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19 アロエ:苦痛
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レギーナは、荒らされたチューリップ畑を見つめていた。
ガリーナがレギーナの隣に立つと、花畑を見る。
チューリップの首は折れてしまい、花びらは砂に汚れて散っていた。
「チューリップ…折れちゃったね…」
するとレギーナは言った。
「このチューリップ、私に似てると思う?」
ガリーナは驚いた顔をすると、ガリーナはしょんぼりして言う。
「ごめん…」
レギーナは黙って、折れて汚れたチューリップを眺めていた。
「泣くな、お前は馬鹿みたいに笑ってろ。」
レギーナがそう言うと、ガリーナは顔を上げてレギーナを見つめた。
パーヴェルがガリーナの隣に来ると、頭を抱えて言う。
「ホントホント。大損害というか…この村の未来が暗い…」
「レギーナ、黄色い花が好きなんだよ。私は凄く残念。」
ガリーナが言うと、パーヴェルは花畑を見つめながら言った。
「ふーん」
すると、レギーナはパーヴェルにくっついて、無愛想な顔のまま言う。
「黄色いチューリップも好きだけど、パーヴェルの事はもっと好きだから。
だから、別にいい。チューリップがダメになっても、パーヴェルが無事なら。」
しかしパーヴェルは思っていた。
(よくなーい!だって俺の金にならねえからア!)
「ありがと。って、ワレリー兄様は?」
パーヴェルはキョロキョロとすると、次に運転手に聞いた。
「てかエゴールは?」
「知らん…」
運転手は、ニコライに噛み付かれたり殴られたりで疲れきっていた。
するとガリーナは顔色を悪くして言う。
「まさか、ワレリーさんが誘拐されちゃったとか…!?」
「まさかー!兄様がそんなヘマするわけ!どこお?ワレリー兄様~!」
ニコライは運転手に飽きると、次に森に向かって走り出した。
「ぱーんー!」
「パン?またアイツは…」
パーヴェルは呆れていると、ガリーナはニコライの声に反応。
「ニコライ、エゴールの事をパンって呼んでるのよ!きっとこの先に逃げたんだわ!」
「おお!?じゃあ行くか!」
パーヴェルは運転手を引きずって走り出すと、ガリーナ達も後ろを追うように走り出した。
ニコライは森を少し走った所で、エゴールとワレリーを発見する。
エゴールは片手をダガーで刺され、木に固定されていた。
エゴールの衰弱しかけの表情、ワレリーはふとニコライに気づく。
「おや、見てはいけませんよニコライ。」
足から、手から血を流すエゴールを見ているニコライ。
ニコライは立ち止まってから言った。
「うるさい!ニコライ!」
ワレリーは苦笑してしまうと、そこにパーヴェル達も走ってきた。
「兄様これは…!」
パーヴェルは顔を引き攣り、ガリーナは驚愕して震える。
ちなみにレギーナは少し驚いた様子ではあったが、平然と見つめていた。
エゴールは三人に気づくと助けを求める。
「助けてくれ!ワレリーは俺を殺す気なんだッ!」
「ワレリーさんやめて…!」
ガリーナは涙を溜めて言うと、ワレリーは難しい顔を見せた。
「あなたが今泣くと嫌な予感しかしませんが…」
エゴールはガリーナの言葉を聞くと続ける。
「俺はただ逃げてただけなんだ!でもコイツ、足にナイフ投げてきて…更に手を刺してきて…!
もう何もしないからさ…!許してくれよ…!
レギーナやパーヴェルからも何か言ってくれよ!」
ガリーナはエゴールの必死な表情に同情しているのか涙を流し始めていた。
しかしここで、パーヴェルは腑に落ちないのか言う。
「俺、エゴールの事嫌いだわ。」
「は…?」
エゴールが呟くと、パーヴェルは言った。
「なに、『助けてくれ』って。
お前、散々自分の妹をあんなにしておいて、自分の時は助けてって…おかしい。
お前みたいな狡猾な人間、俺は嫌いだ。
…それに、兄様は簡単に人の命を奪うお方じゃない!」
「そ…そんな事言うなよ…!なぁレギーナ!」
ガリーナはパーヴェルの話の意味がわからず呆然。
するとレギーナは俯いて拳を強く握り、涙を流して言った。
「お前なんて…お前なんて…死ねばいいッ!!
