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セカンドシーズン
トレンディドラマは突然に…
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次の日、私は雄二郎と川原にいた。
川風を浴びながら、雄二郎にビーズの指輪の作り方を教えるために。
雄二郎は少し控えめな感じで私に電話をかけてきて、いきなり次のフリマの話を始めた。
それから、多分…こちらの方がメインだとは思うけど…昨日、喫茶店から奈津子と男が車で出て行くのを目撃したと相談してきた。
「どうしたら良いと思う?」
雄二郎にそう聞かれて、どうにもしない…としか答えられなかった。
奈津子も縦村も独身だし、駅前の喫茶店で偶然会ったのを知っているから。
けれど、それを言うと、今度は、私たちが昼御飯を三人で食べながら、雄二郎の文句を言ってたのを話さなければいけなくなる。
と、言うより…雄二郎はまさか、奈津子が好きなのか?
こちらの方が気になった。
確かに、雄二郎も独身だし、付き合って悪い事はないけど…よく分からない拒否感もわいてくる。
それに、いつもの雰囲気から、雄二郎が奈津子をそんな風に考えることも不思議な気もする。
それは、奈津子への子供じみた独占欲みたいなものなのかもしれない。
「田村さんは、縦村さんって人とと一緒だったんだよ。」
田村とは、奈津子の名字だ。
えっ(°∇°;)しってるの?
と、縦村の名前に驚いていると、雄二郎は話を続ける。
「あれ?スミレさんは、縦村さんを知ってるの?かっこいいよね。」
雄二郎の嬉しそうな言い方に、なぜか、アイドルにキャーキャー言っていた頃のノリを思い出した。
「そう、だね。足、長かったわね。」
私は、とりあえず話を合わせた。それを聞いて、雄二郎は嬉しそうに話を続ける。
「うん。憧れるよね。縦村さんとは何度か仕事をしたけど、俺、飯とか行ったこと無いんだよ。」
「え?縦村…さんと?」
私は、頭がこんがらかりながら聞いた。
これでは、雄二郎は奈津子にではなく、縦村を慕って奈津子に嫉妬しているようだ。
「うん、縦村さん、とても気さくな人だけど、俺はまだ飲みに行ったりしたことが無いんだ。」
「誘えばいいでしょ?」
「いやだよ…恥ずかしいでしょ?」
「じゃあ、仕方ないじゃない。」
私は、よく分からない相談に面倒くさくなりながら、なげやりに答えた。
すると、一瞬、雄二郎は絶句して、それから、とても大切な真実を語るようにこう言った。
「実はね、昨日、田村さんをランチに誘ったんだよ。
フリマの時の事もあるから。ランチでも奢ってやろうと思ってメールしたけど、田村さんは忙しいから出掛けないって嘘つくんだよ。
だから、一人で駅前の喫茶店でランチを食べようと思って行ったんだ。」
えっ(°∇°;)…
奈津子にランチを誘われた真犯人の私は、それを聞いて頭がパニックになっていた。
確かに、目覚ましをかけずにフリマに遅刻して、昼頃来てから、もんくを言った雄二郎は悪い。
私たちは、ランチを食べながら文句を言っても、そこまで非難される筋合いも無い気がする。
するけれど…あの日、あと少し、奈津子が店を出るのが遅かったら、我々はどうしていたのかを考えると、少し怖くなる。
で、相談されるがままに川原で会うことにしたのだった。
追放ものって…こんな感じなのかしら?(-"-;)
私は、そのときの事を思い出しながら考える。
でも、実際に、グループに間抜けでロクデナシがいたとして、不満があったとしても、いきなり、
「お前は追放だ!!」
なんて言えない。
長い間、仲間だったのだから、罪悪感やら思い出やらが頭をめぐるからだ。
奈津子と一緒に雄二郎の不満をぶちまけていた悪女の私の正体を知らずに、雄二郎は川原の東屋でビーズを広げてこう言った。
「スミレさん。俺に指輪の作り方を教えてくれない?田村さんをギャフンと言わせたいんだ。」
奈津子はたまに、ビーズで指輪を作っては、その売り上げで皆におごってくれていた。
どうも、次のフリマでは、雄二郎が指輪をつくって、その売り上げで奈津子を驚かそうとしているらしかった。
川風を浴びながら、雄二郎にビーズの指輪の作り方を教えるために。
雄二郎は少し控えめな感じで私に電話をかけてきて、いきなり次のフリマの話を始めた。
それから、多分…こちらの方がメインだとは思うけど…昨日、喫茶店から奈津子と男が車で出て行くのを目撃したと相談してきた。
「どうしたら良いと思う?」
雄二郎にそう聞かれて、どうにもしない…としか答えられなかった。
奈津子も縦村も独身だし、駅前の喫茶店で偶然会ったのを知っているから。
けれど、それを言うと、今度は、私たちが昼御飯を三人で食べながら、雄二郎の文句を言ってたのを話さなければいけなくなる。
と、言うより…雄二郎はまさか、奈津子が好きなのか?
