4 / 30
第1章 処理課
(後編)早朝 上 *
しおりを挟む
処理課の仕事は主に、社員に対して性的なサービスを提供すること。
ゴリは男役、つまりタチ専門で、BBとショタは女役、つまりはネコ専門だ。マグロだけは役割が決まっていなく、頼まれたポジションを臨機応変に対応する。
いつの時代か、昔の役席者が設けた特例の課らしい。
そんな処理課の賃金計算方法は、射精させた回数である。
セックスをしなくても、射精さえさせれば給金は発生する仕組み……ではあるのだが、中でも一番手っ取り早いのがセックスなので、効率を重視して皆、セックスをする。
処理課メンバーの関係は、良好だ。仕事終わりに四人で飲みに行くこともあるし、四人で社員旅行にも行く。
――だが……本名で呼ぶことは、できない。
そうしているのには、理由があった。
本名を知ってしまうと、プライベートに影響が出る可能性があるから。それは、処理課内だけの問題ではない。
あくまで、処理課の人間が性的なサービスをしているのは、【ビジネス】だ。必要以上に社員と距離を縮めないよう、処理課の職員は、本名を公表しない。
――それは、暗黙のルールだった。
椅子に座ったゴリの上に座り、体を上下に動かしながら、BBは甘い吐息を漏らす。
ギシギシと椅子が軋む音と、シャワー室から聞こえるショタの喘ぎ声に……BBは、興奮を煽られていた。
「はあ、ぁんっ!」
「BB……っ、今日は、一段と凄いな……っ」
「そんな――ひゃんっ!」
腰を掴まれ、乱暴に奥を突かれる。BBは一瞬にして体を硬直させ、目の間で自分を抱いているゴリに、しがみついた。
「いきなり、奥はあきまへんって、僕何度も言って――」
「忘れた、なッ!」
「ぁあっ!」
話している最中にも、ゴリは抽挿を止めない。BBがどこで感じて、どこにペニスを当てて欲しいのか……ゴリには分かっていたからだ。
ギシギシと椅子が軋んだ音を響かせる中、BBは快楽によって歪められた、端正な顔立ちをしたゴリを見つめる。
「ふぁ、あっ! そ、れじゃっ、んっ! 僕が、出そうな時……どうして欲しいかは、んんっ! 忘れて、しもたんっ?」
背に回していた腕を、甘えるかのように、首へ回す。
それに気付いたゴリは、BBの腰を掴んでいた手を片方だけ動かし、後頭部へと回した。
「BB……今日も、綺麗だ」
「ん……っ」
ゴリがそう言うや否や、BBの唇が塞がれる。BBの唇に重ねられたゴリの唇から、舌が覗く。
ゴリの舌は、遠慮容赦なくBBの口腔を蹂躙する。歯列をなぞり、上顎を舌先でつつかれると、BBは体を跳ねさせた。
BBは、目を閉じたまま、自分からゴリの舌に自身の舌を絡める。それに気付いたゴリが、少しだけ可笑しそうに、吐息を吐いた。
その反応に、BBは悔しそうな表情を返す。
「あっ、あっ! マグロクンッ! らめ、らめらよぉッ! も、出ちゃうからぁあッ!」
暫く、互いの口腔を貪り合っていたが……シャワー室から聞こえてきた声で、二人は唇を離した。
「朝からほんま……若い子は凄いわぁ」
「お前さんだって、十分若いだろう?」
「せやけど……あっ」
優しく揺すられていたBBの体に、再び両手が添えられる。
「俺達も、そろそろ……ッ」
そう言ったゴリのペニスは、今にもはち切れてしまいそうな程……隆起していた。
「せやね……あっ、んっ!」
再び、BBの体が激しく上下に揺すられる。
ゴリのペニスが打ち付けられる度、肉と肉がぶつかる卑猥な音が、事務所内に響く。
余裕無さげにしがみつくBBのペニスへ、ゴリが手を伸ばす。握ったBBのペニスからは、先走りの液が溢れている。
――それは、BBの限界が近いことを、示唆していた。
ゴリは男役、つまりタチ専門で、BBとショタは女役、つまりはネコ専門だ。マグロだけは役割が決まっていなく、頼まれたポジションを臨機応変に対応する。
いつの時代か、昔の役席者が設けた特例の課らしい。
そんな処理課の賃金計算方法は、射精させた回数である。
