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二章 ~広がり始める世界~
異郷の歴史
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広大な大陸は、二つの地に分けられる。
神の恵みがもたらす豊饒な大地が広がり、神聖帝国が統べる大陸南部。
邪悪な欲望によって不毛の大地と化した、魔物達が跋扈する大陸北部。
この二つの大地を隔てるのが、通称〝大地の壁〟と称される、大陸中央に鎮座する山岳地帯である。神の生み出した結界とも、古の大戦の爪痕とも言われ、その断崖絶壁は天を突かんばかり。その岩盤は、例え龍や魔王と言えども貫くことは不可能な程、厚く頑強である。
双方を繋ぐ唯一の道は、中央に刻まれた切れ目──〝死の口〟と呼ばれる深く切り立った渓谷だ。故に、〝道〟と言っても起伏の激しい荒れた岩場が続いており、通り抜けるだけでも膨大な労力を必要とする。
だが──それは紛れもない〝道〟。
北を荒らし尽くした魔族達は、恐れも疲れも知らず、過酷な道を通って侵攻してくるのだった。常には単独あるいは少数で、時には大群で以て。
尽きない欲望の赴くままに。
故に──魔物は敵。
故に──双方の間は、すなわち憎悪のみ。
故に──滅ぼすか、滅ぼされるかのみ。
それが──神聖帝国の歴史だった。
言い回しこそ多少の違いはあれど、どの記録やどんな書物を開いても、要約すればこうなる。
陽出は、その真逆だった。
非力な人類は、知でもって。
無知な魔族は、力でもって。
手を取り合い、補い合い、共に歩み──そして築かれたのが、陽出という国だった。
無論、決して平坦な道程ではない。建国から千年余りという長い時の中で、歴史に残るような大乱だけでも幾度となく起こり、名もない小競り合いはそれこそ数知れず。
理念、思想、価値観、生活環境、食性、体の構造──人類と魔族の違いを全て挙げようとしたら、時間がいくらあっても足りない。ましてや、一口に〝魔族〟といっても、その中で無数の種族が存在する。同じ人類でも、法力を持つ者と、法力を持たない者がいるように。
魔族と人類の諍いはもとより、思想の違いから魔族同士、人類同士の衝突も、少なくなかった。
ある時は争い、ある時は理解を深め、ある者は離れ、ある者は手を取り合い──それがようやく平定し、今の状態に落ち着いたのが、約百五十年前。その後は、平穏平和を以て繁栄を築いてきた。
だが、内憂は収められても、外患はそうはいかない。
例えば、大陸から海を超えてやってくる、敵対的な魔族達。
そして、
「‥‥‥神聖帝国からの侵攻?」
過去に幾度となく行われた、神聖帝国と陽出との戦争──終結やそこに至るまでの過程は、様々ある。だが、その戦端を開いてきたのは、全て陽出の方であった。
すなわち、侵略者は陽出であり、神聖帝国ではない──それが、アレクシアの知る歴史であった。
混沌の東地が攻め入り、神聖帝国がそれを撃退した──大人たちに教えられ、今までそう思っていた。それが当たり前だと思うあまり、疑うどころか気にも留めていなかった。
そして今は──アレクシアの中で燻っていた疑問が、疑念に変わっていた。
真逆の事実を前にして、アレクシアの興味は一気にそちらに向いた。突き動かされるように、歴史関係の書棚へと向かうが、
「う‥‥‥」
手に取った本を開いた瞬間、呻いた。意味どころか読み方すら知らない単語に、見ているだけで目が痛くなりそうな細かい文字の羅列ばかり。
考えてみれば、鏡華達の授業で使っていた本は、挿絵が多く字も大きな代物だった。二人は教科書と言っていたが、対象は小さな子供だろう。
つまり、陽出における自分の学力は、小さな子供並みだ。
(いや、分かってはいたけどね‥‥‥)
赤ん坊からやり直すつもりで──実際、蒼真にも言われていたのだから。
しかし、改めて事実を突きつけられると、気持ちが大きく落ち込んだ。勢い込んでいたから余計に。例えるなら、ごちそうを前にして、しかし食器に使い方が分からためにお預けを食らったような気分に近いかもしれない。
とはいえ、事実は事実。おいおい覚えていくしかないだろう。こればかりは、努力で何とかするしかない。そして、努力で何とかできる事だ。
「あ」
本を元に戻したところで、ふと壁にかけられた時計が目に入った。少しのつもりだったが、〝少し〟の時間を大きく超えていた。
落胆して萎えた気持ちが、別の意味で張り詰め、弾かれたようにアレクシアは図書館を飛びだした。
好奇心を満たせないことよりも、鏡華のお叱りの方が、よっぽど怖いのだった。
*****
陽出には、たくさんの品を一ヵ所に集めた大型雑貨店や、商店街そのものを一つの建物に入れた複合施設がいくつもある。
