大嫌いな幼馴染みは嫌がらせが好き

ヘタノヨコヅキ@商業名:夢臣都芽照

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5話・監視するのが好き

5 *

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 この関係性に名前もつけられず、理由も見つけられないまま。

 俺は高遠原相手に、身をゆだねてしまう。


「可愛いな、真冬」
「んっ、あ……っ!」


 耳元で囁かれ、恥ずかしさともどかしさでどうにかなってしまいそうだ。

 ――耳を、優しく噛まれたい。

 ――乳首だって、触ってほしい。

 こんなことをする理由を探求したいのに、体は欲望に忠実だった。


「たか、とお……ばら、ぁ……っ」


 情けない声をあげると、高遠原の視線が俺を捉える。


「先週みたいに、名前……呼べよ。そしたら、もっとよくしてやる」


 高遠原は、俺がどうされたいのか……きっと、分かっているんだ。

 頬にキスを落とされ、俺は首を横に振った。


「み、美鶴っ、美鶴ぅ……っ。ほっぺじゃ、なくて……っ」
「あぁ。……こっちがいいんだろ?」
「やっ、あっ、あぁ……っ!」


 自分でもハレンチだと分かっているが、高遠原――美鶴にされると、止められない。

 耳朶に舌が這い、歯を立てられる。くちゅり、と、舌が耳を舐める音が聞こえた。


「んぁ、あ……っ! お、音……恥ず、かしい……っ」


 ――これは、毎週体を弄られまくったからおかしくなっただけ。

 ――そうじゃないと、こんなの……おかしい。

 ――全部ぜんぶ、美鶴のせいに決まってる。


「あっ、んっ! ち、乳首は――ぁあ、あっ!」


 誰にするでもない言い訳を、何度も心の中で呟く。

 空いていたもう片方の手が、俺の胸を撫でる。そのまま突起に触れると、指で軽くつねられた。

 体を何度も跳ねさせると、美鶴が笑う。その吐息が耳にかかって、また体が跳ねてしまった。


「だ、だめっ、美鶴……っ! もう、俺、おれぇ……っ」


 ――こんなに愛撫されたら、イってしまう。

 勿論、美鶴は気付いている。


「あぁ、イっていいぜ。上手にイケたら、後ろも可愛がってやるから」
「ふ、ぁあ、あっ! んぁあ、っ!」


 呆気なく、美鶴の手に向かって射精してしまう。
 すると、美鶴はその濡れた指を有効活用し始める。


「ま、待って……っ。まだ、やだぁ……っ」


 濡れた指で後ろをほぐされて、達したばかりの体がビクビクと忙しなく跳ねた。


「んっ、あぅ……っ! み、美鶴……っ」
「今日は、この体勢で挿れるからな」
「そ、んな……っ」


 後ろから挿れられることが多いせいか、顔を見ながら抱かれるのは……恥ずかしい。

 だけど、今日の美鶴は正常位を希望のようだ。


「みつ、る……っ。やっ、やだ……みる、なぁ……っ」


 美鶴の涼やかな目が、俺の瞳を捉える。

 泣きそうな声で懇願すると、キスを落とされた。


「可愛い顔してるお前が悪い」
「そ、んな……あっ、んんぅ……っ!」


 美鶴が笑ったかと思うと。

 いきなり、ペニスを挿入されてしまった。




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