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7巻
7-1
しおりを挟む1 盛り上げ師
ついこの間、俺、ジャーは北西大陸を支配する蒼炎美竜という邪竜と一戦交えた。
相手は蒼い炎を巧みに使ってきて相当苦労したが、新しく仲間になってくれた剛人族のサラのおかげで無事勝利を収めた俺たち。
セレアーデに勝利の対価として出した要望は、種族差別をどうにかしろ、って内容だ。サラがずっと悩んでいたもので、ちゃんと聞き入れてもらえそうでそこは良かったな。
そして、それとは別にもう一つ。
俺たちはすごいお宝をもらったのだ――なんと飛行船である。名前の通りに空を飛んじまう船らしい。
魔石を原動力として大空を駆けるってんだから驚いちまうよな。いや、前世では普通に飛行機とか乗ったことあるけども。
ともあれ、俺たちは住み慣れた南大陸のグリザードに戻るため、仲間全員でその飛行船に乗っていた。五十人は乗れる広さで、俺たち以外には十名ほどが乗っている。彼らは俺専用の船員ってことらしくて、船の舵を取ったり、魔石の交換や管理などを行ったりしてくれる。
空の魔物に対応するために武装した船員も乗ってるらしい。あと料理人までいて、至れり尽くせりってやつである。なんつー太っ腹な女王様だと感謝したいね。
船の構造的には上から最上甲板、上甲板、第二甲板という三層になっている。俺の部屋は上甲板にあって、現在は一人ベッドで横になっていた。
……そろそろ昼寝も飽きたな。
こういう絶好のタイミングで仲間が訪ねてきてくれるからありがたいね。ドアがノックされ、エルフのイレーヌとサラが中に入ってくる。
「ご主人様、風を浴びに行きませんか」
「とても、気持ちがいいですよ」
「おう、ちょうど前髪を風に揺らしたい気分だったわ」
なんで前髪かって言うと、特に意味はないんだけど、ともかくそんなわけで部屋を出て細い廊下を歩く。上が少し騒がしいことに気づいたので、イレーヌに訊いてみる。
「なにか問題でもあったのか?」
「問題といいますか……下位竜が数体、飛行船を追ってきてまして」
「いや大問題じゃねえか⁉」
イレーヌがのんびりしてるのが意味不明だ。船員が対処してるからかと思いきや、そうでもないと言う。
「ジャー、外に出ましょう。わたしから説明します」
そうサラが話すので、まずは最上甲板に向かう。外に出ると風が強めに吹いていた。飛行船はだいぶ低い高度で飛んでいるので、気圧の影響は大したことはない。
甲板の一番後ろまで移動してみると、確かに赤い下位竜が数十メートル後方を飛んでいた。
体長は七、八メートルくらいあるだろうか。前に青竜を討伐したが同じくらいはある。
今回のは赤竜だから炎系ってわけか。一定の距離を保って飛んでるようで、こっちに危害を加える様子はない。
「なあサラ、あいつはなにが目的なのよ?」
「あれは尾行してるのです。私たちのいた北西大陸の隣、北中大陸の邪竜は支配欲が強く、ああやって他の大陸でも飛行船や気球が出ると監視させるのです」
「そういやセレアーデもよくちょっかい出されると言ってたっけ」
北中の邪竜は竜種を支配する力があるらしく、国中で竜を飼っているのだとか。そのため、単純な軍事力だけなら世界最強とも言われているようだ。
竜人はともかく、下位竜、上位竜、角竜まで手下に置けるならそりゃ強いわな。
「つまりあれか。あの下位竜を攻撃すっと、面倒なことになるってわけだな」
「ええ。あれは、飛行船が自国に入ってこないかをチェックしているので」
戦闘は御法度なので、俺は剣も抜かないし変身もしない。ストーカーされんのは気分悪ぃけど、仕方ないわな。
「お飲み物でも、どうぞ」
「サンキュ~」
イレーヌから水筒を受け取って俺は甲板の縁ギリギリに座る。万が一落っこちても飛べばいいので気楽だ。
