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101.今度は二人目、三人目の夫と
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「とても、待ち遠しかったです……」
「リューイ、いっぱい愛されましたか?」
明輝に抱き上げられ、浩明にもそう声をかけられる。僕は浩明にこくりと頷いた。
顔は毎日合わせていたけど、二人に抱かれるのは久しぶりな感覚だ。三日ぶり、というのだろうか。
「リューイは素直で、とてもかわいいです。私たちにもいっぱい愛させてください。偉明哥にはどのように愛せばいいか、伺いましたので」
頬が熱くなる。逆らう気は全くないから、
「はい……」
と返事をした。明輝は天を仰ぎ、浩明は額に手を当てた。
「かわいすぎる……」
二人で言わないでほしい。絶対夫たちは目が悪いのだと思う。
でも前に明輝にそう言ったら、至近距離でじーっと見られながら全身舐め舐めされちゃってたいへんだった。尻穴もこれでもかってぐらい舐められていじられて、中が疼いてたまらなくなって「ごめんなさぁい」ってえぐえぐ泣きながらおねだりしてイチモツを入れてもらったのだった。
明輝のことも好きだけど意地悪だって思う。
だから夫たちの目が悪いとは、絶対悪いとは思っているのだけど、決して言ってはいけない。さすがにあの時僕は覚えた。
「……このままでは欲望のままに襲ってしまいそうです……」
「明輝哥、庭へ向かいましょう」
「そうしましょう」
明輝は侍従にお茶を庭の四阿に運ぶよう言いつけて、庭へ向かおうとした。ここは二階で、庭は一階にある。階段が危ないといつも思っていたから、
「あの……階段で僕を抱いていると危ないので、降ろしていただけませんか?」
そう伝えたら、明輝と浩明は目を丸くした。そして明輝は考えるような顔をした。
「もしかして、私の抱き方が不安定でしたか? それならば申し訳ありません」
不安定だなんてことは絶対にない。僕は慌てて首を振った。
「そ、そんなことはないです! でも危ないので……旦那さまが怪我をしたりしたらたいへんですし……」
最後の方は尻すぼみになってしまった。だって二人ともじっと僕を見ているから。
「私のことを心配して言ってくれたのですね? でしたら何も問題ありません。リューイは羽のように軽いのですから」
それを聞いてさすがに僕は変な顔をしてしまった。
「は、羽のようにって……」
僕は見た目よりそれなりに重いはずなんだけど。
「……基本的に結婚は巨人族同士ですから。同じ巨人族の妻を抱き上げることを思えば、リューイの重さは羽のように軽いというのは間違っていません」
浩明が補足してくれた。
「そ、そうなのですか……」
確かに巨人族同士で結婚したら相手もそれなりの重さはあるかもしれない。巨人族は妻を絶対に下ろさないと言っていたし……。
頬が熱くなるのを感じた。
……本当は、ずっとこうしてくっついていたい。
「リューイはけなげで、とてもかわいいですね」
予定通り庭の四阿へ連れて行ってもらった。日中は陽射しがそれなりに強い。肌を守る為に、この布をふんだんに使った衣裳を着ているのだろう。この辺りは比較的温暖な気候みたいだけど、着せられていて暑いと思ったことはなかった。
侍従がお茶を淹れてその場を辞した。
風が気持ちいい。
「こういうところで飲むお茶というのもいいものです」
浩明の言葉に僕も頷いた。
「もし、リューイがよろしければ兵士たちの鍛錬などを見てみませんか?」
「えっ? よろしいのですか?」
浩明に言われて目を瞬かせた。
「浩明、さすがにそれはいけません」
明輝が窘める。一度ぐらい見せてもらえたらと思ったのだけど、やっぱりだめみたいだ。
「哥、何かまずいことでも?」
「いくら薄絹を被せたとしてもリューイはこんなに華奢なのですよ。兵士たちに懸想されたらどうするのです?」
「それは確かにいけません! リューイ、申し訳ありませんでした」
華奢って……元いた国ではそんな風に言われたことなんてなかったのに。この国では確かに大人と子どもぐらいの体格差があるのかもしれないけど、やっぱり夫たちの目は悪いのだと思う。
「大丈夫です」
「リューイ、貴方を誰にも見せたくないのです。貴方は大事な私たちの妻なのですから」
明輝に言われて胸が甘く疼いた。もう夫たちに嫁いでいるのに、独占欲で誰にも見せたくないと言ってもらえるのはたまらなく嬉しかった。僕は明輝の手を取り、その手に頬を寄せた。僕もこんなにも夫たちのことが好きなのだと伝えたかった。
「……リューイ、そんなにかわいいことをしてはいけないと言っているでしょう?」
でも何故か、明輝の声が低くなった。また何か僕はやらかしてしまったのかもしれない。
「リューイの甘える姿はすごい破壊力です。お茶は飲めましたか?」
浩明に聞かれてこくりと頷く。夫たちが言うことを聞いていると自分がとんでもなくかわいい生き物になったような気になってしまうが、そんなはずはない。
すると僕を抱いたまま明輝が立ち上がった。
「……我慢ができません。リューイ、戻りますよ」
「……はい」
「哥、優しく、甘くです」
「わかっています」
明輝はすごい早さで館へ戻り、階段を駆け上ってあっという間に僕を部屋へと運んでしまった。
え? もう着いたの? と言いたくなった。
「……先に謝っておきます」
ベッドに横たえられて、明輝が低い声で呟いたのを聞いた。
「んんっ……」
そして唇が塞がれた。
ーーーーー
リューイがかわいすぎて我慢できません!
「リューイ、いっぱい愛されましたか?」
明輝に抱き上げられ、浩明にもそう声をかけられる。僕は浩明にこくりと頷いた。
顔は毎日合わせていたけど、二人に抱かれるのは久しぶりな感覚だ。三日ぶり、というのだろうか。
「リューイは素直で、とてもかわいいです。私たちにもいっぱい愛させてください。偉明哥にはどのように愛せばいいか、伺いましたので」
頬が熱くなる。逆らう気は全くないから、
「はい……」
と返事をした。明輝は天を仰ぎ、浩明は額に手を当てた。
「かわいすぎる……」
二人で言わないでほしい。絶対夫たちは目が悪いのだと思う。
でも前に明輝にそう言ったら、至近距離でじーっと見られながら全身舐め舐めされちゃってたいへんだった。尻穴もこれでもかってぐらい舐められていじられて、中が疼いてたまらなくなって「ごめんなさぁい」ってえぐえぐ泣きながらおねだりしてイチモツを入れてもらったのだった。
明輝のことも好きだけど意地悪だって思う。
だから夫たちの目が悪いとは、絶対悪いとは思っているのだけど、決して言ってはいけない。さすがにあの時僕は覚えた。
「……このままでは欲望のままに襲ってしまいそうです……」
「明輝哥、庭へ向かいましょう」
「そうしましょう」
明輝は侍従にお茶を庭の四阿に運ぶよう言いつけて、庭へ向かおうとした。ここは二階で、庭は一階にある。階段が危ないといつも思っていたから、
「あの……階段で僕を抱いていると危ないので、降ろしていただけませんか?」
そう伝えたら、明輝と浩明は目を丸くした。そして明輝は考えるような顔をした。
「もしかして、私の抱き方が不安定でしたか? それならば申し訳ありません」
不安定だなんてことは絶対にない。僕は慌てて首を振った。
「そ、そんなことはないです! でも危ないので……旦那さまが怪我をしたりしたらたいへんですし……」
最後の方は尻すぼみになってしまった。だって二人ともじっと僕を見ているから。
「私のことを心配して言ってくれたのですね? でしたら何も問題ありません。リューイは羽のように軽いのですから」
それを聞いてさすがに僕は変な顔をしてしまった。
「は、羽のようにって……」
僕は見た目よりそれなりに重いはずなんだけど。
「……基本的に結婚は巨人族同士ですから。同じ巨人族の妻を抱き上げることを思えば、リューイの重さは羽のように軽いというのは間違っていません」
浩明が補足してくれた。
「そ、そうなのですか……」
確かに巨人族同士で結婚したら相手もそれなりの重さはあるかもしれない。巨人族は妻を絶対に下ろさないと言っていたし……。
頬が熱くなるのを感じた。
……本当は、ずっとこうしてくっついていたい。
「リューイはけなげで、とてもかわいいですね」
予定通り庭の四阿へ連れて行ってもらった。日中は陽射しがそれなりに強い。肌を守る為に、この布をふんだんに使った衣裳を着ているのだろう。この辺りは比較的温暖な気候みたいだけど、着せられていて暑いと思ったことはなかった。
侍従がお茶を淹れてその場を辞した。
風が気持ちいい。
「こういうところで飲むお茶というのもいいものです」
浩明の言葉に僕も頷いた。
「もし、リューイがよろしければ兵士たちの鍛錬などを見てみませんか?」
「えっ? よろしいのですか?」
浩明に言われて目を瞬かせた。
「浩明、さすがにそれはいけません」
明輝が窘める。一度ぐらい見せてもらえたらと思ったのだけど、やっぱりだめみたいだ。
「哥、何かまずいことでも?」
「いくら薄絹を被せたとしてもリューイはこんなに華奢なのですよ。兵士たちに懸想されたらどうするのです?」
「それは確かにいけません! リューイ、申し訳ありませんでした」
華奢って……元いた国ではそんな風に言われたことなんてなかったのに。この国では確かに大人と子どもぐらいの体格差があるのかもしれないけど、やっぱり夫たちの目は悪いのだと思う。
「大丈夫です」
「リューイ、貴方を誰にも見せたくないのです。貴方は大事な私たちの妻なのですから」
明輝に言われて胸が甘く疼いた。もう夫たちに嫁いでいるのに、独占欲で誰にも見せたくないと言ってもらえるのはたまらなく嬉しかった。僕は明輝の手を取り、その手に頬を寄せた。僕もこんなにも夫たちのことが好きなのだと伝えたかった。
「……リューイ、そんなにかわいいことをしてはいけないと言っているでしょう?」
でも何故か、明輝の声が低くなった。また何か僕はやらかしてしまったのかもしれない。
「リューイの甘える姿はすごい破壊力です。お茶は飲めましたか?」
浩明に聞かれてこくりと頷く。夫たちが言うことを聞いていると自分がとんでもなくかわいい生き物になったような気になってしまうが、そんなはずはない。
すると僕を抱いたまま明輝が立ち上がった。
「……我慢ができません。リューイ、戻りますよ」
「……はい」
「哥、優しく、甘くです」
「わかっています」
明輝はすごい早さで館へ戻り、階段を駆け上ってあっという間に僕を部屋へと運んでしまった。
え? もう着いたの? と言いたくなった。
「……先に謝っておきます」
ベッドに横たえられて、明輝が低い声で呟いたのを聞いた。
「んんっ……」
そして唇が塞がれた。
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リューイがかわいすぎて我慢できません!
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