26 / 48
人間ドール開放編
第二十五話 迷子の白猫、ル・シャ・ブラン!
しおりを挟む
ロディオン達は裏路地を歩いていると、フェンスで塞がれた道にたどり着く。
「行き止まりかー。」
ロディオンは言うと、セオーネは言った。
「いいえ、この先も行けそうです。」
善光は呆れてしまうと
「やめとけ。こんな高いフェンス、猫が越えられるわけないだろ。ましてやあのデブ猫が…」
と言う。
ロディオンは悩んでいると、フェンスの向こう側から猫の鳴き声が聞こえた。
「猫の声だ!」
ロディオンは言うと、善光は目を見開いて
「マジかよ…!」
と少し驚いた様子。
セオーネはすぐさまフェンスを登ると、ロディオンは「チャンス到来」かの様にセオーネの下着の色を確認しようとした。
しかし、足まで長い聖職服を纏ったセオーネの下着は見えない。
「あら残念…」
とロディオンはなぜかオカマ口調でそう言い、フェンスを登り始めた。
続いて瑠璃が登ると、善光は焦った様子を見せる。
「マジで行くのかよ…!」
フェンスを登るのは嫌なのか善光はそう言った。
「いいからおいでー」
とロディオンは言う。
善光は皆にどんどん距離を置かれているのを感じると、追いつきたい一心でフェンスを登るのであった。
セオーネはフェンスの一番上まで行くとすぐに飛び降りるが、ロディオンは頂点で座り込む。
「いい眺めだなぁ…」
ロディオンはそう呟きながらセオーネを見ると、セオーネと目が合う。
するとロディオンは股間を両手で隠すように覆うと
「いやん!セオーネったら俺の下着見ないの!」
と、スカートを履いているわけでもないのに言った。
セオーネは顔を赤らめると
「み!見てません!と言うよりロディオンはズボン履いてて下着なんて見えません!」
と言うが、ロディオンは反応してくれるセオーネにニヤニヤしてしまう。
「悪趣味だな。」
そう言ったのは善光。
そして瑠璃はロディオンを見てイラついたのか、ロディオンを突き飛ばした。
「オイィ!?」
ロディオンは声を上げ、バランスを崩してフェンスから落ちる。
「ロディオン!」
とセオーネは駆け寄り、身長が百八十を超えるロディオンを軽々キャッチしてしまう。
善光は目を丸くすると言った。
「すげえ怪力だな。でかいロディオンをキャッチするなんて。」
「ありがとセオーネ…」
ロディオンは笑うに笑えない表情で、セオーネにお礼を言った。
セオーネはロディオンの顔を間近で見てしまうと、恥ずかしくて顔を真っ赤にしてしまう。
ロディオンはその様子に嬉しいのかニヤニヤしてしまうと、セオーネは恥ずかしさのあまりロディオンをその場に落としてしまった。
「あたッ!」
ロディオンは頭を打ったためその場でうずくまると、セオーネは焦る。
「ごっ、ごめんなさいロディオン…!」
「いえいえ…大丈夫…」
そして一同はフェンスを越えると、更に奥へと足を進める。
すると、そこには写真で見た猫がいた。
「あ!ルーシャ!」
ロディオンは言うと、猫を追いかける。
しかし猫はロディオン達から逃げていく。
「あーん待ってよ~!」
ロディオンはそう言いながら追いかけるが、猫は待ってくれない。
暫く走っていると、正面に一人の男性が立っていた。
猫は男性に飛びかかり、男性はその猫をキャッチ。
男性はスーツ姿。
髪はお団子ポニーテールにされており、黒い髪をしている。
男性は猫を持ち上げると、ロディオン達の方を見た。
猫もロディオン達の方を見ると、ロディオンはその光景に唖然とする。
「その眼…」
ロディオンは呟いた。
男性の眼は、男性の抱える白猫と同じオッドアイをしている。
それを見るとロディオンは思い出すのだ、自分の兄の眼を。
それを見たセオーネは呟いた。
「猫さんの擬人化…!」
ロディオンはガクッと足の力を一瞬抜いてしまうと
「なんでそうなるのー!」
と苦笑しつつツッコミを入れた。
男性は猫を抱えたままロディオンの元に来る。
ロディオンにはわかってしまった。
「ニ…」と名前を呼ぼうとしたロディオンだったが、村出身のセオーネがいる為に名前を言うのをやめる。
男性もセオーネを見ると黙り込む。
その様子にロディオンは
(絶対ニコライじゃん…!眼がセオーネにバレたくないから名乗れないだけじゃん…!)
