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【先輩は綺麗でいながら】 *

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 俺は浅水先輩にしがみついたまま、小さな声で囁く。


「……今日は、そのままが……いい、です」


 俺の【お願い】に、浅水先輩がきょとんとした顔をしている。


「……はっ?」
「ちゃんと、洗いました……から」


 ナマでした回数は、数回しかない。
 両親がいない日に浅水先輩の家に泊まって、物凄く丁寧に後ろを洗われたとき。そういうときにしか、ナマではシない。

 俺がそこまで、丹念に慣らしてきたこと。自分自身で洗ってきたことが、予想外なのだろう。浅水先輩はただひたすらに、驚いている様子だ。

 このままこうして、くっついているのも嫌ではないけれど……っ。

 ──俺の体はもう、限界を迎えている。


「──お願い、します……っ! もう、欲しくてたまらないんです……っ」


 ──早く、浅水先輩とひとつになりたい。

 普段なら絶対に、こんなねだり方はしなかった。恥ずかしいし、なんだったら頼まれたって言わないと思う。
 だけど……こうやって触れ合えるのは、久し振りで。

 ──本当は大会のための練習期間は……少し、寂しかった。

 だから、いつもより素直になれているのかもしれない。……なんて、頭の片隅で自己を分析する。

 浅水先輩は少し悩んだような素振りをしたが……やがて、小さく頷いた。


「……分かった」
「ひ……っ!」


 指が引き抜かれたかと思うと、腰を引き寄せられる。驚いて声を上げると、腰を持ち上げられた。


「痛かったら、遠慮と我慢をしないですぐ言うように」


 学校指定の水着を下ろして、中から太くて立派なものが視界に映る。

 ──俺相手に、こんな……っ。そそり立った浅水先輩のモノに、目が奪われた。

 ……それもそうだろう。それは、どれだけ俺に興奮しているかという……証、なのだから。

 持ち上げられた腰をゆっくりと下ろされ、浅水先輩のものが尻穴にあてがわれる。


「んっ」


 先端が触れただけなのに、体が跳ねてしまう。触れたところから伝わる熱に、溶けてしまいそうだ。


「好きだよ、岡本。可愛くて、堪らない」
「ん、んっ」


 想いを伝えた唇が、重ねられる。くぐもった声を上げた、丁度その瞬間。


「──ッ!」


 一気に。浅水先輩のモノが、奥深くまで……突き刺された。

 ついさっき『痛かったら言うように』なんて、俺のことを心配してくれていたのに。そんな発言をした人がする行為とは思えないほど、乱暴だった。
 目の奥が、チカチカする。熱くて太くて硬いものが突然押し込まれているからか、息が苦しい。

 なのに、痛みは……ない。
 俺は今、浅水先輩と……エッチを、しているのだ。

 女子生徒に、キャーキャー言われて。水泳部員からも信頼されている、浅水先輩が……。

 ──今は、俺だけを見て。

 ──俺に、興奮しているんだ。


「岡本……っ」


 エッチをして。
 快感に顔を歪めている浅水先輩を知っているのは、俺だけ。

 ……その事実が、言葉では形容できないほど嬉しい。


「締め付けが、凄い……ヤバイ」
「は、恥ずかしいことばっかり、言わないで……っ」
「とか言いながら……今、締め付けたでしょう?」
「し、知らないですっ! あっ!」


 ズルズルと、引き抜かれていく。
 久し振りの【犯されている】という感覚に。……背筋が、ゾワゾワした。




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