40 / 45
【愛[母性]】 *
8 *
しおりを挟む奥まで男根を受け止めた三木は、自身を抱く間島に強く抱きつき、息を深く吐いた。
「はぁ……っ、まー君の、凄く……おっきい」
「好き?」
「す、好きって……そ、そんなこと、訊いちゃいけません」
「……分かった」
動きを止めていた間島の呟きに、三木は一瞬だけ違和感を覚える。
普段なら『なんで』と訊き返してくる間島が、珍しく引き下がったからだ。
──しかし、間島は間島だった。
「──ぃ、あぁっ!」
ピタリと動きを止めていた間島が、急に腰を引く。
かと思えば突然、腰を深く沈めたのだ。
予想だにしていなかった動きに、三木は悲鳴のような声を上げる。
体をビクリと震わせた三木を見下ろして、間島が口角をニヤリと吊り上げた。
「ママは素直じゃないから、エッチな体に直接訊く」
「な、に……言って──ぁあっ、やっ!」
「ママ? 僕にこうしてお尻を犯されるの、好き?」
「う、動いちゃ──ゃあ、あっ、あっ!」
三木の制止を無視し、間島は三木の内側を自身の熱で擦り上げながら訊ねる。
それは半ば、独り言のようだ。
「奥に挿れると、キュウッて締まる。ヤッパリ、ママは大きいのが好きなんだね」
「ちがっ、違うの、それは──あっ!」
「抜こうとすると、ナカがヤダヤダってしてる。ママはエッチだ」
声はとても穏やかなのに、腰遣いは全く穏やかじゃない。三木がどれだけ頭を振っても、間島は決して動きを緩めなかった。
ただ奥を突くという単純な動きだけではなく、角度を変えて抉るように、男根が突き挿れられる。
間島との性行為で後ろが性感帯となった三木は、当然乱れた。
「あっ、ぁあっ! まー君、いきなりそんなっ、だめっ、ぃあっ!」
「ママ……ッ!」
「ま、また、大きく……っ! まー君、ふぁっ、あっ!」
自身にしがみついたまま喘ぐ三木を、間島は見下ろす。
綺麗な顔はだらしなく緩み、誰もが憧れる体は女のように犯されている。
──そんな姿を独占できている自分は、なんて幸せなんだろう。
──それは、間島の本心だ。
「ママ、好き、大好き……っ! ねぇ、ママは? ママは僕のこと、好き?」
間島は三木を抱き締め、その胸に顔を寄せる。
ツンと尖った乳首に舌を這わせ、全体を舐めるようにして吸うと……三木は背をしならせた。
「ふぁっ、あぁっ! ま、まぁくっ、好き……っ! ママも、まー君のこと……大好き、だよっ!」
「ッ! ママ、ママ……ッ!」
本能のままに突き挿れられる間島の男根に、三木の体が昂らないわけがない。
ましてや、先ほど感度を高められたばかりの胸まで愛撫されて、平気なわけもなかった。
「ま―君、まー君っ! ママ、また……っ! 出ちゃう、出ちゃうから……あぁ、やっ!」
「うん、うん……ッ! 僕も、僕もママのナカに……ッ!」
間島が宣言すると同時に、三木の奥深くへ逸物を打ち付ける。
──それを合図に、間島と三木は同時に……射精した。
息を荒げる二人だったが、先に口を開いたのは間島だ。
「ママ……ッ。ベッドで、もう一回……ッ」
甘えるように見つめる間島を見上げて、三木は笑顔を浮かべて……。
「うん。ベッド、行こっか……っ?」
承諾した。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる