上 下
19 / 28
耳【勉強会】

耳⑦

しおりを挟む
彼女の滑らかな舌が耳の奥を蠢く。
ずっと待っていたあの日の刺激。
さんざん息を吹きかけられ唇で弄ばれて焦らされたせいでその刺激はより強く感じる。

いきなり奥まで入ってきたぬめりある彼女の舌は内側に唾液を塗りつける様に舐めてくる。
彼女の抱きしめる力が強くなる。
豊満な胸が押し付けられるが、耳が気持ち良すぎて意識がそちらへ向かない。

耳全体にに吐息がまとわりつく様にかかる。
ちゅっちゅっちゅっとわざとらしく音をたて耳にキスされる。

こんなに可愛い女の子がこんなに艶めかしく責め立ててくる。
頭の中が彼女で埋め尽くされる。
脳が彼女を求める。
おかしくなる。

「こっちの耳寂しくない?」

舐められている方と反対の耳たぶを指で撫でられる。
そんな小さな刺激にもゾクっとする。

「次の問題解いて?」

囁かれる耳は再び吐息をかけられた後、舌に犯され続ける。
指と言葉で意識させられた片耳は、今も犯され続ける片耳を羨む様にうずいてくる。
気持ち良い。寂しい。気持ち良い。寂しい。

問題集に目をやる。
思考が回らない。
それでも手を動かす。


次の問題。舌が耳の中全体を舐め回す。
解き方。ちゅぱちゅぱと口が吸いついてくる。
答え。れぇっとわざと欲情搔き立てられる様な声を出してくる。

解いた。鉛筆を置く。

「んむぁ……んっ…不正解」


彼の顔があからさまに絶望で沈む。
可愛い。
そんなに反対の耳が寂しいのだろうか。
可愛い。

「ほら…次の問題解いて?」

彼はまた鉛筆をとる。
それを邪魔する様に耳奥を再び舐めると、彼の顔は快感で歪む。
とても問題が解ける様には見えない。
また悲しんでる顔も見たいが、それ以上に彼の蕩けている姿を見たい。

耳奥から舌を抜き、耳の輪郭や裏側を舐めていく。
それはそれで彼は身体をくねらせ我慢の声が漏れているが、さっきより問題に集中出来ていそうだ。

彼の目は蕩け頬が緩みながらも歯を食いしばって問題を解いている。
可愛い。
耳を舐めながらじっくり彼を見つめる。
好き。

彼が問題を解き終わり、鉛筆を置く。

解き終わった問題をじっと見てからふっと耳に息を吹きかける。

「正解と不正解、どっちだと思う…?」

反対の耳を指だけでさわさわとくすぐる。
彼は口を半開きにしたまま息を漏らすが答えない。
告白した日も思ったが、気持ちよくなりすぎると声が出なくなるみたい。
可愛い。

「んふふ、正解だよ」

ずっと舐めていた耳を今度は手で撫で、彼に抱き着いたまま反対側に座る位置を変える。
舐めた後の彼の耳は唾液でぐちょぐちょになっている。
その唾液を彼に馴染ませるように手の平でぐちゃぐちゃとゆっくり撫で回す。
彼の半開きの口からは涎が垂れそうになっている。
可愛い。

彼のずっと刺激を受けていなかった片耳に息を吹きかける。
びくっと大きく肩を揺らす。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ナイトプールで熱い夜

狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…? この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

【R18】人気AV嬢だった私は乙ゲーのヒロインに転生したので、攻略キャラを全員美味しくいただくことにしました♪

奏音 美都
恋愛
「レイラちゃん、おつかれさまぁ。今日もよかったよ」 「おつかれさまでーす。シャワー浴びますね」 AV女優の私は、仕事を終えてシャワーを浴びてたんだけど、石鹸に滑って転んで頭を打って失神し……なぜか、乙女ゲームの世界に転生してた。 そこで、可愛くて美味しそうなDKたちに出会うんだけど、この乙ゲーって全対象年齢なのよね。 でも、誘惑に抗えるわけないでしょっ! 全員美味しくいただいちゃいまーす。

目が覚めたら男女比がおかしくなっていた

いつき
恋愛
主人公である宮坂葵は、ある日階段から落ちて暫く昏睡状態になってしまう。 一週間後、葵が目を覚ますとそこは男女比が約50:1の世界に!?自分の父も何故かイケメンになっていて、不安の中高校へ進学するも、わがままな女性だらけのこの世界では葵のような優しい女性は珍しく、沢山のイケメン達から迫られる事に!? 「私はただ普通の高校生活を送りたいんです!!」 ##### r15は保険です。 2024年12月12日 私生活に余裕が出たため、投稿再開します。 それにあたって一部を再編集します。 設定や話の流れに変更はありません。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...