11 / 84
10.子を産むのは
しおりを挟む
「智軒哥、貴方はいいかげん仕事をしてください!」
昼食後、智倫はぷりぷり怒りながら智軒を連れていった。智明が私を抱き上げる。
「智明? どこへ……」
「楼台へ向かおう。気分転換も必要だ」
そう言って髪に口づけられ、また胸が疼いた。ここのところ私の胸は疼きっぱなしで困ってしまう。困っているのもずっとだった。
夫婦の部屋の楼台に出る。ここは高台にあるからとてもいい眺めだった。今日は晴れているから、離れたところに見える海が澄んでいるようにも見えた。
高台だから微かにでも海は見えるのだが、実際海へ行こうと思ったらかなり遠い。私はまだこの家の領内を見て回ったこともなかった。
「海が見える……」
「そうだな。もう少し落ち着いたら見に行こうか」
「……いいのか?」
「いいに決まっているだろう。勇志はもう五人も子を産んでくれたのだ。少しぐらい休んでもかまわない」
「そ、そうか……」
子を産むのは正直なんてことはないと私は思う。
私はとても恵まれているから、定期的に侍医が体調を見てくれる。だから妊娠がわかるのもとても早い。妊娠したら身体が必要以上に疼いてしまうから、夫たちは仕事を放ってでも私を抱き続けてくれる。それが嬉しくてたまらなかったから、妊娠するのは好きなのだ。
でも休んでもいいと言われてしまうとどうしたらいいのかわからない。
そういえば、私の領地はどうなっているのだろうとやっと思い出した。
「……私の領地はどうなっているのだろう」
「智軒哥と智倫哥が管理しているらしいぞ。なんなら見に行ってみるか?」
「……いいのか?」
「勇志の領地だろう?」
「そうだな……」
さすがに今日これからというわけにはいかないので、現在の領地の状況を教えてもらってから後日向かうこととなった。私の領地は、実は王家の領地に隣接していたりする。皇子は成人前に領地を皇帝から賜るのだが、王の家に嫁ぐ少し前にいただいたことから、まだ数度しか見に行っていなかった。
代官がいるとはいえ、こんな頼りない領主でいいのだろうかと思ってしまう。
「あー、もう限界だ。勇志抱かせてくれ!」
「……う、うん……」
智明は我慢してくれていたようだった。途端に頬が熱くなる。
夫たちは別に私に断らずとも、私のことを好きに抱いてくれていい。でもそう言えないから、求めてもらえるのは単純に嬉しかった。
「勇志、本当に嫌だったら殴っても蹴ってもかまわないからな?」
「そんな……」
私の夫たちはとても優しいからそんな場面は全く想像ができなかった。
部屋に戻り、床に優しく下ろされた。そうして瞬く間に服をはぎ取られ、唇を吸われた。
「んっ……」
その間も智明の手は私の身体をまさぐり、またちんちんをやんわりと握られてしまった。
「んんっ……!?」
智明は私のちんちんをとても気に入っているみたいで、事あるごとにちんちんをいじるし、しゃぶるのだ。
肉厚の長い舌が口腔内を辿る。舌を舐められたりすると身体が跳ねる。気持ちよくてすぐに頭がぼうっとしてしまうから、口づけはだめだと思っていた。
「んっ、んっ……」
口づけをされながらちんちんをやわやわと刺激される。ちんちんはすぐにイッてしまうからだめだと思う。
「んぁっ……だ、だめっ……」
「何がだめなんだ?」
耳たぶをかぷりと食まれて、びくびく震えた。
「ぁんっ……ちんちん、やっ……」
「気持ちいいだろう? 今までだって勇志のちんちんをかわいがりたくてしかたなかったのだ。諦めろ」
「ぁっ、そん、なぁっ、あっ……」
首筋に口づけられ、鎖骨を舐められて乳首を摘ままれた。
「ここもいじって育てた方がいいんだよな?」
「あっ……やっ……」
智軒にいっぱいいじられたせいか、少し触れられただけでもじんじんする。
「乳首舐めながらちんちんをしごいてイカせてやる」
「やだぁっ……」
智明はいたずらを思いついたような顔をすると、乳首をぺろぺろと舐める。そうしてちんちんも優しくしごき始めたのだった。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
愛撫がしつこいのも困るのだけど、触れられるのが嬉しいから逆らうことはできなかった。
ーーーーー
11/3 表紙のイラストをNEO ZONE様に描いていただきました! 勇志が泣きそうになっている顔がとってもかわいいです!(ぉぃ
向かって左が智明、右で勇志を抱き上げているのが智軒です。
嬉しくて捗ります。
是非見てやってくださいませー!
昼食後、智倫はぷりぷり怒りながら智軒を連れていった。智明が私を抱き上げる。
「智明? どこへ……」
「楼台へ向かおう。気分転換も必要だ」
そう言って髪に口づけられ、また胸が疼いた。ここのところ私の胸は疼きっぱなしで困ってしまう。困っているのもずっとだった。
夫婦の部屋の楼台に出る。ここは高台にあるからとてもいい眺めだった。今日は晴れているから、離れたところに見える海が澄んでいるようにも見えた。
高台だから微かにでも海は見えるのだが、実際海へ行こうと思ったらかなり遠い。私はまだこの家の領内を見て回ったこともなかった。
「海が見える……」
「そうだな。もう少し落ち着いたら見に行こうか」
「……いいのか?」
「いいに決まっているだろう。勇志はもう五人も子を産んでくれたのだ。少しぐらい休んでもかまわない」
「そ、そうか……」
子を産むのは正直なんてことはないと私は思う。
私はとても恵まれているから、定期的に侍医が体調を見てくれる。だから妊娠がわかるのもとても早い。妊娠したら身体が必要以上に疼いてしまうから、夫たちは仕事を放ってでも私を抱き続けてくれる。それが嬉しくてたまらなかったから、妊娠するのは好きなのだ。
でも休んでもいいと言われてしまうとどうしたらいいのかわからない。
そういえば、私の領地はどうなっているのだろうとやっと思い出した。
「……私の領地はどうなっているのだろう」
「智軒哥と智倫哥が管理しているらしいぞ。なんなら見に行ってみるか?」
「……いいのか?」
「勇志の領地だろう?」
「そうだな……」
さすがに今日これからというわけにはいかないので、現在の領地の状況を教えてもらってから後日向かうこととなった。私の領地は、実は王家の領地に隣接していたりする。皇子は成人前に領地を皇帝から賜るのだが、王の家に嫁ぐ少し前にいただいたことから、まだ数度しか見に行っていなかった。
代官がいるとはいえ、こんな頼りない領主でいいのだろうかと思ってしまう。
「あー、もう限界だ。勇志抱かせてくれ!」
「……う、うん……」
智明は我慢してくれていたようだった。途端に頬が熱くなる。
夫たちは別に私に断らずとも、私のことを好きに抱いてくれていい。でもそう言えないから、求めてもらえるのは単純に嬉しかった。
「勇志、本当に嫌だったら殴っても蹴ってもかまわないからな?」
「そんな……」
私の夫たちはとても優しいからそんな場面は全く想像ができなかった。
部屋に戻り、床に優しく下ろされた。そうして瞬く間に服をはぎ取られ、唇を吸われた。
「んっ……」
その間も智明の手は私の身体をまさぐり、またちんちんをやんわりと握られてしまった。
「んんっ……!?」
智明は私のちんちんをとても気に入っているみたいで、事あるごとにちんちんをいじるし、しゃぶるのだ。
肉厚の長い舌が口腔内を辿る。舌を舐められたりすると身体が跳ねる。気持ちよくてすぐに頭がぼうっとしてしまうから、口づけはだめだと思っていた。
「んっ、んっ……」
口づけをされながらちんちんをやわやわと刺激される。ちんちんはすぐにイッてしまうからだめだと思う。
「んぁっ……だ、だめっ……」
「何がだめなんだ?」
耳たぶをかぷりと食まれて、びくびく震えた。
「ぁんっ……ちんちん、やっ……」
「気持ちいいだろう? 今までだって勇志のちんちんをかわいがりたくてしかたなかったのだ。諦めろ」
「ぁっ、そん、なぁっ、あっ……」
首筋に口づけられ、鎖骨を舐められて乳首を摘ままれた。
「ここもいじって育てた方がいいんだよな?」
「あっ……やっ……」
智軒にいっぱいいじられたせいか、少し触れられただけでもじんじんする。
「乳首舐めながらちんちんをしごいてイカせてやる」
「やだぁっ……」
智明はいたずらを思いついたような顔をすると、乳首をぺろぺろと舐める。そうしてちんちんも優しくしごき始めたのだった。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
愛撫がしつこいのも困るのだけど、触れられるのが嬉しいから逆らうことはできなかった。
ーーーーー
11/3 表紙のイラストをNEO ZONE様に描いていただきました! 勇志が泣きそうになっている顔がとってもかわいいです!(ぉぃ
向かって左が智明、右で勇志を抱き上げているのが智軒です。
嬉しくて捗ります。
是非見てやってくださいませー!
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
868
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる