世間知らずのお姫様と二人の罪人の逃亡記

吉世大海(キッセイヒロミ)

文字の大きさ
上 下
211 / 326
ロートス王国への道のり~それぞれの旅路と事件編~

商人と揺れる船

しおりを挟む
 カイトが生まれたのは、北の大陸の今は山岳都市シュゲダッドの傍に痕跡だけが残る小さな隠れ里だった。

 北の大陸でもシュゲダッド付近は山岳都市と言われているだけあって険しく地形で、人間にたいして厳しい環境だ。



 カイトの家は昔からの言い伝えを受け継ぎ、知識を継承させることを役割とした家系だった。

 だが、つまらない争いで滅んでしまったので知識の継承もカイトで止まったうえに完全に引き継ぐ前だったので曖昧なままだ。



 それに加え、家族を失くして久しいので家族の最後も曖昧になっている。

 しかし、奪った相手は鮮明に覚えている。



「やっぱり、反帝国に立ち上がる国はあっても手を出されるまではやっぱり他人事なんだよ」



「手を出された国は立ち上がるどころじゃないからな」



「北の大陸の国なんてどうにかしろとか言っているけど、自分たちは何もやろうとしないからな」

 船員たちが帝国や他の国の様子について話している。



 船乗りをやっていると、世界情勢で立ち回りが変わる事が多い。

 なので、このように雑談で色々意見を交換するのは大事なのだろう。



 その中で一番注視すべきは帝国であるのはカイトもわかっている事実だ。



「オレとしては赤い死神がほどほどに有名になってくれるのは嬉しい限りだな。

 仕事がやりやすくていいこと尽くしだ。」

 赤蝿はカラカラと笑いながら言った。



「お前の場合仕事じゃなくて犯罪だろ。」



「依頼を受けることもあるぞ。ただ、警戒されることが多いのが難点だ。」

 船員の軽口に対して赤蝿は不満そうに口を尖らせて言った。



「そういえば、お前たちってどこ出身なんだ?」

 船員たちはカウスと赤蝿を見て尋ねた。



 確かに彼らの出自は知らない。

 カウスはともかく赤蝿は孤児だろう。

 それはカイトは何となく察している。



「オレは人の心を渡りあるく旅人さ。いろんな人の心をふるさととしている。」

 赤蝿は気障ったらしく髪をかき上げて言った。

 あまり見えない彼の鼻から上がちらりと見えた。



 影になって目の色はわからなかったが、彼が自信満々な様子がわかる顔立ちだった。

 気障ったらしい口調が良く似合う。

 見えた目の形は流し目が似合う甘い作りだった。細めて三日月の形になっているのがなんとも妖しい雰囲気がある。赤蝿だが。



「うざ!ってお前そんなキャラだったのか?」

 船員は顔を歪めて言ったが、無邪気な赤蝿しか知らないので驚いている。

 もちろん見ているカイトも驚いたが、彼は女性の厚意を受け取るとも言っていたので特に意外ではなかった。



「わたしは出自がややこしいので…あまり言いたくないですね。

 出身地については、諸島群ではないとだけ言いますかね」

 カウスはそう言いながら赤蝿を覗き込んだ。



「カウス。お前は美形だから他人の顔について何をいっても嫌味にしかとられないぞ。」

 船員がカウスの様子を見て呆れたように笑って言った。



 おおかたカウスは赤蝿を褒めるつもりなのだろう。

 船員たちもカウスの人となりがわかってきた。



 カウスは、文句のつけようがないほど整った顔の美青年だ。



 目つきはきつそうに見えるが、形の良い目は長いまつ毛に縁どられ神経質そうな細い眉は形がいい。

 少しツンと尖っているが形のいい鼻は薄い唇とのバランスがいい。

 輪郭は丸みが少なく青年らしい骨太さを感じるが、重苦しさや男くささの少ない絶妙なラインを描いている。



 顔だけ見ると、神経質で性格のきつそうな美青年だが彼はそんなことはないのを船員たちは知っている。



「わたしの顔と赤蝿の顔は系統が違いますから。皆さんだって精悍で男らしい。

 偶然今の美意識に私の顔が当てはまっているだけで、精悍な顔を好む時代になるとわたしなど爪弾きにされます。」

 カウスは困ったように笑いながら言った。

 彼の言葉に船員たちは少しだけ気を良くしたように笑っていた。



 しかし、船員たちの言う通りカウスは美形だ。

 派手で上品な顔立ちでの美形だ。

 そして絶対に貴族以上の地位を持つとわかるのだ。



 容姿が整っているからではなく、貴族的な容姿であるのだ。



 ただ、顔がいいのも困りものだ。

 なにせ覚えられてしまうからだ。



 そう考えると、赤蝿のように顔を隠すのは自然なことだと思える。

 警戒心を抱かせたくない詐欺師であるのだ。

 顔バレは避けたい。

 チラリと見た限り赤蝿も覚えられそうな顔をしている。



「そういえば、自称この船一番のイケメンであるカイト様はどこ出身なんだ?」

 一人の船員が思い出したように尋ねた。



 そういえば、一番のイケメンと言ってしまった気がする。

 しかし、それはカウスが乗る前の話だ。

 今聞くととてもイタイ。



「俺は北の大陸だ。といっても小さい町の田舎者だ。」

 カイトは特に隠す必要も無いので言った。

 それに、言ったことを真実か確認する術は彼らは無い。



「へー。じゃあ田舎の家族のために稼ぎに出ている感じっすか?」

 一人の船員が何気なく言った。

 おそらく彼がそうなのだろう。



「いや、町ごともう無い。よくある話だ。」

 カイトはもう記憶があいまいになった故郷を思い出した。

 あの廃墟も消えたのだろうか?



 懐かしさよりも時間の流れに感慨深さを感じていた。

 ただ、そんなカイトが意外だったようで、船員たちは驚いていた。



「踏み込んだことは聞かないけど、カイト様って意外と冷たいんですね…いえ、家庭の事情は色々ですから」

 カイトに何気なく質問した船員が申し訳なさそうに言った。



 どうやら思った以上に淡々と言っていたらしい。

 永いこと家族の話はしていなかったので、人に話すときの温度差を忘れていた。



「ははは。昔の話だから気にするな。

 それよりもお前たちはどうだ?」

 カイトはさりげなくカウスと赤蝿に目を向けた。



「オレは物心ついたときから孤児だったからなー。家族はいたけどもういないか…な?

 でも、いい人が親代わりになってくれたから、幸せな方だろうな。」

 赤蝿は首を傾げて言った。

 確かに彼からは孤児であった過去が見える空気がある。



「わたしは…問題のある親族ばかりで家族はいい印象がありませんね。」

 カウスは苦い顔をして言った。

 その様子からは貴族などの上流階級特有のお家騒動が見える。



 そこから他の船員の家族の話になり、気が付いたら下世話な女性を口説く話になっていた。

 しかし、それは船員たちなりに気を遣ってくれたのかもしれない。



 つくづくこの船はいい人が多い。









 船員たちは仲良くやっている。

 船の規模が小さいのもあるが、秩序を破らない程度の無邪気さを持つ赤蝿と怪我をしても治せるカウスがいるのも大きい。



 船内の空気が淀まず、怪我をしても深刻にならなくていいという安心感。

 カイトは思った以上にこの船が好きになっていた。



 船員の名前を覚えるのと同時に、彼らをまた雇おうか…と考えるほどにだ。



 一度だけの輸送の関係は惜しむくらい交流している。

 商会の末端でもいいから所属させようと考えている。



 もうすぐ目的地の港に着く。

 今回の目的地は、諸島群から東の大陸に少し移動したところにある列島だ。

 ここも小国がいくつかあるが、もはや帝国の手に落ちたところだ。



 首都の治安は安定してきたが地方は反帝国勢力があり、不安定である。

 なので、帝国の輸送船いがいあまり寄り付かないのだ。



 こんなところに来るのはリスクを考えない一攫千金狙いのものか、ただの馬鹿のどちらかだ。

 何も思惑が無ければ…だが。



『愉快だな。同じ過ちを繰り返すつもりか?』

 暗い意識の中から声がした。



「それが人間だ。」



『そうか。だがそれは外の様子を見てから考えるべきだぞ』

 その言葉にカイトは目を開き周りを見渡した。



『あの白煙の真似…お前なら出来るだろ?』

 挑発するような声がする。







 甲板にはカウスと赤蝿が並んでいた。

 二人ともうっすらと見えてきた目的地を見ているようだ。



「赤蝿って名前なんていうんだ?」



「色々あるからな…名乗る気は無いけど」



「会えなくなる前に、せっかくなら名前を知りたかったから寂しいな」



「人生なんてそんなものだろ。いつ会えなくなるかわからない。」



「赤蝿はそれが素でもあるけど、詐欺師だからか?何か隠しているだろ?」



「そりゃあ隠し事はあるだろ。」

 二人とも落ち着いた口調で話している。



 どうやら船員たちと話すときとは少し違うらしい。

 今の口調を聞くと、カウスは見た目通り貴族的で神経質そうに思える。

 そして赤蝿は思った以上にそっけない。二面性があるのだろう。



「この船すごく楽しいんだ。きっと赤蝿がいるからだろうな」



「当然のことだ。だけど、お前と他の船員たちの存在もあってこそだ。子どもみたいなことを言うんだな。」



「だからさ、赤蝿わたしと来ない?一緒に行こう」

 カウスは急に声色を変えて、真剣な口調になった。



 そして彼は赤蝿の肩を強く掴んだ。



「急にどうした?」



「だって、別れるのが寂しいだ。



 消すのが辛い」

 カウスの声が震えていた。



 カイトはその声色で何か直感した。



 盗み聞きを止めて二人がいる甲板に飛び出した。

 カイトの登場にカウスは驚いた様子を見せた。



 カイトはダウスト村で学んだことがある。

 自信が惑わしを持っているのもあるので刻みこんだ知識だ。

 そして村にいた異種族のこと。



 カイトは手に光の魔石を持った。

 惑わしを解くのは光の魔力だ。



 カイトには光に魔力は無いが、プラミタに伝手がある。

 長耳族と対峙するなら、光の魔力は必須だ。



 彼らは姿を人間に擬態する必要がある。

 そして、その擬態を解くのは光の魔力だ。



 慣れない魔石を強く握り、辺り一帯が光った。



 何もなければいい。

 カイトは光の中に浮き上がる影を見て祈るように思った。



 しかし、その祈りは無意味だった。



 光が収まり浮かび上がる影が輪郭を持ち影でなくなる。



「…」

 赤蝿が驚いた様子で息を呑んでいる。

 カイトも予想をしていたが、ショックだった。



 カウスには横に伸びて尖った耳があった。

 カウスは長耳族だった。





 薄紫の髪の間から見える尖った耳は、間違いなく長耳族のものだった。

「…そんな方法で明かせるのか…お前もしかしてイトとやらか?」

 カウスは何か気付いたようにカイトを見た。



 イトとはカイトがダウスト村で名乗っていた名だ。

 カイトから取っているので偽名という意識はない。



「…じゃあ、アルベールやメンダと接触しているのか」

 彼の口調から、カウスはあの二人の長耳族よりも上の立場のようだ。

 というよりも彼は明らかに一介の工作員やスパイとはわけが違う気がする。



「だが、もう遅い。」

 カウスは薄紫の髪を逆立てて魔力を滾らせている。



 辺りが揺れている。

 海が揺れているのだ。

 それによって船が揺れている。



 カイトはバランスを崩しそうになりながらも周りを見渡した。



 他の船員は無事なのかを確認しないといけない。

 目の前のカウスよりもその確認を…と思ったとき



 船の中から破裂音と木材がはじけるように破壊される音が響いた。

 その音は小さく数回聞こえ、そして大きく船を揺らして辺りに響いた。

 船は傾く。



 カイトは完全に船が破壊されていると理解し、カウスに目を向けた。

 その時にカイトの方に赤蝿が飛んできた。

 彼はこの船の中でもジャンプができるほどバランス感覚がいいらしい。



 そこは感心したが、赤蝿からカウスに視線を移したときに彼は悲しそうな顔をしていた。



「とっても楽しかった…

 あんなクズのために消したくない…」

 彼は心の底から言っている。



 船の中から破壊音とともにかすれるような呻き声も聞こえる。

 だが、人が動く様子が感じられないのだ。



「…ひと息で逝けなかったのか…申し訳ないことをしたな」

 カウスは申し訳ない顔をしている。

 その様子から、彼は間違いない殺意を持って船を破壊したことがわかった。



 しかし、船員たちを好きだったのもわかる。



「死ぬ前に教えてくれないか?カウス。

 お前は何者だ?」



「…そうだな。それも礼儀か…」

 カウスはカイトの言葉に悲しそうに笑った。



「私は長耳族第二部族魔術将軍のカウス・ロ・シスイ。

 こう見えて偽名ではなかったのだよ。」

 カウスは威厳のある口調だが、寂しそうに言った。



 彼の偽名でないというのは、今カイトの隣にいる赤蝿に対して言っているのだろう。

 カイトはカウスが赤蝿の名前を知りたがっているのだろうと分かった。



 他の船員たちへの情を見ると、仲良くしていた赤蝿へはもっと深いはずだ。

 所属する一族や立場の関係で、情を持っても消さなければならない。

 それに関してはカイトはそういうものもあると分かっているので意外ではない。



「一方的だな。いかにも長耳族らしい。」

 カウスの視線に対して、赤蝿は冷ややかに言った。

 普段は思うことが少ないが、彼の小さい口は冷ややかな口調が意外に似合う。

 話し方にも慣れがある。やはり、詐欺師としていろんな顔を持っているのだろう。



「名乗るわけ無いだろ

 バーカ」

 赤蝿は先ほどの口調から打って変わって、いつもの無邪気な口調で言って舌を出した。

 まるで子どもの挑発だ。



 ふわりと風が吹いて、赤蝿の顔が見えた。

 彼が髪をかき上げたときに見えた通り、甘い柔らかな形の目だった。

 優し気な形の眉毛と大きな半月の形の目。瞳の色は意外にもカウスと似たような薄茶色だった。

 もしかして、カウスが自身の瞳の色を気に入っていると言っていたから目を見せないようにしていたのでは?と思ってしまった。



 ただ、彼の薄茶色の瞳はどこまでも冷たく達観したものがある。



 カウスは毒気を抜かれた顔をしている。



 だが、そんなやり取りをしていても船は着実に揺れて沈んでいく。

 グラリと揺れ、水が迫る音が聞こえる。



 カイトは自分の足元で聞こえた破裂音に反射的に隣の赤蝿を掴み動き出した。



 幸い陸地が見えているので、相当頑張ればどうにかなるかもしれない。



 というよりもカイトはこの前も帝国の黒い死神のせいで船が沈んでいる。

 つくづく運が無い。



 視界が歪む前に見たカウスの顔は、茫然としていた。

 その様子を見れたのは気分が良かった。



 船が沈む前に海に飛び込み離れる必要がある。

 沈むことによって生じる水流が人間が逃げられるものではないからだ。

 それは船が大きいほど大きい。



 カイトは海に落ちたと察知した途端体を風が包んだ。

 周りの視界は目まぐるしく暗い。





 暗い意識の中から声がする。

『ほら言っただろ?同じ過ちを繰り返すって

 ダウスト村で何があったのかも学習していなかったのか?』

 とても愉快そうだ。



『何百年生きてもお前は変わらないな。カイト』

 嘲るように笑う声がする。



 ____________________

 読んでくださってありがとうございます。

 カイト視点の連投は一旦ここで終わって、次話から主人公たちサイドに入ります。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

この世界で唯一『スキル合成』の能力を持っていた件

なかの
ファンタジー
異世界に転生した僕。 そこで与えられたのは、この世界ただ一人だけが持つ、ユニークスキル『スキル合成 - シンセサイズ』だった。 このユニークスキルを武器にこの世界を無双していく。 【web累計100万PV突破!】 著/イラスト なかの

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

竜王の花嫁は番じゃない。

豆狸
恋愛
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」 シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。 ──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

処理中です...