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プロローグ

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「あっ……やだぁっ、あっ、あっ……!」

 抱き上げられて館に連れ戻されたと思ったら、ベッドに押し倒された。
 衣服をはぎ取られ、戸惑う私に欲望をはらんだ目が向けられた。それに身体の奥がぞくぞくするのを感じたのは確かだった。
 そして今夫の一人にちんちんをしゃぶられている。どうしてこうなったのかわからなくて、私は感じることしかできなかった。
 ぐちゅぐちゅと濡れた音がしていたたまれない。
 妊娠中は抱かれたくてたまらなくなってしまうから、いっぱいいろんなことをしてもらうのだけど、産卵後すぐにこんなことをされたことはなかった。
 産卵後でも身体は疼きっぱなしだからこれは歓迎すべきことなのだけれども、自分の欲望を知られたようで恥ずかしい。

「あぁっ、やっ、イッちゃ……あぁあーーーっ!?」

 産卵すればするほど敏感になってしまっている身体を、抑えつけられてしゃぶられたせいで私はすぐにイッてしまった。
 ぽろぽろと涙が溢れる。
 どうしてこんなことになったのか、まだ私は混乱していた。
 夫の一人である智明ジーミンが顔を上げた。そして私の手を取り、指に口づける。
 胸がきゅーんと苦しくなって、何か言った方がいいと思うのにはくはくと口を動かすことしかできない。

勇志ヨンジー、これからは貴方がどんなに嫌だと泣いてももう止めない。私たちの愛をしっかり受け止めてくれ」
「……え……そん、な……」

 にっこりと笑まれて、私はどうしたらいいのかわからない。
 そうでなくても夫たちは素敵なのだ。こんな、ただ子を産むことしかできない出来損ないの皇子を妻として迎えてくれたぐらいである。
 好みの顔が至近距離にあって、またちんちんをやんわりと握られた。

「ああっ……!」
「勇志はいつも嫌がるが、これからはこのかわいいおちんちんもいっぱいかわいがってやる。妊娠中だけでなく、ずっと愛させろ」
「あっ、あっ、だめぇっ……!」
「聞かない」

 そうして私は、仕事から戻ってきた他の夫たちにもたっぷりと全身を愛でられてしまった。

「やっ、やぁあっ、らめっ、らめぇっ……!」
「勇志、勇志……これからは毎晩みなで愛してあげますから、私たちの愛をしっかり受け止めなさい」

 一番年長の智軒ジージエンにそう言われて、全身が歓喜に震えた。
 一晩一人だけを相手にするという約束も、本当に身体が動かない時以外は抱き上げるなという命令も全て反故にされた。
 産卵後は一週間一人にするという約束なんてもうしないと言われた。
 毎日毎晩、夫たちが望むだけ私は抱かれなければいけないと甘く命令された。


 それは嬉しいのだけど、とっても嬉しいのだけど……これはいったい、どういうことなんだ?


ーーーーー
新連載ですー!
勇志がただひたすらに夫たちに愛されてあっぷあっぷするラブラブハッピー物語です。

BL小説大賞参加します。よろしくーう!
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