消えろ!消えろォっ!私の前からいなくなれェッ!!」
歯を食いしばり、声を裏返して怒り叫ぶレギーナ。
そんなレギーナを見て、ワレリーはエゴールに言った。
「ですって。」
エゴールは悔しそうな表情を浮かべると、木に刺さっていた手に力を込める。
そして木に刺さるダガーごと手を引き抜くと、そのまま走り去った。
「エゴール!」
ワレリーはエゴールを追うが、エゴールは死力を振り絞って逃げている為か足が速い。
パーヴェルは男を引っぱりながら、ガリーナはニコライを抱いて追う。
レギーナは泣いていた為か、その場に留まっていた。
前がロクに見えない、暗い森の道。
エゴールは一同が追いかけてくるのを見て、笑っていた。
(足の速い俺がアイツ等に負けるわけねぇ…!
絶対に捕まらねぇ!止められるワケねぇ!)
そしてエゴールの走る先に、明かりが見える。
(森の外だ…!近くの住人に助けを求めれば勝ち…!
自由 だ!)
するとワレリーは何かを悟ったのか、急に足を遅くした。
「何してるんですか兄様!この先は…!」
パーヴェルはそう言うと、ワレリーはみんなに足を止めるよう手で行く手を阻む。
一同は足を止めてエゴールの走っているのを見ていた。
エゴールは歓喜しながら森の外に飛び出すと、すぐそこは深い谷。
足が地面から離れるのを感じると、エゴールはゆっくり足元を見た。
下を見下ろせば、大きな岩が並ぶ深い谷底。
この時、既にエゴールは落下し始めていた。
「ウワアアッ!!」
エゴールの甲高い声が谷に響くと、エゴールの姿は見えなくなった。
それを見ていたトラックの運転手は唖然として呟く。
「エゴール…?」
ガリーナやパーヴェルも呆然としていると、ワレリーは歩いてその先を確認する。
高さがある上に角ばった大岩が多く、落ちたらひとたまりないだろう。
谷底にはエゴールの血痕らしきものがあり、エゴールの声はもう聞こえなかった。
ガリーナはそれを見てしまうと泣き崩れた。
「エゴール…!なんで…!なんでワレリーさん、見殺しに…!」
パーヴェルは底を見ると顔を引き攣り、モヤモヤするのか喉を掻いていた。
後からやってきたレギーナは状況を察する。
レギーナはむしろ安心しており、無表情で「フン」と鼻で笑う。
ワレリーはガリーナに言った。
「言ったところで彼は止まらなかったでしょう。
慈悲のない彼に、慈悲など無用です。諦めなさい、ガリーナ。」
「そんな…!」
ガリーナはそれでも泣き止まずにいると、ワレリーは他の二人に言った。
「さ、ガリーナの不祝儀が起こる前に帰りましょう。」
「え、むしろエゴールが死ぬ事自体が不祝儀なんじゃ…!」
パーヴェルがそう言うと、ガリーナは傷ついたのか嗚咽を上げる。
しかしワレリーは首を横に振った。
「私にとって本当の不祝儀は、ガリーナやレギーナ、そしてニコライが彼に売り出される事ですよ。」
ワレリーはそう言ってガリーナに肩を貸すと、歩いて村を目指す。
パーヴェルはけろっと表情を変えると、上の空を見つめながら言った。
「それもそうです。にしてもワレリー兄様、よくもまあナイフ刺すだなんてやりましたね。」
ワレリーはそれを聞いて眉を潜めて足を止めると、レギーナを救えなかった過去が頭に過る。
それからワレリーは歩き出して言った。
「あの人は、私の村を侵す罪人です。
私は…村の為ならば例え人殺しだろうとしてやるつもりです。
それだけですよ。」
それは、ワレリーの決意だった。
パーヴェルは苦笑。
ニコライは小走りしてガリーナに追いつき、ガリーナの顔を覗いて呟いた。
「マーマ。」
しかしガリーナの反応がないので、ニコライはガリーナの真似をして同じく俯いて歩くのだった。
ガリーナがレギーナの隣に立つと、花畑を見る。
チューリップの首は折れてしまい、花びらは砂に汚れて散っていた。