ともどかしく感じながらもニコライと視線を合わす。
男性、もといニコライはロディオンを目を合わせると考えた。
(”チッ、ロディオンにこの国の話を聞こうと思ったが、セオーネちゃんがいるんじゃ俺だって言えねえな…。どうしたもんか。”)
するとロディオンはニコライに聞く。
「ねえ!君!どうやってヤポーニヤ(日本)に来たの?」
その不自然な質問に、セオーネは首を傾げた。
ニコライはロディオンの言葉に、自分であるのをロディオンが察している事を悟る。
するとニコライは少し考えると、自分の知ってる日本語を極力出して会話を始めた。
「わからない。捕まって…逃げた。」
ニコライの話にロディオンは真面目な顔を見せると
「”まさか人形売買業者の奴等に捕まったとか…?でもなんで日本に連れられたんだろ…”」
となんとロシア語で呟くので、ニコライはシリアスな趣になって言った。
「”ムチンとガラクタン…澱粉と言えば…わかるな?”」
ニコライの謎発言と急なロシア語に善光は
「大丈夫かコイツ?」
と呟くが、ロディオンは閃く。
「”里芋の成分!”」
それに対して善光は「ブッ」と吹いてしまうと言った。
「なんだよ急に食べ物の話なんて!しかも里芋ってニコライが正実に対して使ってた…」
と呟いた所で、善光はニコライを見る。
ニコライの容姿を見ると、遂に善光も察した。
(なんでいるんだコイツ…!!)
ちなみに瑠璃は始めから気づいている様子だが、興味がないのでスルーしている。
ニコライは続けた。
「”ムチンとガラクタン…略してムチガラが私を狙った可能性あります。”」
急に敬語で一人称も変えてきたニコライ。
「”略すな!”」
善光はツッコミ、ロディオンは胸熱を押し殺して平常を保っていた。
セオーネは一同の会話をポカーンとして聞いている。
ロディオンはニコライに言った。
「”『ルーシャ』君。君は白猫の瞳を持った『ル・シャ・ブラン』、ルーシャだよね?”」
と、突然ニコライに名前を与えてくる。
ニコライは便乗してくれたのか
「”はい!ルーシャです!”」
と言った。
善光は面を食らった様子で呆れていると、セオーネはやっと笑顔になって話す。
「”お知り合いなんですね!ルーシャさんとロディオンは!”」
「”あ、ああ!そーなんだよ!フランスで知り合ってさ!ははは!”」
ロディオンは咄嗟にそう言った。
セオーネは一度驚くと、次に微笑む。
「”私と同じ、生まれはヨーロッパって事ですね…!なんだか嬉しいです…!”」
「”ロシア語につっこめ!!”」
と善光は言うが、誰もツッコミを入れず。
「”ああそう言えば。皆さんはなぜこんな人気のないところまで?”」
ニコライが言うので、ロディオンは笑顔で言った。
「”今ニ…じゃなくてルーシャが抱えてる猫を探してたんだ!迷子の猫ちゃんでさ。”」
ニコライは猫を見ると
「”なるほど、返す。”」
と敬語が抜けてしまっているがロディオンに猫を返す。
(なんだこれ…)
善光は呆れてそう思った。
ロディオンは猫を貰うと、猫を優しく抱えてじゃれていた。
そしてニコライはロディオンに聞く。
「”ムチガラの住所、教えてくれますか?後で行く。”」
「”その呼び名やめろ!”」
善光がそう言うと、ロディオンは首を傾げ
「”後で?今から案内してもいいよ?”」
と聞いた。
「”近くに恩人がいる。お礼して、それから行く。”」
それを聞いたロディオンは笑顔を見せる。
「”なるほどね!また今度、俺にもお礼に行かせてよ!今日は猫ちゃん返さないとだけど。”」
「”わかった。”」
とニコライは微笑む。
(また敬語消えてるし。)
と善光は思うが、周囲は然程気にしていない。
「”じゃ!またね!”」
ロディオンはそう言ってニコライに手を振ると、ニコライも返してくれる。
「”行ってらっしゃい。”」
ロディオン一同はこうして依頼を、一日を終えるのであった。
「行き止まりかー。」
ロディオンは言うと、セオーネは言った。
「いいえ、この先も行けそうです。」
善光は呆れてしまうと
「やめとけ。こんな高いフェンス、猫が越えられるわけないだろ。ましてやあのデブ猫が…」
と言う。
ロディオンは悩んでいると、フェンスの向こう側から猫の鳴き声が聞こえた。
「猫の声だ!」
ロディオンは言うと、善光は目を見開いて
「マジかよ…!」
と少し驚いた様子。
セオーネはすぐさまフェンスを登ると、ロディオンは「チャンス到来」かの様にセオーネの下着の色を確認しようとした。
しかし、足まで長い聖職服を纏ったセオーネの下着は見えない。
「あら残念…」
とロディオンはなぜかオカマ口調でそう言い、フェンスを登り始めた。
続いて瑠璃が登ると、善光は焦った様子を見せる。
「マジで行くのかよ…!」
フェンスを登るのは嫌なのか善光はそう言った。
「いいからおいでー」
とロディオンは言う。
善光は皆にどんどん距離を置かれているのを感じると、追いつきたい一心でフェンスを登るのであった。
セオーネはフェンスの一番上まで行くとすぐに飛び降りるが、ロディオンは頂点で座り込む。
「いい眺めだなぁ…」
ロディオンはそう呟きながらセオーネを見ると、セオーネと目が合う。
するとロディオンは股間を両手で隠すように覆うと
「いやん!セオーネったら俺の下着見ないの!」
と、スカートを履いているわけでもないのに言った。
セオーネは顔を赤らめると
「み!見てません!と言うよりロディオンはズボン履いてて下着なんて見えません!」
と言うが、ロディオンは反応してくれるセオーネにニヤニヤしてしまう。
「悪趣味だな。」
そう言ったのは善光。
そして瑠璃はロディオンを見てイラついたのか、ロディオンを突き飛ばした。
「オイィ!?」
ロディオンは声を上げ、バランスを崩してフェンスから落ちる。
「ロディオン!」
とセオーネは駆け寄り、身長が百八十を超えるロディオンを軽々キャッチしてしまう。
善光は目を丸くすると言った。
「すげえ怪力だな。でかいロディオンをキャッチするなんて。」
「ありがとセオーネ…」
ロディオンは笑うに笑えない表情で、セオーネにお礼を言った。
セオーネはロディオンの顔を間近で見てしまうと、恥ずかしくて顔を真っ赤にしてしまう。
ロディオンはその様子に嬉しいのかニヤニヤしてしまうと、セオーネは恥ずかしさのあまりロディオンをその場に落としてしまった。
「あたッ!」
ロディオンは頭を打ったためその場でうずくまると、セオーネは焦る。
「ごっ、ごめんなさいロディオン…!」
「いえいえ…大丈夫…」
そして一同はフェンスを越えると、更に奥へと足を進める。
すると、そこには写真で見た猫がいた。
「あ!ルーシャ!」
ロディオンは言うと、猫を追いかける。
しかし猫はロディオン達から逃げていく。
「あーん待ってよ~!」
ロディオンはそう言いながら追いかけるが、猫は待ってくれない。
暫く走っていると、正面に一人の男性が立っていた。
猫は男性に飛びかかり、男性はその猫をキャッチ。
男性はスーツ姿。
髪はお団子ポニーテールにされており、黒い髪をしている。
男性は猫を持ち上げると、ロディオン達の方を見た。
猫もロディオン達の方を見ると、ロディオンはその光景に唖然とする。
「その眼…」
ロディオンは呟いた。
男性の眼は、男性の抱える白猫と同じオッドアイをしている。
それを見るとロディオンは思い出すのだ、自分の兄の眼を。
それを見たセオーネは呟いた。
「猫さんの擬人化…!」
ロディオンはガクッと足の力を一瞬抜いてしまうと
「なんでそうなるのー!」
と苦笑しつつツッコミを入れた。
男性は猫を抱えたままロディオンの元に来る。
ロディオンにはわかってしまった。
「ニ…」と名前を呼ぼうとしたロディオンだったが、村出身のセオーネがいる為に名前を言うのをやめる。
男性もセオーネを見ると黙り込む。
その様子にロディオンは
(絶対ニコライじゃん…!眼がセオーネにバレたくないから名乗れないだけじゃん…!)
ともどかしく感じながらもニコライと視線を合わす。
男性、もといニコライはロディオンを目を合わせると考えた。
(”チッ、ロディオンにこの国の話を聞こうと思ったが、セオーネちゃんがいるんじゃ俺だって言えねえな…。どうしたもんか。”)
するとロディオンはニコライに聞く。
「ねえ!君!どうやってヤポーニヤ(日本)に来たの?」
その不自然な質問に、セオーネは首を傾げた。
ニコライはロディオンの言葉に、自分であるのをロディオンが察している事を悟る。
するとニコライは少し考えると、自分の知ってる日本語を極力出して会話を始めた。
「わからない。捕まって…逃げた。」
ニコライの話にロディオンは真面目な顔を見せると
「”まさか人形売買業者の奴等に捕まったとか…?でもなんで日本に連れられたんだろ…”」
となんとロシア語で呟くので、ニコライはシリアスな趣になって言った。
「”ムチンとガラクタン…澱粉と言えば…わかるな?”」
ニコライの謎発言と急なロシア語に善光は
「大丈夫かコイツ?」
と呟くが、ロディオンは閃く。
「”里芋の成分!”」
それに対して善光は「ブッ」と吹いてしまうと言った。
「なんだよ急に食べ物の話なんて!しかも里芋ってニコライが正実に対して使ってた…」
と呟いた所で、善光はニコライを見る。
ニコライの容姿を見ると、遂に善光も察した。
(なんでいるんだコイツ…!!)
ちなみに瑠璃は始めから気づいている様子だが、興味がないのでスルーしている。
ニコライは続けた。
「”ムチンとガラクタン…略してムチガラが私を狙った可能性あります。”」
急に敬語で一人称も変えてきたニコライ。
「”略すな!”」
善光はツッコミ、ロディオンは胸熱を押し殺して平常を保っていた。
セオーネは一同の会話をポカーンとして聞いている。
ロディオンはニコライに言った。
「”『ルーシャ』君。君は白猫の瞳を持った『ル・シャ・ブラン』、ルーシャだよね?”」
と、突然ニコライに名前を与えてくる。
ニコライは便乗してくれたのか
「”はい!ルーシャです!”」
と言った。
善光は面を食らった様子で呆れていると、セオーネはやっと笑顔になって話す。
「”お知り合いなんですね!ルーシャさんとロディオンは!”」
「”あ、ああ!そーなんだよ!フランスで知り合ってさ!ははは!”」
ロディオンは咄嗟にそう言った。
セオーネは一度驚くと、次に微笑む。
「”私と同じ、生まれはヨーロッパって事ですね…!なんだか嬉しいです…!”」
「”ロシア語につっこめ!!”」
と善光は言うが、誰もツッコミを入れず。
「”ああそう言えば。皆さんはなぜこんな人気のないところまで?”」
ニコライが言うので、ロディオンは笑顔で言った。
「”今ニ…じゃなくてルーシャが抱えてる猫を探してたんだ!迷子の猫ちゃんでさ。”」
ニコライは猫を見ると
「”なるほど、返す。”」
と敬語が抜けてしまっているがロディオンに猫を返す。
(なんだこれ…)
善光は呆れてそう思った。
ロディオンは猫を貰うと、猫を優しく抱えてじゃれていた。
そしてニコライはロディオンに聞く。
「”ムチガラの住所、教えてくれますか?後で行く。”」
「”その呼び名やめろ!”」
善光がそう言うと、ロディオンは首を傾げ
「”後で?今から案内してもいいよ?”」
と聞いた。
「”近くに恩人がいる。お礼して、それから行く。”」
それを聞いたロディオンは笑顔を見せる。
「”なるほどね!また今度、俺にもお礼に行かせてよ!今日は猫ちゃん返さないとだけど。”」
「”わかった。”」
とニコライは微笑む。
(また敬語消えてるし。)
と善光は思うが、周囲は然程気にしていない。
「”じゃ!またね!”」
ロディオンはそう言ってニコライに手を振ると、ニコライも返してくれる。
「”行ってらっしゃい。”」
ロディオン一同はこうして依頼を、一日を終えるのであった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる