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15話 Nakamitsu Taishi
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ドアが開き、カランカランと音がなる。
キッチンの奥から白いコック服を着た、ヒゲの生えた男性マスターが顔を出し笑顔で挨拶をした。
「お待ちしておりました。八王子様。」
アート&ピザ “アザミ”
石窯で焼くピザが有名なレストランで、お酒やディナーコースも充実している。
地元のアーティストの作品を多く扱っており、店内のアートは月に1回の頻度で入れ替わる。
八王子は家族4人でアザミに訪れた。このレストランのピザもアートも気に入っており、月に一度は家族で食事をする。
イギリス人で絵本作家の父
八王子ペイン霧
蜂の王子様クリニックで歯科医をする母
八王子経子
母の職場で事務をする姉
八王子ミオ
インフルエンサーで高3の弟
八王子レオ
時刻は19時になろうとしていた。
「この前さ、待合室でレオが後輩とケンカしてたよ。信じられんよね?」
ミオはサラダを食べながら話した。
「喧嘩って…話してただけやし」
「胸ぐら掴んで顔近づけて睨み合ってた。他にも患者さんいるのに、まじで迷惑だった」
(胸ぐらじゃなくて、顎持っただけ…)
母は特に驚きもせず、赤ワインを一口飲む。
「レオは昔からケンカっ早いからねぇ」
グラスを置きながら笑った。
父は心配そうな顔をしている。
「なんで喧嘩したの?」
レオはピザをナイフとフォークで切り分けている。
「…そいつ、俺の事見ながら、俺の絵ばっか描くから、何でそんな事するんって聞いただけ。喧嘩してない」
ミオは「あ~イジメてんのか…。助けてあげればよかった。」とつぶやいた。
父はケタケタと笑った。
「学生時代のパパとママみたいや!ノートにママをイメージしたキャラクターをよく描いてたなぁ」
母はあきれ顔だった。
「可愛い桃饅頭の妖怪だと思ったら、私がモデルって言うんやもの。あれには驚いたわ。レオの後輩はどんな絵を描くの?」
レオは無言でもぐもぐとピザを味わった。おしぼりで手を拭いたあと、スマホを触わった。
家族のグループラインに大翔が描いた絵を2枚送った。
1枚目はバイクに乗るレオ、2枚目は段ボールを運ぶレオ。
父は胸ポケットからメガネを出してマジマジと眺めた。
「いや…驚いた。すごい画力だ。高校生とは思えない。かなりデッサンをしてきた子なんやな」
ミオは「本物よりかっこよく描かれてるじゃん」と笑った。
母は首を傾げた。
「ん?このバイクに乗ってるレオの絵って、額いれて自分の部屋に飾ってある絵よね」
「はぁ?!俺の部屋入ったの?!」
「あなたが部屋の中に服置いといてって言ったのよ。この絵、後輩が描いた絵だったのね」
ミオは笑った。
「なにそれ(笑)気に入ってるじゃん」
レオは首を振った。
「違う違う。勝手に描かれた証拠を保存してるだけ。俺が好きな絵はこういうのじゃない。もっと空想的な…あっ、あんな感じの絵」
そういって父と母の後ろの壁に飾られた絵を指差した。
そこには麻布の張りキャンバスに描かれた、A4サイズほどの絵が3点あった。
何度も色を重ねて深みを出した下地は暖色系にも寒色系にも見える不思議な色だった。
窓から差し込む虹のように、サンキャッチャーで作られたようなカラフルな光が点が大きく、または小さく、至る所に描かれていた。
父は頷いた。
「僕もこの絵が気になってた。えーと、作者は…Nakamitsu Taishi …15歳かぁ」
「えっ年下?」
レオは驚いた。こんな深みのある抽象画は初めて見たし、きっと人生経験が豊富な人が描いたと思ったから。
母も振り向いてじっくりと絵を眺めた。
「1枚2万円?安いわね。赤丸シールついてないから、まだ売れてないわよね」
(15歳ってことは中光 大翔と同い年か年下か…あいつとは全然ちがうな…成熟した少年の描く美しさがある)
レオは席を経って近くで見た。近くで見ると盛り上がった絵肌、ザラザラした絵肌、ツルツルした絵肌、色んな一面が見られた。
(この絵、どうなってんだ?触ってみたいな)
触ろうと思えば触られるが、絵は眺めるものだ。自分のものでもない限り、触るのは失礼だろうと、レオは手を出さなかった。
自分のものなら、触ってもいいだろうけども。
レオは席に戻って、レモンの入ったグラスにペリエを注いだ。
「俺…買おうかなー。何か癒されたいし、最近」
ミオは(なかみつ たいし…どっかで聞いた名前だなあ)と思いながら「子供のくせに何言ってんの」とレオに小言を言った。
「3枚買っても6万。お買い得だなあ。レオの稼ぎなら十分買えるし。ねぇ経子?」
父は母に話しかけ、彼女は小さく頷いた。
「生ビールおまたせしました」
女性アルバイトがドリンクを運びにテーブルにやってきた。恥ずかしそうにお盆を腕に抱えて、レオの方をチラッと見る。
レオはニコッと笑いかける。彼女は顔を赤らドキッとしている。レオは話し始めた。
「すみません、この絵ってまだ売れてないですか?」
レモン「Taishiさん、友達追加ありがとう。素敵な絵を買わせていただきました。」
Nakamitsu Taishi「こちらこそありがとうございました。おかげ様で画材が買えます。本当に嬉しいです。」
絵を購入してくれた人のアイコンはレモンのだった。名前もレモン、と。
レモンのイラストは目をつぶって一粒の涙を流していた。
このシンプルな絵、どこかで見たことがある。たしか湊が好きな歌手の描いた絵だった気がする。
それ以外にも見たことがあるが思い出せない。かなり歌手なんだろう。
大翔は自室のベッドの上で足を組んで寝転びながらスマホを触っていた。
(…なんも気のきいたこと言えねえ。)
レモンからすぐ返事書きた。
レモン「3枚とも僕の部屋に飾ってます。父がリビングに1枚くらい譲れと言っていました(笑)」
Nakamitsu Taishi「嬉しいです!マスターから聞いたんですが、お父さんはペイン霧さんなんですよね?僕、子供のときから、先生の絵本が大好きです。」
レモン「そうなんですね。ちなみにお気に入りの作品は?」
Nakamitsu Taishi「歩けゾウさん、です。ゾウさんが太陽とくっついて、鼻から太陽光を出してシーンは、何回笑ったか分かりません。」
レモン「うっわ、懐かし。それ読み聞かせしてもらってよく寝てました。」
Nakamitsu Taishi「贅沢ですね。レモンさん、年上なんですよね?タメ口で大丈夫ですよ。」
レモン「いえいえ、将来の大先生にタメ口は言えませんよ~𓃰」
2人の他愛もない会話は寝落ちするまで続いた。大翔は初めて誰かとこんなに長くラインをした。
初めてのお客様だからこちらから返事を終わらせるわけにはいかないな、という思いもあったのだが、だんだんと楽しいだけの気持ちになった。
業務連絡するアプリだと思っていたが、こうやって文字で会話をして楽しむ事も出来るのだと知った。
朝
大翔はスマホを持ったまま寝ていた。電源を押してパスワードをいれると、トーク画面が出てきた。
レモン「みんな微妙な顔するけどカルピスにハチミツいれるとマジで美味しいからやってみて」
最後の会話がこれだった。
朝になった今、これに返事をするべきなのか。
返事したらまた返事がきて、を繰り返して、レモンさんの時間を奪うことになるのではないか。
(俺は楽しかったけど、レモンさんの気持ちわからない。てかこの人、何歳なんだろ?)
スマホを持ったまま固まっていると、短い音が鳴った。
レモン「こうやって、スプーンで底にあるはちみつをすくって食べながら、カルピス飲むの」
カルピスが入った透明なグラスに、金色スプーンをすくって、ハチミツがとろとろしている写真と共にメッセージが来た。
「……ハハッ」
大翔は歯を見せて笑った。
(なんでこんなにカルピスとはちみつ推すん?)
