陽のあたる場所3

改俊の情

改俊の情23

そして翌日ーーー



「桜庭さん、まだ彼の事信じているんですか？」




職場では国仲さんと篤史の話題で持ち切りだったーー。



「そりゃ好きな人ですから、信じますよ♪」


「桜庭さん、ずっと黙って聞いてましたけど、ハッキリ言って彼に騙されていると思いますっ！」


「いやいやw

騙されてるって…何の為に騙すんですか？（笑）」



「だっておかしいですよ！？

そんなにずっと桜庭さんに連絡しないなんて……絶対に他に女がいますよっ！！」


「そりゃおかしいのは間違いないですよ（笑）

相当変わった人ですから（笑）

国仲さんは女性だから『好きな人に連絡するのが当たり前』と思うかもしれませんが

彼は『男は女に弱味を見せてはいけない！』とかそうゆう自分の漢気の方が優先なんですよ。」


「悪いですけど、彼は漢気があるように思えませんっ！

桜庭さんに全く連絡しないで逃げてるだけじゃないですか！？」


「まぁそう思われても仕方ないですよね？（笑）

ただ…本人は自分なりの漢の美学を突き通して頑張ってるんだと思いますよ？

私が主体じゃなく、自分主体の…w

それは側から見たら自己中ですし、矛盾した美学かもしれませんけど（笑）」


「そうですよっ！！

桜庭さんの気持ちを考えてないですし、自己中にも程がありますよっ！？」


「まぁ確かにツッコミどころが満載な人ですけど（笑）

ただ…私を騙して何も得ないですよ？ww

お金を巻き上げられてるワケじゃないですし、別に財産もない私を騙す価値無いですよ？（笑）」