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4.あれから十日が過ぎて
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五個目の卵を産んでから、十日が過ぎた。
卵は順調に育っていると、夫たちに聞いてほっとした。
卵は二か月もすれば孵化し、そこから赤子が出てくる。私はあまりお乳が出ないから、毎回二週間程飲ませてからはかわいそうなので世話係に任せていた。(あまり乳が出ないせいか赤子が足りないようでいつまでも泣くのだ。それでも最初の二週間の乳は赤子にとって大事なものだと聞いているから飲ませるようにはしている)
貴族の家では、子育てをするのは世話係の役目である。妻は子を沢山産むのと、乳が出るようになったら赤子に乳を飲ませるのが務めだ。それでもみな乳の出はそれほどよくないらしく、大体最初の二週間飲ませた後は他の生き物の乳などを飲ませるのが一般的らしかった。
「勇志、これからは胸も毎日愛でますよ」
智軒にそう言われて戸惑った。
今日はもうすでに彼に二回抱かれて、沢山イカされた後である。イチモツは一旦抜いてもらったけど、抱きしめられたまま離してもらえない。心がくすぐったくて愛しい。こんな甘い時間を過ごせるようになるなんて、この間まで思ってもみなかった。
裸のまま抱きしめられるのを嬉しく思いながら、ぼんやりと尋ねた。
「それは、いったい……?」
胸など子が吸う以外触れる場所ではないと思っていたから、智軒の宣言に私は目を何度も瞬かせた。
最初の頃、乳首に触れられるのも拒否したのだ。自分が「抱かれる身体」だということも受け入れがたかったし、こんな小さな突起から乳が出るなど信じられなかった。しかもお乳を出すには夫たちに抱かれながら乳を吸わせる必要がある。皇子である私は、夫たち以外に、抱かれている姿を見られるのが耐えがたかった。(授乳中は赤子の世話係も同席する)
それでも子の為だと、毎回二週間はどうにか耐えて子に乳を飲ませていた。
それに……私はどんな手段でもいいから夫たちに抱かれたかったのである。
ただそれを夫たちに自分から伝えることはできなかった。だから夫たちに気づいてもらえたらなんて図々しいことを考えていた。
本当に、私はなんという卑怯者だったのだろう。
抱いてほしいならば、最初の命令など反故にしてねだればよかったのだ。
「あっ、あっ、あっ……」
私の乳首をちゅくちゅくとしゃぶる智軒の頭を抱きしめながら思う。
あれから毎日、私は夫たちに抱かれていた。
一晩に一人という約束はなかったことになった。朝から晩まで夫たちに求められて、そんなに夫たちを我慢させていたのだということを思い知った。
智軒はそれでも私の身体を気遣ってくれる方だ。今日の執務は次男の智倫が行っているらしい。兵士たちの鍛錬には三男の智良が向かっている。のちほど交替するそうだ。末の弟である智明は面白くなさそうに、俺が智軒に抱かれている姿を見ていた。
「勇志の乳首は小さいから、お乳があまり出ないのです。これからは毎日いじって大きくしましょう。大きく、長く育てれば、私たちに抱かれているだけでお乳がにじむようになるそうですよ」
「あっ、あっ、あっ……」
両方の乳首を優しくちゅくちゅくと舐めしゃぶられて、濡れた乳首を指で優しくくにくにと揉まれる。赤子に乳を飲ませる為の器官なのに、腰の奥が甘く疼くのがどうしてなのかわからなかった。
「ど、して……あっ、あっ……」
「私たちも勇志のお乳が飲みたいのです。ここをいじられて気持ちよくなるのは当たり前ですからね? 感じないなら感じるようにしましょうね」
くにくにくにくにと優しく揉まれてびくびく震えた。
「あっ……なん、で……感じ、る……ぁあっ……!」
「授乳が気持ちよければもっと授乳したくなるからではないでしょうか? ぷっくりと立ち上がって、とてもかわいいですよ」
「ぁあんっ……!」
片方の乳首をまたちゅくちゅくとしゃぶられてしまう。
「子どもの為にも、吸いやすい乳首にしましょうね」
「あっ、あっ、あっ、あっ」
乳首をいじられる度に甘い疼きが腰の奥に溜まっていくようで、私は智軒の頭を抱きしめながら背をのけ反らせた。もう片方の乳首は指先でくにくに揉まれ続けている。
「やっ、ぁんっ、あっ、あっ……」
ちゅうっと吸われてびくびく震えてしまった。こんなに乳首が感じるなんて知らない。あまりの恥ずかしさに涙がこぼれる。
「……勇志がかわいすぎる……」