なので、ただそこに行って言われた物をただ買って来ればいい──などという甘い支持を、鏡華が出すはずはない。
一見同じ商品でも、店によって価格に差があり、甚だしいと桁が違うことも珍しくはなかった。
与えられた予算はギリギリ。手あたり次第にやっていては、全て目当ての品を買いきる前に底を着く。つまり、品物ごとにより安く出している店を探さなければならない。
だからアレクシアは、急がなければいけなかった。場合によっては何度も往復しなければならないため、乗り物を使っていても意外に体力勝負。ましてや、買ったモノで重量もかさむのだ。あの浮揚機が使えればいいのだが、自分で乗って動かすには、資格だか免許だかが必要なのだとか。
最後の店を出たところで、アレクシアは入り用品を書いた紙と背嚢に放り込んだ現物を見比べ、買い忘れがない事を確認して、安心と疲れた溜息を、深々と吐きだした。
体積と重量が大きく増した背嚢を再び背負い、自転車に跨る。その時には、日はかなり落ちていた。急いでも、道なりに走っては間に合いそうにない。
なので──アレクシアは、商店街を抜けてしばらく進んだところで、その公園に設けられている林道に入った。木に囲まれていることもあってか、すっかり闇に覆われているが、設置された街灯のおかげで、進む分には問題ない。
裸同然で飛ばされて二週間──あちこちに連れ回され、あちこち使い走りにされたおかげで、このあたりの地理はすっかり頭に入っていた。
「‥‥‥ふ」
思わず笑みが漏れた。
神聖帝国にいた当時は、学院と自宅を真っ直ぐに行き来する道しか知らなかったのに。どこに何があって、誰が住んでいるかなど、ろくに知りもしなかった。〝近所〟や〝隣人〟という言葉で連想するのは、陽出の人々と魔族達ばかり。故郷のはずの神聖帝国よりも、異郷の陽出の方が、アレクシアには馴染みが深くなっていた。
「っ!」
だから──その異変は、すぐに認識した。
(法力結界っ?)
法術による疑似的な隔絶化──神聖帝国では珍しくはなく、しかし陽出ではあり得ない術。だが、それ以上にアレクシアを驚かせたのは、
(この法力‥‥‥)
それは、最も思い出したくない、最も会いたくなかった法力の気配だった。だからこそ、間違えようがなかった。
皮肉なことに。
『この程度の仕掛けに、こうも簡単に引っかかるとはな』
二週間ぶりの神聖帝国語──だが、その声を耳にしただけで、アレクシアは息が詰まりかけた。
神の恵みがもたらす豊饒な大地が広がり、神聖帝国が統べる大陸南部。
邪悪な欲望によって不毛の大地と化した、魔物達が跋扈する大陸北部。
この二つの大地を隔てるのが、通称〝大地の壁〟と称される、大陸中央に鎮座する山岳地帯である。神の生み出した結界とも、古の大戦の爪痕とも言われ、その断崖絶壁は天を突かんばかり。その岩盤は、例え龍や魔王と言えども貫くことは不可能な程、厚く頑強である。
双方を繋ぐ唯一の道は、中央に刻まれた切れ目──〝死の口〟と呼ばれる深く切り立った渓谷だ。故に、〝道〟と言っても起伏の激しい荒れた岩場が続いており、通り抜けるだけでも膨大な労力を必要とする。
だが──それは紛れもない〝道〟。
北を荒らし尽くした魔族達は、恐れも疲れも知らず、過酷な道を通って侵攻してくるのだった。常には単独あるいは少数で、時には大群で以て。
尽きない欲望の赴くままに。
故に──魔物は敵。
故に──双方の間は、すなわち憎悪のみ。
故に──滅ぼすか、滅ぼされるかのみ。
それが──神聖帝国の歴史だった。
言い回しこそ多少の違いはあれど、どの記録やどんな書物を開いても、要約すればこうなる。
陽出は、その真逆だった。
非力な人類は、知でもって。
無知な魔族は、力でもって。
手を取り合い、補い合い、共に歩み──そして築かれたのが、陽出という国だった。
無論、決して平坦な道程ではない。建国から千年余りという長い時の中で、歴史に残るような大乱だけでも幾度となく起こり、名もない小競り合いはそれこそ数知れず。
理念、思想、価値観、生活環境、食性、体の構造──人類と魔族の違いを全て挙げようとしたら、時間がいくらあっても足りない。ましてや、一口に〝魔族〟といっても、その中で無数の種族が存在する。同じ人類でも、法力を持つ者と、法力を持たない者がいるように。
魔族と人類の諍いはもとより、思想の違いから魔族同士、人類同士の衝突も、少なくなかった。
ある時は争い、ある時は理解を深め、ある者は離れ、ある者は手を取り合い──それがようやく平定し、今の状態に落ち着いたのが、約百五十年前。その後は、平穏平和を以て繁栄を築いてきた。
だが、内憂は収められても、外患はそうはいかない。
