【R18】無口な百合は今日も放課後弄ばれる

平凡な無口の少女

百合は考えていた。
具体的に言えば、明日の朝を迎えるためにベッドに潜り考えていた。

明日から24時間、未久と末樹の物となる。
そうすれば自分を拘束していた時間が全て終わりとなる。

私はそれをどう思っているのだろうか。
嬉しいのだろうか。
嬉しいに決まっている。

本当にそうだろうか？

私は平凡な少女だ。
友達はそこそこいる。
親友はいない。

毎日を何事もなく消化する。
将来の夢も特にない。

地味な少女。
平凡な少女。

そんな私をどんな形であれ必要とする2人の少女。
その少女は学校のマドンナとアイドル。
そんな2人に必要とされる時間。
嫌ではなかったのでは？

違う、そうじゃない。
そんなぼんやりした理由じゃない。

私の身体に触れると熱くなる。
じっと見られると見れなくなる。
可愛くて、温かくて、
太陽の様で、天使の様で。

そんな少女の事が。

私は。

「好き………なのかな……？」

明日は何をされるのだろう。
どこで何が起こるのだろう。

眠りにつくまで、末樹の顔が頭から離れなかった。