上 下
136 / 137
混沌へ

登場人物

しおりを挟む
ライガ:

主人公。帝国騎士団の精鋭部隊に所属していた。ミラと深く愛し合っており、彼女が絡むことには若干頭に血が上りやすい。ミラと逃げるため騎士団を裏切るが、皇国にミラを攫われる。そのため帝国騎士団の小隊の隊長として作戦に参加するが、帝国内を落ち着け、ミラを追うため皇国に向かい彼女と再会し逃げる。



ミラ:

ヒロイン。「お宝様」と呼ばれ、鑑目を持つ少女。王子に嫁ぐことが決まっていた。ライガと深く愛し合っており、彼と逃げる。晴れてライガと結ばれる。アシに攫われ皇国に連れていかれたが、ライガに助けられともに逃げる。



ジン:

帝国騎士団団長。歴代最強と言われた前騎士団団長であるライガの父を決闘で破り、最年少で団長に就く。剣の腕はまさに帝国一と言われるほどである。表面上は王族の人間であるが、母はお宝様父は前団長でありライガの兄にあたり、王族には出ないはずの鑑目を持っている。副団長のヒロキに精神的に依存していた。ヒロキの復讐のためライガと共に皇国に向かい、仇であるアシと元凶の一人である皇王を殺す。生死は不明で皇国側から指名手配される。



リラン:

精鋭部隊の一員。ライガの後輩。アランと双子。双子の弟アランの死に精神的に崩壊したが、手を下した伯爵を殺したことや、マルコムの決別により、仲間の大切さやアランの遺志を思い出す。仲間の生還のためにライガと共に皇国に向かい、サンズとともに帝国に戻り騎士団に落ち着く。裏切ったライガやマルコムの選択を否定し続ける道を選ぶ。



サンズ(サンズ・デ・フロレンス):

精鋭部隊の一員。ライガの先輩。騎士団一の怪力を誇る。王都の貴族で父が公爵だが階級意識が無い騎士団を好む。先輩のアレックスは親友であると同時に命の恩人であり尊敬している。精鋭では数少ない戦場経験者。戦力不足で親友のアレックスが亡くなり、激しい自己嫌悪に陥っている。彼の遺志と言う名目で過激派の騎士団を連れて皇国へ自殺行為とも思える襲撃をするがリラン達に連れ戻され生還。新しい帝国騎士団団長となる。



マルコム(マルコム・トリ・デ・ブロック):

精鋭部隊の一員。国境の貴族ブロック伯爵の息子。力主義が強く、弱い者を嫌い、作戦開始からその面が強く出ていた。冷静で物わかりがいいと思われていたが、理屈屋で感情的で直感型。敵であるシューラと共感しあい手を組み、帝国に潜んでいた皇国兵と一族を全て手にかけ、ライガたちと決別し彼と共に行く。しかし殺戮を繰り返していたのは結局切り捨てられなかった心残りのためであり、行動の中心にはライガがあった。リランに追い詰められたがシューラと切り抜けそのまま逃亡し追われる身になる。帝国皇国両方から指名手配される。



シューラ(シューラ・エカ):

隣国の皇国の者。襲撃時にマルコムの攻撃を真に受け、ケガをしたことにプライドが傷ついた様子。力主義が強いが自分を道具と割り切っている。しかし、敵であり、苛立ちの対象であったマルコムと共感しあい、手を組むため皇国を裏切る。帝国に潜んでいた皇国兵と一族を全て手にかけ、マルコムと共に行く。マルコムと同様真意が分からない。殺戮を繰り返したため帝国皇国両方から指名手配をされる。マルコムとともに追われる身となる。



チャーリー:

フロレンス家の執事。精鋭部隊に協力的。



エミール:

帝国騎士団の騎士。サンズと共に皇国に来たが、拠点に待機し撤退の役割を与えられる。しかしリランとともにサンズを連れ戻し帝国に帰還する。その後帝国騎士団の副団長になる。



アシ(アシ・ニーラ):

隣国の皇国の者。ヒロキを殺した張本人だが、ヒロキに剣で追い詰められたことや、彼の剣技に魅せられ囚われている。ミラを皇国に連れ去った。ジンにヒロキを殺した剣を破壊され殺される。



レイ・タイナー(ラーヴァナ・バラ第一将軍):

元帝国騎士団団長。ライガとジンの父。ジンとの決闘に敗れ団長を退いたが、歴代最強と言われるほどの剣士だった。最愛だったジンの母の死の真相を聞いて王族を殺害し、さらに支えてくれた妻を殺害され、精神的に崩壊する。帝国を強く憎む。皇国に渡り、皇国一の戦士として君臨し、第一将軍とまで上り詰める。シューラの裏切りや、マルコムの暴走により手駒をすべて失い、ライガに右腕を切り落とされ帝国に拘束され無力化される。





ヒロキ:

帝国騎士団副団長。皇国の元大臣の息子。一族の失脚の際、ジンとライガの父に命を助けられた。アシたちの襲撃を受けて死亡。ジンに看取られる。



ミヤビ:

精鋭部隊の一員。隊の紅一点。ライガに片思いをしていた。ライガの裏切りに激怒し、非常に荒れ、暴走していた。ミラを襲ったことをライガに憎まれ、それに耐えられず自死する。



アラン:

精鋭部隊の一員。ライガの後輩。リランと双子。ヒロキが襲撃を受けたことを自分のせいだと責めていた。弟。リランと間違われ捕らえられ、その際に黒幕たちの会話を聞き、それが見つかり襲撃され死亡。サンズに看取られる。



アレックス

精鋭部隊の一員。ライガの先輩。ジンの代理で全体の指揮を任され、新団長として指名される。派手な様子からは察せられないほどの苦労人。サンズ同様に戦場経験者。精鋭部隊を愛し、いつかみんなが戻ることを信じて騎士団を守る。王城が襲撃された時に戦い抜きイシュを倒す。その時の怪我で、仲間に見守られ息を引き取る。



キョウ:

鑑目の一族の族長。ライガたちを匿ってくれていた。ジンの祖父。一族の者によって殺害される。ジンに看取られる。



モニエル・デ・ブロック(ブロック伯爵)

皇国との国境を統治する地方貴族。皇国の事情に詳しい。マルコムの父親。三人の息子がいたが、マルコム以外を亡くす。ライガの父を尊敬し、彼の復讐と自分の野望を共に果たすために襲撃を計画する。鑑目の一族に対していい感情を持っておらず、その対処に関しては独自で動く。アランを殺した剣でリランに殺される。



イシュ(イシュ・ガイン第二将軍):

隣国の皇国の者。皇国二番目の軍人、将軍らしく腕が立ち、兵からの尊敬を集めている様子。王城襲撃の際に皇国軍を指揮し攻め込む。アレックスと戦い敗れ、彼に首を刎ねられ死亡する。



コマチ:

ヒロキの母でヒロキそっくり。皇国前大臣の妻。傾国の美女と言われるほどの美貌を持っていた。ヒロキが見ているところで首を刎ねられ死亡する。現在も皇国の支配層に影響力があるらしい。皇王が持っている頭蓋骨は彼女のもの。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました

おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。 ※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。 ※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・) 更新はめっちゃ不定期です。 ※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。

偽物の侯爵子息は平民落ちのうえに国外追放を言い渡されたので自由に生きる。え?帰ってきてくれ?それは無理というもの

つくも茄子
ファンタジー
サビオ・パッツィーニは、魔術師の家系である名門侯爵家の次男に生まれながら魔力鑑定で『魔力無し』の判定を受けてしまう。魔力がない代わりにずば抜けて優れた頭脳を持つサビオに家族は温かく見守っていた。そんなある日、サビオが侯爵家の人間でない事が判明した。妖精の取り換えっ子だと神官は告げる。本物は家族によく似た天使のような美少年。こうしてサビオは「王家と侯爵家を謀った罪人」として国外追放されてしまった。 隣国でギルド登録したサビオは「黒曜」というギルド名で第二の人生を歩んでいく。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

理想とは違うけど魔法の収納庫は稼げるから良しとします

水野忍舞
ファンタジー
英雄になるのを誓い合った幼馴染たちがそれぞれ戦闘向きのスキルを身に付けるなか、俺は魔法の収納庫を手に入れた。 わりと便利なスキルで喜んでいたのだが幼馴染たちは不満だったらしく色々言ってきたのでその場から立ち去った。 お金を稼ぐならとても便利なスキルじゃないかと今は思っています。 ***** ざまぁ要素はないです

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~

ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ 以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ 唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活 かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~

川原源明
ファンタジー
 秋津直人、85歳。  50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。  嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。  彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。  白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。  胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。  そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。  まずは最強の称号を得よう!  地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編 ※医療現場の恋物語 馴れ初め編

処理中です...