陽のあたる場所3

アダムとイブ

アダムとイブ7

俺はあの日…

実家を出た日のことを思い出していた…。


そうだった


俺は親に相談もせずに、好き勝手生きたいから出てきたんだっけ…。


何にも縛られず自由に生きたいからだったんじゃないのか……。



「……そうだよな…？」



常識という名の枠に縛られているのは俺の方じゃないか……。




「かーっ!!

っつ～か、俺

超いいこと言うなぁ!！(笑)」



「…うん。マジで！」


「…え？」


「マジで超いいこと言った！！」


「ははっ!!

ったく、おまえは素直なやっちゃな!!」


「……素直？」


……。


そんなこと思ったこともなかった…。



「っんと、おまえも東野もさ、

素直で単純でバカでよぉ(笑)」


「アイツと一緒にすんじゃねぇ!!(笑)」


「でもそうゆうとこもさ



おまえらの良さなんじゃねぇの？」




「……。


そうなのか……。」







「とりあえずさ、

後悔するような人生は送るんじゃねぇぞ!!」



「……え…。」





……"後悔"…ねぇ…。