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セカンドシーズン
スミレ、テンプレる 3
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午後3時を過ぎる頃、私は散歩を兼ねて買い物に出掛けた。
異世界ものの物語を作るために、舞台である異世界を作り出す必要がある。
主人公と、大まかなエピソードはあるので、
後は、転移する異世界を考えなければいけない。
雄二郎を主人公にした次郎は、少しひねってカタカナ表記にしてみることにした。
ジロー…なんだかその方が、イタリアのちょいワルオヤジをイメージで、微妙にステルスが効きそうな気がしたからだ。
で、今のご時世、暴漢に刺されたり、
流行り病で大変な時期に頑張って下さるトラックの運転手の方を悪者にするのも気が引けるので、
ジローには、熱中症でサックりと逝って貰おうと考えた。
色々と雄二郎の話を思い出した中に、
割引のメンチカツを買いにいったスーパーの駐車場でつい、寝てしまってパトロール中のお巡りさんに職務質問を受けた話を思い出したからだ。
「仕方ないでしょ?眠くなったんだから、
居眠り運転するよりマシでしょ?」
と、雄二郎は口をとんからかして言い訳をした。
「いや…その前に、夕飯食べて、8時にスーパーにコロッケを買いに行くことないだろ?寝ろよ。」
と、奈津子が呆れながら言う。
「だって、あそこのスーパーのメンチはキャベツが入っていて旨いんだ。
底にもキャベツが敷いてあって…昔はメンチ、4つだったけど、キャベツが敷かれて3つになったんだ。
でも、俺はキャベツが好きだから良いんだ。」
雄二郎は、奈津子の質問に答えようとしたが、キャベツメンチの魅力を発表するうちにその事を忘れてしまう。
皆、呆れながら雄二郎の話を聞いているけれど、
メンチを思い出す雄二郎の嬉しそうな顔になんだか毒を抜かれてしまう。
そのエピソードを使おうと考えた。
遠方の現場から車で帰る途中、キャベツメンチを買いにスーパーにより、
駐車場の車に戻ると、ジローは睡魔に襲われて寝てしまう。
で、目覚めたら、そこは異世界だった…
うん。なんか、いい感じだ。
車ごと異世界転移にするから、寝泊まりが気にならないし、色んな現代アイテムも乗せられるから、
後に面倒な事があっても、上手く乗り切れそうな気がする。
キャラクターは、しっかりと頭にあるから、それは良いとして、
次は舞台である異世界について考えよう。
私はエコバックを右肩に、冴え渡る青空に笑顔を向ける。
そして、舗装された道路を外れて田んぼのあぜから山に向かって歩き出した。
ここは、子供の頃の私達の遊び場で、
私のグリーンゲーブルズに繋がる里山に繋がっている。
アン・シャーリーが少女の頃にダイアナと身近な所に自分達で名前をつけたのに憧れて、私もこの名前のない山やら池やらに名前をつけてまわったのだった…
そう、異世界の入り口なんて考えてみれば、近くにあるものなのだ。
創造力と言う、素晴らしい才能に油をさして、周りを見渡せば、
きっと、誰にでも見つけられるに違いない。
異世界ものの物語を作るために、舞台である異世界を作り出す必要がある。
主人公と、大まかなエピソードはあるので、
後は、転移する異世界を考えなければいけない。
雄二郎を主人公にした次郎は、少しひねってカタカナ表記にしてみることにした。
ジロー…なんだかその方が、イタリアのちょいワルオヤジをイメージで、微妙にステルスが効きそうな気がしたからだ。
で、今のご時世、暴漢に刺されたり、
流行り病で大変な時期に頑張って下さるトラックの運転手の方を悪者にするのも気が引けるので、
ジローには、熱中症でサックりと逝って貰おうと考えた。
色々と雄二郎の話を思い出した中に、
割引のメンチカツを買いにいったスーパーの駐車場でつい、寝てしまってパトロール中のお巡りさんに職務質問を受けた話を思い出したからだ。
「仕方ないでしょ?眠くなったんだから、
居眠り運転するよりマシでしょ?」
と、雄二郎は口をとんからかして言い訳をした。
「いや…その前に、夕飯食べて、8時にスーパーにコロッケを買いに行くことないだろ?寝ろよ。」
と、奈津子が呆れながら言う。
「だって、あそこのスーパーのメンチはキャベツが入っていて旨いんだ。
底にもキャベツが敷いてあって…昔はメンチ、4つだったけど、キャベツが敷かれて3つになったんだ。
でも、俺はキャベツが好きだから良いんだ。」
雄二郎は、奈津子の質問に答えようとしたが、キャベツメンチの魅力を発表するうちにその事を忘れてしまう。
皆、呆れながら雄二郎の話を聞いているけれど、
メンチを思い出す雄二郎の嬉しそうな顔になんだか毒を抜かれてしまう。
そのエピソードを使おうと考えた。
遠方の現場から車で帰る途中、キャベツメンチを買いにスーパーにより、
駐車場の車に戻ると、ジローは睡魔に襲われて寝てしまう。
で、目覚めたら、そこは異世界だった…
うん。なんか、いい感じだ。
車ごと異世界転移にするから、寝泊まりが気にならないし、色んな現代アイテムも乗せられるから、
後に面倒な事があっても、上手く乗り切れそうな気がする。
キャラクターは、しっかりと頭にあるから、それは良いとして、
次は舞台である異世界について考えよう。
私はエコバックを右肩に、冴え渡る青空に笑顔を向ける。
そして、舗装された道路を外れて田んぼのあぜから山に向かって歩き出した。
ここは、子供の頃の私達の遊び場で、
私のグリーンゲーブルズに繋がる里山に繋がっている。
アン・シャーリーが少女の頃にダイアナと身近な所に自分達で名前をつけたのに憧れて、私もこの名前のない山やら池やらに名前をつけてまわったのだった…
そう、異世界の入り口なんて考えてみれば、近くにあるものなのだ。
創造力と言う、素晴らしい才能に油をさして、周りを見渡せば、
きっと、誰にでも見つけられるに違いない。
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