ネットで小説ですか？

セカンドシーズン

桜咲く

 桜が咲く…

 そして、シーズン２を始めないと…

 シーズン２だって、なにいってるのかしら(-_-;)

 私はため息をつく。

 色々あった…
 結局、小説でお金もうけなんて無理だと理解した。
 スーパーのポイントと節約で500円作って終わろうと考えていた。

 だから、冬は編み物をして過ごしていた。

 暖かい春の午後、私はお茶を入れる。

 今日の紅茶はニルギリ。
 冬に作ったリンゴの砂糖付けを入れる。

 ぽっとした気持ちになりながら、私は、奈津子からのメールを読む。

 題:元気？

 Ｇｗ前には帰れそうだよ。
 今年は、短くても皆で会いたいね。

 バーベキューはまだ、早い気がするけど…

 雄二郎、ガッカリするんだろうね。
 アイツ、還暦になったらしいんだよ。
 本当ならお祝いしてやりたいけどさ。



 還暦……つまり、60才になったのだ。雄二郎は。

 確かに、白髪が増えたとは思ったけど…
 60才になったのか…（´-`）.。oO

 「65才になったら、俺、年金で旅行するんだ。」

 嬉しそうに語る雄二郎を思い出して、物悲しい気持ちになる。

 結局、名古屋にはいけなかった…。

 やはり、雄二郎の貯金がたまるのを待ってはいられない。

 パソコンを開いた。
 そして、書きかけだった物語を開く。

 雄二郎の還暦祝いに記念の物語を作ろう。

 私は、うららかな春の日差しに励まされるようにキーをうち始めた。