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夜と朝の友達商会活動開始 -2

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牧場経営もできそうだと・・一人浮かれていた僕の様子を見てる
エメリーさんの怪訝な顔も知らず、ホクホク顔しながら食堂に駆け足で戻る。
食堂係のメイドさんを見つけ、昼は毎日オープンサンドを5000個以上作り
余る分はアイテム袋に入れて保存する。

朝夕も付け合わせの料理を変えるだけで3日間凌ぐこと、油の切れるまで
フライと日替わり料理、シチューを作り続ける指示を出した。
昨日挽いた小麦粉の残りを受け取りセシルさんとエメリーさんにパン種作りを依頼し
それから 販売係メイドさんにパンの買い付け状況とお客の要望を聞く。
300人位が1人30個前後焼いて昼までに持ち込みパン種を買って帰る。
館から1000本パンが届くので少し余りだし預かっている。

衣服、家庭用調理器具などの数量種類に家庭用魔法石が不足と報告される。
家庭用魔法石は、魔法師のアドリアさんの所に大量に出来ているので
受け取りに行く事。
衣服、家庭用調理器具は明後日までに調達量が増える予定と答える事。

パンの支払いは売り上げ金から受け取る様に指示し、
安いナイフを460本をアイテム袋越しに渡して食堂の前に戻った。
順番に賄い朝食を始める。バター付きパンケーキ・シチューとエールで
美味しく食べながら・・ ぁっ!
コーンスターチ3シルは4日で使い切ってしまうぅ!どこかで=>調達を
しなければならないと考えている所に・・・
男爵がセシリアさんと来店!
当然肉フライとパンケーキに肉シチューとエール所望され、美味しく食べて頂く。

「サスケ、館でもパンケーキ食べられる様に料理長にレシピ教えておけぇ」
「レシピは簡単ですが、
トウモロコシから作ったコーンスターチを手に入れる事が出来ません。。。」

「トウモロコシ?ああ、あの穀物かぁ、領内は小麦が良く育つので
栽培していないが、王都の周りで栽培している。
1作で小麦の2倍は取れるからなぁ~。
馬やヤギの飼料に人には旨くないが大麦も作っている領家も有る。
王都に近い所では菜種油も明かり取りに作っているから、王都の商家で
幾らでも手に入るぞ」

「王都の明り取りは油ですか?」
「魔物の油を使っていたが臭いので近頃は、植物の油とろうそくに変わったな」

「光草をなぜ利用しないのですか?」
「不思議なことに、マドック領以外に持ち出すと長く生きてられず、30日で
枯れてしまう。王都館でも100日くらいで枯れてしまうので交換して
明り取りをしている状態だ」

{リーフマナ魔力の問題?}
{きのかごとどかないのよ}

{肥料計画大丈夫かな}
{だいじょうぶよ}
「男爵!王都ではマドック家の食べる料理と違う料理が多いのですか?」
「我が家の肉の量と種類・パンのおいしさは引けを取らん。果物と
野菜サラダは負けるがな」

「油で揚げた料理はいかがですか?」
「儂の知る限り、ドーナツもフライもパンケーキも初めてだ」

「野菜サラダに、ワインから作った酢は使わないのですか?」
「酢?失敗したワインのことか女子がたまに使っているがよく知らん」

「セシル様、館に有りますか?」
「お義母様はワイン作りの名人だから失敗しないけれど、桶から移した時
下男が失敗した樽がきっといくつか倉庫に有るわっ。
サスケが大量に必要なら私の家の地下に必要なだけありますぅ。
100年以上前の物ですけれど樽に入れたままなので同じでしょぉう!」

4代前の伯爵当主が噂のワイン作り名人を雇い、その年取れた領内大半の
ブドウを集め絞り汁を更に濃くしたら高級ワインが出来る?と
期待したが、城内すべての桶が酢になり大損した。
罰としてワイン名人と弟子にワインを入れるため用意した樽に詰め替え、
壊した桶と地下室に運ばせ誰も開けたことが無いので使えるだろう。
伯爵の兄に必要なら連絡してくれると言ってくれた。

「ブドウの産地でしたら、干しブドウも作ってませんか?」
「子供のころ食べたけれど、生のブドウや果物が中心だから今は解らないわ。
ワインとチーズしか産物が無いから、一度訪ねて買い付けてねぇ」

パルチェ伯爵家は中央北で標高が高い立地で森や魔物は少なく、
マドック家より寒い立地で領地は大きい。
大国道付近の領地は湖沼地帯で利用出来ず、北側は小麦の育成が良くない。
大国道十路都市デロトの西隣でマドック領から14マル離れた王都の途中で、
北側の他家はさらに寒く馬の餌にする燕麦とかジャガイモが中心の
公爵家が有り降雪がひどい年も有る地域だった。

東に大国道を進むと途中に本神殿が有るので、お土産用に特産品として
ワインとチーズが露店で売られていた。
一度行ってみたいな、と思っていると、

{私たちも一緒よ、パン種半分預けてきたわ}
いつの間にか側にいたエメリーさんの念話

{エメリーさんはなぜ、
サツマイモやトウモロコシを知らなかったのですか}

{私、王都にあまり行かないし、行っても館から外に出ないわ}
「男爵、ヤギはどこで手に入れられますか?」

「馬以外の畜獣は良く知らんのだぁ?ヤギも商人が荷車を壊し
困っていたので求めたが、パルチェ伯爵家のようにヤギを飼う家は珍しく、
魔物の多い辺境地域ではほとんど飼っていない。
王都の周りに農家が飼っている様だが詳しく見たことが無い。
動物が魔物に変化することを恐れ辺境地には、馬以外の畜獣を嫌う風習と
肉を手に入れ易い条件が重なったせいかなぁ?」

村長さんが、街に連れて行く85名を連れてきたので、
男爵に移動室の使用許可を取ってから、
セシリアさん・エメリーさん・アベル君にマドック館まで85名を分けての
移動をお願いした。

皆さんに挨拶をして・・・
僕も魔法石移動室から館にエメリーさんと帰る。

グィ。

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