「チューリップ…折れちゃったね…」
するとレギーナは言った。
「このチューリップ、私に似てると思う?」
ガリーナは驚いた顔をすると、ガリーナはしょんぼりして言う。
「ごめん…」
レギーナは黙って、折れて汚れたチューリップを眺めていた。
「泣くな、お前は馬鹿みたいに笑ってろ。」
レギーナがそう言うと、ガリーナは顔を上げてレギーナを見つめた。
パーヴェルがガリーナの隣に来ると、頭を抱えて言う。
「ホントホント。大損害というか…この村の未来が暗い…」
「レギーナ、黄色い花が好きなんだよ。私は凄く残念。」
ガリーナが言うと、パーヴェルは花畑を見つめながら言った。
「ふーん」
すると、レギーナはパーヴェルにくっついて、無愛想な顔のまま言う。
「黄色いチューリップも好きだけど、パーヴェルの事はもっと好きだから。
だから、別にいい。チューリップがダメになっても、パーヴェルが無事なら。」
しかしパーヴェルは思っていた。
(よくなーい!だって俺の金にならねえからア!)
「ありがと。って、ワレリー兄様は?」
パーヴェルはキョロキョロとすると、次に運転手に聞いた。
「てかエゴールは?」
「知らん…」
運転手は、ニコライに噛み付かれたり殴られたりで疲れきっていた。
するとガリーナは顔色を悪くして言う。
「まさか、ワレリーさんが誘拐されちゃったとか…!?」
「まさかー!兄様がそんなヘマするわけ!どこお?ワレリー兄様~!」
ニコライは運転手に飽きると、次に森に向かって走り出した。
「ぱーんー!」
「パン?またアイツは…」
パーヴェルは呆れていると、ガリーナはニコライの声に反応。
「ニコライ、エゴールの事をパンって呼んでるのよ!きっとこの先に逃げたんだわ!」
「おお!?じゃあ行くか!」
パーヴェルは運転手を引きずって走り出すと、ガリーナ達も後ろを追うように走り出した。
ニコライは森を少し走った所で、エゴールとワレリーを発見する。
エゴールは片手をダガーで刺され、木に固定されていた。
エゴールの衰弱しかけの表情、ワレリーはふとニコライに気づく。
「おや、見てはいけませんよニコライ。」
足から、手から血を流すエゴールを見ているニコライ。
ニコライは立ち止まってから言った。
「うるさい!ニコライ!」
ワレリーは苦笑してしまうと、そこにパーヴェル達も走ってきた。
「兄様これは…!」
パーヴェルは顔を引き攣り、ガリーナは驚愕して震える。
ちなみにレギーナは少し驚いた様子ではあったが、平然と見つめていた。
エゴールは三人に気づくと助けを求める。
「助けてくれ!ワレリーは俺を殺す気なんだッ!」
「ワレリーさんやめて…!」
ガリーナは涙を溜めて言うと、ワレリーは難しい顔を見せた。
「あなたが今泣くと嫌な予感しかしませんが…」
エゴールはガリーナの言葉を聞くと続ける。
「俺はただ逃げてただけなんだ!でもコイツ、足にナイフ投げてきて…更に手を刺してきて…!
もう何もしないからさ…!許してくれよ…!
レギーナやパーヴェルからも何か言ってくれよ!」
ガリーナはエゴールの必死な表情に同情しているのか涙を流し始めていた。
しかしここで、パーヴェルは腑に落ちないのか言う。
「俺、エゴールの事嫌いだわ。」
「は…?」
エゴールが呟くと、パーヴェルは言った。
「なに、『助けてくれ』って。
お前、散々自分の妹をあんなにしておいて、自分の時は助けてって…おかしい。
お前みたいな狡猾な人間、俺は嫌いだ。
…それに、兄様は簡単に人の命を奪うお方じゃない!」
「そ…そんな事言うなよ…!なぁレギーナ!」
ガリーナはパーヴェルの話の意味がわからず呆然。
するとレギーナは俯いて拳を強く握り、涙を流して言った。
「お前なんて…お前なんて…死ねばいいッ!!