こちらの方が気になった。
確かに、雄二郎も独身だし、付き合って悪い事はないけど…よく分からない拒否感もわいてくる。
それに、いつもの雰囲気から、雄二郎が奈津子をそんな風に考えることも不思議な気もする。
それは、奈津子への子供じみた独占欲みたいなものなのかもしれない。
「田村さんは、縦村さんって人とと一緒だったんだよ。」
田村とは、奈津子の名字だ。
えっ(°∇°;)しってるの?
と、縦村の名前に驚いていると、雄二郎は話を続ける。
「あれ?スミレさんは、縦村さんを知ってるの?かっこいいよね。」
雄二郎の嬉しそうな言い方に、なぜか、アイドルにキャーキャー言っていた頃のノリを思い出した。
「そう、だね。足、長かったわね。」
私は、とりあえず話を合わせた。それを聞いて、雄二郎は嬉しそうに話を続ける。
「うん。憧れるよね。縦村さんとは何度か仕事をしたけど、俺、飯とか行ったこと無いんだよ。」
「え?縦村…さんと?」
私は、頭がこんがらかりながら聞いた。
これでは、雄二郎は奈津子にではなく、縦村を慕って奈津子に嫉妬しているようだ。
「うん、縦村さん、とても気さくな人だけど、俺はまだ飲みに行ったりしたことが無いんだ。」
「誘えばいいでしょ?」
「いやだよ…恥ずかしいでしょ?」
「じゃあ、仕方ないじゃない。」
私は、よく分からない相談に面倒くさくなりながら、なげやりに答えた。
すると、一瞬、雄二郎は絶句して、それから、とても大切な真実を語るようにこう言った。
「実はね、昨日、田村さんをランチに誘ったんだよ。
フリマの時の事もあるから。ランチでも奢ってやろうと思ってメールしたけど、田村さんは忙しいから出掛けないって嘘つくんだよ。
だから、一人で駅前の喫茶店でランチを食べようと思って行ったんだ。」
えっ(°∇°;)…
奈津子にランチを誘われた真犯人の私は、それを聞いて頭がパニックになっていた。
確かに、目覚ましをかけずにフリマに遅刻して、昼頃来てから、もんくを言った雄二郎は悪い。
私たちは、ランチを食べながら文句を言っても、そこまで非難される筋合いも無い気がする。
するけれど…あの日、あと少し、奈津子が店を出るのが遅かったら、我々はどうしていたのかを考えると、少し怖くなる。
で、相談されるがままに川原で会うことにしたのだった。
追放ものって…こんな感じなのかしら?(-"-;)
私は、そのときの事を思い出しながら考える。
でも、実際に、グループに間抜けでロクデナシがいたとして、不満があったとしても、いきなり、
「お前は追放だ!!」
なんて言えない。
長い間、仲間だったのだから、罪悪感やら思い出やらが頭をめぐるからだ。
奈津子と一緒に雄二郎の不満をぶちまけていた悪女の私の正体を知らずに、雄二郎は川原の東屋でビーズを広げてこう言った。
「スミレさん。俺に指輪の作り方を教えてくれない?田村さんをギャフンと言わせたいんだ。」
奈津子はたまに、ビーズで指輪を作っては、その売り上げで皆におごってくれていた。
どうも、次のフリマでは、雄二郎が指輪をつくって、その売り上げで奈津子を驚かそうとしているらしかった。
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