無邪気で可愛らしい人だな、と思った。
大翔は最近起こった不愉快な出来事、どんよりした気持ちが晴れている感覚になった。
人を傷つけるのは人だけど、人を助けるのも人。
家族以外の人と楽しく雑談することはセラピー効果があるのだな、と大翔は知った。
キッチンの奥から白いコック服を着た、ヒゲの生えた男性マスターが顔を出し笑顔で挨拶をした。
「お待ちしておりました。八王子様。」
アート&ピザ “アザミ”
石窯で焼くピザが有名なレストランで、お酒やディナーコースも充実している。
地元のアーティストの作品を多く扱っており、店内のアートは月に1回の頻度で入れ替わる。
八王子は家族4人でアザミに訪れた。このレストランのピザもアートも気に入っており、月に一度は家族で食事をする。
イギリス人で絵本作家の父
八王子ペイン霧
蜂の王子様クリニックで歯科医をする母
八王子経子
母の職場で事務をする姉
八王子ミオ
インフルエンサーで高3の弟
八王子レオ
時刻は19時になろうとしていた。
「この前さ、待合室でレオが後輩とケンカしてたよ。信じられんよね?」
ミオはサラダを食べながら話した。
「喧嘩って…話してただけやし」
「胸ぐら掴んで顔近づけて睨み合ってた。他にも患者さんいるのに、まじで迷惑だった」
(胸ぐらじゃなくて、顎持っただけ…)
母は特に驚きもせず、赤ワインを一口飲む。
「レオは昔からケンカっ早いからねぇ」
グラスを置きながら笑った。
父は心配そうな顔をしている。
「なんで喧嘩したの?」
レオはピザをナイフとフォークで切り分けている。
「…そいつ、俺の事見ながら、俺の絵ばっか描くから、何でそんな事するんって聞いただけ。喧嘩してない」
ミオは「あ~イジメてんのか…。助けてあげればよかった。」とつぶやいた。
父はケタケタと笑った。
「学生時代のパパとママみたいや!ノートにママをイメージしたキャラクターをよく描いてたなぁ」
母はあきれ顔だった。
「可愛い桃饅頭の妖怪だと思ったら、私がモデルって言うんやもの。あれには驚いたわ。レオの後輩はどんな絵を描くの?」
レオは無言でもぐもぐとピザを味わった。おしぼりで手を拭いたあと、スマホを触わった。
家族のグループラインに大翔が描いた絵を2枚送った。
1枚目はバイクに乗るレオ、2枚目は段ボールを運ぶレオ。
父は胸ポケットからメガネを出してマジマジと眺めた。
「いや…驚いた。すごい画力だ。高校生とは思えない。かなりデッサンをしてきた子なんやな」
ミオは「本物よりかっこよく描かれてるじゃん」と笑った。
母は首を傾げた。
「ん?このバイクに乗ってるレオの絵って、額いれて自分の部屋に飾ってある絵よね」
「はぁ?!俺の部屋入ったの?!」
「あなたが部屋の中に服置いといてって言ったのよ。この絵、後輩が描いた絵だったのね」
ミオは笑った。
「なにそれ(笑)気に入ってるじゃん」
レオは首を振った。
「違う違う。勝手に描かれた証拠を保存してるだけ。俺が好きな絵はこういうのじゃない。もっと空想的な…あっ、あんな感じの絵」
そういって父と母の後ろの壁に飾られた絵を指差した。
そこには麻布の張りキャンバスに描かれた、A4サイズほどの絵が3点あった。
何度も色を重ねて深みを出した下地は暖色系にも寒色系にも見える不思議な色だった。
窓から差し込む虹のように、サンキャッチャーで作られたようなカラフルな光が点が大きく、または小さく、至る所に描かれていた。
父は頷いた。
「僕もこの絵が気になってた。えーと、作者は…Nakamitsu Taishi …15歳かぁ」
「えっ年下?」
レオは驚いた。こんな深みのある抽象画は初めて見たし、きっと人生経験が豊富な人が描いたと思ったから。
母も振り向いてじっくりと絵を眺めた。
「1枚2万円?安いわね。赤丸シールついてないから、まだ売れてないわよね」
(15歳ってことは中光 大翔と同い年か年下か…あいつとは全然ちがうな…成熟した少年の描く美しさがある)
レオは席を経って近くで見た。近くで見ると盛り上がった絵肌、ザラザラした絵肌、ツルツルした絵肌、色んな一面が見られた。