下は海がずっと続いている。綺麗な青色なので眺めてるだけで気分が良い。三人で縁に腰かけて会話していると、公爵家の令嬢なのになぜか俺と旅をしているルシルと、猫耳娘のミーシャがお菓子を持ってやってきた。
「みんなでこのクッキー食べましょうよ! 旅立つ前に買ってきた物なの」
「めっちゃおいしいにゃ~、生まれてきて良かったって思うから絶対~」
「どれどれ」
どんだけ美味いのかとつまむ。サクサクしてまあまあだが、特別素晴らしいとは感じない。
「そこそこだな」
素直な感想だったんだけど、女性陣からはだいぶ驚かれた。ミーシャが目を細めながら言う。
「え~、これがそこそこってジャーは贅沢すぎ~」
「あぁ、なんつーか、ほら俺の前世では食い物が豊富でさ。お菓子類はいろいろ食ったからな。これ系ならだいぶ安く買える」
日本なら二、三十枚入ってて百円くらいで入手できるやつだ。女性にはやっぱ羨ましいみたいで、ルシルは日本に興味津々だった。
「ねえねえ、ジャーの世界に行く方法ってないかしら」
「そんなん魔道具でも無理だろ」
「大昔は、異世界に行く魔道具があったらしいんだけどね。さすがにねえ」
「北中大陸には、魔道具作りの天才と呼ばれる人はいるみたいですけどね。ランタンという方みたいです」
「ナイス情報よサラ! その人に会いに行くってのはどうかしらっ」
「いえ、難しいと思います。その人は偏屈らしいですし。それに彼でも異世界を跨ぐ物は不可能ですよきっと」
仮に異世界に行ける物が完成したとしても、そこが地球とは限らないしな。猿しかいない惑星とかだったら超ヤバイぞ、俺らが侵入した途端に戦争始まっちまいそうだ。
お菓子があることもあり、皆の話が盛り上がる。女子同士キャピキャピしてきて話についていくのが厳しくなってきたので、クッキーを数枚持って、一人で剣を振るってる女のところへ移動する。
額から汗を流してひたすら素振りだもん。差し入れくらいやらないとな。
「ようクロエ、そろそろ休んだらどうよ」
「ふむ、ジャーか。あと十回振ったらキリが良いのでそうさせてもらう」
俺がカウントを取ってやり、十回ちょうどでクロエは休みに入った。俺がクッキーを渡すと大喜びしてそれを食べる。
「美味しいではないか! ありがとうジャー!」
「や、俺ももらい物なんだけどさ。運動したあとだから余計美味く感じるのかもな」
「これは高かったであろうな。かなりの味に仕上がっている」
ほうほう、クロエもあっちとほぼ同じ意見か。日本のスイーツとか食べさせたらどんな反応するのかね? 見てみたい気はするが……
俺の考えが伝染したのか、クロエは妙なことを尋ねてきた。
「そういえば、キミは故郷に帰りたいとか考えないのか?」
「うーん、帰れねえしなぁ」
「あちらでやり残したことなどは?」
「うーん、会社はブラック企業だったからどうでもいいわ。家族に挨拶くらいはしてえけど、うーん」
うんうん声が出てしまうもんだ。あっちじゃ葬式も終わってるだろうし、もう終わった人扱いだろ? つーか家族の顔は覚えてんだけど、自分の本名が思い出せないっていうね。
「最近、妙な夢を見るのだ……」
「へえ、どんな?」
「……キミが、遠くへ行く夢だ。元の世界への扉が開かれ、キミは元の場所へ戻る。何度か繰り返して見ていて、ね」
数度繰り返すってのは、なにかの暗示のようにも思えるな。それにクロエは何だかんだで勘が鋭いから、俺としても気になってきた。
「――けど、まあそんなことにはならねえと思うよ。俺はこっちの生活が気に入ってるし。あっちにいたときよりもよっぽど人間らしいぜ。邪竜なのによ!」
「フフ、そうだな。キミほど自分の欲望に忠実な人は私も見たことがないよ」
「おう、だろ~」
……あれ、いまのって褒められてんのかね?
自分に素直すぎるやつって日本じゃ地雷って扱いだったけども――まあ別にいっか。
クロエの表情はめっちゃ楽しそうなので、さすがに嫌われてはいないだろう。
いないよな?
◇ ◆ ◇
数日間の空の旅行が終わりを告げそうだ。
もう南大陸には入っているし、もうすぐグリザードに着くとのこと。俺は最上甲板に立って景色を眺める。
相変わらず赤竜は追跡してきているな。下位竜とはいえ凶暴な生物をあれほど手懐けるとは、北中大陸の邪竜はとんでもないやつだ。
ともあれ、グリザードから少し離れた位置に飛行船は着陸した。船員たちもしばらくはこっちの街で暮らすようセレアーデに言いつけられているらしい。
「何だか、随分と久しぶりな感じがしますね~」
穏やかに吹く風に流れる髪を押さえながらイレーヌがしみじみと言う。俺も入り口の門を眺め、同意する。
「ホームに帰ってきたって感じが半端ないわ」
グリザードに住む人らはみんな友達な気すらしてきたぜ。
サッカーチームがホームで試合するときって、こんな感覚なんだろうか。
グリザードに入るとまずルシルの家である公爵家へ。お偉いお父様にちゃんと事情を説明して、飛行船をしばらく置かせてもらう許可もいただいておいた。
それからスライムたちの待つ自宅へ足を向ける。
「わたしは、宿を探した方が良いですよね?」
水くさいことを言うのはサラだ。
「ウチは結構デカいから一緒に住んで構わないって。それより南大陸に来た感想は?」
「はい、やっぱり売っている果物などが全然違いますね。それに服装もみなさん、大胆です」
少し恥ずかしそうに話す。
こっちはだいぶ暑いのでチューブトップみたいな格好の女性も多い。そんでも少女や貞操観念が強い女性は、肌を隠す傾向がある。露出度が高すぎると変な男を引き寄せるから大正解だ。ハエのごとく寄ってくるからねあいつら。
邸宅に着いてドアを開ける。奥のリビングから可愛いらしい声が聞こえてきた。間違いない、スライムたちだ。
あいつらはちょっと前に、森からこの邸宅に移ってきていて、俺が遠出していた間はずっと留守番をしてくれていた。
「おーい、俺だけどー。帰ったぞ~」
騒がしかった奥が一瞬静かになり、すぐに青、ピンク、緑のスライムがぴょんぴょんジャンプしながらやってきた。
「おやびーーーん! かえってきたんですかー!」
「なによ、来るなら来るって言ってよ!」
「……驚いた、でも……すごく嬉しい……!」
スラパチ、スラミ、スライレの三体の姿を見るとマジで心が和むぅ。田舎の婆ちゃん家の縁側で、のどかな風景を見たときみたいな気分になるのはなぜだろう。
おやびんおやびん、って俺を慕ってくれるのは森の頃から何も変わらねえ。子供を持つ親ってのはみんなこういう感覚なんだろうか。
いや、子供は親に逆らうからな。オモチャ買えとわがまま言ったり、お父さんが入ったあとのお風呂は汚いのでお湯抜きます宣言したり。
そう考えると子供以上に可愛いかも……
スライムたちに初対面の仲間を紹介していく。ミーシャとサラは目をハートにしてた。
「可愛いすぎるにゃー!」
「はぁ、抱きしめてもいいですか?」
可愛いは正義がまた証明されたわ。リビングでくつろいでいると、スラパチがお帰りなさいパーティをしようと言い出す。
「おやびんのこと、まってた人、いっぱいいますよー」
「……そうだな。会いたいやつもいっぱいいるし、いっちょホームパーティってのをやってみるか」
スラパチたちが呼びに行ってくれるというので、俺たちは家で食事の準備などを始めた。
異国で購入した土産なんかも並べておく。飛行船も手に入ったことだし、ちょくちょく旅ができるようになったのは嬉しいな。
夜になると、冒険者仲間のザック、服屋の主人で俺と同じ元日本人のタケシ、ルシルのお世話係のラステラ、ルシルの父親のフォード公爵、他にも世話になった人らがぞくぞくと集まってきた。
「やぁーっと帰ってきたか! 待ちくたびれたぜ」
「ボクも待ってたよ~。いいコスプレ用の服を作ったから着てもらいたくて」
ザックとタケシが肩を組んでくる。男同士でツルむのも久しぶりなんで、酒とつまみを手にいろいろと語り合う。他の大陸でどんなことをしてたか訊かれたので、邪竜と戦った話をしたらドン引きされた。
「おま、マジかよ……しかも勝ったとか」
「まぁ、本人も邪竜だからアレだけど、うーん、さすがスケールが違うね~」
「飛行船ももらったし、今度どっか行こうぜ」
「「いいね~!」」
ノリノリになって、酒を飲んでつまみを食ってを繰り返す俺たち。壁が厚くて騒いでも苦情は来ないから、夜中まで騒ぎ通す。
ザックが潰れてからは、タケシと日本のなつかしソングを歌いまくった。
最終的には、いつ寝たかも知らないままに俺は眠りについていた。
◇ ◆ ◇
翌日、みんなが帰ってからはいつもの日常を取り戻した。
女性陣はイレーヌを除いてスライムたちと一緒に買い物に出かけて、俺はソファーで鼻提灯つくりながら窓の外を眺めている。
「今日は空が綺麗ですね」
「本当にな。このまま平和が続きゃいいんだけど、俺らの人生だから怪しいな」
そう言うと、イレーヌはクスクスと笑って同意してくれた。
「でもご主人様と一緒にいると、私は全然飽きることがありません」
「そお? ならいいんだけどよ」
「……そういえば、邪竜のアルスーンさんってどこに行ったんでしょうね? いつの間にかいなくなりましたけど」
「あ~」
そういやそうだ。あいつ、適当に動いて面倒事持ち込むから嫌なんだよな。まあ大陸移動したわけだし、さすがについてこないとは思うが。
「それに十神も気になります。またなにか仕掛けてこないか注意した方が良いかもしれません」
「なにが来ても大丈夫だろう。俺たちの戦力も大幅に強化されてる」
「そうですね。ご主人様も丸薬で元の姿に戻れますし」
まだ薬は残ってはいるが、呑まなくても元の竜の姿に戻れるようになりたいところだ。薬を呑んで変身に慣れる練習をしておくのも手だろう。
あと、竜の姿になるには肉体のイメージがかなり大事ってのはわかってきたので、毎晩トレーニングは欠かさないようにしておくか。
「ご主人様、マッサージでもしましょうか」
「ん? おう、よろしく」
うつぶせになって腰を揉んでもらう。前からたまにしてもらってたのだが、上達ぶりが半端じゃなくて俺は変な声を漏らしてしまう。
「ああん、や、あふっ」
自分でも恥ずかしい声が出ちゃう! でも的確に気持ちいいツボを指圧してくるんだもの!
イレーヌ、冗談抜きでマッサージ屋で成功する技術を身につけている。
「いろんな人で練習してみたんです、ふふふ。気持ちいいですか?」
「気持ち、良すぎ、るぅ」
その後も、俺から変な声が途切れることはなかった……
マッサージが終わると、ドアの向こうに誰かがいることに気づく。
入ってこいと声を出すと、そこにいたのは買い物を終えたみんなだった。どうやら、中から奇妙な声が聞こえてきたので入るのをためらっていたようだ。
「すまん……あれは俺だ。イレーヌのマッサージが凶悪すぎた。ところで、買い物は済んだのか?」
「はい~、いっぱい買ってもらいました。おやびんにも果物など持ってきましたよ」
「サンキュ」
黄色く熟したパパイヤを美味しくいただく。そんな俺を上目遣いでスラパチたちが見てくるので、なにか頼み事でもあるのかと尋ねる。
「おいらたち、ひさしぶりに空のおさんぽしたいなぁ……なんて」
「そっか、おめーら大好きだったもんな。よし、行こうぜ」
「やったーです!」
人間の状態でもこの三体なら背中に乗せられる。家を出ると、翼を広げてそのまま大空へと羽ばたく。
ご無沙汰だったこともあり、きゃぴきゃぴとはしゃいでいた。どうせなので、久しぶりに俺たちが棲んでいた森あたりまで飛ぶことにする。
森が見えてくると懐かしさを覚えた。が、そんな郷愁に浸ってもいられない。
というのも、森から大量に移動する魔物がいたからだ。体毛が黄色で角を生やしたウサギが三、四体ほどずつ固まって動いている。
「角ウサギか。森に結構いたよな」
「はい、おやぶんがくるまで、おいらたちはいつもイジメられてました」
腹立つ魔物たちで、自分より弱い生物をよくいたぶって遊ぶ。そんなクソ魔物なんだが、危機察知能力だけは半端なくて、いつも俺が動こうとするとササーッとどこかへ消えたりしていた。
スラミがツンツンした声で言う。
「あいつらって強い魔物が来るとか、地震が来るとかすぐ察知して大勢で移動し始めるのよね。そして一定期間置いてから戻ってくるのよ」
「……おやびんのときも、そうだった。一度いなくなって……おやびんが森の奥に引っ込んだとわかってから戻ってきた」
「ということは、またなにか森周辺にやってくるのかね?」
「ヤバイ魔物でも来るのかしら……」
少し気になるな。ドラゴンみたいな強い魔物が棲み家を変えるのかもしれない。
そのままのんびり飛行していると、また不思議なものを見つけてしまう。平地にポツンと館が建っているのだが、そこに人の行列ができているのだ。
「何だあれ? 建物は前からあった気がするけど」
「そっか、おやびんは知らないのね。あそこ、最近改修して新しく人が住んでるのよ」
「物好きがいたもんだな。商売でも始めたのか」
「そうよ。別大陸から来た名のある人が、適職相談を始めたみたい」
また胡散くせー商売だなーと一瞬バカにしそうになったけど、あれだけ行列ができるってのは異常だ。街中じゃないんだぜ、ここ。
魔物に襲われる可能性だってあるのに、危険を冒して客がやってくるんだから、並の腕じゃないってことだ。
「そんなに人を見る目があんの?」
「転職して成功したって人がいっぱいいるみたい。単純に職業だけじゃなくて、例えば冒険者なら、向いている戦い方とかも教えてもらえるらしいわ」
「おやびん、みてもらったらどうですかー?」
「……うん、それが……いいと思う」
俺の場合、無職みたいなものなので転職も何もあったもんじゃない。とはいえ、気になるのは確かだ。生きていく上で、良いアドバイスをもらえるなら助かるわ。
少し離れた場所に着地して、歩いて館に向かう。玄関の外から並んでる人を数えてみたら、三十五人もいて俺はビビったね。
異世界でも職業に悩む人々は多いらしい。俺なんてあっちでは三百六十五日悩んでたから……一年中じゃねえか。
とにかく最後尾に並んだ。
待ち時間は長かったけど、スライムと遊んでたから退屈はしなかった。
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