消えろ!消えろォっ!私の前からいなくなれェッ!!」
歯を食いしばり、声を裏返して怒り叫ぶレギーナ。
そんなレギーナを見て、ワレリーはエゴールに言った。
「ですって。」
エゴールは悔しそうな表情を浮かべると、木に刺さっていた手に力を込める。
そして木に刺さるダガーごと手を引き抜くと、そのまま走り去った。
「エゴール!」
ワレリーはエゴールを追うが、エゴールは死力を振り絞って逃げている為か足が速い。
パーヴェルは男を引っぱりながら、ガリーナはニコライを抱いて追う。
レギーナは泣いていた為か、その場に留まっていた。
前がロクに見えない、暗い森の道。
エゴールは一同が追いかけてくるのを見て、笑っていた。
(足の速い俺がアイツ等に負けるわけねぇ…!
絶対に捕まらねぇ!止められるワケねぇ!)
そしてエゴールの走る先に、明かりが見える。
(森の外だ…!近くの住人に助けを求めれば勝ち…!
自由 だ!)
するとワレリーは何かを悟ったのか、急に足を遅くした。
「何してるんですか兄様!この先は…!」
パーヴェルはそう言うと、ワレリーはみんなに足を止めるよう手で行く手を阻む。
一同は足を止めてエゴールの走っているのを見ていた。
エゴールは歓喜しながら森の外に飛び出すと、すぐそこは深い谷。
足が地面から離れるのを感じると、エゴールはゆっくり足元を見た。
下を見下ろせば、大きな岩が並ぶ深い谷底。
この時、既にエゴールは落下し始めていた。
「ウワアアッ!!」
エゴールの甲高い声が谷に響くと、エゴールの姿は見えなくなった。
それを見ていたトラックの運転手は唖然として呟く。
「エゴール…?」
ガリーナやパーヴェルも呆然としていると、ワレリーは歩いてその先を確認する。
高さがある上に角ばった大岩が多く、落ちたらひとたまりないだろう。
谷底にはエゴールの血痕らしきものがあり、エゴールの声はもう聞こえなかった。
ガリーナはそれを見てしまうと泣き崩れた。
「エゴール…!なんで…!なんでワレリーさん、見殺しに…!」
パーヴェルは底を見ると顔を引き攣り、モヤモヤするのか喉を掻いていた。
後からやってきたレギーナは状況を察する。
レギーナはむしろ安心しており、無表情で「フン」と鼻で笑う。
ワレリーはガリーナに言った。
「言ったところで彼は止まらなかったでしょう。
慈悲のない彼に、慈悲など無用です。諦めなさい、ガリーナ。」
「そんな…!」
ガリーナはそれでも泣き止まずにいると、ワレリーは他の二人に言った。
「さ、ガリーナの不祝儀が起こる前に帰りましょう。」
「え、むしろエゴールが死ぬ事自体が不祝儀なんじゃ…!」
パーヴェルがそう言うと、ガリーナは傷ついたのか嗚咽を上げる。
しかしワレリーは首を横に振った。
「私にとって本当の不祝儀は、ガリーナやレギーナ、そしてニコライが彼に売り出される事ですよ。」
ワレリーはそう言ってガリーナに肩を貸すと、歩いて村を目指す。
パーヴェルはけろっと表情を変えると、上の空を見つめながら言った。
「それもそうです。にしてもワレリー兄様、よくもまあナイフ刺すだなんてやりましたね。」
ワレリーはそれを聞いて眉を潜めて足を止めると、レギーナを救えなかった過去が頭に過る。
それからワレリーは歩き出して言った。
「あの人は、私の村を侵す罪人です。
私は…村の為ならば例え人殺しだろうとしてやるつもりです。
それだけですよ。」
それは、ワレリーの決意だった。
パーヴェルは苦笑。
ニコライは小走りしてガリーナに追いつき、ガリーナの顔を覗いて呟いた。
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