陽のあたる場所２

静寂の祈り

静寂の祈り3

自分の人生が上手くいかなかった時、何故か他人のせいにしてしまう人がいる。


『アイツに虐められたせいで、俺の人生は狂った』

『厳し過ぎる親のせいで私はグレた』



その要因は、確かにそうかもしれない…。


だけど、それを"反面教師"としてバネにし、自ら成長することが一番幸せなのではないだろうかーーー？



"因果応報"って言葉があるけど、私はそれを信じているーー。


『原因としての善い行いをすれば，善い結果が得られ，悪い行いは悪い結果をもたらすとする。』




上手くいかない時ほど、必ず自分にも反省点があるはずだーーー。


もしもこの世に神や仏が本当に存在するならば、きっとそんな"謙虚な心"を大事にする人を幸せにしたいと思うのではないだろうかーーー？



「桜庭さん、すごいですね……。

私なら"感謝"なんて言葉、思いつきませんよ。

こんな状況でも彼の事を信じてるなんて、桜庭さんは本当に彼の事好きだったんですね。」


「はい♪

もちろん彼の事が今も大好きですし、彼が他に女を作るようなタイプではないと私は信じています。

良くも悪くも、本当に真っ直ぐな人なので（笑）

こればっかりは他の方には分からないかもしれませんけど（笑）


……そんな真っ直ぐな人なので、もし本当にカラダが悪いのなら、最期くらいは一緒に居たいんです…。」


「確かに……

彼が本当に具合が悪いのであれば、それなら一緒に居たい気持ちも分かります…。


 だけど……

私が桜庭さんの立場なら、とっくにその彼と別れてますっ！


だからこそ、北海道の彼は幸せ者ですよっ！？


桜庭さんにそこまで想われてっ！！


も～っっ！！！

だからこそ、『ちゃんと桜庭さんを幸せにしてあげてっ！』って、彼に直接言ってやりたいですよっっ！！！」