セックスをしなくても、射精さえさせれば給金は発生する仕組み……ではあるのだが、中でも一番手っ取り早いのがセックスなので、効率を重視して皆、セックスをする。
処理課メンバーの関係は、良好だ。仕事終わりに四人で飲みに行くこともあるし、四人で社員旅行にも行く。
――だが……本名で呼ぶことは、できない。
そうしているのには、理由があった。
本名を知ってしまうと、プライベートに影響が出る可能性があるから。それは、処理課内だけの問題ではない。
あくまで、処理課の人間が性的なサービスをしているのは、【ビジネス】だ。必要以上に社員と距離を縮めないよう、処理課の職員は、本名を公表しない。
――それは、暗黙のルールだった。
椅子に座ったゴリの上に座り、体を上下に動かしながら、BBは甘い吐息を漏らす。
ギシギシと椅子が軋む音と、シャワー室から聞こえるショタの喘ぎ声に……BBは、興奮を煽られていた。
「はあ、ぁんっ!」
「BB……っ、今日は、一段と凄いな……っ」
「そんな――ひゃんっ!」
腰を掴まれ、乱暴に奥を突かれる。BBは一瞬にして体を硬直させ、目の間で自分を抱いているゴリに、しがみついた。
「いきなり、奥はあきまへんって、僕何度も言って――」
「忘れた、なッ!」
「ぁあっ!」
話している最中にも、ゴリは抽挿を止めない。BBがどこで感じて、どこにペニスを当てて欲しいのか……ゴリには分かっていたからだ。
ギシギシと椅子が軋んだ音を響かせる中、BBは快楽によって歪められた、端正な顔立ちをしたゴリを見つめる。
「ふぁ、あっ! そ、れじゃっ、んっ! 僕が、出そうな時……どうして欲しいかは、んんっ! 忘れて、しもたんっ?」
背に回していた腕を、甘えるかのように、首へ回す。
それに気付いたゴリは、BBの腰を掴んでいた手を片方だけ動かし、後頭部へと回した。
「BB……今日も、綺麗だ」
「ん……っ」
ゴリがそう言うや否や、BBの唇が塞がれる。BBの唇に重ねられたゴリの唇から、舌が覗く。
ゴリの舌は、遠慮容赦なくBBの口腔を蹂躙する。歯列をなぞり、上顎を舌先でつつかれると、BBは体を跳ねさせた。
BBは、目を閉じたまま、自分からゴリの舌に自身の舌を絡める。それに気付いたゴリが、少しだけ可笑しそうに、吐息を吐いた。
その反応に、BBは悔しそうな表情を返す。
「あっ、あっ! マグロクンッ! らめ、らめらよぉッ! も、出ちゃうからぁあッ!」
暫く、互いの口腔を貪り合っていたが……シャワー室から聞こえてきた声で、二人は唇を離した。
「朝からほんま……若い子は凄いわぁ」
「お前さんだって、十分若いだろう?」
「せやけど……あっ」
優しく揺すられていたBBの体に、再び両手が添えられる。
「俺達も、そろそろ……ッ」
そう言ったゴリのペニスは、今にもはち切れてしまいそうな程……隆起していた。
「せやね……あっ、んっ!」
再び、BBの体が激しく上下に揺すられる。
ゴリのペニスが打ち付けられる度、肉と肉がぶつかる卑猥な音が、事務所内に響く。
余裕無さげにしがみつくBBのペニスへ、ゴリが手を伸ばす。握ったBBのペニスからは、先走りの液が溢れている。
――それは、BBの限界が近いことを、示唆していた。
10
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
なんか金髪超絶美形の御曹司を抱くことになったんだが
なずとず
BL
タイトル通りの軽いノリの話です
酔った勢いで知らないハーフと将来を約束してしまった勇気君視点のお話になります
攻
井之上 勇気
まだまだ若手のサラリーマン
元ヤンの過去を隠しているが、酒が入ると本性が出てしまうらしい
でも翌朝には完全に記憶がない
受
牧野・ハロルド・エリス
天才・イケメン・天然ボケなカタコトハーフの御曹司
金髪ロング、勇気より背が高い
勇気にベタ惚れの仔犬ちゃん
ユウキにオヨメサンにしてもらいたい
同作者作品の「一夜の関係」の登場人物も絡んできます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる