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73.できるだけ我慢はしてほしくないけれど
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夫たちにいっぱい抱いてもらえて嬉しかった。
今は清明の番だから、明日の昼までは清明と一緒に過ごすことになっている。でも、そんなに長く僕と一緒にいて大丈夫なのだろうかと今頃になって考えてしまった。
偉明、明輝、浩明とも長く過ごした後に考えるなんて本当に今更だった。
ともあれ朝食の席である。どれもこれも、この館で出される料理はとてもおいしい。こんな、ただただ食べさせられていたら太ってしまうのではないかと思ったのだけど、毎日ずっと抱かれているせいか太るヒマもないみたいだった。
僕が好きなのは白いふかふかのパンみたいなマントウという物で、それにザーサイとかいろいろな物を挟んで食べるのがお気に入りだ。そのせいか僕の側にはいっぱいマントウが置かれていてとても嬉しい。
すごく気を遣ってもらっている。そう考えるだけで涙が出そうだった。
なんだか、やっぱり僕は情緒不安定かもしれない。
「卵も好きだろう?」
「はい、ありがとうございます」
清明が味のついた茶色い卵を取ってくれた。これもおいしくて好きだ。
「清明、リューイはどうか?」
偉明が何を聞いているのかわからなくて、僕は首を傾げた。僕への質問ではないからいいといえばいいのだけど。
「”天使”になったことについてでよろしいですか?」
「ああ」
「正直、”天使”になってくれてよかったです」
そうなんだ、と清明の腕の中でほっとした。
「私も同感だが、理由を聞こう」
「もちろん、リューイをたくさん抱けるというのもそうですが、リューイがとにかく感じて啼いてくれるのがかわいくてたまりません。確かに子はできないでしょうが、それは私にとって些細なことです。私たちに抱かれないと生きていけない……そんなところも愛しいですね」
頬がどんどん熱くなって困った。確かに今の僕は夫たちに抱かれないと生きていけない。”天使”という存在になるとギリギリ三日に一度精を胎の奥で受け取ればいいらしいのだけど、それまで僕の身体が精液を欲しがってたいへんな状態になるみたいだった。
それに”天使”というのはただ精液を受け取れればいいというわけではなく、精液をくれる相手から少なくとも好意を向けられていないと早く死んでしまうという。精液と夫たちによる好意や愛情によって僕は生かされるのだと知ったら、胸が熱くなってたまらなかった。
「ぼ、僕も……」
「リューイ?」
清明に顔を覗き込まれて、つい目を伏せてしまう。
そして胸に手を当てた。胸がきゅーんとなって苦しいぐらいだ。
「どうかしたのか?」
「ぼ、僕も……旦那さまたちのこと……好き、です……あっ!」
清明にきつく抱きしめられて声が漏れた。
「リューイ、今ここでそんなにかわいいことを言ってはいけない……」
「えっ?」
清明に押し殺したような声で言われ、周りを見ると、偉明はこめかみに指を当て、明輝は額に手を当てて顔をのけ反らせるようにして上げ、浩明は明後日の方向を見ていた。「好き」と言ってはいけなかったのだろうか。
やはり図々しかったのかもしれない。
「……あ……ごめんなさい……」
「違う。リューイがかわいすぎて我慢ができなくなるから、そういうことは部屋で言え。いいか?」
「……はい……」
確かにまだごはん中だった。かわいすぎて我慢ができなくなるって、言われたことを考えて、僕は頬が熱くなるのを感じた。
「リューイ、食べるぞ」
「はい」
”天使”は弱いから、しっかり食べて少しでも体力をつけなければいけない。睡眠時間の確保も重要らしく、夫たちはそれこそ朝までだって僕を抱きたいみたいなのだけどそれができなくて申し訳ないとさえ思ってしまう。
バランスよくいろんな食材を使われた料理を堪能し、ほう、とため息をついた。
僕は確かに求められてここに嫁いできたのだけど、面倒をかけすぎているように思える。
「足りたか?」
「はい、いっぱいいただきました」
「そうか。それならよかった」
食べ終えた後も食休みが必要で、なんとなく俯いてしまう。
ちゅ、ちゅと髪に口づけられるのがくすぐったくて困った。
「そういえば、清明の番が終わってからはどうするのですか? やはり一日ずつでしょうか」
明輝が聞く。偉明は頷いた。
「その方がいいだろう。リューイの身体が慣れるまでは一人一日ずつで抱くことにしよう。リューイは我らの愛を受け止めねばならぬ故、難儀であろうが……」
「確かに、そうかもしれません」
浩明が考えるような顔をした。
僕としては我慢なんてもうしてほしくなかった。でもここで僕が「我慢しなくてもいいです」とは言えない。そこまで夫たちに抱かれ続けられる程体力もないから。
「……哥、まだ私の番ではありませんか。リューイが気にしてしまいますから止めてください」
「そうですね。リューイがあまりにもかわいいのでつい……」
明輝がそう呟いて流し目をくれる。胸がどきどきして困った。
「我慢できぬのはみな同じだ。清明、夜は見てもよいか?」
「……見るだけでしたら」
偉明の申し出に、清明はしぶしぶ了承した。本当は見られるのも嫌みたいで、そんな清明をかわいいと思ったのは内緒だ。
抱き上げられて部屋へ運ばれる。
そうしたらまた、清明にたっぷりと抱かれるのだった。
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また夜に~
今は清明の番だから、明日の昼までは清明と一緒に過ごすことになっている。でも、そんなに長く僕と一緒にいて大丈夫なのだろうかと今頃になって考えてしまった。
偉明、明輝、浩明とも長く過ごした後に考えるなんて本当に今更だった。
ともあれ朝食の席である。どれもこれも、この館で出される料理はとてもおいしい。こんな、ただただ食べさせられていたら太ってしまうのではないかと思ったのだけど、毎日ずっと抱かれているせいか太るヒマもないみたいだった。
僕が好きなのは白いふかふかのパンみたいなマントウという物で、それにザーサイとかいろいろな物を挟んで食べるのがお気に入りだ。そのせいか僕の側にはいっぱいマントウが置かれていてとても嬉しい。
すごく気を遣ってもらっている。そう考えるだけで涙が出そうだった。
なんだか、やっぱり僕は情緒不安定かもしれない。
「卵も好きだろう?」
「はい、ありがとうございます」
清明が味のついた茶色い卵を取ってくれた。これもおいしくて好きだ。
「清明、リューイはどうか?」
偉明が何を聞いているのかわからなくて、僕は首を傾げた。僕への質問ではないからいいといえばいいのだけど。
「”天使”になったことについてでよろしいですか?」
「ああ」
「正直、”天使”になってくれてよかったです」
そうなんだ、と清明の腕の中でほっとした。
「私も同感だが、理由を聞こう」
「もちろん、リューイをたくさん抱けるというのもそうですが、リューイがとにかく感じて啼いてくれるのがかわいくてたまりません。確かに子はできないでしょうが、それは私にとって些細なことです。私たちに抱かれないと生きていけない……そんなところも愛しいですね」
頬がどんどん熱くなって困った。確かに今の僕は夫たちに抱かれないと生きていけない。”天使”という存在になるとギリギリ三日に一度精を胎の奥で受け取ればいいらしいのだけど、それまで僕の身体が精液を欲しがってたいへんな状態になるみたいだった。
それに”天使”というのはただ精液を受け取れればいいというわけではなく、精液をくれる相手から少なくとも好意を向けられていないと早く死んでしまうという。精液と夫たちによる好意や愛情によって僕は生かされるのだと知ったら、胸が熱くなってたまらなかった。
「ぼ、僕も……」
「リューイ?」
清明に顔を覗き込まれて、つい目を伏せてしまう。
そして胸に手を当てた。胸がきゅーんとなって苦しいぐらいだ。
「どうかしたのか?」
「ぼ、僕も……旦那さまたちのこと……好き、です……あっ!」
清明にきつく抱きしめられて声が漏れた。
「リューイ、今ここでそんなにかわいいことを言ってはいけない……」
「えっ?」
清明に押し殺したような声で言われ、周りを見ると、偉明はこめかみに指を当て、明輝は額に手を当てて顔をのけ反らせるようにして上げ、浩明は明後日の方向を見ていた。「好き」と言ってはいけなかったのだろうか。
やはり図々しかったのかもしれない。
「……あ……ごめんなさい……」
「違う。リューイがかわいすぎて我慢ができなくなるから、そういうことは部屋で言え。いいか?」
「……はい……」
確かにまだごはん中だった。かわいすぎて我慢ができなくなるって、言われたことを考えて、僕は頬が熱くなるのを感じた。
「リューイ、食べるぞ」
「はい」
”天使”は弱いから、しっかり食べて少しでも体力をつけなければいけない。睡眠時間の確保も重要らしく、夫たちはそれこそ朝までだって僕を抱きたいみたいなのだけどそれができなくて申し訳ないとさえ思ってしまう。
バランスよくいろんな食材を使われた料理を堪能し、ほう、とため息をついた。
僕は確かに求められてここに嫁いできたのだけど、面倒をかけすぎているように思える。
「足りたか?」
「はい、いっぱいいただきました」
「そうか。それならよかった」
食べ終えた後も食休みが必要で、なんとなく俯いてしまう。
ちゅ、ちゅと髪に口づけられるのがくすぐったくて困った。
「そういえば、清明の番が終わってからはどうするのですか? やはり一日ずつでしょうか」
明輝が聞く。偉明は頷いた。
「その方がいいだろう。リューイの身体が慣れるまでは一人一日ずつで抱くことにしよう。リューイは我らの愛を受け止めねばならぬ故、難儀であろうが……」
「確かに、そうかもしれません」
浩明が考えるような顔をした。
僕としては我慢なんてもうしてほしくなかった。でもここで僕が「我慢しなくてもいいです」とは言えない。そこまで夫たちに抱かれ続けられる程体力もないから。
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「そうですね。リューイがあまりにもかわいいのでつい……」
明輝がそう呟いて流し目をくれる。胸がどきどきして困った。
「我慢できぬのはみな同じだ。清明、夜は見てもよいか?」
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