智明がポツリと呟いた。それを聞いて、私は更に、腰の奥に熱が溜まるのを感じたのだった。
卵は順調に育っていると、夫たちに聞いてほっとした。
卵は二か月もすれば孵化し、そこから赤子が出てくる。私はあまりお乳が出ないから、毎回二週間程飲ませてからはかわいそうなので世話係に任せていた。(あまり乳が出ないせいか赤子が足りないようでいつまでも泣くのだ。それでも最初の二週間の乳は赤子にとって大事なものだと聞いているから飲ませるようにはしている)
貴族の家では、子育てをするのは世話係の役目である。妻は子を沢山産むのと、乳が出るようになったら赤子に乳を飲ませるのが務めだ。それでもみな乳の出はそれほどよくないらしく、大体最初の二週間飲ませた後は他の生き物の乳などを飲ませるのが一般的らしかった。
「勇志、これからは胸も毎日愛でますよ」
智軒にそう言われて戸惑った。
今日はもうすでに彼に二回抱かれて、沢山イカされた後である。イチモツは一旦抜いてもらったけど、抱きしめられたまま離してもらえない。心がくすぐったくて愛しい。こんな甘い時間を過ごせるようになるなんて、この間まで思ってもみなかった。
裸のまま抱きしめられるのを嬉しく思いながら、ぼんやりと尋ねた。
「それは、いったい……?」
胸など子が吸う以外触れる場所ではないと思っていたから、智軒の宣言に私は目を何度も瞬かせた。
最初の頃、乳首に触れられるのも拒否したのだ。自分が「抱かれる身体」だということも受け入れがたかったし、こんな小さな突起から乳が出るなど信じられなかった。しかもお乳を出すには夫たちに抱かれながら乳を吸わせる必要がある。皇子である私は、夫たち以外に、抱かれている姿を見られるのが耐えがたかった。(授乳中は赤子の世話係も同席する)
それでも子の為だと、毎回二週間はどうにか耐えて子に乳を飲ませていた。
それに……私はどんな手段でもいいから夫たちに抱かれたかったのである。
ただそれを夫たちに自分から伝えることはできなかった。だから夫たちに気づいてもらえたらなんて図々しいことを考えていた。
本当に、私はなんという卑怯者だったのだろう。
抱いてほしいならば、最初の命令など反故にしてねだればよかったのだ。
「あっ、あっ、あっ……」
私の乳首をちゅくちゅくとしゃぶる智軒の頭を抱きしめながら思う。
あれから毎日、私は夫たちに抱かれていた。
一晩に一人という約束はなかったことになった。朝から晩まで夫たちに求められて、そんなに夫たちを我慢させていたのだということを思い知った。
智軒はそれでも私の身体を気遣ってくれる方だ。今日の執務は次男の智倫が行っているらしい。兵士たちの鍛錬には三男の智良が向かっている。のちほど交替するそうだ。末の弟である智明は面白くなさそうに、俺が智軒に抱かれている姿を見ていた。
「勇志の乳首は小さいから、お乳があまり出ないのです。これからは毎日いじって大きくしましょう。大きく、長く育てれば、私たちに抱かれているだけでお乳がにじむようになるそうですよ」
「あっ、あっ、あっ……」
両方の乳首を優しくちゅくちゅくと舐めしゃぶられて、濡れた乳首を指で優しくくにくにと揉まれる。赤子に乳を飲ませる為の器官なのに、腰の奥が甘く疼くのがどうしてなのかわからなかった。
「ど、して……あっ、あっ……」
「私たちも勇志のお乳が飲みたいのです。ここをいじられて気持ちよくなるのは当たり前ですからね? 感じないなら感じるようにしましょうね」
くにくにくにくにと優しく揉まれてびくびく震えた。
「あっ……なん、で……感じ、る……ぁあっ……!」
「授乳が気持ちよければもっと授乳したくなるからではないでしょうか? ぷっくりと立ち上がって、とてもかわいいですよ」
「ぁあんっ……!」
片方の乳首をまたちゅくちゅくとしゃぶられてしまう。
「子どもの為にも、吸いやすい乳首にしましょうね」
「あっ、あっ、あっ、あっ」
乳首をいじられる度に甘い疼きが腰の奥に溜まっていくようで、私は智軒の頭を抱きしめながら背をのけ反らせた。もう片方の乳首は指先でくにくに揉まれ続けている。
「やっ、ぁんっ、あっ、あっ……」
ちゅうっと吸われてびくびく震えてしまった。こんなに乳首が感じるなんて知らない。あまりの恥ずかしさに涙がこぼれる。
「……勇志がかわいすぎる……」
智明がポツリと呟いた。それを聞いて、私は更に、腰の奥に熱が溜まるのを感じたのだった。
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