例えば、大陸から海を超えてやってくる、敵対的な魔族達。
そして、
「‥‥‥神聖帝国からの侵攻?」
過去に幾度となく行われた、神聖帝国と陽出との戦争──終結やそこに至るまでの過程は、様々ある。だが、その戦端を開いてきたのは、全て陽出の方であった。
すなわち、侵略者は陽出であり、神聖帝国ではない──それが、アレクシアの知る歴史であった。
混沌の東地が攻め入り、神聖帝国がそれを撃退した──大人たちに教えられ、今までそう思っていた。それが当たり前だと思うあまり、疑うどころか気にも留めていなかった。
そして今は──アレクシアの中で燻っていた疑問が、疑念に変わっていた。
真逆の事実を前にして、アレクシアの興味は一気にそちらに向いた。突き動かされるように、歴史関係の書棚へと向かうが、
「う‥‥‥」
手に取った本を開いた瞬間、呻いた。意味どころか読み方すら知らない単語に、見ているだけで目が痛くなりそうな細かい文字の羅列ばかり。
考えてみれば、鏡華達の授業で使っていた本は、挿絵が多く字も大きな代物だった。二人は教科書と言っていたが、対象は小さな子供だろう。
つまり、陽出における自分の学力は、小さな子供並みだ。
(いや、分かってはいたけどね‥‥‥)
赤ん坊からやり直すつもりで──実際、蒼真にも言われていたのだから。
しかし、改めて事実を突きつけられると、気持ちが大きく落ち込んだ。勢い込んでいたから余計に。例えるなら、ごちそうを前にして、しかし食器に使い方が分からためにお預けを食らったような気分に近いかもしれない。
とはいえ、事実は事実。おいおい覚えていくしかないだろう。こればかりは、努力で何とかするしかない。そして、努力で何とかできる事だ。
「あ」
本を元に戻したところで、ふと壁にかけられた時計が目に入った。少しのつもりだったが、〝少し〟の時間を大きく超えていた。
落胆して萎えた気持ちが、別の意味で張り詰め、弾かれたようにアレクシアは図書館を飛びだした。
好奇心を満たせないことよりも、鏡華のお叱りの方が、よっぽど怖いのだった。
*****
陽出には、たくさんの品を一ヵ所に集めた大型雑貨店や、商店街そのものを一つの建物に入れた複合施設がいくつもある。
なので、ただそこに行って言われた物をただ買って来ればいい──などという甘い支持を、鏡華が出すはずはない。
一見同じ商品でも、店によって価格に差があり、甚だしいと桁が違うことも珍しくはなかった。
与えられた予算はギリギリ。手あたり次第にやっていては、全て目当ての品を買いきる前に底を着く。つまり、品物ごとにより安く出している店を探さなければならない。
だからアレクシアは、急がなければいけなかった。場合によっては何度も往復しなければならないため、乗り物を使っていても意外に体力勝負。ましてや、買ったモノで重量もかさむのだ。あの浮揚機が使えればいいのだが、自分で乗って動かすには、資格だか免許だかが必要なのだとか。
最後の店を出たところで、アレクシアは入り用品を書いた紙と背嚢に放り込んだ現物を見比べ、買い忘れがない事を確認して、安心と疲れた溜息を、深々と吐きだした。
体積と重量が大きく増した背嚢を再び背負い、自転車に跨る。その時には、日はかなり落ちていた。急いでも、道なりに走っては間に合いそうにない。
なので──アレクシアは、商店街を抜けてしばらく進んだところで、その公園に設けられている林道に入った。木に囲まれていることもあってか、すっかり闇に覆われているが、設置された街灯のおかげで、進む分には問題ない。
裸同然で飛ばされて二週間──あちこちに連れ回され、あちこち使い走りにされたおかげで、このあたりの地理はすっかり頭に入っていた。
「‥‥‥ふ」
思わず笑みが漏れた。
神聖帝国にいた当時は、学院と自宅を真っ直ぐに行き来する道しか知らなかったのに。どこに何があって、誰が住んでいるかなど、ろくに知りもしなかった。〝近所〟や〝隣人〟という言葉で連想するのは、陽出の人々と魔族達ばかり。故郷のはずの神聖帝国よりも、異郷の陽出の方が、アレクシアには馴染みが深くなっていた。
「っ!」
だから──その異変は、すぐに認識した。
(法力結界っ?)
法術による疑似的な隔絶化──神聖帝国では珍しくはなく、しかし陽出ではあり得ない術。だが、それ以上にアレクシアを驚かせたのは、
(この法力‥‥‥)
それは、最も思い出したくない、最も会いたくなかった法力の気配だった。だからこそ、間違えようがなかった。
皮肉なことに。
『この程度の仕掛けに、こうも簡単に引っかかるとはな』
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