか考えていなかった。
「そんな犠牲的精神で私たちに嫁いでくださった貴方が愛しくてたまりませんでした。貴方の身体だけでも手に入ればと、毎日想いを込めて抱かせていただき、妊娠中は泣きながら感じて子まで産んでくれた。そんな貴方を愛おしく思わないはずがないではありませんか」
なんというか、そういう考え方もあるのかと目から鱗がぼろぼろ落ちた。
犠牲的精神というのが私にあったのかと問われればわからないとしか答えられない。ただ、私は己を不幸だと思っていたことは間違いなかった。
やはりとても恥ずかしい。
「そして、子を産んでくれただけではなく私たちに進んで抱かれたいと思っていらしたなんて……もっと早く約束など破ってしまえばよかった」
私を愛しく思ってくれ、それだけでなく命令を守ってくれていたなんて、私は果報者だと思う。
「智軒、その……」
私はもじもじと腰を揺らした。
「大丈夫ですよ、私に任せてください。もっと、私たちに抱かれなければいられない身体になりましょうね?」
「あ……」
わかってくれるのが嬉しい。胸がひどく甘く疼いて、私は喘いだ。
「んっ……」
唇を塞がれ、舌で唇をぺろぺろと舐められた。そうされたら無意識で私も舌を出してしまったみたいで、互いにぺろぺろと舌先を舐め合った。
口づけが、とても甘い。
「んっ、んっ……」
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いっぱい乳首をいじってほしいって思った。
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