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第2章 正体―アイデンティティ―
017 恋して乙女は花となる、上郷秋菜 後半
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砂田と秋菜は、二人の服を選んだりで熱心になっている。
そんな二人の熱意にサチは追いつかず、ハジメは怖く感じていた。
守は試着室にて、洋服の試着をしていた。
途中でサチ達が気になって帰ってくると、守はハジメを見る。
ハジメは守を見ると、少し頬をピンクにした。
(わ、この子凄く可愛い…)
ハジメは守を見てそう思っていると、守は頬を膨らませて無愛想な顔を見せる。
「まー可愛いすぎ!ふざけないで!ボクより可愛いだなんて許せないー!」
守の嫉妬に、ハジメは目を丸くした。
「こんな…!こんな天使みたいな子がいるなら!ボクは小悪魔ファッションにしてやる!ガオーワンワンにゃにゃー!」
若干ぶりっ子している守。
守は両手で威嚇をするので、ハジメは眉を困らせて呟く。
「で、でも、君はとっても可愛いよ。」
「うるさいさいさいさいのくにぃ!僕以外に可愛いコなんて要らないんだー!」
守はそう言って、再び試着室へと潜り込んでしまった。
ハジメはなんだったのかと目を丸くしたまま、サチは呆れて溜息をついた。
すると、秋菜と砂田の会話が聞こえる。
「サチさんはボーイッシュな髪型をしているから格好良く決めたいところだけど、男性とデートすると考えたらもっと質素な感じがいいかしら…」
秋菜が言うと、砂田は頷きながらも言った。
「そうね。これとかどうかしら。あ、ハジメちゃんはこれ似合うんじゃない?可愛くて小柄だもん!」
「こ、小柄…。これでも十九です。」
ハジメが咳払いをしてから言うと、サチは視線を天井に向けて思う。
(同い年だった…)
「サチちゃんも十九よね。秋菜ちゃんは二十だっけ。」
「ええ。花さんはおいくつですの?」
「二十一。あー最年長。辛いわー」
「一つしか違わないですわ…」
慌てて砂田のフォローをする秋菜だが、砂田は不貞腐れた顔で言う。
「えーでも一つ違うだけでだいぶ心持ち変わるよ~」
暫くして、買い物を終えた四人はレストランで食事をしていた。
守以外はお茶を嗜んでいるといった感じだが、守だけはパフェを食べて幸せそうにしている。
頬を手に当て、足をバタバタさせて喜ぶ守。
ちなみに守のファッションは小悪魔風に変わっていた。
「あー結構買ったわねー」
と砂田。
「これでハジメももうちょっと女らしくなるかしら。」
秋菜はそう言ってハジメを見ると、ハジメは「なれるよ…」と小さく言った。
サチは自分の黒い髪、赤い目はカラーコンタクトでどうにかしているのを思い出す。
(そう言えばこの人達、あたしが数男さんの力を受けてるなんて知らないのよね。)
「にしてもこんなにお洋服買って、ハジメちゃんは好きな人でもできたのかな?」
砂田が聞くと、ハジメは一瞬だけ挙動がおかしくなる。
それを見て砂田がニヤニヤした。
「みんな好きな人いるー?」
砂田はそう聞いたので、三人は勿論反応してしまった。
ちなみに守はパフェに夢中。
「あらいるんだー青春ねー」
砂田はニコニコする。
「花さんはいないんですか?」
「いるよ。」
サチの質問に砂田が答えると、秋菜は興味津津。
「どんな方ですの?」
「女子力高くてー、皆の人気者でー、非常にお人好し。
口癖は『カワイイ ね!』なんて、明るいけどチャラくはないのよね。
本当に無邪気でいい子なの。素直に気持ちも言ってくれるから。あ、一つ年上だけどね。」
それを聞いた秋菜は、うっとりした表情で言った。
「素敵…、きっと一途な方ね。」
「そうなの!」
砂田は喜んだ。
しかしハジメは勘づく。
「え、でもそれって両思いって事なんじゃ…」
「そうだよ。」
サチとハジメは驚いていると、砂田は夢を見るように語った。
「そう、近いうちに結婚する約束をしているの…。星満天の夜空の中、砂の上で寝転んで彼とお喋りしてたの。
そしたら彼が、『今度帰ったら、式を挙げて結婚しよう!きっと素敵な未来が築ける。』なんて言われちゃったから即OKしちゃったのよお!」
すると秋菜が伏せる。
「私もそんな台詞言って欲しい…。私の好きな人…奥手だから…」
(えー…三笠さんが、意外。)
サチが思っていると、ある事に気づき砂田に質問する。
「砂の上って、浜辺ですかね?」
すると砂田は慌てた。
「そ、そうよ!ふふ、彼ったら可愛いんだから!
そうね、秋菜ちゃんの好きな人ってどんな人?」
秋菜は少し恥ずかしそうにして話す。
「落ち着いていて穏やかで、一見周りにモテそうなんだけどかなりの変わり者で。
木刀やら日本刀に並ならぬ興味を持っていて、好きな理由は『美しいトゲがあるから』なんて言っていて。
だから性格にトゲのある人にも興味を持ったりして、最近は職場の人に没頭しているみたいなの…。」
砂田は苦笑し、サチは無反応。
(トゲがあるからって…!)
(五島さんのは美しいトゲなのかな…)
そこでハジメが更に言う。
「幼馴染で、秋菜とは五つも歳が違うからお兄さんみたいに慕ってきたんだ。
僕からしたら親切だけど余所余所しいって印象だけど、秋菜にはそれがクールに見えて好きになっちゃったみたい。」
「違うわよ!」
秋菜はそう否定すると、もじもじして恥ずかしそうにしつつも言った。
「余所余所しく見えて本当は話をちゃんと聞いてるし、しっかり助けてくれるいい人なんだから…!」
「秋菜にだけだよ。僕の話を聞かない事もあるし、他人に手を差し伸べない事もある人だよ。」
ハジメは若干冷たい表情で言った。
それに対し秋菜はしょんぼりすると、砂田はフォローする。
「いいじゃない!好きな子以外には興味ない彼氏って!
その方が得なものよ?私の彼なんて誰でもあれこれ手を差し伸べるし優しいから私は妬けちゃうし、他の子が好きなんじゃないかって思っちゃうんだもん。」
「…確かに、私の好きな人は他の女の子には話しかけなかったからそんな心配、私は全くしていなかったかしら…。」
「そうそう、気にしない方がいいわ。」
すると、秋菜は思い切って砂田に聞く。
「えっと…どうやったら好きな人に振り向いてもらえるかしら。最近、彼は私に興味がないみたいで…」
砂田は困った表情を見せた。
「うーん、私は追いかけられる側だったからなんとも言えないなー」
秋菜はそれを知ると溜息をつく。
ハジメは秋菜を心配して言った。
「気にしない方がいいよ。諦めがつくまでアタックすればいいよ。」
秋菜はハジメを見ると、元気はないが微笑んだ。
「ありがとう。」
守はそんな二人をジロジロと見ていたが、やがて視線を店全体へ向けた。
パフェを食べながら店内の雰囲気を見ていると、ふと一人の男性に視線が止まった。
その男性は白衣を着ており、秋田宇宙生物研究所のエンブレムバッジをつけていた。
彼はさっきまで代表室にいた秋田の補佐、上郷だった。
上郷はテーブルに、謎のカプセルに入った光の玉を見つめてメモ帳に何か記していた。
守は驚いてしまい、サチの服を引っ張る。
「さ、サチさん!!」
「ん?」
サチは守の指差す方向を見ると驚く。
ハジメ達も上郷に気づくと、秋菜は思わず席を立った。
「叔父様…!」
「「「叔父様!?」」」
と一斉に言う砂田とサチと守。
ハジメと秋菜は上郷に近づくと、話しかけた。
「叔父様、こんな所で何を…!」
上郷は二人に気づく。
「ハジメに秋菜。姉妹揃ってお茶か?姉妹仲良しなのはイイ事だ。」
そう言って上郷はお茶を飲むので、秋菜は少し顔をピンクにして眉を潜めた。
「そうじゃなくて、もう研究所から離れてください!石の巫女の事も、諦めてください…!
石の巫女は、私達人間をただの餌としか思っていないのですから…!」
上郷はカップを置くと言う。
「真実は自分の目で、耳で聞く。
俺は信じられない。
石の巫女…、いいや『瑠璃(るり)』は、人間を侵食する様な女じゃない。」
(瑠璃?)
サチはそう思うと、秋菜は呆れているのか頭を抱えた。
「いくら叔父様の友人だったからとは言え、相手は人間ではないのですよ?人間の事なんか…!」
「でも瑠璃は人間と結婚して、子供も産んでいる。」
上郷の言葉に、秋菜は言葉を詰まらせた。
そして上郷は席を立つ。
「それに人間を餌にするなんて…、瑠璃の夫である俺の大親友が認めるわけないからな。
考えられないんだよ。」
そう言って、上郷はそのままカプセルとバッグを持って立ち去る。
早急に会計を済ませ、出て行ってしまった。
それに対し、秋菜は悔しい顔を見せる。
サチ達は呆然としていると、そこにハジメが帰ってきた。
ハジメは言う。
「見苦しい所を見せてごめんよ。ちょっと色々あってね。」
「い、いいのよいいのよ!」
と砂田。
そう言いつつも、砂田は少々怪しげな視線をサチ達に送った。
サチと守は頷く。
(人間を侵食しているはずの石の巫女が、人間と友達だった…。
帰ったら久坂さん辺りに聞いてみようかしら…。)
そんな二人の熱意にサチは追いつかず、ハジメは怖く感じていた。
守は試着室にて、洋服の試着をしていた。
途中でサチ達が気になって帰ってくると、守はハジメを見る。
ハジメは守を見ると、少し頬をピンクにした。
(わ、この子凄く可愛い…)
ハジメは守を見てそう思っていると、守は頬を膨らませて無愛想な顔を見せる。
「まー可愛いすぎ!ふざけないで!ボクより可愛いだなんて許せないー!」
守の嫉妬に、ハジメは目を丸くした。
「こんな…!こんな天使みたいな子がいるなら!ボクは小悪魔ファッションにしてやる!ガオーワンワンにゃにゃー!」
若干ぶりっ子している守。
守は両手で威嚇をするので、ハジメは眉を困らせて呟く。
「で、でも、君はとっても可愛いよ。」
「うるさいさいさいさいのくにぃ!僕以外に可愛いコなんて要らないんだー!」
守はそう言って、再び試着室へと潜り込んでしまった。
ハジメはなんだったのかと目を丸くしたまま、サチは呆れて溜息をついた。
すると、秋菜と砂田の会話が聞こえる。
「サチさんはボーイッシュな髪型をしているから格好良く決めたいところだけど、男性とデートすると考えたらもっと質素な感じがいいかしら…」
秋菜が言うと、砂田は頷きながらも言った。
「そうね。これとかどうかしら。あ、ハジメちゃんはこれ似合うんじゃない?可愛くて小柄だもん!」
「こ、小柄…。これでも十九です。」
ハジメが咳払いをしてから言うと、サチは視線を天井に向けて思う。
(同い年だった…)
「サチちゃんも十九よね。秋菜ちゃんは二十だっけ。」
「ええ。花さんはおいくつですの?」
「二十一。あー最年長。辛いわー」
「一つしか違わないですわ…」
慌てて砂田のフォローをする秋菜だが、砂田は不貞腐れた顔で言う。
「えーでも一つ違うだけでだいぶ心持ち変わるよ~」
暫くして、買い物を終えた四人はレストランで食事をしていた。
守以外はお茶を嗜んでいるといった感じだが、守だけはパフェを食べて幸せそうにしている。
頬を手に当て、足をバタバタさせて喜ぶ守。
ちなみに守のファッションは小悪魔風に変わっていた。
「あー結構買ったわねー」
と砂田。
「これでハジメももうちょっと女らしくなるかしら。」
秋菜はそう言ってハジメを見ると、ハジメは「なれるよ…」と小さく言った。
サチは自分の黒い髪、赤い目はカラーコンタクトでどうにかしているのを思い出す。
(そう言えばこの人達、あたしが数男さんの力を受けてるなんて知らないのよね。)
「にしてもこんなにお洋服買って、ハジメちゃんは好きな人でもできたのかな?」
砂田が聞くと、ハジメは一瞬だけ挙動がおかしくなる。
それを見て砂田がニヤニヤした。
「みんな好きな人いるー?」
砂田はそう聞いたので、三人は勿論反応してしまった。
ちなみに守はパフェに夢中。
「あらいるんだー青春ねー」
砂田はニコニコする。
「花さんはいないんですか?」
「いるよ。」
サチの質問に砂田が答えると、秋菜は興味津津。
「どんな方ですの?」
「女子力高くてー、皆の人気者でー、非常にお人好し。
口癖は『カワイイ ね!』なんて、明るいけどチャラくはないのよね。
本当に無邪気でいい子なの。素直に気持ちも言ってくれるから。あ、一つ年上だけどね。」
それを聞いた秋菜は、うっとりした表情で言った。
「素敵…、きっと一途な方ね。」
「そうなの!」
砂田は喜んだ。
しかしハジメは勘づく。
「え、でもそれって両思いって事なんじゃ…」
「そうだよ。」
サチとハジメは驚いていると、砂田は夢を見るように語った。
「そう、近いうちに結婚する約束をしているの…。星満天の夜空の中、砂の上で寝転んで彼とお喋りしてたの。
そしたら彼が、『今度帰ったら、式を挙げて結婚しよう!きっと素敵な未来が築ける。』なんて言われちゃったから即OKしちゃったのよお!」
すると秋菜が伏せる。
「私もそんな台詞言って欲しい…。私の好きな人…奥手だから…」
(えー…三笠さんが、意外。)
サチが思っていると、ある事に気づき砂田に質問する。
「砂の上って、浜辺ですかね?」
すると砂田は慌てた。
「そ、そうよ!ふふ、彼ったら可愛いんだから!
