親友の弟を騙して抱いて、

ヘタノヨコヅキ@商業名:夢臣都芽照

文字の大きさ
上 下
83 / 88
8章【親友の弟に真実を伝えて、】

13 *

しおりを挟む



「あ……ッ、へぇべ……さ……んッ!」


 冬人の部屋のベッドで、お互い裸になって重なり合う。
 久し振りに触る冬人の肌は、うっすらと汗ばんでいた。

 首元を強く吸い、赤く痕を付けると、冬人はすぐに顔を赤くする。


「だ、駄目だ、平兵衛さん……っ。そんなところに痕を付けられたら、撮影のときにどうすれば……ッ」
「コンシーラー買ってやるよ」
「ひぁッ!」


 舌を這わせて、冬人の首筋から下にずれていく。くすぐったさに冬人が身をよじらせるが、そんなことはわざわざ気にしない。

 そっと、右胸の突起に舌を当てる。


「や……ッ! そ、そんなところ……ッ」


 人に触られたことのないところをいきなり舐められて驚いたのか、冬人が抵抗を始めようとした。
 そんな冬人にお構いなく、ピンッと舌先で先端を弾く。すると、冬人の体が分かりやすく跳ねた。


「あ、ッ!」
「可愛いな、冬人」
「いっ、いやだ……ッ。ん、やぁ……っ!」


 何度も舌で弾くと、ビクビクとまるで痙攣しているかのように、冬人が震える。……そんな姿が、堪らなく可愛い。
 俺の下半身に、冬人の下半身にある熱が当たる。


「気持ちいいんだろ、冬人?」
「ちがっ、ちがう……ッ」
「隠せてないって分かんないのか?」
「んぁ、ッ!」


 勃起しているペニスを突然握られて、冬人が息を呑んだ。

 冬人のペニスを掴んでいない方の手で、冬人の後ろを撫でる。すぼまりに指をなぞらせるだけで、冬人のペニスは小さく震えた。


「お前さんは随分と、いやらしい男だな?」
「うっ、く……ッ! いや、だ……っ」


 両腕で自身の顔を覆うと、冬人は少しずつ呼吸を乱していく。自分の内側に、ゆっくりと異物が挿入される圧迫感からだ。


「意地悪、言わ……な、で……っ」


 ピクピクと震えながら恥ずかしそうにそう言う冬人は、今までのような抵抗をしてこない。


「あ……ッ! やだ、そこ──んっ、はぁ……ッ」


 以前見つけた冬人の【好いところ】を指で擦ると、冬人の声が少し高くなる。


「んっ、んん……ッ! あ、や……ぁあッ」


 二本、三本と指を増やすと、冬人の嬌声が少しずつ大きくなった。

 辛そうに震えているペニスを扱き、ツンと存在を主張している乳首を舐める。そうするとすぐに、冬人はビクンと大きく跳ねた。


「あッ! や、なに……ッ! いや、いやッ」
「イヤじゃないだろ?」
「あっ、あ……待って、まって、平兵衛さん……ッ」


 指を抜いて、冬人の脚を大きく開かせる。
 たったそれだけでこの次になにをされるのか分かった冬人は、腕の下にある頭をブンブンと横に振った。


「恥ずかしい……ッ」
「なんでだよ? こんなに可愛いのに」
「かわっ、あ……ッ」


 尻の穴に、俺のペニスが当てられる。冬人は一瞬体を強張らせるが、ヤッパリ逃げようとはしない。


「冬人、挿れたい。……いいか?」


 肩で息をしている冬人は、余裕がなさそうだ。


「……い、ぃ……ッ」


 一度だけ、冬人自身の腕の下で、冬人が頭を縦に振った。


「痛かったら言えよ」
「……ッ」


 冬人はもう一度頭を縦に振ると、両手で自分の腕を強く掴んだ。


「ぅ……ッ! あっ、あぁ、ッ!」


 指以上の圧迫感に、冬人は首を反らせた。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕の部下がかわいくて仕方ない

まつも☆きらら
BL
ある日悠太は上司のPCに自分の画像が大量に保存されているのを見つける。上司の田代は悪びれることなく悠太のことが好きだと告白。突然のことに戸惑う悠太だったが、田代以外にも悠太に想いを寄せる男たちが現れ始め、さらに悠太を戸惑わせることに。悠太が選ぶのは果たして誰なのか?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

消えない思い

樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。 高校3年生 矢野浩二 α 高校3年生 佐々木裕也 α 高校1年生 赤城要 Ω 赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。 自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。 そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。 でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。 彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。 そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。

イージーモードな俺の人生を狂わせたアイツ

世咲
BL
ノンケのイケメン大学生が恋する乙女になるまで。 執着系社会人×イケメン大学生

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

キンモクセイは夏の記憶とともに

広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。 小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。 田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。 そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。 純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。 しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。 「俺になんてもったいない!」 素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。 性描写のある話は【※】をつけていきます。

後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…

まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。 5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。 相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。 一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。 唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。 それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。 そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。 そこへ社会人となっていた澄と再会する。 果たして5年越しの恋は、動き出すのか? 表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。

いとしの生徒会長さま

もりひろ
BL
大好きな親友と楽しい高校生活を送るため、急きょアメリカから帰国した俺だけど、編入した学園は、とんでもなく変わっていた……! しかも、生徒会長になれとか言われるし。冗談じゃねえっつの!

処理中です...