陽のあたる場所２

各々の旅路

各々の旅路17

「…え！？

そうだったんスか！？

俺、それは初耳っスよ！！」



「いや…w だってそれは男になる前の、全然昔の夢だからさ（笑）

元々子供好きだし、小・中学生の時の夢はそうだったんだよね♪

ま、でも高校でファッションに目覚めて変わっちゃったけどね（笑）」


「フクさんっ！

幼稚園の先生、俺はめっちゃ向いてると思いますよっ！」


「…え、そんな……

嬉しいけど今更……w」


「フクさん、元々面倒見いいからムチャクチャ向いてると思いますよっ！？」


「マジ…！？

桃井に言われるとマジで嬉しいけど……

今更目指す気にはなれないと言うか……


今も子供は好きだけど、それなら仕事にするよりも

実際自分の子供を産んで育てたい気持ちの方が強いからさ（笑）」


「まぁ、そうっスよねぇ…。」


「子供を産める年齢も限られてるからさぁ…。」


「そうなんスよねぇ…

でもマジで、面倒見いいから向いてはいると思いますよ？

俺なんかの面倒まで見てくれるんですから（笑）

だからこうやってニートを免れて働かせて貰えたワケで。」


「アハハっw

そういえば去年は高円寺でも一緒に働いたしね（笑）」


「だからマジで感謝してますよっ！

俺、気がつけばフクさんにばっか頼って仕事紹介してもらって……。


で、フクさん、今度は何紹介してくれるんスか！？（笑）」


「は？何の紹介よ？w

もう来月パリ行くのに仕事紹介する必要ないでしょ！？（笑）」


「仕事なんかいいっスよ♪w

いつも仕事まで紹介してくれる優しいフクさんなら……


俺に"パツキンの美女"も紹介してくれますよね？（笑）」