万華の咲く郷

【万華鄉】参考資料

用語、色味解説、参考画像

【簪かんざし】
平打ひらうち簪や玉たま簪などの種類がある最もオーソドックスな髪飾り。
先端が耳かきの様になっているのが特徴。

朱理が陸奥から貰った物は辰砂しんしゃの平打ち簪。

【笄こうがい】
簪とは形状の異なる髪飾り。
両端がシンメトリーになっているのが特徴。

【チリカン(ビラカン)】
主に金属で出来ており、ゆらゆらと揺れて音が鳴るのが特徴。

【三つ歯下駄】
花魁道中に用いられる高下駄。

【打掛うちかけ】
一番外側に着ている裾の長い着物。

【煙草煙管たばこきせる】
紙タバコ用の煙管。シガレットキセルとも。

【提子ひさげ】
酒器の一種。

──色解説──
引用元『伝統色のいろは』様

【真朱まそほ】
少し黒みのある鈍い赤色。『朱』は硫化水銀鉱物から作られる「朱丹しゅたん」を元にした天然の赤色顔料。朱丹の良質な物を「朱紗しゅさ」、最上の物は「辰砂しんしゃ」と呼ばれ、非常に貴重で高価なもの。

【深紫こきむらさき】
黒みがかった深い紫色。紫草むらさきそうの根を何度も繰り返し染め、紫みを濃くするために高価な『紫根しこん』をふんだんに使った贅沢な色。

【黒紅梅くろこうばい】
赤みがかった黒、または黒みがかった赤色。染料は紅染を下地にしてその上に檳榔子びんろうじで黒みをかけたもの。

【銀朱ぎんしゅ】
黄みの強い赤色。天然の赤色顔料である『真朱まそほ』に比べ、やや黄みがかった鮮やかな赤色。真朱が天然の鉱物から作られるのに対し、『銀朱』は朱丹に水銀と硫黄を混ぜあわせた物を焼いて造った人造の赤色顔料。

【紅緋べにひ】
冴えた黄みの赤色。紅花染めと鬱金うこんや支子くちなしなどの黄みの色を染め重ねられた色。

【小町鼠こまちねず】
ほんのりと赤みを帯びた淡い鼠色。

【薄紅うすくれない】
淡く、ややくすんだ紅色。

【鳩羽色はとばいろ】
鳩の羽のような灰みがかった薄い青紫色。

【菫色すみれいろ】
菫の花の色からきた色名で、やや青みの濃い紫色。

【白百合色しらゆりいろ】
白百合の花のような、僅わずかに黄色みの白色。英名『リリー・ホワイト』。「純潔」や「処女性」の象徴。