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腋【告白】
腋③
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琢磨は昔から愛理とよく遊んでいて仲も良かった。
所謂幼馴染。
よく遊んでいた為に愛理のいろんな姿を見てきた。
いつだったか愛理と遊びに出かける時、彼女は肩出しトップスを着てきた。
愛理にしては珍しく露出度の高い服。
初めて見たその肩は非常に奇麗で目を奪われた。
でも心を奪われたのはその先。
奇麗で華奢な肩ひ惹かれ何度か見ている内にその視線の先の対象は変わった。
奇麗な肩、その腕のラインがよく分かる、腕と身体の分岐点。
閉じられた腋。
よくモロ見えのパンツよりチラりと見えるパンツが良いなんて話しを聞くが、
当時の琢磨は無意識にその心境だった。
閉じられた腋が少し見える。
彼女が腕を動かせば少しだけ腋が開き、内側もチラりと見えた気がする。
彼女が腕を上げたら見えるだろうか。いや、服の構造上逆に見えない気がする。
その日はずっと愛理の肩、いや腋が気になってしまった。
それから愛理がその服を着て会う事は無かった。
でもずっと気になって気になって。
街行く人や他の知り合いが似た様な服装をしていても気になる事はなかった。
愛理の事だけが気になった。
気付けば愛理の事ばかり考える様になっていた。
腋だけじゃない。
無邪気な笑顔、サバサバした性格。
今までの思い出は全部心暖まる思い出。
ああ、彼女の事が好きなんだ。
そう気付いた。
――ただそれと腋を見る機会があるかは別の話しだった。
もう愛理の腋を見れる機会は無いのかもしれない。
そう思った。
とある日、クラスの教室で大きな出来事が起きた。
1人の女子が3人の男子に一斉に告白されている光景。
琢磨に衝撃が走った。
その告白現場全体にではない。
告白する3人の男子の内の1人が、相手の上履きと靴下を脱がして舐めているのだ。
これだ。
愛理に自分の想いを伝え、その上自分の願望も叶える事が出来る。
でもいつ告白する?
腋を舐めるとなると服を脱がさねばならない。
であれば学校内は危ないかもしれない。
とはいえ最近学校外で遊ぶ事も減ってきた。
そうだ、体育が終わった後に自分がすぐに駆け付ければ外で告白が出来る。
体操服であれば何か有事の際でもすぐに服を着やすい。
これだ。
――「ばか…」
そして今、琢磨の目の前で顔を少し赤らめながら目を逸らしている愛理が、あの日以上に肩を出した姿でいる。
腕を動かせば腋の内側もかなり見えるだろう。
腕を上げれば腋も全開で見えるだろう。
腕で胸を隠す体制をしている為、腋は自然と限りなく閉められた状態。
その弱々しい腕を優しく握る。
「愛理!好きだ!」
所謂幼馴染。
よく遊んでいた為に愛理のいろんな姿を見てきた。
いつだったか愛理と遊びに出かける時、彼女は肩出しトップスを着てきた。
愛理にしては珍しく露出度の高い服。
初めて見たその肩は非常に奇麗で目を奪われた。
でも心を奪われたのはその先。
奇麗で華奢な肩ひ惹かれ何度か見ている内にその視線の先の対象は変わった。
奇麗な肩、その腕のラインがよく分かる、腕と身体の分岐点。
閉じられた腋。
よくモロ見えのパンツよりチラりと見えるパンツが良いなんて話しを聞くが、
当時の琢磨は無意識にその心境だった。
閉じられた腋が少し見える。
彼女が腕を動かせば少しだけ腋が開き、内側もチラりと見えた気がする。
彼女が腕を上げたら見えるだろうか。いや、服の構造上逆に見えない気がする。
その日はずっと愛理の肩、いや腋が気になってしまった。
それから愛理がその服を着て会う事は無かった。
でもずっと気になって気になって。
街行く人や他の知り合いが似た様な服装をしていても気になる事はなかった。
愛理の事だけが気になった。
気付けば愛理の事ばかり考える様になっていた。
腋だけじゃない。
無邪気な笑顔、サバサバした性格。
今までの思い出は全部心暖まる思い出。
ああ、彼女の事が好きなんだ。
そう気付いた。
――ただそれと腋を見る機会があるかは別の話しだった。
もう愛理の腋を見れる機会は無いのかもしれない。
そう思った。
とある日、クラスの教室で大きな出来事が起きた。
1人の女子が3人の男子に一斉に告白されている光景。
琢磨に衝撃が走った。
その告白現場全体にではない。
告白する3人の男子の内の1人が、相手の上履きと靴下を脱がして舐めているのだ。
これだ。
愛理に自分の想いを伝え、その上自分の願望も叶える事が出来る。
でもいつ告白する?
腋を舐めるとなると服を脱がさねばならない。
であれば学校内は危ないかもしれない。
とはいえ最近学校外で遊ぶ事も減ってきた。
そうだ、体育が終わった後に自分がすぐに駆け付ければ外で告白が出来る。
体操服であれば何か有事の際でもすぐに服を着やすい。
これだ。
――「ばか…」
そして今、琢磨の目の前で顔を少し赤らめながら目を逸らしている愛理が、あの日以上に肩を出した姿でいる。
腕を動かせば腋の内側もかなり見えるだろう。
腕を上げれば腋も全開で見えるだろう。
腕で胸を隠す体制をしている為、腋は自然と限りなく閉められた状態。
その弱々しい腕を優しく握る。
「愛理!好きだ!」
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