(この絵、どうなってんだ?触ってみたいな)
触ろうと思えば触られるが、絵は眺めるものだ。自分のものでもない限り、触るのは失礼だろうと、レオは手を出さなかった。
自分のものなら、触ってもいいだろうけども。
レオは席に戻って、レモンの入ったグラスにペリエを注いだ。
「俺…買おうかなー。何か癒されたいし、最近」
ミオは(なかみつ たいし…どっかで聞いた名前だなあ)と思いながら「子供のくせに何言ってんの」とレオに小言を言った。
「3枚買っても6万。お買い得だなあ。レオの稼ぎなら十分買えるし。ねぇ経子?」
父は母に話しかけ、彼女は小さく頷いた。
「生ビールおまたせしました」
女性アルバイトがドリンクを運びにテーブルにやってきた。恥ずかしそうにお盆を腕に抱えて、レオの方をチラッと見る。
レオはニコッと笑いかける。彼女は顔を赤らドキッとしている。レオは話し始めた。
「すみません、この絵ってまだ売れてないですか?」
レモン「Taishiさん、友達追加ありがとう。素敵な絵を買わせていただきました。」
Nakamitsu Taishi「こちらこそありがとうございました。おかげ様で画材が買えます。本当に嬉しいです。」
絵を購入してくれた人のアイコンはレモンのだった。名前もレモン、と。
レモンのイラストは目をつぶって一粒の涙を流していた。
このシンプルな絵、どこかで見たことがある。たしか湊が好きな歌手の描いた絵だった気がする。
それ以外にも見たことがあるが思い出せない。かなり歌手なんだろう。
大翔は自室のベッドの上で足を組んで寝転びながらスマホを触っていた。
(…なんも気のきいたこと言えねえ。)
レモンからすぐ返事書きた。
レモン「3枚とも僕の部屋に飾ってます。父がリビングに1枚くらい譲れと言っていました(笑)」
Nakamitsu Taishi「嬉しいです!マスターから聞いたんですが、お父さんはペイン霧さんなんですよね?僕、子供のときから、先生の絵本が大好きです。」
レモン「そうなんですね。ちなみにお気に入りの作品は?」
Nakamitsu Taishi「歩けゾウさん、です。ゾウさんが太陽とくっついて、鼻から太陽光を出してシーンは、何回笑ったか分かりません。」
レモン「うっわ、懐かし。それ読み聞かせしてもらってよく寝てました。」
Nakamitsu Taishi「贅沢ですね。レモンさん、年上なんですよね?タメ口で大丈夫ですよ。」
レモン「いえいえ、将来の大先生にタメ口は言えませんよ~𓃰」
2人の他愛もない会話は寝落ちするまで続いた。大翔は初めて誰かとこんなに長くラインをした。
初めてのお客様だからこちらから返事を終わらせるわけにはいかないな、という思いもあったのだが、だんだんと楽しいだけの気持ちになった。
業務連絡するアプリだと思っていたが、こうやって文字で会話をして楽しむ事も出来るのだと知った。
朝
大翔はスマホを持ったまま寝ていた。電源を押してパスワードをいれると、トーク画面が出てきた。
レモン「みんな微妙な顔するけどカルピスにハチミツいれるとマジで美味しいからやってみて」
最後の会話がこれだった。
朝になった今、これに返事をするべきなのか。
返事したらまた返事がきて、を繰り返して、レモンさんの時間を奪うことになるのではないか。
(俺は楽しかったけど、レモンさんの気持ちわからない。てかこの人、何歳なんだろ?)
スマホを持ったまま固まっていると、短い音が鳴った。
レモン「こうやって、スプーンで底にあるはちみつをすくって食べながら、カルピス飲むの」
カルピスが入った透明なグラスに、金色スプーンをすくって、ハチミツがとろとろしている写真と共にメッセージが来た。
「……ハハッ」
大翔は歯を見せて笑った。
(なんでこんなにカルピスとはちみつ推すん?)
無邪気で可愛らしい人だな、と思った。
大翔は最近起こった不愉快な出来事、どんよりした気持ちが晴れている感覚になった。
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