そうね、秋菜ちゃんの好きな人ってどんな人?」
秋菜は少し恥ずかしそうにして話す。
「落ち着いていて穏やかで、一見周りにモテそうなんだけどかなりの変わり者で。
木刀やら日本刀に並ならぬ興味を持っていて、好きな理由は『美しいトゲがあるから』なんて言っていて。
だから性格にトゲのある人にも興味を持ったりして、最近は職場の人に没頭しているみたいなの…。」
砂田は苦笑し、サチは無反応。
(トゲがあるからって…!)
(五島さんのは美しいトゲなのかな…)
そこでハジメが更に言う。
「幼馴染で、秋菜とは五つも歳が違うからお兄さんみたいに慕ってきたんだ。
僕からしたら親切だけど余所余所しいって印象だけど、秋菜にはそれがクールに見えて好きになっちゃったみたい。」
「違うわよ!」
秋菜はそう否定すると、もじもじして恥ずかしそうにしつつも言った。
「余所余所しく見えて本当は話をちゃんと聞いてるし、しっかり助けてくれるいい人なんだから…!」
「秋菜にだけだよ。僕の話を聞かない事もあるし、他人に手を差し伸べない事もある人だよ。」
ハジメは若干冷たい表情で言った。
それに対し秋菜はしょんぼりすると、砂田はフォローする。
「いいじゃない!好きな子以外には興味ない彼氏って!
その方が得なものよ?私の彼なんて誰でもあれこれ手を差し伸べるし優しいから私は妬けちゃうし、他の子が好きなんじゃないかって思っちゃうんだもん。」
「…確かに、私の好きな人は他の女の子には話しかけなかったからそんな心配、私は全くしていなかったかしら…。」
「そうそう、気にしない方がいいわ。」
すると、秋菜は思い切って砂田に聞く。
「えっと…どうやったら好きな人に振り向いてもらえるかしら。最近、彼は私に興味がないみたいで…」
砂田は困った表情を見せた。
「うーん、私は追いかけられる側だったからなんとも言えないなー」
秋菜はそれを知ると溜息をつく。
ハジメは秋菜を心配して言った。
「気にしない方がいいよ。諦めがつくまでアタックすればいいよ。」
秋菜はハジメを見ると、元気はないが微笑んだ。
「ありがとう。」
守はそんな二人をジロジロと見ていたが、やがて視線を店全体へ向けた。
パフェを食べながら店内の雰囲気を見ていると、ふと一人の男性に視線が止まった。
その男性は白衣を着ており、秋田宇宙生物研究所のエンブレムバッジをつけていた。
彼はさっきまで代表室にいた秋田の補佐、上郷だった。
上郷はテーブルに、謎のカプセルに入った光の玉を見つめてメモ帳に何か記していた。
守は驚いてしまい、サチの服を引っ張る。
「さ、サチさん!!」
「ん?」
サチは守の指差す方向を見ると驚く。
ハジメ達も上郷に気づくと、秋菜は思わず席を立った。
「叔父様…!」
「「「叔父様!?」」」
と一斉に言う砂田とサチと守。
ハジメと秋菜は上郷に近づくと、話しかけた。
「叔父様、こんな所で何を…!」
上郷は二人に気づく。
「ハジメに秋菜。姉妹揃ってお茶か?姉妹仲良しなのはイイ事だ。」
そう言って上郷はお茶を飲むので、秋菜は少し顔をピンクにして眉を潜めた。
「そうじゃなくて、もう研究所から離れてください!石の巫女の事も、諦めてください…!
石の巫女は、私達人間をただの餌としか思っていないのですから…!」
上郷はカップを置くと言う。
「真実は自分の目で、耳で聞く。
俺は信じられない。
石の巫女…、いいや『瑠璃(るり)』は、人間を侵食する様な女じゃない。」
(瑠璃?)
サチはそう思うと、秋菜は呆れているのか頭を抱えた。
「いくら叔父様の友人だったからとは言え、相手は人間ではないのですよ?人間の事なんか…!」
「でも瑠璃は人間と結婚して、子供も産んでいる。」
上郷の言葉に、秋菜は言葉を詰まらせた。
そして上郷は席を立つ。
「それに人間を餌にするなんて…、瑠璃の夫である俺の大親友が認めるわけないからな。
考えられないんだよ。」
そう言って、上郷はそのままカプセルとバッグを持って立ち去る。
早急に会計を済ませ、出て行ってしまった。
それに対し、秋菜は悔しい顔を見せる。
サチ達は呆然としていると、そこにハジメが帰ってきた。
ハジメは言う。
「見苦しい所を見せてごめんよ。ちょっと色々あってね。」
「い、いいのよいいのよ!」
と砂田。
そう言いつつも、砂田は少々怪しげな視線をサチ達に送った。
サチと守は頷く。
(人間を侵食しているはずの石の巫女が、人間と友達だった…。
帰ったら久坂さん辺りに聞いてみようかしら…。)
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